Catégories:“2009年”

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ウォルター・スコット邸を訪れることによって、才能が開花したというアーヴィング。そのアーヴィングが書いた作品を集めたのが、この「スケッチ・ブック」。原書の「スケッチ・ブック」には、エッセイと短編小説を取り混ぜて全32編が収められているそうですが、日本の文庫にはその中から「わたくし自身について」「船旅」「妻」「リップ・ヴァン・ウィンクル」「傷心」「寡婦とその子」「幽霊花婿」「ウェストミンスタ-寺院」「クリスマス」「駅馬車」「クリスマス・イーヴ」「ジョン・ブル」「スリーピー・ホローの伝説」という全9編が収められています。

読む前にエッセイと短編小説が混ざっていること知らなかったので、スタンスが取りづらくて困った部分もあったんですが、まさに「スケッチ・ブック」という名に相応しい作品集でした。この中で有名なのは、やっぱり「リップ・ヴァン・ウィンクル」と「スリーピー・ホローの伝説」でしょうね。「リップ・ヴァン・ウィンクル」は西洋版浦島太郎。おとぎ話の本にもよく収められてます。「スリーピー・ホローの伝説」はジョニー・デップ主演でティム・バートンが映画化してますよねー。
この2つの作品ももちろんいいんですが(「スリーピー・ホローの伝説」は映画と全然違っててちょっとびっくり)、私が気に入ったのは「幽霊花婿」という物語。...申し分なく美しく教養あふれる婦人に育ったフォン・ランドショート男爵令嬢の結婚相手となったのは、フォン・アルテンブルク伯爵。しかし彼は男爵の城に向かう途上で盗賊に殺されてしまい、道中で出会って同行していた友人のヘルマン・フォン・シュタルケンファウストがそのことを知らせに男爵の城に向かうのですが... という話です。それほど珍しい展開ではないし、ある程度予想がついてしまうんですが、とても可愛らしくて好き。
でもね、この男爵令嬢を育て上げたのは未婚の叔母2人なんですが、この2人、若い頃は「たいした浮気もので、蓮葉女」だったとあるんですよ。で「年とった蓮葉女ほど、がっちりして用心ぶかく、無情なほど礼儀正しい付きそい役はまたとないのである」ですって。欧米の作品には時々厳しすぎるほど厳しい老婦人が登場することがありますけど... というか、そういうの多いんですけど、彼女たちはもしやみんな若い頃は蓮っ葉な浮気者だった? あの人もこの人も? 想像すると可笑しくなっちゃいます。(新潮文庫)


+既読のワシントン・アーヴィング作品の感想+
「ウォルター・スコット邸訪問記」ワシントン・アーヴィング
「スケッチ・ブック」ワシントン・アーヴィング

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近未来、書物が禁止されている時代。焚書官のガイ・モンターグはその日も通報を受け、仲間たちと共に現場に駆けつけていました。大蛇のような巨大なホースで石油を撒き散らし、本だけでなく家に火をつけて全てを焼き尽くすのです。そして仕事から帰る途中、彼は隣の家に引っ越してきた少女に出会います。少女の名前はクラリス・マックルラン。クラリスはモンターグに色々と奇妙なことを話し、本を焼いているのは幸せなのかと尋ねます。

レイ・ブラッドベリも少しは読んでるんですけど、SFが基本的に苦手なのであんまり読んでないんですよね... これは美結さんにオススメされた本です。いや、これがすごかった。読んでる間中、ずっと頭にあったのは「時計じかけのオレンジ」(感想)。そして伊坂さんの「魔王」(感想)の「考えろ考えろマクガイバー」という言葉。

壁面をテレビにしていつも映像に囲まれ、海の貝と呼ばれる小型ラジオ受信機を耳に入れている人々。街中で車を運転する時は最低制限時速(「最低」です、最高じゃありません)が55マイル(約88km)で、時速40マイル(約64km)なんかで運転しようものなら、即刻刑務所行き。徒歩運動(って何なのかよく分からないんですが)をしても逮捕され、学校で疲れた子供たちは遊園地に行ったり「窓割り遊技場」で窓を割ったり、「自動車破壊場」で車に大きな鋼鉄ボールをぶつけたり、車で正面衝突ごっこをして気分転換。本は基本的に禁止。許されるのは漫画や性風俗の雑誌程度で、聖書ですらも処罰の対象。人々には、ひたすら何も考えないことが求められてるんですね。そして何も考えない人々は、日々提供される娯楽に身を任せるだけ。何も考えないことに慣れすぎてしまって、いざ戦争がおきて身近な人間が動員されても、何も考えられない状態なんです。「考えない」だけでなく「感じない」ですね。いくら巧妙に操作されていても、そんな生活、知らず知らずのうちにストレスが溜まるのではないかと思うんですが、そのストレス解消の手段までもがさりげなく提供されているというのが恐ろしい...。
でもそんな世界を恐ろしいと思いながら読んでいると、それが実は現代社会を如実に映し出していることに気づかされます。全然未来の話じゃない、まさに今のこの状態! ...モンターグの妻のミルドレッドが夢中になっているのは、テレビの中の人々と一緒になって自分の役割を演じること。RPGのゲームをしているようなものですね。海の貝は、今はiPod? 家ではテレビやパソコン、出かける時は携帯電話を手離せず、耳には常にイヤホン。心の底から満たされることがなく、精神的に不安定になっている人々の姿も同じ。本も映画もどんどんスピードアップしてジェットコースター状態になってるし、特に作中で署長のビーティがモンターグに語るこの言葉!

『ハムレット』を知っているという連中の知識にしたところで、例の、<これ一冊で、あらゆる古典を読破したのと同じ。隣人との会話のため、必須の書物>と称する重宝な書物に詰め込まれた一ページ・ダイジェスト版から仕入れたものだ。わかるかね?(P.111)

まさに今流行りだという「あらすじで読む世界文学」のような本のことじゃないですか。この作品が発表された当時は突拍子もなく感じられたのかもしれないけど、今やすっかり現実となってます。焚書官という存在がなくても同じ状態になってる分、ブラッドベリが書いたこの作品よりも酷い状態へと向かっていると言えるのかも。

冒頭の火の場面がものすごく印象的です。素晴らしい...。あと、まるでアンドロイドのように無機質な人々の中で、モンターグとクラリスの場面だけが色鮮やかで引き込まれました。華氏451度とは摂氏233度、紙が自然発火する温度なのだそうです。色々考えさせられるし... 色んなことを感じ続けたいですね。人間であり続けるためにも。(ハヤカワSF文庫)

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雨の夜、細長い山間の奥にある農家にやって来たのは旅の男。一夜の宿を求めて来た男は、部屋に死体があるのを見て驚きます。自分がいきなり死んでも、妹以外は誰も決して体に触ってはいけない、触ると呪いがかかる、と言っていた亭主の言葉を守って、おかみさんが1人で守っていたのです... という「谷の影」他、全6編。

「新編 燈火節」(感想)を読んだ時から読みたいと思っていた「シング戯曲集」。片山廣子さんは松村みね子名義でいくつか翻訳を手がけていて、これもその1つ。以前読んだ「かなしき女王 ケルト幻想作品集」(感想)や、先日読んだ「ロード・ダンセイニ戯曲集」(感想)も、松村みね子訳です。
同じシングによる「アラン島」も先日読了済なんですが... この戯曲を読むと、アラン島での体験やそこで聞いた物語が本当に劇作に生かされてるんだなあというのがよく分かりますね。最後の「悲しみのデアドラ」だけは、ケルト神話に残る逸話がモチーフとなってるんですけど、それ以外の5編はどれもアイルランドの貧しい人々を主人公にしたもの。実際に舞台設定が島になってるのは1編だけですが、「悲しみのデアドラ」以外はどれもアラン島におきかえても構わないような作品ばかり。実際、上にあらすじを書いた「谷の影」は、シングがアラン島で聞いた話の中に入ってましたしね。シングにとって、アラン島の存在って本当に大きかったんですね。ドイツやフランスに遊学し、アラン島に長期に渡って滞在していたシングという人は、きっと経済的にとても恵まれた家の出身だったんだろうと思うんですが、貧しい人々の暮らしを身近に知ったのも、アラン島に行ったからこそだったのかもしれません。
そしてシングの作風は、異教の香りの感じられる「ダンセイニ戯曲集」とはまるで違いました。だから訳文の雰囲気が全く違うんです。ダンセイニの訳では格調の高さが感じられたんですが、こちらはとても庶民的。貧しくも逞しく生きる民衆の姿が目の前に迫ってきます。そして意外なほどユーモアたっぷり。私としてはダンセイニの方が好みなんですが、「新編 燈火節」を読んだ限りでは、松村みね子さんの中ではシングの存在の方が大きかったのかな? 松村みね子さんといえば良家のお嬢様として育ったはずなので、それが少し意外ですが... でもこちらも楽しかったです。(沖積舎)


+既読のシング作品の感想+
「アラン島」シング
「シング戯曲全集」ジョン・M・シング

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第1部では「天地の創造とそれらが配列され装飾された仕方」、第2部では「世界を三つの部分に区分し、その各部を土地や時代に応じて、起こっては倒れた王国の叙述とともに論じた」という著述の、第3部を収めたのが本書。神聖ローマ帝国のオットー4世に、公務の合間の時間に語り聞かせるために集められた各地方の驚異現象集。

ティルベリのゲルウァシウスというのは12世紀の聖職者だったという人物。このゲルウァシウスが南仏やスペイン、イタリアやイングランドで直接採集、あるいは友人から仕入れた不思議な話、訪れた土地で実際に体験した不思議な出来事が全部で129話、まことしやかに語られていきます。自分自身で体験しなかったら、自分の目で見なかったら、こんなの到底信じられなかったはず~と言ってみたり、聖書や聖アウグスティヌスの「神の国」など古典的著作を引き合いに出しながら、そういった怪しげな話の真実味を出すやり口がすごく巧みで、それでいて語られる話は突拍子もないものが多いのが面白いんですよね。特に驚いたのは、途中で魔術師として登場するヴェルギリウス。これは古代ローマの詩人のヴェルギリウスと同一人物。「アエネーイス」を書いた偉大な詩人が、一体いつの間に魔術師になってしまったんでしょう! でもこれって、特にイタリアで好まれた逸話なんだそうです。他にもナポリの肉市場には肉を腐らせないような魔術がかけられていたり、どちら側を通るかによって幸運が左右される市門のパロスの頭像があったり、風を変える喇叭をくわえた男の青銅像などなど、奇妙奇天烈な話がいっぱい。
欧米の中世史家の間では人気急上昇中の作品なのだそうです。博物誌系の本が好きな人は楽しめるでしょうね。私は読んでてちょっと疲れたけど。(笑)(講談社学術文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「西洋中世奇譚集成 皇帝の閑暇」ティルベリのゲルウァシウス
「西洋中世奇譚集成 東方の驚異」逸名作家

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これまで読んだ「一色一生」「語りかける花」「色を奏でる」は、基本的に糸を染める話だったはず。あとはその糸を織ったり、そういった仕事を通して出会った出来事や人々のエピソード。もちろん今回もそういう話が多いんです。志村ふくみさんが初めて織り上げた着物「秋霞」の話は何度か登場することもあってとても印象的だし、偶然巡り合ったみづね桜を染める時の色の霊力の話や、染める時は花が咲く前に幹全体に貯えた色をいただくという話、いつか日本の紫草で染めたいという話などもとても素敵。題名の「ちよう、はたり」も、遠くからかすかに聞こえてくる機の音。

でも今回は、海外へ行った時のエピソードや志村ふくみさん御自身が読まれた本の話など、話題がこれまでになく広がっていたように思います。例えば韓国で母娘の染織展を開くことになった話。例えば正倉院の染織のルーツを辿るためにイランを訪れる話。「私はかつて、世界で最も美しいものの降り注いだ国はペルシャだと思い定めていた」という言葉... これは私自身も思っていたことなんですけど! 写真や書物を通してしか知らないペルシャですが、あのモスク、美しいブルーのタイル、ペルシャ絨毯、アラビア文字... 私も実際行ってみたら「人は外国にいってはじめて故国のことがわかるものだ」とつくづく思うようになるのでしょうか。
本の話も興味深いですね。インドに持っていったグレアム・グリーン、トルコやイランに持っていったドストエフスキー。富本憲吉氏の「織の仕事はいやでも毎日する、何かほかのことをやりなさい、私は数学と建築の勉強だった。あなたは何か?」という問いに対する志村さんの答は「本を読むことです」。それを聞いた富本憲吉氏の「よし、きまった。それが栄養源だし、潤滑油なんだ」という言葉。とても印象に残ります。(ちくま文庫)


+既読の志村ふくみ作品の感想+
「語りかける花」志村ふくみ
「ちよう、はたり」志村ふくみ
Livreに「一色一生」「色を奏でる」の感想があります)

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最初はアンデルセンのようなフェアリー・テイルを書きたいと考えていたアーサー・ランサム。しかしその後ロシアの昔話の翻訳書を偶然手にした時、話そのものは楽しいのに、言葉も文体もひどくて子供向きではないことに衝撃を受け、ロシアに行って言葉を学び、自ら昔話を収集して翻訳する決意を固めたのだそう。そして翌年ロシアに向かったランサムはロシア、コーカサス、ウクライナ、トゥルケスタンから昔話を採集し、「ピーターおじさんのロシアの昔話」を書きあげます。この「アーサー・ランサムのロシア昔話」は、その第2弾のために用意していたものの、結局日の目を見なかったという作品を集めた物語集。
「鳥とけものの戦争」「白鳥の王女」「オメリヤとカワカマス」「高価な指輪」「キツネ話」「貧すれば貪するという話」「小さな家畜」「ジプシーと聖ジョージ」「天国のかじや」「兵隊と死神」「二人の兄弟」という全11編。

子供の頃、ツバメ号シリーズを愛読していたので、アーサー・ランサムの名前はお馴染みだったし、この本の存在は知ってたんですけど、なんでアーサー・ランサムがロシア...?と思ってしまって、なんとなく手に取れずにいたんですね。でもその辺りもちゃんと説明されていました。しかも面白かったー。

ロシアの民話にはロシアの民話での常識というのがあるし、それはロシアの人なら教えられなくても既に知ってること。でもそういうのはイギリス人は知らないことですしね。そのまま話を載せても仕方ないと、ランサムは結構苦労して工夫を凝らしたようです。「ピーターおじさんのロシアの昔話」では、ピーターおじさんが毎晩孫のワーニャとマルーシャに物語を語る形式になっていて、その枠の部分にロシアの昔話の理解に必要な説明を挿入。そのことによって昔話そのものもすっきりと面白くできたのだとか。こちらの「アーサー・ランサムのロシア昔話」は遺稿集なので、きちんとした枠物語になってるわけではないんですが、それでも語り手の存在は感じられるように書かれてるので、とても話の中に入りやすいです。
ただ、まえがきに、「全体の傾向は『ピーターおじさん』よりもやや暗鬱だろうが、これもまた、むかしから暗い面を持っているロシア農民世界の真実の姿なのである」とありましたが... それほど暗鬱とは思わなかったんですけど? 確かに「兵隊と死神」は、アファナーシェフの「ロシア民話集」(感想)の方が救われる結末となってましたけど、別に暗鬱とは思わなかったですねえ。むしろそんな風に結末が違うというのが興味深いです。それに例えば、結婚したカエルが最後に若く美しい王子に変わることはなくて(実際にはカエルは登場しませんが、例えばね)、「そんなうその話をしてみてもしょうがない」なんて言われると、逆に楽しくなってしまいますー。でも訳者あとがきを見ると「ピーターおじさん」にはもっとずっとスケールの大きい明るい物語が収められてるみたい。そちらも読んでみたいので、今度また図書館で借りて来ようっと!(きちんとした題名は「ピーターおじいさんの昔話」のようです)(白水社)


+既読のアーサー・ランサム作品の感想+
「アーサー・ランサムのロシア昔話」アーサー・ランサム
「ピーターおじいさんの昔話」アーサー・ランサム

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ある日、女王は散歩していた犬たちに連れられるようにして、厨房のドアの外に停まっていたウェストミンスター区移動図書館の車を訪れることに。この辺りは宮殿の中でもあまり来たことのない場所。昔からあまり読書に興味がなかった女王は、毎週のように移動図書館が来ていることすら知らなかったので驚きます。6冊まで借りられると聞いた女王は儀礼的に1冊選ぶのですが、これが実に読みづらく退屈な本。一応最後まで読むものの、それ以上読む気にもならず、女官に返却させてそれでおしまいになるはずだったのですが... 翌週、公務にうんざりして自ら移動図書館を訪れた女王が選んだのはナンシー・ミットフォードの「愛の追跡」。今度はすぐに夢中になった女王は、移動図書館で出会った厨房の少年・ノーマンの助けを借りて、次々に本を読み始めます。

ああ、面白かったーー。せいこさんに教えていただいた本です。
70代後半の、既に老人と言ってもいい年の人間が、その年になって本を読む楽しみに目覚めたら。
最初は全く興味のなかった「本」。でもふとしたことから読書の楽しさを知り、それがどんどんと広がっていく様子が、エリザベス女王を主人公として描かれていくんですから、これは本当に楽しいです。女王が読書に夢中になっていく過程は、同じ本好きとして「分かる分かる、そうなのよ!」だし、例えば「一冊の本は別の本へとつながり、次々に扉が開かれてゆくのに、読みたいだけ本を読むには時間が足りない」という文章とかね。しかも本を読み始めた時に、ちゃんと指南役兼読書仲間がいてくれたのが大きい! こういう人がいるといないとじゃ全然違いますよね。フィクションなのに、ノーマンがいてくれてほんと良かったわー なんて思ってしまいます。でも本に夢中になるにつれて、公務も以前ほど楽しめなくなるわけで... 少しずつ手を抜くことになるんですね。そんな女王に周囲は困惑顔。元々女王というのは特定の趣味を持つべき存在ではないのです。
この本の中での女王は、見る見るうちに難しい本を読みこなすようになります。もちろんそれはいい指南役がいたことも大きいでしょうけど、実際には経験値としては十分だと思うんですよね、女王って。公務で様々な人に会って世界中を見て回って、普通の人にはできないような経験をいっぱいしてるんですもん。
読書を通して以前よりも様々なことを考え、以前よりも人間の気持ちを深く理解できるようになり、自分自身についても考えることになる女王。そして最終的には本を読むことと書くことに関する考察へ。読書によって、こんなに大きな人間的成長を遂げることができるとは。

エリザベス女王といえば、私はエリザベス女王のメイドが探偵となるC.C.ベニスンの「バッキンガム宮殿の殺人」「サンドリンガム館の死体」「ウィンザー城の秘密」のシリーズを思い出したんですが(可愛いミステリです)、英国王室とか女王を取り上げた作品って結構多いですよね。いいことばかり書かれてるわけじゃないのに、英国王室って懐が深いなあって思います。日本だったら大変ですよね。あ、でも英国王室やその周辺の人は本を読まないから知らないだけだったりしてーー。(笑)(白水社)

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