Catégories:“小説以外”

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カメラマンでありデザイナーでもあるベン・ジョンソンは、雑学コレクター。毎年クリスマスになると友人たちに贈っていたちょっとした冊子は、じきに1冊の本としてまとめられ、100万部を超えるベストセラーになることに... ということで、いまむるさんに教えて頂いた本でーす。全ページものすごい雑学のオンパレードなので「読んだ」とはちょっと言い難いんですが、一応最後まで目を通したので...(笑)
ええと、こういう本はどうやって紹介すればいいんでしょう? アマゾンのこの本のページを見ると、本の掲載項目の一部が紹介されていたので、それをそのままコピペしてしまうと

チャールズ皇太子の偽名、結婚記念日の贈り物、英国国歌、ノアの方舟の仕様、シャーロック・ホームズ・シリーズに登場するベーカー・ストリート・イレギュラーズとは?、英国流「天下分け目の戦い」とは?、ビートルズのアルバム『サージャント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド』ジャケットに登場する人物リスト、英国のビッグマック仕様、ケンブリッジ対オクスフォードのボート・レース歴代戦績、歴代ボンド映画の敵・女・車、ボウタイの結びかた、コックニーのアルファベット、英国ブラのサイズ、チェス用語、コーヒー・ショップで使うスラング、サリーの巻き方、エモーティコン、英国硬貨仕様、複合語の複数形、矛盾する語句例、男女交際略号、占いの種類、人の名前を冠した食べ物、花ことばの歴史、英国サッカーチームのニックネーム、ワールドカップ優勝国と決勝戦のスコア、フリーメーソンの階級、英国競馬レース・グランドナショナル歴代優勝馬、ヘンリー8世の妻、英語の回文、有名な馬の名前、狩りのシーズン、アイルランドの決闘体系、円卓の騎士、編み物の略号、有名な臨終の言葉、有名な左利きの人、ロンドンの地下鉄、ミス・マープル・シリーズの殺人方法、マティーニの作り方、医学略語、英国諜報部について、英国軍の階級組織、よくスペルを間違える単語、英国歴代君主、ヴィクトリア時代の服喪、さまざまな殺人の呼び方、タイタニックの積荷詳細、英国パスポートの文言、英語の早口ことば、結婚にまつわる迷信、ワインボトル用語、外国語由来の英単語など

もちろん全部が全部興味のあることってわけじゃないんですけど、でも面白いです。いやあ、これはほんと凄いですよー。隅から隅まで雑学だらけ。「そんなこと知っててどうする?」って言いたくなるようなことから「へええ、そうなんだ!」まで、取り上げられている事柄も様々。それにやっぱり英国人向けですからね。そのまんま訳しても分からない部分が多いだろうと、訳注もさりげなく充実してます。でもこれを日本語に訳すのは本当に大変だったでしょうね。
一気に読むより、何かの折にふと手にとって開いたページを読むというのが正しい読み方かと。本国英国では、飲食物に関するトリビアの第2弾と、スポーツとゲームに関する第3弾が出て、そっちも人気だそうです。(日経BP社)

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美しい書物はどのようにしてつくられてきたか。中世イギリスの辺境の島で修道僧たちによってつくられた福音書。グーテンベルクやカクストンら初期印刷術者によってつくられた書物。そして、ウィリアム・モリスの理想の書物―。書物の美しさの精髄を豊富な図版を駆使して解き明かす。本を愛してきた人間の情熱とその運命を人間味あふれる数々のエピソードをまじえて物語る、たのしい書物の文明史。(「BOOK」データベースより)...ということで、「中世の彩飾写本」「初期印刷術」「彩色図版のあるイギリスの書物」「プライヴェート・プレスの時代」という4章に分けて、書物の歴史や変遷を見ていく本です。

ええと、これは結構楽しみにしてた本なんですけど、あんまり面白くなかったです... 著者はイギリスの古書業界では結構有名な方のようだし、図版がたくさん紹介されてるのは良かったんですが、なんといっても文章が。うーん、これはきっと翻訳の問題なんですね。文章中に注釈が入れ込まれているのが、なんとも邪魔で仕方ありませんでしたー。それにその時話題にしている図版が全然違うページに挟み込まれていたりするのも不便だったし。(時には何十ページも戻ることも!)
それと、これは著者がイギリス人だから仕方ないかなとも思うんですけど、3章の「彩色図版のあるイギリスの書物」はちょっと余計に感じられてしまいました。4章のモリス他のプライベートプレスに関しても、それほど目新しいことは書かれていなかったので、この辺りについてはウィリアム・モリス自身の「理想の書物」なんかを読む方がずっといいと思いますね。3・4章はあっさり省いてしまって、もっと1・2章を掘り下げて欲しかったかな。いや、むしろ「ケルズの書」辺りを直接眺める方が、余程楽しかったかも。なんて言ったら、この本の存在価値は...?(笑)(晶文社)

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「三六六日の絵ことば歳時記」という副題通り、1年366日の1日ごとに1ページ、その日が何の日だとか各地のお祭や行事、その季節ならではのお料理のレシピ、身近な草花や鳥や虫のこと、星座のこと、そしてそういうことからおーなりさんが思い出すエピソードなどを、優しいイラストを交えて書き綴っていった本。
タイトルを「ひらがな暦」としたのは、歳時記や暦に詳しくない人でも楽しめる、ひらがなのようにやさしい本にしたいから、とあとがきにありましたが、本当にその通りの本になってます。いやあ、可愛い本だなあ。こういう本って、本当は全部通して読んだりしないで、その日その日に毎日少しずつ読むべきなんですよね。私は図書館で借りてしまったので、結局通して読んでしまったのだけど...。今この季節に夏のことを読むのは、ちょっぴり妙な感じ。
今日、1月21日は大寒。「一年中で一番、寒い日。」(新潮社)


+既読のおーなり由子作品の感想+
「しあわせな葉っぱ」おーなり由子
「ひらがな暦 三六六日の絵ことば歳時記」おーなり由子
Livreに「きれいな色とことば」「月の砂漠をさばさばと」「モーラと私」の感想があります)

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白黒の猫のMikaと「わたし」の日々の遊びの本。2人のおもちゃ箱には、古いものから新しいものまで沢山のお気に入りのおもちゃが詰まっています。そして毎日のように、次から次へとおもちゃを取り出しては遊びを考えているのです... 19のおもちゃと遊びを、絵と写真と詩で紹介していく本です。

古いフランスのおもちゃ写真とイラストが中心の本。うわあ、なんて可愛い!!
こみねゆらさんのイラストも素敵だし、蚤の市で見つけたようなおもちゃも可愛い~。と思ったら、ここに載っている写真のおもちゃは、描いたイラストからこみねゆらさんがご自分で作られたものなのだそう。すご~い。だからこんなにお互いにしっくり馴染んでるんですね。実際にゲーム盤とゲームの駒がついていて、切り取って遊ぶようになっているのだけど... こんな本を切り取れるわけがありません! 普通の本の帯の半券だって切り取るのを躊躇するというのにぃ。ああ、なんでこういうの本が絶版? 図書館で借りてきたんだけど、やっぱり手元に欲しいなあ。
ちなみに、こみねゆらさんの公式サイトはコチラ。(白泉社)


+既読のこみねゆら関連作品の感想+
「妖精王の月」「歌う石」「ドルイドの歌」O.R.メリング
「夏の王」「光をはこぶ娘」O.R.メリング
「夢の書」上下 O.R.メリング
「空とぶじゅうたん」1・2 新藤悦子・こみねゆら
「こもれび村のあんぺい先生」「にこりん村のふしぎな郵便 」「トチノキ村の雑貨屋さん」「ゆうすげ村の小さな旅館」茂市久美子
「風の誘い」茂市久美子
「仏蘭西おもちゃ箱」こみねゆら

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先日読んだ伊勢英子さんの「カザルスへの旅」で興味を持ったパブロ・カザルスなんですが(感想)、イギリスのチェリスト、ジュリアン・ロイド・ウェッバーによる本があるのを見つけたので、読んでみました。(ちなみに「オペラ座の怪人」の人はアンドリュー・ロイド・ウェバー ←自分のためです・笑) 確かにカザルスを紹介する本ではあるんだけど、エッセイあるいは小説的な文章の本ではなくて、カザルス自身、及び周囲の人々の言葉を拾っていくことによって紹介する本でした。とてもシンプルな作りだし、伊勢英子さんの本でクローズアップされていたようなスペインからフランスへの亡命にまつわるエピソードに関してはあまり読めなかったのだけど... チェロの奏者として、指揮者として、あるいは1人の人間としてのカザルスの姿が、様々な人間の言葉によって浮かび上がってきます。
そしてこの本を読んでいる間中ずっと聴いていたのは、パブロ・カザルスのバッハ無伴奏チェロ組曲。あとは、ホワイトハウスで演奏された「鳥の歌」。ああ、これがカザルスの音なんだなと、しみじみと。いやあ、いいですねえ。心に切々と染み入ってくるようです。(ちくま文庫)

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癌で亡くなったお父さんのこと、高校生となった2人の娘さんのこと、犬のグレイのこと。空のこと、風のこと、雲のこと、絵を描くこと、そして自分のこと。2年もの間、空の底に棲んで、昨日と明日の境目で「空の断片」を切り取っては、「その形や色をことばにおきかえて 空のあなをうめて」いく作業をし続けていたといういせひでこさんの、日常を切り取ってスケッチしたようなエッセイ集。

このエッセイは、「雲のてんらん会」の絵本(感想)とほぼ同時期に書かれていたみたいですね。この2冊はセットで楽しむべき本なのかも。それぞれのエッセイのタイトルも、「はぐれ雲」「ひつじ雲」「ひこうき雲」「徒雲」「線状巻雲」「北海道の雲」... と、雲や空を感じさせるものばかりです。毎日の空に浮かぶ様々な雲にはそれぞれの物語があるように、それらを集めたこの本もまた、まさに「雲のてんらん会」という言葉に相応しいものになってます。こうやって空の雲を言葉に置き換えていくことによって、伊勢さんご自身が様々な出来事を乗り越えるための静かなパワーを生み出していたのかも。
この本の表紙の絵は、「五月の歌」というタイトルで、真っ青な空の下で少年が一心にチェロを弾く絵。聖路加国際病院の小児科病棟にあるのだそうです。小児科病棟にこんな絵が飾られているだなんて素敵だな。(理論社)

昨日と明日に境はなく
それでも後ろをふりとばして
歩いていく中で
出会った雲や風や光。
毎日かきかえられる空の地図。
透明なはさみをもって
空の底に棲む私。
切りとられた「空の断片」は
スケッチ帖からはみ出し
ポケットからこぼれ出し
行き先をさがしていた。
ていねいにひろって
そらのひきだしにしまった。


+既読の伊勢英子作品の感想+
「ルリユールおじさん」「絵描き」いせひでこ
「旅する絵描き パリからの手紙」伊勢英子
「グレイがまってるから」「気分はおすわりの日」伊勢英子
「マキちゃんの絵にっき」「ぶう」伊勢英子
「カザルスへの旅」伊勢英子
「はじまりの記憶」柳田邦男・伊勢英子
「1000の風 1000のチェロ」「雲のてんらん会」いせひでこ
「空のひきだし」いせひでこ
「むぎわらぼうし」竹下文子・いせひでこ
「大きな木のような人」「ルリユールおじさん」いせひでこ
「にいさん」いせひでこ
「ざしき童子のはなし」「よだかの星」「風の又三郎」「水仙月の四日」宮沢賢治・伊勢英子

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「風の又三郎」に描いている伊勢英子さんの絵が気に入って、相手がどこの誰なのかもまるで知らないまま、94年に毎日新聞に連載することになっていた「『死への医学』への日記」の挿絵を頼んだという柳田邦男さん。それ以来、伊勢さんは柳田さんの本の装幀や挿絵を手がけるようになったのだそうです。その柳田邦男さんと伊勢英子さんが、それぞれの心の原風景を探そうとするduoエッセイ。お題となっているのは、「かなしみ」「空」「ころぶ」「存在理由」「忘れる」「音楽」「マイウェイ」「眠る」「身体感覚」「笑う」「夢」「自立」。それぞれご自分のエッセイにご自分で挿絵を描いています。

以前伊勢英子さんの「グレイがまってるから」「気分はおすわりの日」を読んだ時に、日常&読んだ本log のつなさんに教えて頂いた本です。(記事
まず、プロローグでお2人の対談があるんですけど、ここで伊勢英子さんが仰ってる言葉が良かったなあ。

自分探しの旅というのは、いろいろなものを捨てて行くものではないんです。じつは「今」を意識することに戻り、そのたびに幼少期の原風景まで戻って行くみたいな旅です。捨てるのではなく何度でも拾いにいく。ただ五歳のとき感じたものを思い出すことはできても、今は五歳のときとは絶対違う歩き方でその同じ風景を感じたり見たりしている。そういう意味で、一見、五歳とか六歳の原風景にたどり着き、それを大事にするということは一見、後ろを向いているようでいて、本当はすごく前向きの姿勢なのではないかと思うんです。

これには全くの同感ですね。や、私は「自分探しの旅」=「いろいろなものを捨てて行く」とは考えたことがないのだけど...。だって現在のその人間があるのは、様々な過去の積み重ねである以上、捨てるなんてことはできない相談なわけですし。そうなると、自分の中の色々な引き出しの大元となった風景を探すという行動も、後ろ向きにはなりようがないわけで。というのは精神的な意味でですけど、物質的な意味でもね。そして同じ物に出会っても以前とは違う感じ方をするようになるのは全然不思議なことではない以上、「以前の自分」を知ることは、改めて一歩前に踏み出すのに大切なことじゃないかと。

お2人とも文章がとても読みやすくて、読んでるはしから胸の奥底にすとんと入ってくるようでした。伊勢英子さんの相変わらずの感受性の鋭さにはっとさせられるし。そして今回驚いたのは、柳田邦男さんの絵が想像していた以上に素敵だったこと。誠実な人柄を表しているかのような、静かなたたずまいを持つ花の絵の数々... いやあ、すごいな。さすが中学の頃に画家になりたいと思ったことがあるというだけのことはありますね。 (講談社)


+既読の伊勢英子作品の感想+
「ルリユールおじさん」「絵描き」いせひでこ
「旅する絵描き パリからの手紙」伊勢英子
「グレイがまってるから」「気分はおすわりの日」伊勢英子
「マキちゃんの絵にっき」「ぶう」伊勢英子
「カザルスへの旅」伊勢英子
「はじまりの記憶」柳田邦男・伊勢英子
「1000の風 1000のチェロ」「雲のてんらん会」いせひでこ
「空のひきだし」いせひでこ
「むぎわらぼうし」竹下文子・いせひでこ
「大きな木のような人」「ルリユールおじさん」いせひでこ
「にいさん」いせひでこ
「ざしき童子のはなし」「よだかの星」「風の又三郎」「水仙月の四日」宮沢賢治・伊勢英子

+既読の柳田邦男作品の感想+
「はじまりの記憶」柳田邦男・伊勢英子
「砂漠でみつけた一冊の絵本」柳田邦男

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