Catégories:“2009年”

Catégories: /

 [amazon]
元獣医で現在90歳、もしくは93歳のジェイコブ・ヤンコフスキは、今は老人ホームに暮らす日々。そんなある日その町にサーカスがやってきたことから、昔のことを思い出します。それは23歳のジェイコブがコーネル大学で獣医になるための勉強をしていた時のこと。両親を突然事故で失い、全財産が銀行に取り上げられることになって帰る場所もなくなったジェイコブは、最後の試験を放棄して町外れを歩いていた時に、咄嗟にやって来た列車に乗り込んだのです。それは「地上最大のベンジーニ・ブラザーズ・サーカス」の列車。ジェイコブはしばらくそのサーカスに同行して、動物たちの面倒をみることに。

聖月さんに教えていただいた作品。「抱いて眠りたいような、そんな後味でした」と仰ってたんですが、その言葉に納得! ものすごく良かったです~。
ええと、殺人現場のプロローグから始まるのでミステリ小説とも言えそうなんですが、これはミステリという枠に押し込めたくない作品ですね。主人公は、90歳(もしくは93歳)のジェイコブ。自分の記憶の不確かさを不安に思いながらも精神的に自立した1人の人間でいたいと思っている誇り高い男性で、幼児食のような日々の食事にも、親切なようでいて本人の意志を無視している介護にも我慢ならず、ついつい癇癪を起こしてしまいます。そんな現在の物語もいいんですけど、この作品のメインは、70年前のサーカスで暮らした濃密な4ヶ月間の物語。
サーカスという世界にいる人々は、名門大学の獣医学部では到底会えないような個性的な面々。馬のショーをしている美しいマーリーナ、気分の変わりやすい演技主任兼動物監督のオーガスト、独裁的なトップのアンクル・アル、気難しいけれど教養のあるピエロのキンコー(ウォルター)、飛び込んできたジェイコブを列車から放り出さなかった、キャメルやグレイディといった気のいい裏方の男たち。純真なジェイコブは、猥雑なサーカスの中で揉まれて大きく成長することになるんです。今まで見たことのない世界に驚き、次第に適応しながらも、それでも決して擦れてしまうことのないジェイコブ。動物に対しても変わることのない愛情を注ぎます。そんな愛情を、動物たちもしっかり感じ取ってるんですよね。そんな中で特に魅力的なのが象のロージー。動物好きに悪い人間はいない、というのは必ずしも真実ではないかもしれないんですけど、そんなことを思いたくなる暖かさ。サーカスの表向きの華やかな顔と、観客からは隠されている裏の顔のバランスも絶妙です。
でも若いジェイコブの物語だけなら、これほどの作品にはならなかったのではないかしら。年齢を重ねたジェイコブの存在があってこその物語という気がします。

これは古き良きアメリカの物語ですね。列車のサーカスが来るのを見て育ったアメリカ人には、もう本当に堪らないのでは! という私も、サーカスは子供の頃に2~3度見に行った覚えがあるんですけど... そういう小綺麗で現代的なサーカスとはまた全然違うんですよね。この時代を直接知ってる人には、もっとこう何ていうか圧倒的に迫ってくるんだろうなって思います。知らない私にもぐいぐい来ましたもん! 読みながら、時には息を潜めたり、時にはページをめくる手が早くなったり、時には同じ箇所を反芻してみたり。一緒になって怒ったり笑ったりほっとしたり。そしてこれ以上ないほど素敵なラスト。いやあ、ほんといいお話でした。これはまさに「読むべし」です!(ランダムハウス講談社)

| | commentaire(8) | trackback(1)
Catégories: /

  [amazon] [amazon]
「あたしと魔女の扉」の続編の「あたしをとらえた光」と、3部作最後の「あたしのなかの魔法」。

んんー、一応面白かったと思うんですけど...
この作品ね、裏表紙のあらすじも巻末の解説もネタバレしまくってるんです。私は普段から解説は最後に取っておくタチだし、2冊目3冊目のあらすじは事前に読まなかったので、本当は被害に遭わずに済むはずだったんですけど... 読もうと思って本を開いた時にふと開いたページが解説のページで! しかもそこには大きなサプライズがバラされていて...! 一瞬だったのに目に焼きついてしまいましたよー。いやーっ。ネタバレ警告があったとしても無駄だったと思うんですけど、その警告すらないんですから。(こういうことがあるから、「警告さえしたらネタバレしてもいい」とは単純に思えません!)
本のあらすじや解説でネタバレというのは前々からある話なんですけど、最近特にネタバレに対する意識が低下してやしませんかね? 1巻の解説はネタバレ警告されてるからまだいいとして(でもちょっと中途半端だと思う)、2冊目の解説なんてハリー・ポッターの1巻の核心部分にまで抵触してるんですよー。そういう超有名人気作品、しかも1巻のことなら、みんな知ってて然るべきものなんですか? そして、たとえ解説を書く人がうっかりしてたとしても(人間なんだから、誰だってうっかりすることってありますよね)、そういうのって出版社のレベルで止めるべきなのでは? 読者がブログやサイトでネタバレするのだって問題だと思いますけど(最近ネタバレしてるブログがよく目につくんだな)、そういうものに対しては、まだ「見ない」という自衛手段も講じられるというもの。でも出版社自らネタバレをしてくれた日にはー。
そういえば、先日読んだベルンハルト・シュリンクの「帰郷者」も、本についてるあらすじはネタバレだと思うんです。終盤のサプライズをあっさり書いてくれてるんですもん。ネタバレって、ミステリのトリックとか最後の最後の核心部分だけじゃないですよね? これから読む人の興を殺ぐようなことするのは、やっぱり礼儀違反だと思います。もちろん個人によって感覚が違う部分なので徹底するのは難しいことですけど、読者だって日々気をつけなくちゃいけないことだし、ましてや出版社だけは絶対やっちゃいけないことだと思います。プロなんだから!

でね、この作品、面白かったんですけど、最後の展開がちょっと期待とは違う方に行ってしまって... これじゃあスーパーサイヤ人じゃないですか。(笑) 私としては、もっと違う感じで頑張って欲しかったなあ、と思ったり。その辺りがちょっと残念でした。(ハヤカワ文庫FT)


+既読のジャスティーン・ラーバレスティア作品の感想+
「あたしと魔女の扉」ジャスティーン・ラーバレスティア
「あたしをとらえた光」「あたしのなかの魔法」ジャスティーン・ラーバレスティア

| | commentaire(0) | trackback(0)
Catégories: /

 [amazon]
生まれてこの方、母親のサラフィナと共に逃亡生活を送ってきたリーズン。大都市は避けて、大抵はアボリジニの集落に滞在。一番長くいた場所でも5ヶ月。大抵はもっと短くて移動につぐ移動。でも必要なことは全てサラフィナが教えてくれるし、そんな生活が気に入っていたリーズン。ところが15歳の時、その生活が終わりを告げることになります。サラフィナが自殺未遂をして、精神病院に収容されたのです。リーズンはシドニーに住むサラフィナの母親・エズメラルダに引き取られることになります。しかしリーズンは生まれてこの方、エズメラルダの邪悪さについて警告され続けてきていました。2人の逃亡生活も、邪悪な魔女・エズメラルダから逃げるためだったのです。

オーストラリアを舞台にしたファンタジーの3部作の1作目。扉をあけるとそこは... といえばナルニアですが、この作品では、扉の向こうはニューヨーク。信兵衛さんに教えていただいた作品です。
ずっと母親と密着した生活をしていて、母親に教え込まれたことをそのまま信じ込んで大きくなったけれど、実は... というのはよくあるパターン。この作品の主人公のリーズンもそう。サラフィナが14歳の時に飛び出したというエズメラルダの家に引き取られて、黒魔術を操る魔女に囚われたような気分になっています。でもエズメラルダの家は、サラフィナの言った通りの家でありながらも、もっと広くて明るくて清潔なイメージなんですよね。電気や水道もないって聞いてたのにきちんとしてるし、地下倉庫にあるのは動物の死体じゃなくてワインだし。しかもあてがわれた部屋にあるのは、かねてから読んでみたいと思っていた本。祖母自身も常識的な人間に見えるし、早速仲良くなった隣家の少年・トムはエズメラルダを全面的に信用しているみたい。最初は祖母と向き合おうとしないどころか、口をきこうともしないし、食べ物も自分で調達したものしか食べようとしないリーズンなんですが、そのリーズン(理性)という名前通り、母親の言ってたことを全面的に信じたいと思いながらも、どこかおかしいと感じ始めることになります。それでも、そうそう簡単に他人を信用するリーズンではないんですが。
この作品で楽しいのは、オーストラリアとニューヨークという2つの都市で話が進むこと。真夏のオーストラリアと真冬のニューヨークですしね。そして面白いのは魔法の概念。魔法の出てくる物語は多いんですけど、魔法がこういった扱いをされてるのって珍しいんじゃないかと... 便利なんだけど、とっても扱いが難しくて、結構究極の選択を迫られることになるんです。リーズンがどんな風に危機を乗り越えることになるのか、その辺りがとっても楽しみ。続けて「あたしをとらえた光」に行きます~。(ハヤカワ文庫FT)


+既読のジャスティーン・ラーバレスティア作品の感想+
「あたしと魔女の扉」ジャスティーン・ラーバレスティア
「あたしをとらえた光」「あたしのなかの魔法」ジャスティーン・ラーバレスティア

| | commentaire(0) | trackback(0)
Catégories: /

 [amazon]
妻と娘が1人おり、パリとローマにアパートを持っている中年男性のパロマー氏。時には浜辺や動物園に行き、時には街角で買い物をして、時には竜安寺の石庭を眺め、時にはメキシコにあるトルテカ族のかつての首都トゥーラの遺跡を見学するパロマー氏。そんなパロマー氏が様々なものを観察する不連続な短編集。「パロマー氏の休暇」「街のパロマー氏」「パロマー氏の沈黙」という3部それぞれが3章ずつに分かれて、そのそれぞれに3つずつの短編が入っています。

3つずつの短編はそれぞれ「視覚による経験」「人類学的もしくは広義の文化的要素」「より思索的経験」という3種類のの主題領域に則って書かれていて、作品全体を縦に読むだけでなく、横に読むことができるようになっているんだそうです。という3つの違いは、一読しただけでは、ああ確かに言われてみれば、程度だったんだけど...(汗)
パロマー氏がしているのは、もっぱら観察して考えること。例えば浜辺で波について、胸を露にして日光浴をしている女性について、傾きかけた陽射しについて、あるいは街で買い物をしている時に鵞鳥の脂肪が詰まった小瓶を見ながら、店頭に置かれた様々なチーズを見ながら、肉屋のカウンターの向こうを見ながら、詳細に観察、そして思索します。浜辺や自宅のように人気のないところで思索している分にはあまり他人の迷惑にはならないんですけど、街角の商店では後ろに並んでいる人たちに睨まれて、慌てて詰まらないものを買ってみたり。

最後の方で読書に関する文章があって、私はそれが好きでした! 「冬の夜ひとりの旅人が」や「なぜ古典を読むのか」に直接繋がるような部分。そうそう、「冬の夜ひとりの旅人が」を読んだ時にkotaさんに、私には「パロマー」がおすすめかもしれないし、まったくおすすめできないかもしれない、と教えて頂いていたのでした。というのはここの部分があるからじゃなくて、この本全体のことだと理解してるのですが。
このパロマー氏は、カルヴィーノ自身なんですかね? いやー、やっぱり妙な作品だったわー。このパルマー氏が普段何の仕事をしているのかは明らかじゃないんですけど、周囲の迷惑も顧みないその深い思索、その詳細さ、そして横道への逸れぶりが可笑しいんです。でも読んでると、ほらほら面白くないでしょ?と言われてる気がしてならなくて。でもこういうのってoverQさんの仰る「部分>全体」を思い出しちゃう。詳細な「部分」は「全体」を凌駕するということを実践してみせた作品だったのかな?(笑)(岩波文庫)


+既読のイタロ・カルヴィーノ作品の感想+
「宿命の交わる城」イタロ・カルヴィーノ
「不在の騎士」イタロ・カルヴィーノ
「レ・コスミコミケ」イタロ・カルヴィーノ
「なぜ古典を読むのか」イタロ・カルヴィーノ
「まっぷたつの子爵」「木のぼり男爵」イタロ・カルヴィーノ
「イタリア民話集」上下 カルヴィーノ
「魔法の庭」イタロ・カルヴィーノ
「見えない都市」イタロ・カルヴィーノ
「マルコヴァルドさんの四季」カルヴィーノ
「冬の夜ひとりの旅人が」イタロ・カルヴィーノ
「柔かい月」イタロ・カルヴィーノ
「カルヴィーノの文学講義」イタロ・カルヴィーノ
「パロマー」カルヴィーノ
「くもの巣の小道」イタロ・カルヴィーノ
「むずかしい愛」カルヴィーノ

| | commentaire(0) | trackback(0)
Catégories: / /

 [amazon]
ノックの音がしてキャスリンが目覚めたのは午前3時24分。夫はロンドンに行ってて留守、娘のマティは自分の部屋で寝ているはず。キャサリンはゆっくり起き上がって階下に降り、裏口のライトをつけます。そこにいたのは見知らぬ男。「ミセス・ライアンズですね?」と言われた瞬間、彼女は何が起きたか悟ります。パイロットである夫の操縦する飛行機が墜落したのです。それはアイルランド沖での出来事でした。

結婚16年目。15歳年上の夫・ジャックと15歳の娘・マティとの幸せな生活に突然起きた出来事とは、旅客機の墜落事故。その事故で100人以上の乗客が亡くなり、様々な憶測が飛び、残されたキャスリンと娘のマティに様々なことが降りかかってくることになります。
少しずつ読み進めている新潮クレストブックスですが、去年は手に取るのがばったり止まっちゃってたんですよね。それはこの作品で躓いていたせいだったのでした。なんとなく古い順から読んでいて、この本は文庫落ちしてるので文庫を買ってたんですけど、飛行機事故の話がどうしてもダメな私。(ついでにいえば、地震物もダメ) しかも本からなんだか苦手そうだなという匂いがぷんぷんと...。いや、それならそれであっさり飛ばしてしまえばいいようなものなんですが...。(それなのになんで買うんだ、私ってば)

で、実際読んでみて。やっぱり思ってた通りの作品でした。この展開も、やっぱり好みじゃなかったです。それでも一気に読ませられる作品ではありましたけどね。
良く知っているはずの人間が知らない面を持っているなんてよくあることだし、いくら一緒にいる時間が長くても、血が繋がってたとしても、1人の人間を完全に理解できたと思うなんて、やっぱり驕りだと思うんですよねえ。(新潮文庫)

| | commentaire(0) | trackback(0)
Catégories: /

 [amazon]
百貨店の寝具売場に勤めながら百科事典の執筆に勤しみ、最近<ロンリー・ハーツ読書倶楽部>に讃歌した「小さな男」。そしてラジオのパーソナリティで、最近日曜の深夜1時からの2時間の生番組に抜擢されたばかりの34歳の静香。そんな2人のそれぞれの物語。

「小さな男」と静香の2人の小さなエピソードが沢山積み重なってできている物語。この2人、仕事も行動範囲も全然違うし、一見何も接点もないんですよね。もちろん物語なんで、どこかでクロスするんだろうなと思いながら読むわけだし、序盤で早速「ミヤトウ」さんが接点だと分かることになるんですけど、でもそうそうストレートに繋がっていくわけではありません。もっと小さいところから、少しずつ少しずつ、ゆるやかに重なっていく感じ。シンクロしているといえばしているし、気がつかなければ気がつかない程度。そのゆるゆる感が素敵。

印象に残ったのはこの言葉。

結局、いちばん残しておきたいものはいつでもこうしてこぼれ落ちてゆく。人の記憶なんてそんなものだ。(中略) 代わりに、どうでもいいことばかりが克明に記録されてゆく。

この言葉ね、本の感想を書くのも一緒だなーと思って。でも、確かに私もどうでもいいことばかり克明に記録してるんですけど、後で見たらちゃんとその時のことが思い出せるんです。だから、それはそれでいいような気もしてます。

あと私が気に入ったのは、古書店ならぬ古詩集屋の午睡屋。ここの店長は、昭和30年代の時刻表や「熱帯果実図鑑」「卓上灯製作の実際」といった本を「詩集です」と断言しつつ、「つまり、いったい何が詩で、何が詩ではないか、という根源的な問題に関わっているのです」なんて澄ました顔で説明しちゃう白影くん。彼に言わせれば、詩集とは静かな声を閉じ込めたもので、詩集屋というのは静かな声を売る店なんですって。そういう風に考えるのも、なんだかとっても素敵ですね。 (マガジンハウス)


+既読の吉田篤弘作品の感想+
「百鼠」吉田篤弘
「78」「十字路のあるところ」吉田篤弘
「という、はなし」吉田篤弘
「空ばかり見ていた」吉田篤弘
「それからはスープのことばかり考えて暮らした」吉田篤弘
「小さな男*静かな声」吉田篤弘
Livreに「フィンガーボウルの話のつづき」「つむじ風食堂の夜」「針がとぶ」の感想があります)

+既読のクラフト・エヴィング商會の感想+
「アナ・トレントの鞄」クラフト・エヴィング商會
「犬」「猫」クラフト・エヴィング商會プレゼンツ
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

| | commentaire(2) | trackback(0)
Catégories: / /

 [amazon]
子供たちがコリーみたいな犬と遊んでいるのを見て、12歳の時に父親が買った犬を思い出す「私」。家では家畜用の働き者の若い犬を必要としていたのです... という表題作「冬の犬」他、全8編の短編集。

「灰色の輝ける贈り物」と同じく、カナダのケープ・ブレトン島が舞台となっている短編集。どうやら「灰色の輝ける贈り物」が「Island」という短編集の前半の8編で、こちらの「冬の犬」が後半の8編のようですね。その前半の8編と同じく、とても静かなのがまず印象に残ります。静謐で、でも生きる力に満ちた物語。この「生きる力」は、時には激しくて驚くほど。そして死。その背景にあるのは、厳しすぎるほど厳しい自然の姿。「赤毛のアン」のプリンス・エドワード島とは隣り合わせのはずなのに、なんでこんなに違うんだろう... と思わずにはいられません。気候的にもそれほど違わないはずなのに、ここまで違うとは。生き生きとした躍動感あふれる「赤毛のアン」とは対照的な、こちらはずっしりと貧しさと孤独がのしかかってくるような生活。「赤毛のアン」が春から初夏にかけての明るいイメージだとすれば、こちらは厳寒の冬の暗いイメージ。
どれも違う家族のことを描いているんですが、どれも同じ家族のことを書いているようでもあり... もちろんアリステア・マクラウドもその中の1人なんでしょうね。故郷スコットランドのハイランドやゲール語の存在がその根底に流れていて、故郷を離れなければならなかった深い悲哀を漂わせながらも、同時に時の流れを感じさせます。(新潮クレストブックス)


+既読のアリステア・マクラウド作品の感想+
「灰色の輝ける贈り物」アリステア・マクラウド
「冬の犬」アリステア・マクラウド
「彼方なる歌に耳を澄ませよ」アリステア・マクラウド

| | commentaire(0) | trackback(0)

Note


MAIL FORMBBS

購読する ATOM


Powerd by MovableType4.24-ja
Copyright 2004-2011 四季. All rights reserved.