Catégories:“2005年”

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「本の探偵事典」、左から「いろの手がかり編」「ごちそうの手がかり編」「どうぐの手がかり編」です。
ここに載っているのは、"こどもの本の探偵"をしてらっしゃる赤木かん子さんが、探偵依頼を受けて探してきた本の数々。「子供の頃に読んだんだけど、思い出せなくて...」という依頼が中心なので、品切れだったり絶版だったり今は入手できない本も多いんですが、もうほんと見てたら懐かしくて懐かしくて! 私が子供の頃に好きだった本は、Livre資料室にも児童書のコーナーを作ってまとめているんですけど(良かったら見て下さいねー)、読んだ当時の表紙が出ない本も多いんですよね。そもそも画像自体が出ない本も結構多いし。何もないよりは画像があった方が雰囲気が分かりやすいので、代わりのがあれば適当に選んで載せていますが... だからその話は好きでも表紙には馴染みがないという本も結構あるんです。それがここでは昔懐かしい表紙が沢山登場していて、眺めてるだけでも嬉しくなっちゃう。ああ、こんな本もあったなあというのもいっぱい、今からでも読みたいなという気になる本もいっぱいでした。やっぱり子供の頃好きだった本は、できる限り手元に残しておきたいものですね。私の子供の頃の本はかなり残ってる方だと思うんですけど(普通の本棚1つ分)、それでも結構処分してるからなあ...。こんなに絶版のサイクルが早いと知ってたら、全部残しておいたのに!
このシリーズ、次は「どうぶつの手がかり編」が出るそうで、それもとっても楽しみです。(フェリシモ出版)


あ、「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」は、着々と進んでいます。全部読み終わったら感想をアップしますね♪


+既読のあかぎかんこ作品の感想+
「本の探偵事典」あかぎかんこ
「この本読んだ? おぼえてる?」あかぎかんこ
「本の探偵事典 どうぶつの手がかり編」あかぎかんこ

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陰陽師シリーズの... ええと6作目かな...? ...と、数えていて気がついたんですけど、もしかして私、4作目の「陰陽師 鳳凰ノ巻」を読んでなかったかも! しかもこのシリーズは大好きなはずなのに、読んだのは2000年11月以来でした... 我ながらちょっとびっくり。
...というのはともかくとして。
相変わらずの、独特なリズムを感じさせてくれる文章が素敵です。やっぱりこの空気感がいいんですよねえ、このシリーズは。今回、博雅と晴明の2人のシーンが、いつもよりもやや薄いようにも感じられたんですけど、でもその分は蘆屋道満や初登場の賀茂保憲が補ってくれたような。(というより、博雅がこの2人の濃さに負けてる...?!) 道満は相変わらず濃いキャラクターだし(笑)、相変わらず面倒なことを起こしてくれてるんですけど、でも単なる敵役ではなくなってるような。ちょっと言葉は変なんですけど、晴明とは戦友みたいな感覚のように思えました。で、賀茂保憲は兄弟子で、こちらも濃いです。(笑) いきなり真っ黒い虎に乗って登場しちゃうし(晴明の白い狩衣と好対照)、面倒だからとやりかけの仕事を晴明に押し付けちゃうようなキャラ。なんか可笑しーい。そして今回は5編が入ってるんですが、私がその中で一番好きなのは「むしめずる姫」。このシリーズは読んでいるといつも、場面場面がくっきりと鮮やかに浮かび上がってくるんですけど、その中でもこの「むしめずる姫」の最後の場面は特に素晴らしいです。
ということで、「鳳凰ノ巻」も買ってこなくてはーっ。あ、一緒に「『陰陽師』読本」というのもいいかも。野村万斎さんとの対談、読みたーい。(文春文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「陰陽師-付喪神ノ巻」「陰陽師-生成姫」「陰陽師-鳳凰の巻」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「陰陽師 龍笛の巻」夢枕獏
「陰陽師 鳳凰ノ巻」夢枕獏
「『陰陽師』読本 平安の闇に、ようこそ」夢枕獏

+既読の夢枕獏作品の感想+
「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」夢枕獏
「シナン」上下 夢枕獏
(Livreに「猫弾きのオルオラネ」「羊の宇宙」「大帝の剣」の感想があります)

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「白妖鬼」(感想)、「鬼」(感想)と並ぶ、弓削是雄の登場する鬼シリーズの1作。「白妖鬼」の3年後、弓削是雄もいつの間にか陰陽寮の頭となっていました。今回は、ある晩弓削是雄が寒気を感じて目を覚ますと、目の前には5つの生首が。そしてその持ち主が1人ずつ死んでいって... という話。祥伝社15周年記念の書き下ろし企画の1つで、「鬼」というテーマで競作された1作。(他の2作は加門七海さん「大江山幻鬼行」、藤木稟さん「鬼を斬る」) ...本当は400円文庫って苦手なんですよね。「長すぎない短すぎない 中編小説の愉しみ」と銘打ってある400円文庫なんですが、私にとってはまさに、「短編にしては長すぎるし、長編にしては短すぎる」という印象。...もちろんその中にも、若竹七海さんの「クール・キャンデー」のようなピリッと引き締まった作品もあるのですが。
で、この作品はどうかといえば、長さのハンディにも関わらず読ませてくれました! まあ、シリーズ物ということで、人物の造形が既にほとんど出来上がっているので、単発物に比べて条件はいいし、元々このシリーズは他の作品もそれほど長くないんですけどね。まあそれはともかく、なかなか美しい人間ドラマを見せてくれます。

book01.jpg最初検索した時、AmazonでもBK1でも画像が出なかったので(BK1にいたっては、何度調べなおしても「空中鬼」のページすら見つからなかった)、先日買った世界史年表と一緒にパチリ。いやー、歴史物って好きなんですけど、「これっていつ頃の話?」とか「アレとコレと、どっちが先?」とか、いつも全然分からなくて困ってるんですよね。で、何か年表か参考書が欲しかったんですが、GWの間にとうとう買ってしまいました。この「世界史年表」は、愛想は全然ないんですけど、日本史を含めた世界史が地域別に並列して載ってるので分かりやすくていいかなーと思って。あまり詳しすぎないところもGood。この「空中鬼」でも、早速活躍しています。(その数時間後、もう一度BK1で検索したら、今度はちゃんと画像付きで出てきました... なぜ???)(祥伝社文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「白妖鬼」高橋克彦
「鬼」高橋克彦
「空中鬼」高橋克彦

+既読の高橋克彦作品の感想+
「闇から招く声」高橋克彦
「火怨 北の燿星アテルイ」上下 高橋克彦
「天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男・九戸政実」1~3 高橋克彦
「炎立つ」1~5 高橋克彦
「風の陣」高橋克彦
Livreに、これ以前の作品の感想があります)

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歌手のにしきのあきらさんの話に始まり、在日韓国・朝鮮人から、アメリカのコリアン、ベトナムのコリアンなど、世界のコリアンを取材し掘り下げていくノンフィクション。コウカイニッシ。のあさこさんが第5回のたらいまわし企画「あなたが感銘を受けた本は?」で、紹介されていた本です。読もうと思いつつ積んでたんですが、「GO」を読んだ今が丁度いいと思って。韓国人の友達に色々と教えてもらうこともあっても、知ってるようで良く知らない世界ですしね...。
読んでいて一番衝撃度が強かったのは、在日韓国・朝鮮人が日本人に自分の国籍を打ち明けた時のエピソード。通名を使っていれば日本人と同じように接してもらえるけれど、自分が嘘をついているような気がして重苦しくなってきて、思い切って日本人の親友に自分が韓国(朝鮮)人であることを打ち明けると、そこに返ってくるのは、「韓国人も日本人も関係ない」「そんなこと気にしない」という答。時には「わかった。あんたが韓国人いうことは誰にも言わんからね」と言われることもあるという話。
「日本人も韓国人も関係ない」という言葉は、その友達を思う日本人の素直な心情のはず。でも勇気を振り絞って打ち明けた当人にとっては、あまりに当たり障りのない答。「日本人の友人との絶望的な隔たりに孤立感を深め」、「一緒に考えてくれない」「もう何を話しても、どうせわからへん」という気持ちにさせられるだけだというのです。...私自身はそういう受け答えをしたことはないと思うんですけど、でも一歩間違えれば言ってたかもしれないわけで...(もちろん当たり障りのない答というつもりは全くなく、ですね) ここで、「どこが駄目なの?」と思う人もいるのでは? もちろん相手が全力でぶつかってきた時には、こちらも全力返さなければならないんですけど... 身につまされます。

読んでいると、自分が知らないでいることすら知らない「知らない」も色々と。(実は一番驚いたのはベトナムでの章でした) でもやっぱり、「知らない」では済まされないことって多いですよね。
そしてこの本の何が素晴らしいといえば、やはり取材なさっている野村進さんの姿勢でしょうね。おもねるわけでもなく、見下ろすわけでもなく、とてもリベラルな視点で書いているという感じ。講談社ノンフィクション賞と大宅壮一ノンフィクション賞をダブル受賞というのも頷けますし、「感銘を受けた本」で登場するのも納得です。(講談社+α文庫)

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都内の私立高校に通う在日コリアンの「杉原」。中学3年の時に北朝鮮籍から韓国に籍を移したのをきっかけに、一念発起して日本人の通う高校を受験。でも中学までは民族学校に通っていたことがあっという間に広まって、学校ではほとんど友達も出来ない状態。そんな杉原が、ある時出会った「桜井」という女の子と恋をして...。

なんとなく重苦しい作風をイメージしてしまって、今まで敬遠していた金城作品。全然違ったんですねー。国籍問題という重いテーマを扱いながらも、とっても軽快。杉原本人が言ってるほどの恋愛小説かどうかは... でしたが(笑)、良かったです。何が良かったって、とにかく登場人物が! 特に主人公の杉原とそのお父さんがいいなあ。熱くてかっこいい! ただ、いくら韓国籍になってお母さんも強くなったからって、儒教の教えがしみついてるはずの杉原に父親に殴りかかるなんてことできるのかなあ、なんて思ったりもしたんですけどね。でもそういうシーンもひっくるめて、すごく良かったです。
で、この作品を読んでて思い出したのが、鷺沢萠さんの「君はこの国を好きか」。でも「GO」と「君はこの国を好きか」は、同じように在日韓国人が主人公で、その主人公たちが自分自身のことを考えさせる物語なのに、スタンスがまた全然違うんですね。「君はこの国を好きか」での主人公は、自分が韓国人なのに韓国のことを全然知らないことにショックを受けて、自分のルーツをもっと深く知ろうとするんですけど、「GO」の杉原はもっとグローバルな視野を持とうとするというか。でも国籍を変えることがあんまり簡単なのに驚いて、国籍なんてどこでも一緒と思ってるような杉原も、やっぱり日本国籍にはしようとしないし、桜井にも本当のことがなかなか言い出せないんですよねえ。
それにしても、自分が何者なのかちゃんと自覚してる日本人って、一体どのぐらいいるんでしょ。(自分も含めて) 日本人として日本にいる限り、普段は全然考えなくても済むことなんですよね。こういう作品を通して一歩踏み出すのは、すごくいいのではないでしょうかー。今度DVDも借りて来ようっと。(講談社文庫)


これで留守中の分の更新は終わりです♪


+既読の金城一紀作品の感想+
「GO」金城一紀
「レヴォリューションNo.3」「フライ、ダディ、フライ」金城一紀
「SPEED」金城一紀
「対話篇」金城一紀
「映画篇」金城一紀

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「トリエステの坂道」で、すっかりその世界に浸ってしまった須賀敦子さん。これは先日「トリエステの坂道」を読んだ時に、屋上庭園荘の居里悠未さんが「書評としてならこれを」と仰って下さった「本に読まれて」です。海外の小説を中心に、古典や詩集など沢山の作品が紹介されていきます。
実は私は新聞の書評欄も滅多に見ないし、プロの書評家さんの書評というのもほとんど読んだことがないので、そういった意味ではあまり比較できないんですけど(ネットでの書評は沢山読んでますが!)、こういう切り口で書評を書くのか、というのがとても新鮮でした。視点が鋭くて、それでいてどこか初々しい印象。相当幅広く多くの本を読んでらっしゃるんでしょうけど、本を読むこと書評を書くことに、「慣れ」のようなものがなくて、常に初心で正面から向き合っているという感じ。それに書評というより、既にエッセイのような... 独自の世界ですね。読んでいて心地良かったです。(須賀さんの書評に比べて、私の感想の、あまりに単純で詰まらないことといったら...っ。)
ただ、私自身が、ここに紹介されている本のほとんどを読んだことがないというのが、ちょっと残念。文学系には弱いんですよね、私...(^^;。あ、それでも十分面白かったし、先日アントニオ・タブッキ「インド夜話」を読んだばかりなので、その書評や本にまつわるエピソードなどが特に興味深かったです。色々と読んでたら、もっと楽しめたんだろうなあ。でもここで紹介されてる本を読んで、またこの本に戻れば、「1粒で2度美味しい」的に楽しめそう。
うーん、私ももっと色んな本を読まなくっちゃなー。特に須賀さんが傾倒してらっしゃる池澤夏樹さんの作品、読んだことないんですよね。今度挑戦してみよう。(中公文庫)


+既読の須賀敦子作品の感想+
「トリエステの坂道」須賀敦子
「本に読まれて」須賀敦子
「ヴェネツィアの宿」「コルシア書店の仲間たち」須賀敦子
「こうちゃん」須賀敦子・酒井駒子
「須賀敦子全集1」須賀敦子
「須賀敦子全集2」須賀敦子
「須賀敦子全集3」須賀敦子
「須賀敦子全集4」須賀敦子
「須賀敦子全集5」須賀敦子
「須賀敦子全集6」須賀敦子
「須賀敦子全集7」須賀敦子
「須賀敦子全集8」須賀敦子

+既読の須賀敦子翻訳作品の感想+
「インド夜想曲」アントニオ・タブッキ
「なぜ古典を読むのか」イタロ・カルヴィーノ
「ある家族の会話」ナタリア・ギンズブルグ

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イギリスの家を出てから1年。東へと流れていたダニエルは、ふとしたことから1つの見事なダイヤモンドを手に入れることに。芯にあるわずかな傷の形から「狼」と呼ばれるそのダイヤモンドのせいで、ダニエルは満月になると魔獣に変身し、殺戮を繰り返すように...。

タニス・リーらしい色彩の美しさと官能的な描写に、今回は前半の舞台となるアラビア(多分)のエキゾティックな雰囲気も楽しめる作品。でもねえ、出だしはいい感じだったんですけど、物語後半、イギリスの田園風景に舞台が移ってからはかなり普通になってしまったような...。ハイペリオンとかローラといった後半の主要登場人物も、ダニエルに比べてなんだかちょっと役不足に感じられてしまったのが残念。とは言っても、現在品切れで手に入らないこの本が見つかっただけでも嬉しいし、タニス・リーの本が読めたというだけで満足な私なのですが~。(ハヤカワ文庫FT)


+既読のタニス・リー作品の感想+
「闇の公子」タニス・リー
「死の王」タニス・リー
「タマスターラー」タニス・リー
「ドラゴン探索号の冒険」タニス・リー
「白馬の王子」タニス・リー
「惑乱の公子」タニス・リー
「熱夢の女王」上下 タニス・リー
「ゴルゴン 幻獣夜話」タニス・リー
「血のごとく赤く」タニス・リー
「バイティング・ザ・サン」タニス・リー
「鏡の森」タニス・リー
「黄金の魔獣」タニス・リー
「幻魔の虜囚」タニス・リー
「幻獣の書」「堕ちたる者の書」タニス・リー
「月と太陽の魔道師」タニス・リー
「冬物語」「闇の城」タニス・リー
「銀色の恋人」タニス・リー
「妖魔の戯れ」タニス・リー
留守中に読んだ本(18冊)(「ウルフタワー」の感想)
「影に歌えば」「死霊の都」タニス・リー
「パイレーティカ 女海賊アートの冒険」タニス・リー
「銀色の愛ふたたび」タニス・リー
「水底の仮面」「炎の聖少女」タニス・リー
「土の褥に眠る者」「復活のヴェヌス」タニス・リー
「悪魔の薔薇」タニス・リー

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