Catégories:“ファンタジー”

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ということで、昨日書いた全13巻の本というのは、この「陋巷に在り」でした♪
いやー、とうとう読み始めてしまいましたよー。中国歴史物大好きな私ですが、もちろんその歴史全体を網羅できているはずもなく(中国三千年の歴史を網羅だなんて到底無理!)、孔子に関してもほとんど知らない状態。春秋時代は好きなんだけど、今まで読んだ話は、どれも孔子の時代とは微妙にズレてるみたいなんですよね。読み始めてみても、かろうじて晏子を知ってるぐらいだったし。(これは宮城谷昌光さんの「晏子」で)
でも、なかなかいい感じです!
主人公は、孔子の一番愛されたという弟子という顔回。この青年がなかなかいい味出してるんです。普段は、日本で言えば長屋みたいなところに住んで、働きもせず、日がな一日学問をしてるだけのようなぼんやりとした青年。でも、やる時にはやってくれます。というのも、彼は実はただの勉強家ではなく、生まれながらに超自然的存在を感知できる、巫儒の術者だったのでした...!
ただ、1巻の裏のあらすじの「サイコ・ソルジャー」という言葉は、あまりそぐわないと思うんですけどね(^^;。
今日読んだのは、1巻の「儒の巻」と2巻の「呪の巻」。まだちょっぴり乗り切れてない部分もあるんですが、1巻から結構な呪術合戦が繰り広げられてて面白いし、歴史的な説明部分にも、知らなかったことが沢山あって、それがまた面白い。これからの展開が楽しみです。(新潮文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「陋巷に在り」1・2 酒見賢一
「陋巷に在り」3・4 酒見賢一
「陋巷に在り」5・6 酒見賢一
「陋巷に在り」7・8 酒見賢一
「陋巷に在り」9・10 酒見賢一
「陋巷に在り」11・12 酒見賢一
「陋巷に在り」13 酒見賢一

+既読の酒見賢一作品の感想+
「語り手の事情」酒見賢一
「聖母の部隊」酒見賢一
「ピュタゴラスの旅」酒見賢一
「泣き虫弱虫諸葛孔明」酒見賢一
「中国雑話 中国的思想」酒見賢一
Livreに「後宮小説」「墨攻」「童貞」「周公旦」の感想があります)

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同一の創作神話世界・フォワイエルを舞台にした3つの物語。読み始めた途端、うわあ、これ好き!と思いました... いやん、いいです、コレ。なんでこんな本が絶版なんでしょう。しかも続きはないんですか!! 調べてみると、ハヤカワ文庫ハィ!ブックスから、「リュスリナの剣〈1〉暁の書」というのが出てるらしいんですけど... 〈1〉だけ? その続きはどうなってるんでしょう? いやん、読みたーい。
とにかくとても端整で美しい描写。読みながらタニス・リーを思い起こしていたんですが、でも闇のタニス・リーに対して、月明かりを感じるような...。
3つの物語は直接的な繋がりはなくて、舞台となる場所も違えば時代も違うんですが、1つの同じ世界で繋がっています。登場人物たちよりもむしろ、この世界そのものが主役という感じ。うーん、やっぱりこれは好きだわあ。現代教養文庫のA&Fシリーズはまだ2冊目なんですけど、もしかして私好みの作品が揃っているのかも! この本を買っておいて、本当に良かった。これから何度となく繰り返して読むことになりそうです。(現代教養文庫)


+既読の神月摩由璃作品の感想+
「幾千の夜を超えて」神月摩由璃
「SF&ファンタジー・ガイド 摩由璃の本棚」神月摩由璃
「魔州奇譚」1・2 神月摩由璃
「花輪竜一郎さんの優雅な生活」「リュスリナの剣1」神月摩由璃

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自分へのクリスマスプレゼント2冊目。装丁がとても美しい本で、汚したりしないように普段以上に気を使ってしまいました。青のクロス張りにパラフィン紙。さらに函。クロスの青は、ラピスラズリというよりはむしろトルコ石という感じの明るい青なんだけど(ここの画像の色は函の色で、クロスはもっと明るい色)、表紙に飾られたG.F.ウォッツの「希望」という絵が、この明るい青色と良く合っていて、また素敵なんですよねえ。で、よくよく見たら、函の「Lapislazuli」の文字がラピスラズリ色でした。(笑) 
全部で5章に分かれていて、最初の「銅版」で見た銅版画の情景が、次章以降で物語として展開していきます。すごく静かなのに、なんとも言えない雰囲気があって、イメージを喚起させる文章。絵画的というか、時には手触りや匂いを感じるような気がするほど。一読して、まだあまり理解していない部分もあるんですが、でもそういうのは、これからゆっくり理解していけばいいんでしょうね、きっと。キリスト教的な死と再生を強く感じる作品でした。最終章の「青金石」みたいな話が最後に来るところがまた嬉しいのだわ。(国書刊行会)

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稲垣足穂さんの作品に、たむらしげるさんがイラストをつけた絵本。絵本とは言っても、稲垣足穂さんのショートショートが70編ほど収められているので、あまり小さな子供用とは言えないんですけどね。ちょっと前にこの本を戴いて、たむらしげるさんのイラストがとても素敵だったので、しばらく絵ばかり眺めていたのですが、ようやく読みましたー。表紙もちょっとクリスマスっぽいでしょう?(笑)


+既読の稲垣足穂作品の感想+
「一千一秒物語」稲垣足穂・たむらしげる
「一千一秒物語」稲垣足穂

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「夏期休暇」の方は、画像がでませんが、これはとても長野まゆみさんらしい少年たちの物語。確かに夏なのに、暑苦しいじっとりとする空気じゃなくて、高原のようなからりと乾いた空気を感じるんですよね。...あれれ、舞台は海なのに変かしら(^^;。でも遠雷の響きがすごく似合っていて、なんとも切なくて良かったなあ。
「遊覧旅行」は、JR西日本の「三都物語」のキャンペーンのために書かれたという短編集。京都・大阪・神戸という「三都物語」は関西の人間にとってはお馴染みなんですけど、長野まゆみさんがPR誌に連載してたとは全然知りませんでしたー。最初は普通の旅行エッセイなのかと思ったら、ふとした拍子に幻想的な展開に。なかなか良かったです。1編ずつが5ページぐらいとごく短いので、本当に三都を訪れる旅先で読むにも良さそうな感じ。
...と長野まゆみさんが続いてますが、これでデビュー作の「少年アリス」から「雨更紗」まで通して読めたみたいなので、ひとまずオシマイです。あー、読んだ読んだ。おなかいっぱい。(河出文庫)


+既読の長野まゆみ作品の感想+
「螺子式少年」「夏至南風」「行ってみたいな、童話の国」長野まゆみ
「夏期休暇」「遊覧旅行」長野まゆみ
「夏至祭」「綺羅星波止場」長野まゆみ
「耳猫風信社」「月の船でゆく」長野まゆみ
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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長野まゆみさん3冊。
えーと、「螺子式少年(レプリカキット)」だけ画像が出ませんね。これは映画の「ブレードランナー」みたいな感じです。あまりにも精巧なレプリカントを前に、その存在意義を問うような話。まあ、本物かレプリカかっていうのは、実際には器だけの問題で、中身の人格さえちゃんとしてればいいと思うんですけど... でも知らない間に入れ替わってたりしたら、やっぱり困るなあ。...という、いつもの長野まゆみさんらしい世界に比べて、「夏至南風(カーチィベイ)」は、読んでびっくり。中国っぽい舞台にも驚いたんだけど(イメージ的には上海辺り?)、それまで思わせぶりな描写のまま抑えられてきた部分が、突然全開に! 女の人もたくさん登場するし、なんだかすごくえげつない部分ばかり強調されてるような...。もしやこれはターニングポイント的な作品だったのでしょうかー。やー、ほんとにびっくりだ。
そしてその世界にかなり近かったのが、「行ってみたいな、童話(よそ)の国」。「ハンメルンの笛吹き」「ピノッキオ」「にんじん」という童話の長野さん風アレンジです。元々童話って残酷で性的だったりするものなんでしょうけど、何もここまで全てを性的にしなくてもいいのに... とフロイトの夢判断に似た物を感じてしまったわ。(笑)(河出文庫)


+既読の長野まゆみ作品の感想+
「螺子式少年」「夏至南風」「行ってみたいな、童話の国」長野まゆみ
「夏期休暇」「遊覧旅行」長野まゆみ
「夏至祭」「綺羅星波止場」長野まゆみ
「耳猫風信社」「月の船でゆく」長野まゆみ
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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小学校の時に、図書館で「霧のむこうのふしぎな町」の表紙に惹かれて思わず手に取って以来、大好きな柏葉幸子さん。でも作品は案外読んでなくて、これで4作目でした。「霧のむこうのふしぎな町」を何度も何度も読んでるから、沢山読んでるような気がしちゃった。(^^ゞ
懐かしい雰囲気の12の物語の入った短編集。どの物語にも「おばあちゃん」が出てきて、その「おばあちゃん」と一緒にいる子供たちは、ちょっぴり不思議な体験をすることになります。でも不思議なことを起こすのは、おばあちゃんというよりも、その場所だったり町だったりするんですけどね。読んでいると、どこかは分からないんだけど、田舎の鄙びた町の情景が浮かんできます。古さと新しさが同居していて、すごく暖かくて懐かしい雰囲気。これが柏葉さんの魅力なんだなあ。(講談社文庫)

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