Catégories:“2007年”

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旅行代理店に勤める北村志織は、一眼レフのカメラでモノクロ写真を撮り、それを自分で現像するのが趣味。しかし現像液の臭いのことで隣人から苦情が来て、引っ越すことになります。ようやく決まった引越し先は、画家でもあるオーナーの権藤氏の拘りで、色々な事情で部屋を借りにくい芸術関係の人、よそで三ヶ所以上断られた人、というのが条件のマンション。なんとかオーナーの合格が出て、新しい部屋での生活を始める志織。しかしある日、いつものように仕事から帰ってきて、ぬいぐるみの熊相手に1人で話していた志織は、壁のエアコンの穴から聞こえた笑い声に驚きます。相手は1年後の隣人の平野だと名乗り、1年前の自分を尾行して欲しいと志織に依頼するのですが...。

最初は時間を越えた恋愛物かと思いきや、それが徐々にミステリ的になっていくという、松尾さんらしーい物語。でも、結果的には気持ちの良いSFテイストのラブストーリーになっていると言えるんでしょうけど... なんか違ーう。松尾さんの作品は全部読んでるし、設定の突飛さには慣れてるので、期待しすぎてしまった私がいけないのかもしれないんですが... うーん、どうも物足りない。作中に登場する「シラノ・ド・ベルジュラック」の使い方はすごく効果的だと思うし、きっとSF部分の決着の付け方もあれで良かったんだろうと思うんですけどね。中心となる人物たちに魅力を感じられなかったせいなのかしら。マンションのオーナー氏や他の隣人たちの方が、主人公たちよりも面白かったし。終盤の引越しの話し合いや、その後の説明もクドくて、正直引いてしまいました...。
この作品なら一般的な評価はいいかもしれないんですけど... でもね、他の人の作品ならいいんです。これは松尾さんの作品なんですよーっ。そういう一般ウケする作品を読みたいわけじゃないんです。って、その期待はちょっと変でしょうか。でも松尾さんの作品には、どうしてももっと突き抜けたものを求めてしまうんですよね。メーワクな読者かもしれないなあ。(新潮社)


+既読の松尾由美作品の感想+
「雨恋」松尾由美
「ハートブレイク・レストラン」松尾由美
「いつもの道、ちがう角」松尾由美
「安楽椅子探偵アーチー オランダ水牛の謎」松尾由美
「九月の恋と出会うまで」松尾由美
「人くい鬼モーリス」松尾由美
「フリッツと満月の夜」松尾由美
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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カナダからアイルランドに住むいとこのフィンダファーに会いに来て、一緒にアイルランド旅行に出るグウェン。しかし人質の墳墓で野営した夜、フィンダファーが妖精王に花嫁として連れ去られてしまい... という「妖精王の月」、アメリカに住む孤児のケイが、誕生日に何者からか送られてきた18冊の古い本をきっかけに、アイルランドに自分探しの旅に出る「歌う石」、カナダから親戚の農場にやって来たローズマリーとジミーは、住み込みで働いている男の行動に興味をひかれて、夜中にその男をつけるのですが... という「ドルイドの歌」の3冊。

O.R.メリングのケルトファンタジーシリーズ。O.R.メリングは5歳の時にカナダに移住したものの、アイルランド生まれで、今またアイルランドに住んでケルト色の濃い物語を書いているという作家さん。ずっと読んでみたいなと思ってたんですが、ようやく読めました!
「妖精王の月」だけ現代のアイルランドが舞台なんですが、登場する妖精の造形がとてもアイルランドらしいし、「歌う石」はトゥアハ・デ・ダナーン一族の支配するイニスフェイルの島が舞台でエリウが登場、「ドルイドの歌」はアルスター神話の時代が舞台で、クーフーリンやコノハトの女王・メーヴが登場します。噂にたがわず、どれもケルト色の濃い作品で、すごく楽しかった。主人公の女の子が素敵な男の子に出会うと必ず恋愛になってしまうのはご愛嬌なんですが(私はミディールが断然好きだ!笑)、ケルト神話をまた読み返したくなってしまうなあ。今のところ5冊出ているようだったので、とりあえず3冊借りてきたんですけど、話としては1冊ずつ独立してるんですね。でもちょこちょこと繋がりもあるので、これは最後には大きな物語となりそうな予感。残りの2冊も早速借りてくるつもり。

ところで、「妖精王の月」の2人の女の子の名前は、フィンダファーとグウェニヴァーなんですけど、フィンダファーはアイルランド系、グウェニヴァーはウェールズ系で、元は同じ名前なんだそうです。アーサー王妃のグウィネヴィアも、やっぱり元は同じ名前なのでしょうかー。「グウェニヴァー」と「グウィネヴィア」そっくりですよね。これで全然違ってたりなんかしたら、サギだわー。(講談社)
5/19追記 名前のことはその後マオさんに教えて頂きました。ありがとうございます♪


+シリーズ既刊の感想+
「妖精王の月」「歌う石」「ドルイドの歌」O.R.メリング
「夏の王」「光をはこぶ娘」O.R.メリング
「夢の書」上下 O.R.メリング

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先日古い「ユリイカ」を読んだ時に高宮利行さんの記事や対談が面白かったので(感想は書いてません)、図書館で借りてきました。
「西洋書物学事始め」の方は、中世写字生の仕事ぶりや写本という作業、様々な蔵書票、活版印刷と当時の印刷所の様子、図書館に寄贈した蔵書を永遠に維持させるための方策、古書の価値に大きく差が出るハーフ・タイトル、文人・パトロン・出版社の力関係など、本にまつわるエピソードを集めた本。
「アーサー王伝説万華鏡」は、文学のみならず、絵画やオペラ、演劇、バレエ、映画、音楽、ゲームなど様々な媒体のモチーフになっているアーサー王伝説を、伝説そのものからではなく、その多様な受容と発展ぶりから紹介していく本。
本当は「アーサー王物語の魅力 - ケルトから漱石へ」が読みたかったんですけど、これは市内の図書館に蔵書がないようで残念。今回借りたこの2冊は、どちらも文学というより書誌学寄りの内容でした。でも中世の写本の話も大好きなんですよね~。

「西洋書物学事始め」の方で特に面白かったのは蔵書票のこと。蔵書票には、図案の中に所有者の氏名や紋章、標語などを配したブックプレート(ex libris)と、飾り枠の中に名前だけが書いてあるブックラベルと、2種類あるのだそうです。様々な蔵書票のデザインが各時代の趣味を反映していていて興味深いし(こういうのにはほんとソソられます)、そこに書かれた文章から、貴重な写本を手に入れた人々の執着振りが伝わってくるそうで、ほんと面白いです。穏やかに持ち主を名乗るものや、本を手にした人間に持ち主まで返却してもらうよう頼んでいるものもあれば、本を盗んだ人間への呪いの言葉まで様々。せっかく本を借りても呪いの言葉なんて書かれていたら、怖くて早く返却してしまいそう。実は蔵書票には子供の頃から憧れていて、先日も小学校低学年頃の自作の蔵書票もどきを発見してびっくりしたほどなんです。最近は素敵なデザインをほおっと眺めるだけになってたので、蔵書票に関するもっと詳しい本も読んでみたくなっちゃいました。そして、15世紀に活版印刷に成功したのはグーテンベルクなんですが、グーテンベルク聖書が印刷されたのには、活版印刷は黒魔術や悪魔の仕業だという非難に対する対抗策という意味合いがあったとは知りませんでした。へええ。
さらに、ウィリアム・モリスやダンテ・ゲイブリエル・ロセッティら、ラファエル前派たちの話も結構出てきたんですが、その中で可笑しかったのは、「ウィリアム・モリスの『地上楽園』は、英米の専門家が読破できなかった英文学の傑作としてあげる作品十指に入る」という文章。専門家が読破できないような作品が傑作って一体...?(笑)

「アーサー王伝説万華鏡」では、ダンテ「神曲」のパオロとフランチェスカの絵とか(ランスロット繋がりですね)、フランス人作曲家ショーソンのオペラ「アーサー王」、グラストンベリの修道院にあるアーサー王の墓やウィンチェスター城にある円卓のこと、映画「エクスカリバー」についても書かれてるんですが、やっぱり興味を引かれるのは、本にまつわるエピソード。ラファエル前派のエピソードなど「西洋書物学事始め」と重なってる部分も結構あったんですが、一応こちらはアーサー王に特化してるんですよね。サンゴルスキーによるテニスン「アーサー王の死」の写本は目を奪われるような美しさ。チヴァース工房でヴェルーセント製本されたグローブ版「テニスン詩集」もものすごく素敵。マロリーの「アーサー王の死」の挿絵を描くようになったビアズリーのエピソードも面白かったです。本家のアーサー王伝説に関しては、もっと基本的な文献を当たった方がいいと思いますが、既にある程度知識がある人には応用編的楽しみがある本かと。(青土社・中央公論社)


+既読の高宮利行作品の感想+
「西洋書物学事始め」「アーサー王伝説万華鏡」高宮利行
「アーサー王物語の魅力」高宮利行

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18世紀のフランスにいた天才肌のおぞましい男、それはジャン=バティスト・グルヌイユ。当時のパリは現代では想像のつかないほどの不潔さで、強烈な悪臭に満ちており、人間も家も街も全てに悪臭が漂っていました。そんなパリでも並外れて濃厚な悪臭の立ち込める一画に生まれたグルヌイユは、生まれて間もなく孤児となり、施設で育てられた後、10歳の時に皮なめし職人の所に弟子入り。そして数年後、香水調合師のジュゼッペ・バルディーニに弟子入りを志願します。グルヌイユは、ただ1人体臭がなく、しかも恐ろしいほどの鋭い嗅覚を持つ男だったのです。

たらいまわし企画第24回「五感で感じる文学」の時に、うるしのうつわ うたかたの日々の泡のkotaさんが「五感と聞くと、パトリック・ジュースキント『香水』を真っ先に思い浮かべます。」と書かれていて(記事)、しかも「ものすごくおすすめ」と言って頂いて、それ以来読もうと思っていた作品。なのに映画公開ということで色々なところで取り上げられて、読む気が削がれたまま1年経ってしまいました。気がついたら文庫版が入手できない状態になりつつあって、慌てて買いにいきましたよ! 今はamazonでは買えるのに、BK1では買えない状態になってますね。文庫本の画像がなくて、amazonの単行本から引っ張ってきてるんですが、BK1では単行本の画像がNo Imageになってるのに、文庫にこの画像がついてます。あらあら。

ジャン=バティスト・グルヌイユは、言葉よりも先に匂いを覚え、6歳の時には嗅覚を通して周囲の世界を完全に了解していたという少年。自分が嗅いだ匂いで物を覚え、区別し、何十万もの匂いを記憶の中に収めているんです。逆に匂いと関係のない、抽象的な概念を表すような言葉は苦手。そんなグルヌイユが主人公なので、物語の中にはありとあらゆる匂いが登場します。花や香料といった良い香りもあるんですけど、むしろおぞましい臭いの方が多いでしょうね。想像力のある読者ほど、これは読むのがツラいかも。でもね、ものすごくシュールでグロテスクなんですけど、作品そのものからは芳香が立ち上ってくるように感じられるのが不思議なんです。
皆が心惹かれる美女の美しさの素は、その魅惑的な香り。グルヌイユの存在感のなさは、その無臭のせい。それに気づいたグルヌイユは匂いによって人々を支配しようとします。こういうのって面白いですね。良くも悪くも匂いの薄い日本では、あまり存在しない概念かも。でも香りって、ものすごく密接に記憶に結びついていたりしますよね。ふと流れていた香りで、一瞬にして過去の一場面を思い出すこともあるし... しかも忘れていた想いも一緒に。五感のうちでも嗅覚って否応なく入り込んでくるものだし、分かるような気がします。(文春文庫)

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「あたし」が「あたしの人間」に出会ったのは、生まれてから7週間目のこと。じろじろ見つめたり摘み上げたりする人間が多い中で、「あたしの人間」はやさしい目で子猫を見つめ、自分のにおいをかげるようにして、子猫たちに考える時間をくれたのです。「あたし」は決定的に「あたしの人間」を選び、一緒に暮らし始めることに。

たらいまわし企画第22回「サヨナラだけが人生か? グッドバイの文学」の時に、イタリアごろごろ猫記のねるさんの記事で知った本です。(記事) でもその本は、おかぼれもん。のpicoさんに頂いたものなのだそう。26回の「本に登場する魅惑の人々」で、picoさんも挙げてらっしゃいましたねっ。(記事) で、読もう読もうと気になっていたところに、最近の「ねこ・ネコ・猫の本」の時にあかつき書見台のマオさんも挙げてらして...!(記事) これは読むしかないではありませんかー。(笑)

ということで、これはダルシーという1匹の猫の視点から描かれている物語。ディー・レディーの著者紹介の欄に「現在もダルシーが眠る土地、ミネソタ州スティルウォーターに在住」とあるので、実話ということなんですね。訳者あとがきで、江國香織さんが「こんなにストレートな愛の物語を読んだのはひさしぶりでした。ストレートで、強く、正確で、濃密な、愛の物語。」と書いていますが、本当にその通りでした...。途中で「あたしの人間」よりも孤独を選ぶ時期はあるものの、ダルシーの「あたしの人間」への愛情は常に変わらず強く深くて、全身全霊をかけて愛し抜いてるという印象。だからこそ、裏切られたように感じた時は許せないわけですが...。誇り高く、それでいて寂しがりやのダルシー、大好き。
実は先日、出かける時にこの本を持って出ようと思ってたんですけど、その前にちょっと読み始めてて、やっぱりやめたんです。やめて良かった! というのも、もう途中から涙腺が思い切り緩んでしまって、字が読めない状態になっちゃったから。私の涙腺は普段はあまり弱くない... というか結構きっちり締まってる方なので(笑)、ここまできてしまうのは珍しいんですよー。実際に今うちに猫がいるというのもあるでしょうし、その前に猫じゃなくて犬なんですけど、寿命で看取ったとかそういうのもあるので、それを思い出しちゃうというのが大きいんでしょうけどね。ダルシーの気持ちがあまりにストレートに響いてきて、読んでいてツライほどでした。でもすごく良かった。読んだ後、うちの猫を思わずぎゅーっとしてしまって、猫に怒られました。(笑) 図書館で借りた本なんですけど、これは自分でも買おうっと。(飛鳥新社)

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守り人&旅人シリーズの最終巻。2つのシリーズが再び繋がりました。でも、バルサが主人公の守り人シリーズはまだしも、チャグム皇子が主人公の旅人シリーズは、てっきりあと何冊かあるだろうと思い込んでたので、これで終わりだなんてもうびっくり。でもこの「天と地の守り人」は3冊組だし、そんなものですかね? 最終巻なので、あらすじを書くのはやめておきますね。

大国・タルシュ帝国と新ヨゴ皇国、ロタ王国、カンバル王国、そしてサンガル王国。それぞれの国がそれぞれの国にとって最善だと信じることを行おうとしてるんですけど、その「最善」が誰にとっても最善であるとは限らないところから、争いが生まれてくるんですね。ほとんど八方塞りのように見える状態の中で確実に道を切り開いていくチャグム。いやあ、「精霊の守り人」の時のあの少年が、こんなに立派に成長してしまったとは~。お父さんみたいに外の穢れを知らずに人生を送ることはできなかったし、かといって身分に縛られずに生きることもできなくて不憫なんですけど、いい青年になりました。特にカンバル王国のラダール王に対峙している時がお見事。そしてもちろん、そんなチャグムを支えているのがバルサ。本人は年を取ったと感じてるようなんですが、まだまだその強さは超一流。それに確かに年は取ったかもしれないですけど、それがむしろ人間的な円熟に繋がっているようです。
そして今回は人間たちの世界にナユグ(異世界)が大きく絡んできて、これがまたいいんですよね。ナユグの春と暖かい水の流れ、深い海の情景、そして婚姻。この幻想的なナユグの描写もまた、守り人シリーズの大きな魅力。

話はこれで完結してしまうわけで寂しいんですけど、でもすごく良かった。最後は収まるべきところに綺麗に収まってくれて、正直ほっとしました~。本来なら完全に敵のはずのタルシュ帝国も、皇帝やラウル王子、ハザール王子の視点から描かれてるので、「悪いやつ」では終われないんですよね。ラウル王子とヒュウゴの話をもっと読みたくなっちゃいました。全部で10冊ある中で、今一番読み返したいのは2作目の「闇の守り人」。今年からこのシリーズが新潮文庫で出始めてて、1作目の「精霊の守り人」は3月に出たところなんですよね。早く他のも文庫で出揃って欲しいなあ。(偕成社)


+シリーズ既刊の感想+
「精霊の守り人」「闇の守り人」「夢の守り人」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「虚空の旅人」「神の守り人 来訪編」「神の守り人 帰還編」「蒼路の旅人」上橋菜穂子
「天と地の守り人」1~3 上橋菜穂子
「流れ行く者 守り人短編集」上橋菜穂子
「バルサの食卓」上橋菜穂子・チーム北海道

+既読の上橋菜穂子作品の感想+
「獣の奏者」1・2 上橋菜穂子
Livreに「狐笛のかなた」の感想があります

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コーンウォールの港町に、夏休みの4週間滞在することになったドルウ一家。着いた翌日は1日中雨で、サイモンとジェインとバーニイの3人のきょうだいは、早速家の中の探検を始めます。3人が見つけたのは、寝室の洋服だんすの裏に隠れていた扉と埃だらけの屋根裏部屋。そして茶色がかった分厚い羊皮紙。それは600年ほど昔に書かれた、アーサー王伝説にまつわる古文書だったのです。

アーサー王伝説がモチーフとなっている「闇の戦い」シリーズの前日譚的作品とのことで、手にとった作品。コーンウォールを舞台に、アーサー王の聖杯に「にせた形に作られた」カップや古文書を巡って、3人のきょうだいが闇と戦う物語。でも、3人の謎解きや、秘密を探り出そうとする闇の手先たちとの競争は緊迫感たっぷりだし、その手先たちはとても不気味なんですけど、闇の暗さが今ひとつ伝わって来ないんですよね。闇の側が聖杯を手にしたらどうなってしまうのかというのも、かなり概念的というか抽象的で分かりにくいし。
3人を助けてくれるメリイおじさんの正体はあっさりと見当がつくんですが、この作品ではまだ明かされてません。最後に見つかった古文書の内容も分からず仕舞い。「闇の戦い」を読めば、闇の手先たちのことも合わせてもっと分かるのかな? この作品は訳にちょっと違和感があったこともあって今ひとつだったんですけど、「闇の戦い」は浅羽莢子さんの訳だし! そちらも近々読んでみようと思います。(学習研究社)


+既読のスーザン・クーパー作品の感想+
「妖精の騎士タム・リン」スーザン・クーパー再話
「コーンウォールの聖杯」スーザン・クーパー

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Note


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