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小学校5年生の女の子ノアが、アリザ先生の「よその学校の子どもたちと文通するっていうのは、どう?」という言葉をきっかけに、ドゥディという脳性マヒの少年と文通する物語。ガリラ・ロンフェデル・アミットは、イスラエルの人気作家なのだそう。この本は、天浮船のswimさんに教えて頂きました。児童文学です。

いやー、良かったです。障害者が登場する物語というのは、作者の立ち位置からして難しいと思うんですが、この作家さんの視線はすごく自然。同情もいじめもなく、説教臭さもなく、ましてやドゥディが天使のように良い子ということもなく(笑)、視線が同じ高さにあるという感じです。脳性マヒのこと良く知らないノアは、自分の思いがけない言葉でドゥディを傷つけてしまってびっくりしたりもするんですが、でもその都度自分の気持ちや考えをきちんと説明していくんですよね。そういうノアの態度がとても清々しくてよかったし... 文通が進むにつれて、ノアはドゥディに会いたいと思うようになるんですが、自分の姿を見られたくないドゥディは頑固に断り続けるんです。その時に、ノアの言う言葉、「ドゥディの家を訪ねてほしくないのね。オーケーです。訪ねません。わたしが会いたいっていうたびにおこるのね。オーケー。もう、いいません。だけど、それでどうなるかしら? どうなるか、きっちりいってみましょうか? わたしの手紙は、わざとらしくなるはずです。ひとこと書くたびに、ドゥディを傷つけやしないかおこらせやしないかって、十回も迷うから。なにか、いいことを思いついても、ドゥディをおこらせるかもしれないって、十回も考えこんじゃうだろうから。」という言葉がすごく良かった。
まあ、実際に会うことがベストな選択とは言い切れないと思うんですけど、その辺りにまだ小学校5年生というノアの若さが出ていますね。この2人の関係がその後どのように変化するにせよ、ノアの率直な態度は、きっとこれからのドゥディにとって良い方向に働いていくんだろうなと思えるラストでした。(岩崎書店)

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このお正月は、もっぱら昨年のうちに人様にお借りした本を読んでました。
まず、池波正太郎さんの「剣客商売」。以前若竹七海さんの「閉ざされた夏」で、主人公のお姉さんが池波正太郎作品をバイブルのように読んでいて、作中に登場する食事をしてたのが気になってたんですが、どのシリーズも長いし、なかなか手が出なかったんですよね。でも第16回のたらいまわし「美味しそうな食べ物が出てくる本は?」の時にワルツさんが挙げてらして、決定的に読みたくなっちゃって!(記事はコチラ) そして、私が読みたがってるのを知ったAさんが、全19巻プラス「包丁ごのみ」プラスその他モロモロを送りつけてくださったのでした。ありがとうございます~。予告どおり年越し読書にしてみました。

 「剣客商売」「辻斬り」「陽炎の男」「天魔」池波正太郎(新潮文庫)

テレビの時代劇みたいに完全に一話完結なのかと思ってたら、話同士に意外と繋がりがあるというか広がりがあっていいですねえ。中心人物が少しずつ変化したり成長していくのもいい感じ。まだまだ先は長いので、続きもじっくり読もうと思います。

そしてこちらは菊池秀行ファンのKさんが送りつけてくださった本。(笑)
二度と読むことはないだろうと思っていた清涼院作品まで入ってて圧倒されましたが(いえ、ある意味予想通りでしたけど・笑)、「なんなんだこれは」と思いつつ、案外楽しかったです。♪やらハートマークやらが文章についてるのには相変わらずげんなりなんですが、最初から開き直って読んでたせいでしょうか?(笑) しかし菊池作品を一気に行くのはちとツライみたいです... 「夜叉姫伝」、1巻の途中で止まってます。最後まで読めるかしら。(それにしてもドクター・メフィストが単独で登場してる時は美青年医師として完全にその場を攫っているのに、秋せつらと一緒に登場すると、たちまち怪しげな魔人に見えてしまうのはなぜ) そして「消失」は一番楽しみにしてた作品。以前から色々と噂は聞いてたし、一度読んでみたかったんですよねえ。一応心構えをしながら読んでたんですけど... なんとこういうオチだったんですか! なるほどぉ。いや、これは強烈だわ...。読者を驚かせることに、ひたすら全力を注いだ作品なんですね。(笑)

 「エル-全日本じゃんけんトーナメント」清涼院流水(幻冬舎)
 「魔界医師メフィスト 兄妹鬼」菊池秀行(角川ノベルズ)
 「消失」中西智明(講談社ノベルス)

    

「魔界医師メフィスト 兄妹鬼」と「消失!」は、画像が出ないですね。「エル-全日本じゃんけんトーナメント」は、私がお借りしたのは幻冬舎ノベルスですが、画像とリンクは幻冬舎文庫のものにしています。
本はこのぐらい。あとDVDを2つ観たので、その感想もまた改めてアップしますね。

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