Catégories:“2006年”

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「ビルボの別れの歌」は、トールキン生誕100年記念出版の絵本。エルフたちと共に中つ国から船で旅立ったビルボが、その旅立ちの直前に書いたという詩が、ポーリン・ベインズのフルカラーの挿画と共に美しい絵本となりました。「指輪物語『中つ国』のうた」は、「指輪物語」の中に存在する、美しかったり切なかったり楽しかったりする様々な歌を抜き出した本。こちらはアラン・リー挿画。

まず「ビルボの別れの歌」ですが、それぞれのページに、ビルボの詩と指輪物語の最後の旅立ちの場面、そしてページの下には「ホビットの冒険」の場面も描かれて、とても綺麗な絵本です。でも私にとってポーリン・ベインズの絵といえば、絶対にナルニアシリーズなんですよね...! 子供の頃からお馴染みなだけに、どの絵を見ていてもナルニアの場面のように思えて仕方がなかったです。馬に乗るエルフたちの姿は、ピーター、スーザン、エドマンド、ルーシィたちのようだし、戦いの場面は白い魔女との戦い... というよりむしろ彼らがカスピアン王子や物言う動物たちと共に戦った時かな。そして船は朝びらき丸! それでもトールキンとは長い付き合いだったというポーリン・ベインズなので、その絵にはトールキン自身から聞いたことが色々と描きこまれているそうで、巻末にある各イラストの詳細な説明がとても面白かったです。
そして「指輪物語『中つ国』のうた」は、先日「シルマリルの物語」を読んだ時に(感想)、もう一度「指輪物語」を再読したい、特に歌の部分を重点的に読みたいと思っていた私にとっては、なんてぴったりな本! と思ったんですが... 確かに様々な歌とその歌が歌われた状況を読んでいるだけで、まるで本編をもう一度読んでいるような気分になるんですけど、でもやっぱりこういった歌は本編の中にあってこそでした。やっぱりちゃんと再読しなくちゃいけないな。...本当は「指輪物語」だけを再読するつもりだったんですが、「ビルボの別れの歌」に「ホビットの冒険」の場面の絵があるのを見てたら、こちらから読みたくなってきました。積読本消化のためにも、本当は今はあまり再読したくないんだけど... どうやら我慢できそうにないです。時間の問題。(笑)(岩波書店・評論社)


+既読のJ.R.R.トールキン作品の感想+
「農夫ジャイルズの冒険 トールキン小品集」J.R.R.トールキン
「妖精物語の国へ」「妖精物語について」J.R.R.トールキン
「シルマリルの物語」上下 J.R.R.トールキン
「ビルボの別れの歌」「指輪物語『中つ国』のうた」J.R.R.トールキン
「ブリスさん」「サンタ・クロースからの手紙」J.R.R.トールキン
「仔犬のローヴァーの冒険」J.R.R.トールキン
「ホビットの冒険」上下 J.R.R.トールキン
「指輪物語」J.R.R.トールキン
「サー・ガウェインと緑の騎士」J.R.R.トールキン
「終わらざりし物語」上下 J.R.R.トールキン

+既読の指輪物語関連作品の感想+
「トールキン神話の世界」赤井敏夫
「トールキンによる『指輪物語』の図像世界」W.G.ハモンド/C.スカル
「トールキン指輪物語事典」デヴィッド・デイ
「図説 トールキンの指輪物語世界 神話からファンタジーへ」デイヴィッド・デイ

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トルコ人との戦争で砲火を浴びて真っ二つになってしまったメダルド子爵。生き残った右半身は故郷に帰還するのですが、その右半身は完全な「悪」だったのです... という「まっぷたつの子爵」と、12歳の時に昼食に出たかたつむり料理を拒否して木に登り、それ以来樹上で暮らし続けたコジモの物語「木のぼり男爵」。

以前「不在の騎士」を読んだ時に奇妙な世界の片隅でのkazuouさんにお勧め頂いていた本。その3冊で歴史小説3部作とされているんですが、話としては全然関連がなくて、それぞれに独立しています。
いやあ、どちらも面白かった。「まっぷたつの子爵」は寓話だし、「木のぼり男爵」はもう少し現実的な話(?)ながらも色々とメッセージが含まれているんですが、それ以前に物語として面白かった。特に気に入ったのは「まっぷたつの子爵」。これは表紙を見て分かる通り児童書なんですけど、いや、すごいですね。真っ二つになってしまった子爵の身体は、完全な「善」と「悪」に分かれちゃう。普通に考えれば「善」の方が良いもののはずなのに、完璧な「善」は実は「悪」より遥かに始末が悪かった、というのがスバラシイ。まあ、結局のところ、完全な存在ではあり得ない人間にとっては、善悪のバランスが取れた人間の方が理解しやすいですしね... それに「悪」に対しては立ち向かって行こうという意欲が湧くかもしれないけど、完全な「善」を前にしたら、いたたまれなくなっちゃうものなのかもしれないな... 中でも、「善」のために気晴らしができなくなって、自分たちの病気を直視せざるを得なくなった癩病患者の姿がとても印象的でした。
「木のぼり男爵」も面白かったです。現代インドの作家・キラン・デサイの「グアヴァ園は大騒ぎ」では、主人公は木に登ったきりほとんど何もしようとせず、家族によって聖人として売り出されてしまうんですけど、こちらのコジモは実に行動的。木がある限り、枝から枝へとどこへでも行っちゃう。樹上にいても読書もできれば盗賊と友達となれるし、海賊と戦うこともできるし、恋愛すらできちゃうんですよね。ヴォルテールやナポレオンが登場したのにはびっくり。そしてアンドレイは、「戦争と平和」のアンドレイだったんですね。ただ、こちらは少し長かったかな。もう少し短くまとまっていても良かったような気がします。(晶文社・白水uブックス)


+既読のイタロ・カルヴィーノ作品の感想+
「宿命の交わる城」イタロ・カルヴィーノ
「不在の騎士」イタロ・カルヴィーノ
「レ・コスミコミケ」イタロ・カルヴィーノ
「なぜ古典を読むのか」イタロ・カルヴィーノ
「まっぷたつの子爵」「木のぼり男爵」イタロ・カルヴィーノ
「イタリア民話集」上下 カルヴィーノ
「魔法の庭」イタロ・カルヴィーノ
「見えない都市」イタロ・カルヴィーノ
「マルコヴァルドさんの四季」カルヴィーノ
「冬の夜ひとりの旅人が」イタロ・カルヴィーノ
「柔かい月」イタロ・カルヴィーノ
「カルヴィーノの文学講義」イタロ・カルヴィーノ
「パロマー」カルヴィーノ
「くもの巣の小道」イタロ・カルヴィーノ
「むずかしい愛」カルヴィーノ

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アヨーディヤーに住むダシャラタ王の第一王子・ラーマは、16歳になると賢者ヴィシュヴァーミトラの元で修行し、その後ミシラーのジャナカ王の娘・シータと結婚。しかしラーマが王位を継ぐことになった時、それに嫉妬した次男・バラタの母・カイケーイー妃とその召使女・マンタラーの陰謀で、14年もの間王国を追放されることになってしまいます。国を離れるラーマに従うのは、妻のシータと弟のラクシュマナ。しかしそんなある日、シータが羅刹ラーヴァナに攫われてしまい...。

1980年に出た本だというのに、アマゾンにもBK1にもデータがみつからない! 先日レグルス文庫版を読んだ時に、あまりの抄訳ぶりにがっくりきてたら、picoさんがこんな本もあるよと教えて下さった本。河出世界文学大系という全集の中の1冊です。図書館にあったので、早速読んでみました。
でも同じ「ラーマーヤナ」でも、レグルス文庫版とはちょっと違っていてびっくり。レグルス文庫はただの抄訳版かと思っていたんですけど、確かに全体的にはこちらの方が断然詳しいんですけど、そうではなかったのかしら? まず作者のヴァールミーキについても、こちらの本では最初から詩歌にすぐれた聖仙人とされてるんですけど、レグルス文庫版では、最初は盗賊だったヴァールミーキが心を入れ替えて修行し、霊感を得て詩を作るようになるまでのくだりがあるんですよね。物語の終盤も、結果的に起きたことは同じでも、なんだかニュアンスがどうも違うような... 不思議だ。あ、でも、やっぱりこっちの方が断然詳しいし、読み応えがありました。こちらの方が、枠物語という部分が前面に出ていたレグルス文庫版よりも、もっと純粋に王子ラーマの物語という感じがします。(河出書房新社)


+関連作品の感想+
「ラーマーヤナ」上下 ヴァールミーキ
「ラーマーヤナ」ヴァールミーキ

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「指輪物語」「ホビットの冒険」「シルマリルの物語」を中心に、トールキンが創り上げた中つ国関連の事柄や用語を「歴史」「地理」「社会」「動植物」「伝記」という分類で整理し説明した本。

「指輪物語」など一連の作品は、イギリスには良質な伝説がないと感じていたトールキンが、50年をかけて作り上げたという神話体系。固有名詞が本当に沢山あって覚えるのが一苦労なんですけど、それらの固有名詞や中つ国での出来事がとても分かりやすくまとめてありました。これから「終わらざりし物語」を読もうとしている私にとっては、それぞれの物語の復習にぴったり。
ただ、基本的にあいうえお順に掲載されている事典なので、目的の項目を引くことも可能なんですけど、そういった使用をするにはあまり向いてないかも...。相互に参照できるような機能もほとんどないし、全体を通しての索引がないので、例えばエルフの3つの指輪のことを調べたいと思っても、自分で5つの章のうちで当てはまりそうな箇所を考えて探すしかないんですよね。結局ヴィルヤ(風の指輪)、ナルヤ(火の指輪)、ネンヤ(水の指輪)という項目はなく、「歴史」の「太陽の第2紀」の説明にも「社会」のエルフの項目にも、「伝記」のケレブリンボール(3つの指輪を作ったエルフ)の項目にも3つの指輪に関する記述はなくて、持っていたであろう人物の項目を「伝記」で探すしかありませんでした。どちらかといえば、調べ物をするよりも、通して読むのに向いている本かと。...通して読んでいると、似たような記述が多くて、最後の方はちょっと飽きてきたりするんですけどね。(やっぱり相互参照させてくれればいいのに)
イラストに関しては、あまり好みではないものが多かったのがちょっと残念。アラン・リーやトールキン自身のイラストを使うという案はなかったのかなー。(原書房)


+既読のJ.R.R.トールキン作品の感想+
「農夫ジャイルズの冒険 トールキン小品集」J.R.R.トールキン
「妖精物語の国へ」「妖精物語について」J.R.R.トールキン
「シルマリルの物語」上下 J.R.R.トールキン
「ビルボの別れの歌」「指輪物語『中つ国』のうた」J.R.R.トールキン
「ブリスさん」「サンタ・クロースからの手紙」J.R.R.トールキン
「仔犬のローヴァーの冒険」J.R.R.トールキン
「ホビットの冒険」上下 J.R.R.トールキン
「指輪物語」J.R.R.トールキン
「サー・ガウェインと緑の騎士」J.R.R.トールキン
「終わらざりし物語」上下 J.R.R.トールキン

+既読の指輪物語関連作品の感想+
「トールキン神話の世界」赤井敏夫
「トールキンによる『指輪物語』の図像世界」W.G.ハモンド/C.スカル
「トールキン指輪物語事典」デヴィッド・デイ
「図説 トールキンの指輪物語世界 神話からファンタジーへ」デイヴィッド・デイ

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2年前に東尋坊の崖から落ちて死んだ恋人に、ようやく花を手向けに来ることが出来た嵯峨野リョウ。その時リョウの携帯電話に入ったのは、兄が死んだから早く金沢の自宅に戻れという知らせでした。リョウは持っていた花を崖下に投げ込みます。しかしその時、風の乗ったかすれ声が聞こえるのです。リョウは強い眩暈を感じ、岩場で大きくバランスを崩してしまいます。そして次に気付いた時、リョウは金沢市内の見慣れた浅野川のほとりのベンチに横になっていました。訳も分からないまま家に戻るリョウ。しかしそこには見知らぬ女が。それは嵯峨野サキ。リョウはなぜか、自分が生まれていない世界に飛び込んでしまっていたのです。

パラレルワールドストーリー。生まれてなかったはずの姉がいたり、家族関係もちょっと違っていたり、潰れたはずのうどん屋が開いているし、大きな銀杏の木はなく、死んだはずの人間が元気に生きている世界。でも、これまで何度かパラレルワールド物は読んだけど、これほど痛いのは初めてでした。自分の世界とサキの世界の違いというのが、全て自分たちのとった行動の違いの結果だったんですもん...。「あそこでこうしていれば...」と人間誰しも思ったことがあると思いますが、「間違い探し」の中で否応なく突きつけられるのは、自分の取った行動とその結果。いやもう、ほんとものすごく痛いです。でも痛いながらも、とても面白かった! 米澤さんの作品は、最後の最後まで気が抜けないですね。(新潮社)


+既読の米澤穂信作品の感想+
「春期限定いちごタルト事件」米澤穂信
「犬はどこだ」米澤穂信
「クドリャフカの順番 『十文字』事件」米澤穂信
「夏期限定トロピカルパフェ事件」米澤穂信
「ボトルネック」米澤穂信
「遠まわりする雛」米澤穂信
「インシテミル」米澤穂信
Livreに「氷菓」「愚者のエンドロール」「さよなら妖精」の感想があります)

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現実世界とは一味違った別世界を作り出し、その中で生きる楽しみを謳歌するのは、ファンタジーと呼ばれる物語群の特徴。しかし現実世界を脇にのけて遊ぶための空間に、一体どのような意味があるのでしょうか。60年代頃から英米でファンタジーが復興し始めたその理由、なぜ今ファンタジーなのかという理由もあわせて、様々なファンタジー作品を9つの角度から考察していく本です。

枠物語、死後譚、多重人格、人形、動物、場所... といったキーワードから様々なファンタジー作品を考察していくのですが、今回「おお」と思ったのは、二重構造に関する話。ファンタジーには枠物語も多くて、その場合、明らかに構造が二重になってるんですが、死後譚も過去へのタイムスリップも、そういえば二重構造だったんですねー! 死後譚は、この世とあの世を対比することによって、この世の生の喜びを再確認させるし、過去へのタイムスリップも、現在と過去という二重構造で、「現在」にとらわれた自分を解放する1つの手だて。逃避ではなく、あくまでも別の選択肢によって自分を拡大する試みです。そしてさらに、多重人格は2つの物語を並列して語り、人形は主人公の内部の人格を外に投影し、動物は絶対的な無私の愛を持って主人公を守るという二重構造... そのようにして空間や時間その他を二重にすることこそが、ファンタジーの特徴だということ。いや、よくよく考えてみれば当然のことなんですが。

そして多くの枠物語では、枠と中身は全く異質なもので、枠が現実なら、中の絵は夢と幻想。外から眺めている限り、絵は作り物にしか見えないけれど、枠そのものも、絵を真実らしく見せるという役割を持っています。そしていったんその枠の中に入ってしまうと、その枠の中にこそ広大な真実の世界があることに気づくもの。でも、時に枠は裏返され、内側こそが外側のような感覚をもたらすんですよね。ここで引き合いに出されていたのがナルニアシリーズ。確かに、たとえばカスピアンは、異世界から来る子供たちにアラビアンナイトの魔神のような感覚を持っていたし、カスピアン自身、一度「イギリス」が一度見てみたいと願ってたんですよね。その他にも、同じような印象が何度も...。ナルニアを読んだ時に漠然と感じていた「枠の裏返し」がすっきりと解説されていました~。(NTT出版)


+既読の井辻朱美作品の感想+
「風街物語 完全版」井辻朱美
「エルガーノの歌」「パルメランの夢」井辻朱美
「幽霊屋敷のコトン」「トヴィウスの森の物語」井辻朱美
「ヘルメ・ハイネの水晶の塔」井辻朱美
「遙かよりくる飛行船」井辻朱美
「ファンタジーの森から」「ファンタジーの魔法空間」井辻朱美
「夢の仕掛け 私のファンタジーめぐり」井辻朱美
「魔法のほうき」井辻朱美
「ファンタジー万華鏡」井辻朱美

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実は文学作品だけでなく、多くの絵も描き残しているトールキン。実は、息子であるクリストファー・トールキンが「J.R.R.トールキンの著作研究は、絵をぬきにしては完全でありえない」と言っているほど。母に絵の描き方や飾り文字の書き方を教わって以来、描き続けてきたというトールキンの絵を200枚ほど、ほぼ年代を追って順に紹介していく本です。

トールキンが文学作品だけでなく、絵も多く描き残していたとは知りませんでしたが、実際に見てみると、見覚えがあるものが結構あってびっくり。まず中つ国の地図もそうですし、あとモリアの入り口のドゥリンの扉の絵とか!(この扉の絵は、トールキンの絵を元に、製版工が少し手を入れたようです) あと、昨日の「シルマリルの物語」の表紙の紋章も!(上巻がエルウェで、下巻がフィンゴルフィン) 実は既に色々と登場していたのですねー。
子供の頃の絵にも素敵なのがあったんですが、惹かれるのはやっぱりシルマリルの世界が浮かび始めた頃からの絵。絵を通してもイメージを膨らませていたんですね。「ニグルの木の葉」のニグルと重なっていたのは、文学面だけじゃなかったのか。「妖精物語について」の中で、妖精物語は本来文字で表現するのに向いているとした上で、もし絵画で表現しようとした場合、「心に描いた不思議なイメージを視覚的に表現するのは簡単すぎる」ので、逆に「ばかげた作品や病的な作品」なんて書かれてたんですけど、この本に掲載されているトールキンの絵を見る限り、「ばかげた作品や病的な作品」どころか、とても美しくて存在感のある絵が多くて驚かされるのですが! このまま挿絵として使われていないのが残念なほどですよぅ。もう本当にイメージにぴったりの絵が多くて嬉しくなってしまいますー。ちなみに、この本の表紙に使われてる絵もトールキンの作品です。これは「シルマリルの物語」の「マンウェの館」。絵を見るだけでも、神話の世界がトールキンの中に徐々に形作られてきた過程も見えてくるような気がしますし、それぞれの絵が描かれた状況にも詳細に触れられているのが嬉しいところ。絵画から見たトールキンの半生、とも言えそうです。
そして、文学作品から少し離れて、子供たちのために描いた絵が、またすごく可愛いんです。トールキンの遊び心たっぷりの楽しい作品ばかり。特に一連の「サンタ・クロースからの手紙」がいいなあ。サンタ・クロースや北極グマ、エルフなどキャラクターによって書体をまるで違うものにしているのも楽しいところ。子供たちに対する愛情もたっぷり。やはりこういった、本人も相手も楽しんでいるのが伝わってくるところから、傑作が生まれるのでしょうね。こういった作品は、絵本になっているようなので、今度ぜひ読んでみようと思います!(原書房)


+既読のJ.R.R.トールキン作品の感想+
「農夫ジャイルズの冒険 トールキン小品集」J.R.R.トールキン
「妖精物語の国へ」「妖精物語について」J.R.R.トールキン
「シルマリルの物語」上下 J.R.R.トールキン
「ビルボの別れの歌」「指輪物語『中つ国』のうた」J.R.R.トールキン
「ブリスさん」「サンタ・クロースからの手紙」J.R.R.トールキン
「仔犬のローヴァーの冒険」J.R.R.トールキン
「ホビットの冒険」上下 J.R.R.トールキン
「指輪物語」J.R.R.トールキン
「サー・ガウェインと緑の騎士」J.R.R.トールキン
「終わらざりし物語」上下 J.R.R.トールキン

+既読の指輪物語関連作品の感想+
「トールキン神話の世界」赤井敏夫
「トールキンによる『指輪物語』の図像世界」W.G.ハモンド/C.スカル
「トールキン指輪物語事典」デヴィッド・デイ
「図説 トールキンの指輪物語世界 神話からファンタジーへ」デイヴィッド・デイ

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