Catégories:“2008年”

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かつて文学(物語)といえば幻想文学のことでした。もちろん当時は、それらの物語を語り伝えた人びとも、それらに耳を傾け楽しんでいた人びとも、それらの物語が「幻想文学」であるなどとはつゆ考えたこともありませんでした。そのことを考える必要がなかったのは、「幻想文学」とわざわざ決めつけなくとも、物語といえばすえにそうしたものだったからです。(はしがきより)

そんな「幻想文学」を幻想文学と意識させるようになったきっかけは、18世紀初めの英国でのリアリスティックな小説の登場。そういった小説の台頭で、一旦は幻想文学は片隅に追いやられ、廃れたかのように見えるのですが、逆にそういった小説の登場が文学の「幻想性」を意識させる結果にもなったのだとか。
ということで、18世紀~20世紀に英米で登場した幻想文学を120作品紹介している本です。

私が大好き~な路線の本も結構紹介されてるし、これは他の作品もかなり期待できるかも? と、興味津々借りてきたのですが... 結論から言えば、期待ほどではありませんでした。なんせあらすじ紹介が長いんです。しかも長い割に面白くない! 多分ラインナップ的にはすごくいいのではないかと思うので、この辺りが、もっと簡潔にまとまってると、もっと楽しかったのではないかしら、と思うのだけど。1作品につき見開き2ページ使ってるけど、これなら1ページずつでも良かったかも。...ということで、興味を惹く本はいくつか出てきたけど、読んでいてそれほど「あれもこれもそれも読みたいー!!」と焦るような気持ちにはなりませんでしたよ。うーん、残念なような... いや、この時期に積読本が増えなくて逆に良かったかも... というのは、負け惜しみかしら。(笑)

どうやら「たのしく読める」シリーズというのがあるみたいですね。「たのしく読めるイギリス文学」「たのしく読めるアメリカ文学」「たのしく読める英米児童文学」辺りは、まあ、よくあるパターンなんだけど、「たのしく読める英米演劇」「たのしく読めるネイチャーライティング」なんていうのがあるのには、ちょっとびっくり。あと「たのしく読める英米女性作家」「たのしく読める英米の絵本」なんていうのもありました。
私が一番見たくなったのは、「たのしく読める英米青春小説」「たのしく読める英米詩」の2冊。「英米青春小説」でどんな作品が登場してるのか見てみたいし、「英米詩」は最初の3章が「古代・中世の英詩」「バラッドおよび物語詩の系譜」「聖書と神話と英語の詩」なんです。この3章限定で読んでみたいー。(ミネルヴァ書房)

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10世紀に実在した人物・ギスリのサガ。ノルウェーで騒ぎを起こしてアイスランドに殖民することとなり、やがて義兄弟の敵討ちのための殺人のかどで追放刑になりながらも10年以上生き延びたギスリの生涯の物語です。
このギスリのサガに関しては、以前「アイスランド・サガ スールの子ギースリの物語」で読んでるんですが(感想)、そちらを読んだ時の方が面白く読めたような気も...。父の名前を子にもつけたりと、同名の登場人物がものすごく多いのでヤヤコシイのは相変わらずなんですが、以前読んだ時にすごく印象に残った判官贔屓のような哀愁が、こちらでは感じられなかったんですよねえ。文章中に長い訳注が入っていて読みにくかったのも大きいのかも。ほんの一言の注釈が文章中に括弧にくくられて書かれてるんなら分かりやすいし、実際「ヘイムスクリングラ」ではその辺りが読みやすかったんですけど、こちらでは1ページの半分が注釈になってる、なんてところもあったので...。
でも新しい発見もありました。サガ文学のサガって、英語の「say」と語源が一緒なんですって。知らなかった! 「物語る」とか「歴史」という意味なんだそうです。それに「王のサガ」「伝説のサガ」「アイスランド人のサガ」「ストゥルルンガサガ」というサガ文学の4つの括りは知っていたけど、具体的な作品名はあまり知らなかったので、その辺りはとても勉強になりました。こういう基本的な情報が意外となかなか得られなかったりするんですよね。ありがたいです。(北欧文化通信社)

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スノッリ・ストゥルルソンの書いた北欧王朝史「ヘイムスクリングラ」。この中には「ユングリングサガ」「ハルヴダン黒髪王のサガ」「ハラルド美髪王のサガ」「ハーコン善王のサガ」「灰色マントのハラルド王のサガ」が収められています。

先日森山さんに、こんな本が出てました!と教えていただいた本。スノッリ・ストゥルルソンといえば、私は「古エッダ」(要するに北欧神話です... 記事)しか読んだことがありませんでしたが、13世紀にアイスランドの詩人で、この「ヘイムスクリングラ」が「古エッダ」と共に代表作となっています。そして訳者は北欧研究の第一人者の谷口氏。とくれば、そりゃもう読まずにはいられないでしょう!

驚いたのは、この本では北欧の民族の起源をアジアとしていること。そして北欧神話の主神オーディンを実在の英雄として捉えていること! アジアの東の地にアーサランドあるいはアーサヘルムと呼ばれる国があり、その首都がアースガルズ、支配者がオーディンだったんですって。アースガルズは北欧ではなかったのか...! そしてそのオーディンが後に人々を北欧まで導くことになったんですね。このオーディンは常勝の偉大な戦士。その祝福を受けると人々は無事に旅ができるし、窮地に陥った時にその名を呼ぶとオーディンの救いが得られるものとされていたんだそうです。そこから信仰の対象となっていったというわけですね。オーディンの妻はフリッダ、フレイとフレイヤがアースガルズに来ることになったことも、ミーミルの首から様々なことを聞き出したことも、フレイがゲルズと結婚したことも、史実として語られているのが面白いです。
とは言え、神話と共通する部分は最初の方だけ。その後は名前も知らない王の話が続いて、エピソードもそれほど豊富ではないし、正直それほど面白くないです。書き残すといことのが大切だったのだろうと思うので、それはそれで構わないのですが。でも例えば「アイスランド・サガ スールの子ギースリの物語」(感想)や「アイスランドサガ」(感想)でも出てきたハロルド美髪王の時代になると、そちらの話と繋がってまた面白くなります。...要は、面白くない部分は、ひとえに自分の知識不足のせいだったというわけなのね。(苦笑)

この本1冊で、「ヘイムスクリングラ」のまだ4分の1なのだそう。順次刊行されるそうなので、ぜひ追いかけたいと思います。「スノッリのエッダ」の全訳も読みたいな。北欧文化通信社で出してくれないかな。(北欧文化通信社)

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「互いにベージュ色の高価なレインコートに身を包んで出会いましょう。豆スープのようにどんよりした霧の夜に。まるで探偵映画もどきに。」という文章で始まる「別の女になる方法」他、「離婚家庭の子供のためのガイド」「母親と対話する方法」「作家になる方法」など全9編。

これはハウツー本の文体で書かれた小説、ということでいいのかな。どれも内容的には結構スゴイことが書かれてるのに、文章がとにかく淡々としてるので、なんだかまるでごく普通の事務的な説明を受けているだけのような錯覚に陥ってしまうという、とっても不思議な作品です。
とにかく淡々... たとえば「作家になる方法」の冒頭はこんな感じ。

作家になるためには、まず最初に、作家以外のものになろうとしてみることです。どんなに途方もないものでもいいのです。映画スターと(か)宇宙飛行士。映画スターと(か)宣教師。映画スターと(か)幼稚園の先生。世界大統領、大いに結構。そしてミジメな挫折を味わうことです。早ければ早いほどいいのです。十四歳で挫折を知るなんて理想的。早いうちに決定的に幻滅することが、くじけた夢に関する長い俳句を十五歳でひねり出すのに必要な条件なのです。

ちょっと面白いでしょう? ハウツー物を小説にしてしまうなんて、アイディアですよねえ。全編こんな感じで物語が始まるんです。
表面に現れてるのは、シニカルなユーモアセンス。でも基本的に不倫とか離婚とか挫折とか死がテーマになっているので、奥底から寂しさや絶望感が滲み出てくる感じ。でも面白いとは思うんだけど、純粋に好みかと言えば、あまり好みではなかったかも。例えばアメリカ人が読むと、私が今読んでいるよりももっとすごく面白く感じるんだろうな、なんて思っちゃうんですよね。そんな、いかにもアメリカ~なユーモアセンス。そうでなくてもユーモア物って難しいのに。その時の自分自身との波長が合うかどうかというのも、かなり重要ポイントになってきますしね。日本物のユーモアだって合う合わないが激しいのに、ましてや外国物ときた日には、って感じかな。(白水uブックス)

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ふと気が付いたら見知らぬ人々の中におり、ヒルダという女性の衣装を借りて着替えた途端、男達に捕まり、石の砦の牢獄に閉じ込められることになってしまったエミリー。どうやら、彼らの反対勢力にある貴族の女性に間違えられているようなのです。しかし実際には、エミリーはケント育ちの27歳の普通の女性。牢番などの話から、エミリーは自分が陥った状況を知ろうとするのですが...。

「海駆ける騎士」もデビュー前の作品だったそうですが、これはもっと古い作品。そんなものまで引っ張り出してきて出版してるなんてー。そろそろネタ切れなんですかね? この勢いでタニス・リーとかパトリシア・A・マキリップの訳も出してくれたらいいのにー。

エミリーは何が何だか分からないまま牢獄に入れられたんですが、読者も何が何なのか分からないまま読み進めることになります。すぐに分かるのは、この国の2大勢力の争いに巻き込まれたらしということだけ。でも、牢獄とは言っても暗くて湿っぽい地下牢みたいなのではなくて、貴婦人用のもの。きちんと家具も暖炉もある部屋なんです。寝室なんてものまであるんですから! そしてこの部屋のバルコニーから見かけた、別の牢獄に囚われているハンサムな男性と恋に落ちるわけなんですが...
まあ牢番の目を盗んで手紙のやり取りをするとか、彼の息子が来て一波乱あったりとかするんですけど、とにかく同じ場所ばかりだし、なかなか事実が判明しないし、事態も動かないので、読んでてだんだん飽きてきてしまいました...。そもそも、本当にあらすじに書かれてるように異世界にいるのかどうかも分からないんですから。

訳者あとがきによると、この作品はDWJが「王の書」を読んでいた時に触発されて書いた作品なのだそう。「王の書」はスコットランド王ジェームズ1世が囚われの身になっていた時に遠くに見かけた娘に恋をして書いた詩で、その恋愛をDWJは娘の立場から書いたというわけなんですね。なるほどー、そういうことだったのか。でもこういう結末になるのはともかくとして、この終わり方ってどうなのよ? なんだかいかにも習作って感じで中途半端。せめて最低限の説明ぐらいはしてくれなくちゃ困っちゃう。どうせ出版するなら、もっときちんと手を入れてからにして欲しかったな。

これで母から回ってきた本も終わりかな? 改めて見ると、この表紙、目玉焼きみたいですね。(笑)(創元推理文庫)


+既読のダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品の感想+
「魔法使いハウルと火の悪魔」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「アブダラの空飛ぶ絨毯」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「デイルマーク王国史」1~4 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「わたしが幽霊だった時」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法使いはだれだ」「クリストファーの魔法の旅」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔女と暮らせば」「トニーノの歌う魔法」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法がいっぱい」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
留守中に読んだ本(18冊)(「マライアおばさん」「七人の魔法使い」「時の町の伝説」の感想)
「呪われた首環の物語」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「花の魔法、白のドラゴン」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「いたずらロバート」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジーランド観光ガイド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「バウンダーズ」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「星空から来た犬」「魔空の森ヘックスウッド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「バビロンまでは何マイル」上下 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ウィルキンズの歯と呪いの魔法」「海駆ける騎士の伝説」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「うちの一階には鬼がいる!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法!魔法!魔法!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ぼくとルークの一週間と一日」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「牢の中の貴婦人」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法の館にやとわれて」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「キャットと魔法の卵」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
Livreに「ダークホルムの闇の君」「グリフィンの年」「九年目の魔法」の感想があります)

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土曜日の夕方、いじめっこのジョアンたちに追いかけられていた13歳のニータは、咄嗟にいつも通っている図書館に逃げ込みます。顔馴染みの司書に地下の児童室に行っておくようにと言われたニータは、大好きな本たちを眺めながら本棚と本棚の間をぶらぶらと歩き回ってるうちに、見覚えのない本を見つけて驚きます。それは「魔法使いになるには」というタイトルの本。誰かのジョークだとしか思えないニータでしたが、その中に書かれていることは、いたって大真面目な様子。ニータは夢中になってその本を読み始めます。

図書館で見つけた本がきっかけで、魔法使いになってしまうという物語。どうやら以前他の出版社から「魔法使い(ウィザード)になる方法」という題名で刊行されて絶版になっていた本が、新訳となって再登場したみたいですね。

図書館にあった「魔法使いになるには」というタイトルの本は、魔法使いの資質がある人にはきちんと書いた人間の意図通りに見えているけれど、そうでない人には別のものに見えているという設定。シャンナ・スウェンドソンの「Don't Hex with Texas」にも同じような設定があったなあ、なんて思ったんですけど、こっちの方が先です。(最後の方でハリー・ポッターを思い出すシーンがあったんですけど、それもこっちの方が先・笑) この「魔法使いになるには」という本、魔法使いの素質がない人にはどんな本に見えてるんでしょうね。図書館の司書の目には普通の本に見えていたはず。ニータの妹のデリーは、キッチンに置き忘れていた本を部屋に持って来て「手品師にでもなるつもり?」なんて言ってるんですけど、普通の人には「手品師になるには」って本に見えるのかな?
この「魔法使いになるには」の本の引用もなかなか楽しいんです。にやりとしてしまったのは、「魔法使いは言葉に愛着を抱く。たいていの魔法使いは活字中毒だ。実際、魔法使いの素質を持つ者に現れる強い徴候として、なにかを読まずして寝つくことができないという点があげられる」というくだり。あと「歴史、哲学、<魔法使いの誓約>」の章で<力ある者><素質ある者>、そして<孤高なる者>について語られている辺りも面白かったし。「この物語は形を変え、数多くの世界で語り継がれている」って、確かにね。聖書だけでなく、いくつもの異世界ファンタジーにもなってるはずですもん。(笑) そしてこの本に書かれている情報が時と場合に応じて変化していくらしいのも、いかにも魔法使いの本らしくていい感じ。ニータはまず植物と話ができるようになるんですが、ナナカマドと会話する辺りも好きだったし。

物語そのものは、もうちょっと整理できたんじゃないかという気もしたんですが... ちょっと読みにくいところがあって、何度も前に戻って読み直したりしてしまったんですが、ニータも、仲間になるキットという少年も微笑ましいし、一緒に活躍するホワイトホール(?!)のフレッドも愛嬌たっぷり。
ニータの本は図書館の本だから返さなくちゃいけないんだけど、この冒険の後どうしたのかしら? この話はシリーズ物になってて、来年には続きが刊行されるようなので、またその辺りも書かれてるんでしょうね。絶賛ってほどじゃないんだけど、なかなか可愛らしかったので、もう少し付き合ってみるかなー。(創元推理文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「駆け出し魔法使いとはじまりの本」ダイアン・デュエイン
「駆け出し魔法使いと海の呪文」ダイアン・デュエイン

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オックスフォード大学の聖ジェローム学寮のボドリアン図書館で母を待っていたブレーク。母は一学期契約の客員教授としてオックスフォードに来ており、ゲーテの「ファウスト」に関する論文を準備中。ブレークとその妹・ダックは図書館で長い時間を過ごすしかなかったのです。待ちくたびれたブレークが本棚の本を指の節で次々に叩いていると、1冊の本に反撃されたような気がして驚きます。本が猫のようにブレークの指をふざけてたたいて、ひょいと身を隠したように感じたのです。そこに並んでいるのは古くてもろい普通の本ばかり。しかし1冊の本が床に落ちていました。それは平凡な茶色の革装の本。母に叱られてあわてて本を拾い上げると、本はブレークの手の中でほんの少し動き、本を開くとページが僅かに揺れ動きます。その本の表紙には「エンデュミオン・スプリング」というタイトルがありました。しかし本の中には何も書かれてはいなかったのです。

現代のオックスフォードの図書館が舞台となるブレークという少年の話と、15世紀、グーテンベルクが活版印刷を発明した頃のドイツのマインツを舞台にしたエンデュミオン・スプリングの物語が交互に進んでいきます。15世紀の話の方には、グーテンベルクを始め、グーテンベルクの弟子となったペーター・シェーファー、ゲーテの「ファウスト」のモデルになったとも言われるヨハン・フストなど歴史上の人物が登場。世界初の印刷物「四十二行聖書(グーテンベルク聖書)」が作られようとしている時代。そしてその時代にいたエンデュミオン・スプリングという少年の冒険が現代のオックスフォードの図書館にいるブレークの冒険に繋がっていくんです。ブレークが見つけたエンデュミオン・スプリングの本は、選ばれた者しかそこに書かれた文字を読むことができないという空白の本。
オックスフォードの図書館が舞台と聞いたら、読んでみずにはいられなかったんだけど... うーん、イマイチだったかな。設定は面白いと思うし、現代のオックスフォードの図書館が出てくれば楽しいし、グーテンベルクへの歴史的な興味もあって、途中までは面白く読めたんですけど... 肝心の登場人物がイマイチ。ブレークの妹のダックはとても聡明で、オックスフォードの教授陣を感心させるほどなのに、肝心のブレークは全然冴えない少年なんですよね。ダックにも馬鹿にされっぱなしだし、2人の母親は自分のことに夢中で、「行儀良くしなさい」「妹の面倒をみなさい」ばかり。こういうの、あまり楽しくないです。それに最後の詰めが甘すぎる! 悪役との対決もイマイチだったし、結局エンデュミオンの本は何だったっていうのよ? って感じで終わっちゃいました。
最近母がファンタジーに凝ってて、比較的新しいファンタジー作品がどんどん手元に回ってくるんだけど、どれもこれももひとつ物足りないまま終わってしまって困っちゃうなあ...。(新潮文庫)

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