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彩雲国シリーズ7冊目。いやー、やっぱり王都組が出てくると楽しいです! 久しぶりの王都が嬉しくて、最後まで読んだらまた速攻で最初から読み返しちゃった。今回、以前から気になっていた藍龍蓮がクローズアップ。彼、やっぱりいいわーっ。前の巻でちょびっとしか登場しなくて残念だったんですけど、でもすごい存在感だったんですよね。今回は更にすごいです。しかも豪華挿絵付き。あの秋の装い(!)があんな風にすっきりした絵になってしまうというのがびっくりですが...(でも良く見るとちゃんと秋の装いになってるし・笑) 

今回は大事件こそ起きないものの(お酒は飲むけど...)、水面下で様々な人々の思惑が交錯。(悩める二匹目の子羊ちゃんが不憫だわー) ラストに向かって、そろそろスパートをかける頃合なんですね。ええと、私が一番好きなのは超絶美貌のあの方なんですけど(しかし無駄美貌って・笑)、でもだからといって彼の幸せを望んでいるというわけでもなく...(アレ?) 一番幸せになって欲しいのは、実はあの彼だったりするんですけど(ダレよ)、でもやっぱり最後はこっちの彼とぜひ...(なんなんだそれは) と、読むたびに複雑な心境なんです。その複雑さが一層こんがらがってしまいそうな今回の展開。でもそんな風に複雑になるのも、やっぱりいい男が満載だからこそなんですよね。これまでいい男満載といえば、まず茅田砂胡さんの「デルフィニア戦記」だったんですが、こうなってみるとどっちが上かしら...(笑)
とにかく、「彩雲国」がこれからどうなるのか、ますます目が離せません!(角川ビーンズ文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「彩雲国物語 はじまりの風は紅く」「彩雲国物語 黄金の約束」雪野紗衣
「彩雲国物語 花は紫宮に咲く」雪乃紗衣
「彩雲国物語 想いは遙かなる茶都へ」雪乃紗衣
「彩雲国物語 漆黒の月の宴」雪乃紗衣
「彩雲国物語 朱にまじわれば紅」雪乃紗衣
「彩雲国物語 欠けゆく白銀の砂時計」雪乃紗衣
「彩雲国物語 心は藍よりも深く」雪乃彩衣
「彩雲国物語 光降る碧の大地」雪乃紗衣
「彩雲国物語 藍より出でて青」雪乃紗衣
「彩雲国物語 紅梅は夜に香る」雪乃紗衣

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かつて天に2つの双生の月があった頃。炎月王と青月王という2人の王によって治められていた2つの月は、ある時些細なことから敵対することになり、炎月王は青月王に敗れて冥界へと墜とされてしまいます。そして200年後。炎月王に仕えていた月の吟遊族の生き残りの1人が立ち上がり...。

七生子さん@どこまで行ったらお茶の時間のオススメ。タニス・リーの影響を受けていると聞いて以来、すっごく気になっていた作品です。気になりながらも早数ヶ月... ようやく読めました!(私ってそんなのばっかりだわ)
夜の情景がとても美しくて、でもタニス・リーの闇の妖しさとはまた違って、こちらは冷たく冴え渡る月の光がとても美しいのですねー。月の場面も砂漠の場面も冥界の場面も、どれも素敵。今にも月琴の音が聞こえてきそう。そして作中で一番印象的だったのが天狼という人物なんですけど、この天狼がアズュラーン(タニス・リーの平たい地球シリーズに登場する妖魔の王)を彷彿とさせるんです! 夜の描写自体よりも、むしろこちらにその影響が感じられるように思いました。んんー、いいなあ。
そして月の光を感じる物語となると、思い出すのが神月摩由璃さんの「幾千の夜を超えて」(感想)。こちらもタニス・リーを彷彿させながら、月光の清冽さを感じさせるような作品だったんですよね。ああ、読み比べてみたくなっちゃう。今手元にないのがとっても残念。

小沢淳さんの作品は、4年ほど前にchicacoさん@CHICACOの部屋に薦められてムーン・ファイヤー・ストーンシリーズやムーン・ライト・ホーンシリーズを読んで以来。こちらもとても楽しんだのですが、その当時はもっとミステリ系のサイトだったので(笑)、ミステリ作品にしか感想を書いてなかったんですよねえ... 何も残ってなくて残念。やっぱり、簡単にでも何か書いておかなくちゃダメですねえ。(福武書店)

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ピンクのぶたのぬいぐるみ「山崎ぶたぶた」のシリーズ最新作。前回はエッセイ教室が舞台となっていましたが、今回のキーワードは、料理や食べ物。そしてそこには家族の絆という裏キーワードも隠されているようです。「食事」が生きていく上での基本であり、人が生まれ育つ上で、かなりの回数の食事を家族(もしくは家族代わりの人)と取ることになる以上、当然の帰結かもしれませんね。今回はぶたぶたの家族関係に関してもかなり判明します♪
この1冊に4つの短編が収められているのですが、今回特に気に入ったのは、「十三年目の再会」と「最後の夏休み」。記憶というものは、匂いでもかなり喚起されますが、味覚もそうですよね。ぶたぶたがきっかけで、懐かしい味に出会ってしまう登場人物たちの姿が嬉しくも切ないです。...でもね、毎回のように仕事を変えているぶたぶた、普段はそんなものかと読んでるんですけど、今回に限っては「嘘の効用」から「ここにいてくれる人」までの間に一体何があったのかしら? なんて気になっちゃいました。
ぶたぶたによって人々が癒されるのは、やはりぶたぶたが「痛み」を良く知っているからなのではないでしょうか。深く傷ついた経験がある人ほど、他人に優しくなれるものだし... って違うかな(^^;。(光文社文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「ぶたぶた」「刑事ぶたぶた」「ぶたぶたの休日」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「ぶたぶた日記」矢崎存美
「ぶたぶたの食卓」矢崎存美

+既読の矢崎存美作品の感想+
Livreに「幽霊は行方不明」「幽霊は身元不明」の感想があります)

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舞台は福島県南部、阿武隈川沿いに広がる平野にある集落。語り手となる峰子は、その集落の名称にもなっている名家・槇村家の末娘・聡子の話し相手としてお屋敷に上がることになります。聡子は生まれつき心臓が弱くて学校にも行けずに家の中だけで暮らしているのです。そんなある夏のこと、屋敷に不思議な一家がやって来て...。

ようやく読みました、「蒲公英草紙」! いやあ、素敵でしたー。まるで語り部の語り継いでゆく物語のようです。峰子が語り手となり、柔らかで穏やかに物語は紡がれてゆきます。静かに淡々と進むんですけど、でもその中の情景は思いがけないほど鮮やかに浮かび上がってくるんですよね。そして淡々と静かに流れる幸せな日々の奥に潜む厳しさを、ふと感じさせられたり。私には、洋行帰りの西洋画家と、仏が見えなくなってしまった仏師の、絵を巡るエピソードが特に印象的で、はっとさせられました。そして最後はもう...(涙)血は異ならず 果しなき旅路

「蒲公英草紙」の余韻で、思わず「光の帝国」も再読。今日からまた祖母の家に行くんですけど(今度は8月12日まで)、自宅にいる間に「蒲公英草紙」を読んでおいて良かったです。でないともう一度「光の帝国」を買いに本屋に走りかねませんでしたもん。(笑)
ちなみに右の画像は、「光の帝国」に影響を与えたというゼナ・ヘンダースンの「果しなき旅路」と「血は異ならず」。どちらが好きかといえば、やはり恩田さんの作品の方なんですが、こちらも素晴らしいです。失ってしまった故郷への郷愁がとても切なく哀しい物語。(集英社)


+シリーズ既刊の感想+
「蒲公英草紙」「光の帝国」恩田陸
「エンド・ゲーム」恩田陸

+既読の恩田陸作品の感想+
「夏の名残りの薔薇」恩田陸
「小説以外」恩田陸
「ユージニア」恩田陸
「酩酊混乱紀行『恐怖の報酬』日記」恩田陸
「ネクロポリス」上下 恩田陸
「チョコレートコスモス」恩田陸
「中庭の出来事」恩田陸
「朝日のようにさわやかに」恩田陸
「木洩れ日に泳ぐ魚」恩田陸
「いのちのパレード」恩田陸
「猫と針」恩田陸
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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「死神」は情報部に指示された人間に近づき、7日間のうちにその人間が死んでもいいかどうかを判断、「可」なら8日目にその死を見届けるのが役目。仕事がくるたびに、対象となる人間に近づきやすい年齢や外見となって近づき、淡々と仕事をこなします。特に問題がない限り「可」を出すことになっているため、ろくな調査をせずに「可」としても構わないのですが、「ミュージック」をこよなく愛する死神たちはギリギリまで判断を保留し、CDショップに入り浸るのです...。

ということで、先月出た伊坂幸太郎さんの新作。死神の「千葉」を主人公にした連作短編集です。そのうちの1作「恋愛と死神」は、以前雑誌で読んでるんですが、やっぱりこうしてまとめて読むとずっと面白い! 死神だなんていう突拍子もないはずの設定なのに、すんなりと作品の世界に入れちゃうし、しかも6つの短編はそれぞれに恋愛物だったり雪の山荘を舞台にしたミステリだったり、ハードボイルドだったりとバラエティ豊かで、それもとても面白いんです。特に雪の山荘なんて、死神ならではの真相が!(笑) そして最後の「老婆対死神」がまたいいんですよー。読んでいるとどの人間も死なせたくないって思っちゃうし、それでも千葉は感傷に流されることなく「可」の判定を下してしまったりするのだけど、でも最後まで読むと「それで良かったのね」という気になりました。飄々としていてちょっぴりズレた発言をする千葉の造形もすごく楽しいし、雨男の千葉なので雨の情景ばかりなのに、読後感はとっても爽やかです。
淡々とそつなくまとまっているようでいて、そこにはしっかり伊坂さん流の笑いの感覚が潜んでいるんですねー。大満足。これは続編もぜひとも書いて頂きたいのだけど、ここまで綺麗にまとまっちゃったら無理かしら?(文藝春秋)


+既読の伊坂幸太郎作品の感想+
「死神の精度」伊坂幸太郎
「魔王」伊坂幸太郎
「砂漠」伊坂幸太郎
「終末のフール」伊坂幸太郎
「陽気なギャングが地球を回す」「陽気なギャングの日常と襲撃」伊坂幸太郎
「フィッシュストーリー」伊坂幸太郎
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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■「雨鱒の川」川上健一 [amazon]
本が好き!お気軽読書日記のもろりんさんのオススメ。美しい自然を舞台にしたなんとも美しい純愛物語。中心となっている2人が10年経ってもまるで変わらないのは、変わりゆく自然との対比? 評判通り、方言がいい味を出していました。東北の言葉ってほとんど馴染みがないし、最初は全然意味が分からなくて、読みづらかったんですけどね。(集英社文庫)


■「時計坂の家」高楼方子 [amazon]
Cross-Roadの瑛里さんが、先日BookBatonで思い入れのある作品として挙げてらしたので興味を持っていたところ、たらいまわし企画でも妖精と黒薔薇の書架のつばきさんが挙げてらっしゃいました。これは児童書ですが、とても奥が深いファンタジー。読み返すたびに新たな発見がありそうな作品です。作中ではC.S.ルイスのナルニアが引き合いに出されていたんですが、この独特の雰囲気は、フィリッパ・ピアスの「トムは真夜中の庭で」に近いような気がします。高楼方子さん、いいですねえ。他の作品も読んでみたいな。(リブリオ出版)


■「ぐるりのこと」梨木香歩 [amazon]
これはエッセイ。境界線とそのこちら側、向こう側の話が多かったです。で、改めて考えてみると梨木さんの書かれる物語もそういう話が多いような。(新潮社)


■「プールに住む河童の謎」緑川聖司 [amazon]
児童書です。「晴れた日は図書館へいこう」が面白かったので、期待していた緑川聖司さんの新作。こちらもなかなか可愛らしい作品でした。森友典子さんのイラストも作品のイメージにぴったり。大人のミステリ読みはすぐにピンと来るでしょうけど、この謎がまた児童書にぴったりだし~。相馬くん、可愛かったなあ。でも宝石店に関する記述には納得できないものがいくつか。こんなことを子供が本当に信じ込んだらイヤだわあ。(小峰書店)


■「ベルガリアード物語」全5巻 デイヴィッド・エディングス [amazon]
Baroque Midnight Gothic Twilightの森山樹さんに教えて頂いたシリーズ。異世界ファンタジー好きには堪らない本格的なエピック・ファンタジー。「指輪物語」の本流を汲む作品だと解説にはあったけど、読み始めはむしろロイド・アリグザンダーのプリデイン物語のシリーズみたいでしたね。面白かったです。かなりボリュームのある作品なのですぐには無理だけど、これは絶対また再読したくなるだろうな。この物語の前日譚(?)「魔術師ベルガラス」全3冊が今月から出始めてるそうなので、そちらも買ってこなくっちゃ。(ハヤカワ文庫FT)


■「マライアおばさん」「七人の魔法使い」「時の町の伝説」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ [amazon]
どれもものすごーくダイアナ・ウィンジョーンズらしい作品で、続けて読むとちょっと胸焼けがしそう... とは言っても、どれも作風は違っていて、DWJの引き出しの多さにびっくりなんですけどね。「マライアおばさん」は、ほんとヤなヤツだらけで、誰が味方なのかも分からないほど。毒気がいっぱい。「七人の魔法使い」の方が明るくて楽しかった。本当にこの終わりでほんとにいいの?って感じでしたが...。「時の町の伝説」はタイムトラベル物。ちょっとややこしかったけど、歴史の捉え方が面白かったです。(徳間書店)


■「妖女サイベルの呼び声」「影のオンブリア」パトリシア・A・マキリップ [amazon] [amazon]
どこまで行ったらお茶の時間の七生子さんのオススメ。どちらも重厚で寡黙な独特のな雰囲気がすごく素敵な作品でした。まるで神話みたい。少しでも飛ばすとすぐ分からなくなってしまいそうで、そういう緊張感も久しぶりでした。マキリップも色々と読んでみたい! 「影のオンブリア」の「オンブリア(Ombria)」は、舞台となる都の名前。それ自体が影を連想させる言葉なので(仏語の「影」はombre、伊語だとombraだし)重箱読みしてるような妙な気分だったんですけど、読んでみるとなんともぴったりな名前でした。KinukoY.Craftさんのイラストの表紙も、ほんとぴったりで素敵。この「影のオンブリア」を原作として、岡野玲子さんが「コーリング」を描かれてるのだそうです。→間違いでした。「妖女サイベルの呼び声」が原作なんですって。maki さん、ありがとうございます!(ハヤカワ文庫FT)


■「ウルフタワー」全4冊 タニス・リー [amazon]
訳のせいもあるんでしょうけど、これじゃあまるでライトノベル。コバルトに入っててもおかしくないぐらい。原文がどうなってるのかは知らないですけど、なにもこんなに軽く訳さなくても...。たまに惹かれる部分はあるものの(主人公の相手役がかっこよかった)、全体にタニス・リーらしさがあまり感じられなくて残念。(産業編集センター)

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悲しみの時計少女 [amazon]
時計を忘れてきて落ち着かない「浩子」に喫茶店で親しげに話しかけてきたのは、見知らぬ男性。その男性は自分が浩子の別れた恋人であり、浩子の頼みで、彼の今の彼女と3人で会う約束になったと言います。確かに話の辻褄は合っているものの、前の恋人とはまるで違う顔。しかもそこに現れたのは、時計の文字盤の中に顔を嵌め込んだような奇妙な少女だったのです...。

谷山浩子さんといえば歌手、という認識だったのですが、本も沢山書いてらしたんですね。これは雨柳堂さんと鴻唯さんにオススメされた作品。ごく普通の喫茶店のシーンから始まったのに、気付けばいきなり異世界に入り込んでしまっていてびっくり。まるで「不思議の国のアリス」みたい。ものすごく変なことが次々と起きるのに(時計の文字盤に顔を嵌め込んだ少女だなんて!)、でも全然違和感がないのが、また不思議なんですよねえ。どことなく城戸光子さんの「青猫屋」みたいな雰囲気と鴻唯さんが仰っていたのも納得。うわー、こういうの大好きです! ファンタジーかと思えばホラー。ホラーなのかと思えばミステリ... そして最後は、そうくるかっでした。うひゃっ、部外者にとってはそれだけのことと言えばそれだけのことなんだけど... 切ないなあ。

amazonにもbk1にも画像がなくて、でも独特の雰囲気が素敵だったので、自分で写真を撮ってしまいました。ちょっと歪んでるけど、案外それなりに見えるものですね。(笑)(サンリオ出版)

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