Catégories:“2005年”

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「ハーメルンの笛吹き」「白雪姫」「いばら姫」「シンデレラ」「ラプンツェル」... といった有名童話を元に、タニス・リーならではの筆致で描き上げた作品群。紀元前から未来までの様々な時間と場所を舞台にして、それぞれにタニス・リーらしい闇の美しさを持つ世界が繰り広げられています。以前にも童話を元にした海外のアンソロジー「赤ずきんの手には拳銃」「白雪姫、殺したのはあなた」を読んだことがあるんですけど、それとはまたちょっと違うスタンス。そっちもすごく面白かったんですけど、童話を現代的な設定にリメイクって感じの作品が多かったんですよね。こちらのタニス・リーは、設定を変えてはいても、確かに「童話」。重要モチーフは残されてるので、何の童話を元にしているのかはすぐ分かるんですけど、価値観や立場をゆがめたり逆転させたりして、新しい視点から見せてくれるのが面白いです。特に「白雪姫」「シンデレラ」の迫力が凄かった! これはちょっとびっくりだなあ。(ハヤカワ文庫FT)


+既読のタニス・リー作品の感想+
「闇の公子」タニス・リー
「死の王」タニス・リー
「タマスターラー」タニス・リー
「ドラゴン探索号の冒険」タニス・リー
「白馬の王子」タニス・リー
「惑乱の公子」タニス・リー
「熱夢の女王」上下 タニス・リー
「ゴルゴン 幻獣夜話」タニス・リー
「血のごとく赤く」タニス・リー
「バイティング・ザ・サン」タニス・リー
「鏡の森」タニス・リー
「黄金の魔獣」タニス・リー
「幻魔の虜囚」タニス・リー
「幻獣の書」「堕ちたる者の書」タニス・リー
「月と太陽の魔道師」タニス・リー
「冬物語」「闇の城」タニス・リー
「銀色の恋人」タニス・リー
「妖魔の戯れ」タニス・リー
留守中に読んだ本(18冊)(「ウルフタワー」の感想)
「影に歌えば」「死霊の都」タニス・リー
「パイレーティカ 女海賊アートの冒険」タニス・リー
「銀色の愛ふたたび」タニス・リー
「水底の仮面」「炎の聖少女」タニス・リー
「土の褥に眠る者」「復活のヴェヌス」タニス・リー
「悪魔の薔薇」タニス・リー

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映画にもなった「ショコラ」と同じく、フランスの小さな村ランスクネ・スー・タンヌが舞台の物語。「ショコラ」の5年後ぐらいですね。ヴィアンヌとアヌークはいないんですが、ジョゼフィーヌがカフェの女主人となっていたり、川のジプシーだったルーが村に居ついていたりと、「ショコラ」にいた人々も再登場です。でも舞台や登場人物はある程度共通してても、物語としてはまったく別。今回の主人公はイギリス人の作家です。や、この作家が情けない人でねえ... 「ショコラ」のヴィアンヌのようには、すっと入れないんですよね。それに読んでるだけでチョコレートの甘い香りが漂ってくるような「ショコラ」に比べると、ワインの芳醇な香りが... という感じでもなかったし。(しかも、ワインとは言っても要は果実酒) でも、このワインが結果的にはすごく良かった! ワインを作った老人の不思議な魔法にかかったかのように、いつの間にか引き込まれるようにして読んじゃいました。このラスト、いいなあ。(角川文庫)

この作品に登場するワインは、ブラックベリーの他にもラズベリーやブルーベリー、ローズヒップやスモモ、ニワトコの花など。ワインを作っている老人の家には、果物や野菜、ハーブが豊富にあって、普通に食べるのはもちろん、ワイン以外にも色々と日常の生活に利用してるんです。...私のうちにもハーブは何種類かあって、特にローズマリーとラベンダーはものすごく元気。なのに、今のところあまり有効利用してないんですよね。この本を読んでいたら、なんだか色々と作りたくなってきちゃって、突発的にローズマリーのハーブオイルだのハーブビネガーを作ることに...。なんて影響されやすいんだ、私ってば。まあ、作ったとは言ってもオイルもビネガーも漬け込むだけだし、たとえ作っても、上手く使いこなせるかどうかはまた別なんですけど... ね。(笑)


+既読のジョアン・ハリス作品の感想+
「ブラックベリー・ワイン」ジョアン・ハリス
「1/4のオレンジ5切れ」ジョアン・ハリス
Livreに「ショコラ」の感想があります)

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「陋巷に在り」の次に何を読もう?ということで、「陋巷に在り」とちょっぴり共通点を感じる「鬼」を選んでみました。読む前は、去年読んだ「白妖鬼」に登場した弓削是雄の連作短編集かと思ってたんですけど、弓削是雄の話は5編中2編だけ。実際には、他にも滋岡川人や賀茂忠行、安倍晴明といった面々が登場して、もっと大きく平安時代の陰陽師たちが主人公といった感じですね。年代順に5編並んでいるので、それぞれの陰陽師たちの繋がりが分かるのも面白いし、1編目では少年だった弓削是雄が2編目では壮年になり、3編目で登場した賀茂忠行の息子が4編目で登場し、4編目ではまだ少年だった安部清明が、5編目では白髪のおじいさんになってたりするのも面白いです。
とは言っても、やっぱり弓削是雄だけの話が読みたかったなっていうのはあるんだけど(^^;。
陰陽師たちは、もちろん鬼の存在を絶対的に信じてるし、本当に鬼の仕業という怪異もあるんですけど、鬼の仕業に見せかけて悪事を行う人間も当然多いんですよね。5編共に、鬼の存在を通して人間の欲望や悪意を焙り出してるみたい。もしかしたら、そういった人間の負の感情が、鬼という形をとっているのかもしれないですね。(講談社文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「白妖鬼」高橋克彦
「鬼」高橋克彦
「空中鬼」高橋克彦

+既読の高橋克彦作品の感想+
「闇から招く声」高橋克彦
「火怨 北の燿星アテルイ」上下 高橋克彦
「天を衝く 秀吉に喧嘩を売った男・九戸政実」1~3 高橋克彦
「炎立つ」1~5 高橋克彦
「風の陣」1~3 高橋克彦
Livreに、これ以前の作品の感想があります)

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「陋巷に在り」もとうとう最終巻。「魯の巻」です。いやー、読んだ読んだ。これで案外あっさり終わってしまったのがちょっとびっくりだったんですが、やっぱり面白かったです。全13冊という長大な物語なんですが、結局、孔子が司寇職にいた3年間の物語だったんですね。びっくり。しかもこの作品を読む前は、儒教といえば、ひたすら祖先や年長者を敬い道徳を重んじて、孔子といえば「聖人」だったんですけど、この作品が物の見事に覆してくれました。史実を元にここまで壮大なファンタジーを作り上げるなんて、ほんと凄いや。呪術が当たり前に存在してたこの時代という設定が、またファンタジーなんですよねえ。酒見さんの作風にも良く似合ってたような気がします。(新潮文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「陋巷に在り」1・2 酒見賢一
「陋巷に在り」3・4 酒見賢一
「陋巷に在り」5・6 酒見賢一
「陋巷に在り」7・8 酒見賢一
「陋巷に在り」9・10 酒見賢一
「陋巷に在り」11・12 酒見賢一
「陋巷に在り」13 酒見賢一

+既読の酒見賢一作品の感想+
「語り手の事情」酒見賢一
「聖母の部隊」酒見賢一
「ピュタゴラスの旅」酒見賢一
「泣き虫弱虫諸葛孔明」酒見賢一
「中国雑話 中国的思想」酒見賢一
Livreに「後宮小説」「墨攻」「童貞」「周公旦」の感想があります)

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舞台は18世紀のフランス、ルイ15世の時代。...と書くとまるで重厚な歴史物みたいなんですが、全然そんなことはありませんでした。だってね、この作品に登場する最初の台詞が、「--もうええっちゅうに」なんですよっ。それを言ってるのは、ジャック・カザノヴァ。ドン・ファンと並ぶ艶福家として有名なあのヒトです。舞台がフランスだから、カザノヴァの話すイタリア訛りのフランス語は大阪弁になっちゃうわけなんですねー。いや、もうなんてお茶目なんでしょ。それがまたこのカザノヴァのキャラクターにハマってて可笑しくて、ついつい勢いがついて一気読みしてしまいました。いやー、面白かった。
カザノヴァの他にも、女装の剣士デオン・ド・ボーモン(この人が主人公です)、ルイ15世、その寵妃・ポンパドゥール夫人、サン・ジェルマン伯爵、他にもこの時代の有名人が続々と登場して縦横無尽に駆け回ってるって感じで、歴史物らしい重みはやっぱり全然ナシ。ちょっと軽すぎるきらいはあるんだけど、でもその分テンポの良さは抜群! しかも史実は史実として、しっかりと流れてるんですよね。なんだか不思議。これでラストがもっと盛り上がってくれたら言うことなかったかも。
この作品は、第12回日本ファンタジーノベル大賞の大賞受賞作品。やっぱこの賞の作品は面白い!というか私に合います。ということで、今年はこの賞関連の作品を1冊ずつ読んでいこうと決意を新たにした私なのでした♪(新潮社)

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11巻「顔の巻」と12巻「聖の巻」。中休み的な10巻を挟んで、また話が動きました。でも話としては凄いことになってるし、相変わらず面白いんだけど、やっぱり7~9巻の盛り上がりぶりほどではないかなあ。って、比べる方が酷というものかなあ。
次はいよいよラストの13巻。これまでの12冊はそれほど分厚くなかったんだけど(400ページ平均)、13巻になるといきなり700ページ近くの分厚さになるんです。さて、どうなることやら。読むのが楽しみなような惜しいような... って、また一休みしてしまいそう。(笑)(新潮文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「陋巷に在り」1・2 酒見賢一
「陋巷に在り」3・4 酒見賢一
「陋巷に在り」5・6 酒見賢一
「陋巷に在り」7・8 酒見賢一
「陋巷に在り」9・10 酒見賢一
「陋巷に在り」11・12 酒見賢一
「陋巷に在り」13 酒見賢一

+既読の酒見賢一作品の感想+
「語り手の事情」酒見賢一
「聖母の部隊」酒見賢一
「ピュタゴラスの旅」酒見賢一
「泣き虫弱虫諸葛孔明」酒見賢一
「中国雑話 中国的思想」酒見賢一
Livreに「後宮小説」「墨攻」「童貞」「周公旦」の感想があります)

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タニス・リーの「ゴルゴン 幻獣夜話」を読んだ時から気になっていた加藤俊章さんのイラスト。とうとう画集を買ってしまいました!
この厚さでこの値段(6,300円)はかなり高かったけど、でもやっぱり綺麗~。95年と2000年の個展で展示された作品が中心とのことで、「オペラ座の怪人」、「吸血鬼カミーラ」、「ロミオとジュリエット」、「ハムレット」、「ラプンツェル」、「美女と野獣」、「ジャンヌ・ダルク」などの、ファム・ファタールたちが描かれています。そしてタニス・リーの「ゴルゴン」「血のごとく赤く」、近藤史恵さんの「スタバトマーテル」、高野史緒さんの「ムジカ・マキーナ」、加門七海さんの「くぐつ小町」、篠田真由美さんの「レディMの物語」、ロバート・ジョーダンの「時の車輪」シリーズなど、これまで加藤さんが描かれた表紙や挿絵も合わせて収録。
フォントにも凝っていてとてもお洒落だし(金文体←ちょっぴり読みづらいけど、雰囲気は抜群)、ご本人はもちろんのこと、加門七海さんや榊原史保美さん、翻訳家の浅倉久志さんの文章も。
でね、タニス・リーの挿絵が圧倒的に多いんですよ! こんなに描かれてたとは知らなかった。ということは、これからもっと色々な加藤さんの絵と出会えるわけですね。嬉しいなあ。クリムトを思わせる豪華絢爛なカラー絵もとても素敵だし、ビアズリーを思わせる白黒の絵が、またとてもいいのです。(本家のクリムトやビアズリーよりも好きかも) 文庫本の表紙ともなるとかなり小さくなってしまうし、質感もちょっと違ってたりするので、画集で見る方が圧倒的に綺麗。もちろん原画はもっと綺麗なんでしょうけどねー。...高かったけど、やっぱり買って良かったです♪ (中央公論新社)

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