Catégories:“ファンタジー”

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宙の本棚の小葉さんに「ほんのり中華風のファンタジー」と教えていただいた作品。この作品は2003年度の第9回電撃ゲーム小説大賞の金賞受賞作品なのだそうです。...いえ、そういう賞もあるのね。という程度の認識しかないのですが(^^;。
最初のページを開いてみた時の雰囲気で、ネットでオリジナルの長編小説を書いてらっしゃる方の作品を思い出してしまって、なんだかびっくり。5行ぐらいしか読んでない時点での話なので、似てるとか似てないとかそういうの以前の話なんですけど、作者さんのプロフィールを探してしまったわー。結局年齢が全然違っていたので残念。

これは架空の東和という地方の7つの都市が、それぞれ先王の遺児だという姫君を祭り上げて、覇権争いをする物語。この物語の主人公、12歳の空澄(からすみ)がいるのは7番目の都市なんですよね。だから「七姫」。もっとも、空澄は施設育ちの孤児で全然王の血なんて継いでないのですが... だから他のお姫さまも本物かもしれないし、偽者かもしれないし、微妙なところ。
この雰囲気は確かに中華風。そして大陸風でもあります。あくまでも主人公の空澄の視点で展開していくので、乱世の覇権争いの話の割には重厚さや緊張感みたいなのはなくて、あくまでもまったりほんわりとしてるんです。これって結構珍しいパターンかもー。最初は世界観がなかなか掴めなかったし、最後まであんまりほのぼのしてるんで、ちょっと物足りない部分もあったんだけど、でもなかなか楽しかったです。キャラクターがいいんでしょうね。私が一番気になるのは、衣装役さん。名前も分らないキャラなんですけど、彼女、いいわあ♪
そしてお姫さまたちの名前は、それぞれ「黒曜」「翡翠」「常盤」「琥珀」「浅葱」「萌黄」「空」という色の名前になってるんですが、物語全体を通して感じたのはとにかく晴れ渡った空の色。主人公以外のお姫さまが登場しても、そのイメージはあまり変わらなかったな。でもねー、このお姫さまに「空澄」という名前はとてもよく似合ってると思うんですけど... でも「カラスミ」なんですよ、「カラスミ」。どうしても酒の肴のイメージが!(笑) 「空澄」と書けば綺麗なのにねえ。漢字とカタカナじゃ、受けるイメージがほんと全然違いますね。(笑)

あと、この作者さんはきっと紫堂恭子さんのファンなんだろうな... そんな感じです。(電撃文庫)

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陰陽師のシリーズ4作目。一応順を追って読んでたつもりなのに、なぜかこれだけが抜けてるのに先日気がついたので早速読んでみました。でもこれがシリーズ4作目ってあとがきに書いてあったんだけど、出版順から言えば「陰陽師」「飛天ノ巻」「付喪神ノ巻」「生成り姫」に続いて5作目なのでは...? あ、違うのかしら。きっと「生成り姫」だけ朝日新聞社から出てたせいでややこしくなったんですね(^^;。
今回は短編が7編。1編1編がいつもよりも短くて、ややあっさり風味。蘆屋道満との方術比べは、西遊記にも似たようなエピソードがあったなあって感じだったし、どこかで既に読んだような気がする話が多かったです。でもやっぱりここを流れる空気が心地良いんですよね。私が一番好きだったのは、「青鬼の背に乗りたる男の譚」。青鬼に乗った男の最後の台詞が良かったです♪(文春文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「陰陽師-付喪神ノ巻」「陰陽師-生成姫」「陰陽師-鳳凰の巻」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「陰陽師 龍笛の巻」夢枕獏
「陰陽師 鳳凰ノ巻」夢枕獏
「『陰陽師』読本 平安の闇に、ようこそ」夢枕獏

+既読の夢枕獏作品の感想+
「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」夢枕獏
「シナン」上下 夢枕獏
(Livreに「猫弾きのオルオラネ」「羊の宇宙」「大帝の剣」の感想があります)

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急にアメリカに行くことになった叔母の代わりに、叔母のマンションに住みこんで2匹の猫の面倒をみることになった渉。しかしそのマンションには、実は雨の日にだけ現れる幽霊がいたのです...

幽霊との恋物語。そしてその幽霊の死の真相を探るミステリでもあります。松尾さんの作品に幽霊というのは今までにもあった組み合わせだし、特に珍しくもないんですが、今回驚いたのは、この作品の持つストレートさ。これほど素直な松尾作品なんて、これまでありました?! もちろん幽霊の描かれ方はとてもユニークで、そこは十分松尾さんらしいんですけど、でも恋愛物という点では、予想した通りの場所に直球ストレートでびっくり。毒もないことはないんだけど、本筋とはまた少し違う部分だし...。(それにつけても、守山という男の最低なことったら) さすがに相手が幽霊のせいか、純粋な恋愛物という意味では少し希薄な感じは否めないんですけど、淡々とした描写が優しい雨の情景と良く似合ってました。...でも正直言えば、ミステリ部分にはちょっと不満が。幽霊がなかなか語ろうとしない部分が結構あるんですけど、それが妙に意図的に感じられてしまって...。自慢して言いふらすような事柄じゃないだけに、当然なのかもしれませんが...。
でも... 帯の「ありえない恋 ラスト2ページの感動」はどうなんでしょ...??(新潮社)


+既読の松尾由美作品の感想+
「雨恋」松尾由美
「ハートブレイク・レストラン」松尾由美
「いつもの道、ちがう角」松尾由美
「安楽椅子探偵アーチー オランダ水牛の謎」松尾由美
「九月の恋と出会うまで」松尾由美
「人くい鬼モーリス」松尾由美
「フリッツと満月の夜」松尾由美
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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彩雲国物語の新作、今回は外伝です。うわーい、面白かった! 今回は短編集で、本編「はじまりの風は紅く」のちょっと前の話とか、会試の直前の話とかが入ってます。これを読むと、1つ前の「漆黒の月の宴」はそれほどでもなかったなって改めて思っちゃう。私のお気に入りの王都大人2人組(?)も登場してくれて、何よりもそれが嬉しいです。でも外伝だし、本編を読んでない人にはさっぱり... ってヤツですね。読者サービスってところでしょう。それでも面白ければそれでいいのだ♪ あ、秀麗の母上もかーなり気になるキャラクターですね。
この「朱にまじわれば紅」を読み終わった途端、再読モードに入ってたんですけど(笑)、続けて思わず2巻の「黄金の約束」を読み返してしまったわ。んん~、やっぱり好きだなあ!


+シリーズ既刊の感想+
「彩雲国物語 はじまりの風は紅く」「彩雲国物語 黄金の約束」雪野紗衣
「彩雲国物語 花は紫宮に咲く」雪乃紗衣
「彩雲国物語 想いは遙かなる茶都へ」雪乃紗衣
「彩雲国物語 漆黒の月の宴」雪乃紗衣
「彩雲国物語 朱にまじわれば紅」雪乃紗衣
「彩雲国物語 欠けゆく白銀の砂時計」雪乃紗衣
「彩雲国物語 心は藍よりも深く」雪乃彩衣
「彩雲国物語 光降る碧の大地」雪乃紗衣
「彩雲国物語 藍より出でて青」雪乃紗衣
「彩雲国物語 紅梅は夜に香る」雪乃紗衣

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以前黎明の月~Daybreak moon~の凛未明さんに教えて頂いていた中華風ファンタジー。イラストを描かれたのが由羅カイリさんということもあり、彩雲国物語を彷彿とさせる雰囲気があると聞いていたのですが、確かにそうかも! いやー、これもなかなかしっかりとした作品ですね。面白かったです。特に教えて頂いた「雄飛の花嫁」。

まずその「雄飛の花嫁」は、綏国の公主として生まれながらも、母の身分が低かったために父王の崩御は身の置き場を失ってしまった珠枝(しゅし)が主人公。寵妃であった母も既に亡く、母を憎んでいた父王の正妃には事あるごとに辛くあたられる毎日。現在王となっている異母兄や、もう1人の公主である異母妹は優しいものの、人々が暗黙のうちに公主と認めているのは、愛らしい異母妹だけ。そんなある日、北方の新興国が攻め込んできて、和議のために珠枝はその蛮族の王に嫁ぐことに... という物語。
展開はごくごくオーソドックスなんですよ。継母にいじめられる「シンデレラ」パターンと、野獣かと思っていた男が実は白馬に乗った王子様という「美女と野獣」パターン。(大嘘) でもこれが読ませてくれるんですねえ。珠枝が嫁ぐ飛鷹という若い王様がまたかっこ良くて~。

そして「天の階」では、生まれる子生まれる子が女の子で、少し焦っていた王様が登場。仙人に相談すると、11年前の仲秋の満月の晩、星が流れた頃に生まれた女の子が将来跡継ぎとなる男子を産むとのこと。早速高官たちが11年前の8月15日の夜に生まれた女の子を探しに全国に散ります。見つけた数は全部で9人。そして7年後、その9人が後宮に入るべく王宮へ... という物語。
酒見賢一さんの「後宮小説」を思い出す設定ですね。「雄飛の花嫁」とは同じ世界の物語なんですけど、時代は何百年も流れているみたいです。こっちも面白かったんだけど... でもちょっと人数が多すぎたかな。9人の候補の中には全く触れられていない人もいて、せっかく9人いるんだったら9人全部ちゃんと描いて欲しかったし、9人全部描いてるわけじゃないのに1人1人の掘り下げ方は浅いしで、ちょっぴり欲求不満。きっと「最後に選ばれるのは誰?!」を盛り上げるためだったんでしょうけど、もっと少なくても良かったのに。それに話の中に2つの流れがあるんですが、その2つがあまりしっくりと馴染んでなかったような気が... ラストの展開に関してもアレレ。面白かったことは面白かったんですけど、残念なところも色々と目についちゃいました。

2作を比べると、「雄飛の花嫁」の方が断然上。でも「天の階」も基本的にいい感じだったし、今後が楽しみな作家さんですね。次の作品も、出たら読む気満々です♪ (講談社X文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「雄飛の花嫁」「天の階」森崎朝香
「翔佯の花嫁 片月放浪」森崎朝香
「鳳挙の花嫁」森崎朝香

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陰陽師シリーズの... ええと6作目かな...? ...と、数えていて気がついたんですけど、もしかして私、4作目の「陰陽師 鳳凰ノ巻」を読んでなかったかも! しかもこのシリーズは大好きなはずなのに、読んだのは2000年11月以来でした... 我ながらちょっとびっくり。
...というのはともかくとして。
相変わらずの、独特なリズムを感じさせてくれる文章が素敵です。やっぱりこの空気感がいいんですよねえ、このシリーズは。今回、博雅と晴明の2人のシーンが、いつもよりもやや薄いようにも感じられたんですけど、でもその分は蘆屋道満や初登場の賀茂保憲が補ってくれたような。(というより、博雅がこの2人の濃さに負けてる...?!) 道満は相変わらず濃いキャラクターだし(笑)、相変わらず面倒なことを起こしてくれてるんですけど、でも単なる敵役ではなくなってるような。ちょっと言葉は変なんですけど、晴明とは戦友みたいな感覚のように思えました。で、賀茂保憲は兄弟子で、こちらも濃いです。(笑) いきなり真っ黒い虎に乗って登場しちゃうし(晴明の白い狩衣と好対照)、面倒だからとやりかけの仕事を晴明に押し付けちゃうようなキャラ。なんか可笑しーい。そして今回は5編が入ってるんですが、私がその中で一番好きなのは「むしめずる姫」。このシリーズは読んでいるといつも、場面場面がくっきりと鮮やかに浮かび上がってくるんですけど、その中でもこの「むしめずる姫」の最後の場面は特に素晴らしいです。
ということで、「鳳凰ノ巻」も買ってこなくてはーっ。あ、一緒に「『陰陽師』読本」というのもいいかも。野村万斎さんとの対談、読みたーい。(文春文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「陰陽師-付喪神ノ巻」「陰陽師-生成姫」「陰陽師-鳳凰の巻」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「陰陽師 龍笛の巻」夢枕獏
「陰陽師 鳳凰ノ巻」夢枕獏
「『陰陽師』読本 平安の闇に、ようこそ」夢枕獏

+既読の夢枕獏作品の感想+
「沙門空海唐の国にて鬼と宴す」夢枕獏
「シナン」上下 夢枕獏
(Livreに「猫弾きのオルオラネ」「羊の宇宙」「大帝の剣」の感想があります)

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彩雲国物語第5弾! もうこの面々に会えるだけで満足しちゃってるような気もするんですけど(笑)、今回も面白かったです。既に登場人物の名前を忘れかけていたので(4巻を読んで、まだ半年ぐらいしか経たないのに!)、最初の方はちょっとノリが悪かったんですけどね。登場人物も多いことだし、もうそろそろ、ちょっと詳細な登場人物表をつけて欲しい気が。
さて、茶州には辿りついてるものの、まだまだ道のりは長い秀麗たち。シリーズ途中なんで、細かい出来事に関しては触れないでおきますが、私が気に入ってるアノヒトが出てこないのはまあ仕方ないとしても、藍龍蓮があんまり登場しなかったのがさびしーい。や、ほんのちょっとの登場でも存在感がある人だし、出てきたとこは十分好きな場面だったんですけどね。あと好きな場面といえば、最初の方の静蘭がお茶を飲むとこと、後でお酒を飲むとこが... って書くと、なんだか飲んでばっかりなんですが...(笑) でも、今回場をさらったのは、完全に朔洵でしたね。実は今までそれほど好きじゃなかったんですけど(だって黒髪じゃないし... っておぃ!)、彼が「......いいな」と言った辺りから、妙に気持ちがいってしまったわ。
「ひゅるるるる~」の意味、分かりましたよ。それと「ドナドナ」ってこういう意味だったのね... ふえーん。>sa-kiっち
あとがきに、「残る色は三色」ってあったんですけど、それって全部で8巻になるってことなのかな? それとも、少なくとも8巻になるってことなのかな? 紅、黄、紫、茶、黒。あとは白と藍と碧。そういや彩八仙についてもそのうち明かされるのかな...? それはともかく、次はもっと王都がクローズアップされそうで、それも楽しみです。(角川ビーンズ文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「彩雲国物語 はじまりの風は紅く」「彩雲国物語 黄金の約束」雪野紗衣
「彩雲国物語 花は紫宮に咲く」雪乃紗衣
「彩雲国物語 想いは遙かなる茶都へ」雪乃紗衣
「彩雲国物語 漆黒の月の宴」雪乃紗衣
「彩雲国物語 朱にまじわれば紅」雪乃紗衣
「彩雲国物語 欠けゆく白銀の砂時計」雪乃紗衣
「彩雲国物語 心は藍よりも深く」雪乃彩衣
「彩雲国物語 光降る碧の大地」雪乃紗衣
「彩雲国物語 藍より出でて青」雪乃紗衣
「彩雲国物語 紅梅は夜に香る」雪乃紗衣

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