Catégories:“2005年”

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服飾関係の専門学校を卒業しながら、希望する仕事が見つからずに、ファミリーレストランでバイトをしている久里子が主人公。そのファミリーレストランの内外で起きた奇妙な出来事を、常連客の老人・国枝が解き明かしていきます。

大好きな近藤史恵さんの新刊。でも読みながらなぜか、加納朋子さんの「月曜日の水玉模様」を連想していました。設定も内容も全然違うのに、なぜなんでしょうね。軽快さ加減が似てるのかな? 軽快といえば「天使はモップを持って」「モップの精は深夜に現れる」のキリコちゃんシリーズも同じように軽快なはずなんですけど、こっちのイメージではないんですよね。なぜかしら... 
というのはともかくとして、なかなか可愛らしい連作短編集でした。主人公の久里子や弟の信の成長物語となっているし、それぞれのキャラクターも魅力的。国枝老人が色々な謎を解いていくんですけど、この国枝老人自身が出会う場所によって雰囲気を変えるという謎な人なので(笑)、そっちへの興味も相まって楽しかったです。強烈なインパクトはないし、近藤さんらしい「痛さ」とか「切なさ」はあまり感じられなかったんですけど、読んでいてとても心地良い作品でした。こういうのも好きー♪ シリーズ物になってくれたら嬉しいんですが... この終わり方だと、どうなんでしょう?(文藝春秋)


+シリーズ既刊の感想+
「賢者はベンチで思索する」近藤史恵
「ふたつめの月」近藤史恵

+既読の近藤史恵作品の感想+
「モップの精は深夜現れる」近藤史恵
「南方署強行犯係 黄泉路の犬」近藤史恵
「にわか大根」近藤史恵
「モップの魔女は呪文を知ってる」近藤史恵
「サクリファイス」近藤史恵
「タルト・タタンの夢」近藤史恵
「ヴァン・ショーをあなたに」近藤史恵
「寒椿ゆれる」近藤史恵
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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神麻嗣子ちゃんのチョーモンインシリーズ第7弾。ようやく読めました!
この1冊の中に収められているのは短編が7編。いつもよりも短い? それにいつものレギュラー陣が、ほとんど登場してない! 特に保科さんなんて最初だけじゃないかーっ。とはいえ、いつものように明るく楽しく、ちょぴり毒を含みながら話が展開していきます。色々とみょ~な超能力が登場して面白いし、やっぱりこのシリーズは好きだなあ。それにあとがきに書かれているような「キャラクターを外側から眺める物語を書いてみたくなる」というのは分かります。私もそういうのを読むのは大好きです。
でもね、それはいいんですけど... 今回は全体的に随分小粒のような気も。なんでこんなに小粒なんだろう、短編集の時はいつもいくつ入ってたかしら、と調べてみたら、「念力密室!」「転・送・密・室」「人形幻戯」の時はそれぞれ6編ずつ。全体のページ数はそれほど変わらないはずなんですよね。1編増えるだけで、こんなに短く感じるのか... と、ちょっとびっくりでした。うーん、「短い=小粒」でもないと思うんだけど...。次こそは、ぜひとも!じっくりとした長編が読みたいです。本当に。(講談社ノベルス)


+シリーズ既刊の感想+
「幻惑密室」「実況中死」「念力密室!」「夢幻巡礼」「転・送・密・室」「人形幻戯」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「生贄を抱く夜」西澤保彦
「ソフトタッチ・オペレーション」西澤保彦

+既読の西澤保彦作品の感想+
「方舟は冬の国へ」西澤保彦
「腕貫探偵 市民サーヴィス課出張所事件簿」西澤保彦
「フェティッシュ」西澤保彦
「キス」西澤保彦
「春の魔法のおすそわけ」西澤保彦
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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平たい地球シリーズの5作目なんですけど、4作目の「熱夢の女王」と対になってる外伝的な物語でもあります。基本にあるのは、「熱夢の女王」と同様、闇の公子・アズュラーンの娘・アズュリアズと、惑乱の公子・チャズとの魂の遍歴。あの話の時にこんなことがあったのかーという感じがとても楽しかったです。やはりこれは「熱夢の女王」があってこその物語ですね。この2作は続けて読みたかったな... というか、先に「熱夢の女王」を再読しておけば良かったなあ。まあ、いずれまたシリーズを通して再読するつもりではありますが!(ハヤカワ文庫FT)

タニス・リーの本は、これで21冊目。あと手元にあるのは、「ウルフ・タワーの掟」に始まる4冊のシリーズ物だけで、「影に歌えば」と「死霊の都」は未だ探し中です。見つかればいいんですけど...! 「ウルフ・タワーの掟」を早く読みたくもあり、読んでしまうのが勿体無くもあり... と、まだまだ本を撫でている状態。と言いつつ、結構あっさり読み始めちゃうかも。やっぱり本は「読んでナンボ」ですもんね。


+シリーズ既刊の感想+
「闇の公子」タニス・リー
「死の王」タニス・リー
「惑乱の公子」タニス・リー
「熱夢の女王」上下 タニス・リー
「妖魔の戯れ」タニス・リー

+既読のタニス・リー作品の感想+
「タマスターラー」タニス・リー
「ドラゴン探索号の冒険」タニス・リー
「白馬の王子」タニス・リー
「ゴルゴン 幻獣夜話」タニス・リー
「血のごとく赤く」タニス・リー
「バイティング・ザ・サン」タニス・リー
「鏡の森」タニス・リー
「黄金の魔獣」タニス・リー
「幻魔の虜囚」タニス・リー
「幻獣の書」「堕ちたる者の書」タニス・リー
「月と太陽の魔道師」タニス・リー
「冬物語」「闇の城」タニス・リー
「銀色の恋人」タニス・リー
留守中に読んだ本(18冊)(「ウルフタワー」の感想)
「影に歌えば」「死霊の都」タニス・リー
「パイレーティカ 女海賊アートの冒険」タニス・リー
「銀色の愛ふたたび」タニス・リー
「水底の仮面」「炎の聖少女」タニス・リー
「土の褥に眠る者」「復活のヴェヌス」タニス・リー
「悪魔の薔薇」タニス・リー

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「都会(まち)のトム&ソーヤ」シリーズの第3弾。今回も楽しかったです。2~3度、思わず噴出してしまった場面もありました。デートの下見だの文化祭だの、中学生らしくっていいですねえ。今回、内人の「おばーちゃんの知恵袋」(勝手に命名)も結構あったので、かなり満足。でも、創也がどんどんボケキャラになってるのは... これでいいのでしょうか...?(クラスメートは創也が目の前でボケてても全然本気にしてないけど・笑) そして創也のお目付け役の卓也さのシャドー保育ったら!(爆笑) 彼に幸せが訪れる日は本当に来るのでしょうか...。
それと新たな敵役も登場しました。この人は次回以降レギュラーになるのかな? 次回も楽しみです。(講談社YA! ENTERTAINMENT)


+シリーズ既刊の感想+
「都会のトム&ソーヤ1」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「都会のトム&ソーヤ2 乱!RUN!ラン!」はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ3 いつになったら作戦(ミッション)終了?」はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ4 四重奏(カルテット)」はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ5 IN塀戸(VADE)」はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ6 ぼくの家へおいで」はやみねかおる

+既読のはやみねかおる作品の感想+
「虹北恭助のハイスクール・アドベンチャー」「笛吹き男とサクセス塾の秘密」はやみねかおる
「オリエント急行とパンドラの匣」はやみねかおる
「卒業 開かずの教室を開けるとき」はやみねかおる
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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岩波少年文庫再読計画第5弾。南極に生まれたペンギンのルルとキキの冒険物語です。有名な作品なので、読んでる方も多いのではないかと思うのですが、実は私は今回読むのが初めて。きっと自分で字が読めるようになってすぐぐらいの時に読むのに向いてる本だと思うんですけど、すっかりタイミングを逃してしまったんですよね。その後ちょっと気になりつつも、先にカレル・チャペックの「長い長いお医者さんの話」を読んで、こちらがものすごーく気に入ってしまっていたもので、なんだか二番煎じのような気もしちゃってたんですよねえ。
でも実際読んでみて、全然思ってたのとは違ってました。字も大きいし易しいし、読み始めたらすぐ読めちゃうような作品なんですが、短い物語の中に人生の色々なことがぎゅっと濃縮されてました。でも全然説教臭くなくて、するすると楽しく読めちゃう。人気があるのも分かります。こういう作品は、やっぱり子供の時に読んでおかなければ! でもこんな風に読み逃していた作品を読むと、再読計画をやって良かったな~って思います。そうでなければ、読むチャンスってなかなか巡ってこないですものね。(岩波少年文庫)

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ジャン・ジュネの再来とまで言われた新人女性作家・山野辺塁と「わたし」の恋愛の物語。
中山可穂さんの作品を読んだのは、「サグラダ・ファミリア」に続いてこれで2冊目です。「サグラダ・ファミリア」もものすごーく良かったんですけど、なかなか強烈なので、気になりつつも次が続かなかったんですよね。そしたら、たらいまわし企画の第10回「映画になったら見てみたい」ではdarjeeling and bookのかっこーさんが、第11回「『旅』の文学!」ではどこまで行ったらお茶の時間の七生子さんが、第12回の「爽やかな春に読みたい青春小説 」ではa daydreamのBryumさんがこの本を挙げてらっしゃるじゃないですか。3回連続登場! 凄いですね。
ということで読んでみたのですが、この作品も凄かった。ほとんど魂が持って行かれそうになりました... この2人の女性の恋愛は、周囲を不幸にして自分も相手も不幸にするのが分っていても、お互いに取り返しのつかないほど傷つけあいながらも、それでも尚相手を求めずにはいられない関係。これまでは、恋愛に性別ってあんまり関係ないんじゃないかとも思ってたんですけど、やっぱりこれは女性作家さんの描く女性同士の恋愛だからこそなのかも...。いや、「恋愛」なんてそれこそ人間の数だけあるものでしょうし、男女だからどうだとか女性同士だから男性同士だからって、決め付けるのはナンセンスなんでしょうね。でも少なくとも、元々あまり恋愛感情の強くない私にとって、ここまで自分をさらけだして相手にぶつけるというのは絶対に不可能なので、この2人の関係はちょっと羨ましくもありました...。

この作品は山本周五郎賞受賞作品でもあります。私が日本ファンタジーノベル大賞と並んで信頼している、貴重な文学賞。だって「異人たちとの夏」だって「そして夜は甦る」「エトロフ発緊急電」「スメル男」「ダック・コール」「天空の舟」「リヴィエラを撃て」「ガダラの豚」「鉄鼠の檻」「しゃべれども しゃべれども」「ライオンハート」「黄色い目の魚」「家守綺譚」「ナラタージュ」...といった作品が受賞したり候補になったりしてるんですもん。もちろん、中には私が好きじゃない作品も受賞してたりしますけどね。
↑ここに挙げた作品って、あんまり... というか全然統一性がないんじゃ... って感じですけど、対象となるのは「すぐれて物語性を有する新しい文芸作品」なのだそうです。(集英社文庫)


+既読の中山可穂作品の感想+
「白い薔薇の淵まで」中山可穂
「猫背の王子」「天使の骨」中山可穂
「感情教育」「深爪」中山可穂
Livreに「サグラダ・ファミリア-聖家族」の感想があります)

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自称☆芝居道楽委員会の菊花さんがお好きだと書いてらした山月記。実は私、中国物が好きと言ってる割に、これは全然読んだことがなかったんです。教科書で読んだという方も多いと思うんですけど、私が使っていた教科書には載ってなかったんですよねえ... なんて教科書のせいにしても仕方ないので!遅ればせながら読んでみました。この1冊の中に「山月記」「名人伝」「弟子」「李陵」の4編が収められています。内容的には、既にどこかで読んだような物語ばかりだったんですけど、でも漢文調の文章がとてもいい感じ。ちょっと難し目なんですけど、読んでいて心地良い文章。あ、でもちょっと難しいとは言っても、いっぱい注釈がついてるので大丈夫。巻末の注釈に指を差し込みっぱなしで、行ったり来たりしてしまいましたが。(笑) 
4つの作品のうち、「李陵」だけはちょっとぴんと来なかったんですが、ラストが物悲しい「山月記」も、大真面目にユーモラスな「名人伝」も、孔子の子路への愛情が感じられる「弟子」も、それぞれに良かったです(^^)。(新潮文庫)

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