Catégories:“ファンタジー(翻訳)”

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ハリー・ポッターシリーズの最終巻。私が読むのはもっと先になるかと思ってたんですけど、思いがけず手元に回ってきたので、早速読んでしまいましたー。
いやあ、シリーズが進むにつれて話は暗くなるし、ハリーはヒステリックになるし、読み続けるのがかなりツラくなってたんですけど、最後はなかなか良かったですね。読んでて楽しかったし、予定通りとはいえ、きちんと大団円になってくれて「ほっ」。特に良かったのは、前巻のあの出来事の裏にあったことや、あの人がどんな気持ちを秘めてたのかちゃんと分かったこと。これは良かったなあ。まあ、逆に言いたいこともいくつかあるんですけどね... ちょっと殺しすぎでしょ、とかね。それだけ大変だったっていうのは分かるんだけど、なんだか無駄に死にすぎたような気がすごく。あとは、クリーチャーやダーズリー一家のその後が知りたかったので、何も触れられてなかったのがちょっと残念だったり。特にダーズリー一家。あの後何もなかったのかしら。でもいきなりあんな説明聞かされても、理解できない方が普通ですよね。いくら嫌な人たちでも、そんなヒステリー起こしちゃダメだってば。>ハリー
よくよく考えてみると、魔法界の人たちってマグルと共存してるわけでもなく、ひたすら秘密にしてるわけでもなく(うちに魔女が生まれた!って喜ぶ人もいるわけだし←普通なら最初はパニックになると思うんだけど)、何をやってるんだ?何がしたいんだ?とか思ったりもするのだけど... 最初のうちにそういう説明ってありましたっけ。それとも、それは言わないお約束?(笑)
このシリーズで何が好きだったかって言ったら、魔法的な小道具ですね。これは楽しかったな。「アズカバンの囚人」でハーマイオニーが使ってた道具のように、時には、ちょっと都合良すぎるでしょ!って物もありましたが、組分け帽子とか可愛いですしね。今回は杖。杖の薀蓄をオリバンダー氏に嫌ってほど聞きたいかも、私。(静山社)


+シリーズ既刊の感想+
「ハリー・ポッターと謎のプリンス」上下 J.K.ローリング
「ハリー・ポッターと死の秘宝」上下 J.K.ローリング
(それ以前の感想は残っていません)

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1年前に漁師だった父が海で亡くなって以来、海を憎んでいる15歳の少女ペリ。考えることをやめて海を見つめてばかりの母を置いて家を出たペリは、港のそばの宿屋で働きながら、村から離れた海辺の小さな家に暮らしていました。ペリは幼い頃からこの家に通い、1人で住んでいた老婆に不思議な物語を聞いたり魔法を教えてもらったりしていたのです。その老婆もまた、父の死の後に姿を消していました。そんなある日のこと、その村の高台にある別荘に滞在するため、王の一家が村にやって来ます。そしてペリは老婆に会いにやって来た王の息子・キールと出会うことに。

うーん、ルルル文庫って私が買うにはちょっとツラい表紙が多いんですけど...(笑)
一見、普通のラノベレーベルにしか見えないルルル文庫ですが、タニス・リーとかパトリシア・A・マキリップとか、私にとって無視できない翻訳ファンタジーを出してくれてるのがすごいんですよね。読んでないけど、ナンシー・スプリンガーやシャロン・シンの作品もあるし。まあ、タニス・リーの「パイレーティカ」は、私にとっては物足りない作品でしたが... こちらの「チェンジリング・シー」は、なかなか可愛らしい話でしたー。
ただ、マキリップらしいイメージ喚起力がいつもよりも弱い気がします... 海と魔法で、情景が広がるモチーフはたっぷりのはずなのに... 翻訳された柘植めぐみさんは、訳者あとがきによるとマキリップの作品を読んで「翻訳家になりたい!」と思われたそうなので、マキリップの魅力は十分ご存知なのだろうと思うんですけど... ここにきてレーベルの色が出てしまったのかしら。挿絵に邪魔されたってわけでもないと思うのだけど。

それにしても、今年になってから3冊もマキリップの新作が読めたなんて! それだけでも幸せだと言わなければなりませぬ。(小学館ルルル文庫)


+既読のパトリシア・A・マキリップ作品の感想+
留守中に読んだ本(18冊)(「妖女サイベルの呼び声」「影のオンブリア」の感想)
「星を帯びし者」「海と炎の娘」「風の竪琴弾き」パトリシア.A.マキリップ
「ムーンフラッシュ」「ムーンドリーム」パトリシア・A・マキリップ
「オドの魔法学校」パトリシア・A・マキリップ
「ホアズブレスの龍追い人」パトリシア・A・マキリップ
「チェンジリング・シー」パトリシア・A・マキリップ
「茨文字の魔法」パトリシア・A・マキリップ

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大好きなタニス・リーの作品の中でも一番好きなのが、出会いとなったこの「闇の公子」。どのぐらい好きかといえば、2004年度のマイベスト本のベスト1だし(477冊中の1位!)、絶版も多いタニス・リーの本をその後全て集めて読んでしまったほどだし(苦労しましたー)、ちゃんと購入して読んだというのに、古本屋でまた「闇の公子」を見かけたら思わず買ってしまうほど。(お友達にあげたこともあるんですけど、同じものが何冊か手元にあります・笑) 浅羽莢子さんの華麗な翻訳のファンになったのも、この作品から。
その「闇の公子」が長らく入手できない状態だったんですけど、この度めでたく復刊されました!
ということで、またうちに1冊増えてしまったんですけど...(笑)
もちろん読みましたとも! いやあ、やっぱり良かったです。初めて読んだ時のような衝撃こそなかったですが、やっぱりすごいです。オムニバス形式で収められたお話のどれもが好き。もうほんとハズレなし。妖魔の王・アズュラーンの美しさと妖しさにはくらくらしてしまいます。考えてみれば、初めてたらいまわし企画の主催がまわって来た時、私はこの本を出したいがためにお題を決めたのでした... 「美しく妖しく... 夜の文学」。

前の表紙も好きだったんですけど、今回の表紙は加藤俊章さんなんですね。この方、タニス・リーの本の挿絵を沢山描いてらして、それがまた素敵なんですよねえ。実は画集も持ってます。Official Homepageはコチラ。買った時の記事はコチラ
ああ、やっぱり「闇の公子」が復刊してくれて嬉しいなあ。(しみじみ)(ハヤカワFT文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「闇の公子」タニス・リー
「死の王」タニス・リー
「惑乱の公子」タニス・リー
「熱夢の女王」上下 タニス・リー
「妖魔の戯れ」タニス・リー

+既読のタニス・リー作品の感想+
「タマスターラー」タニス・リー
「ドラゴン探索号の冒険」タニス・リー
「白馬の王子」タニス・リー
「ゴルゴン 幻獣夜話」タニス・リー
「血のごとく赤く」タニス・リー
「バイティング・ザ・サン」タニス・リー
「鏡の森」タニス・リー
「黄金の魔獣」タニス・リー
「幻魔の虜囚」タニス・リー
「幻獣の書」「堕ちたる者の書」タニス・リー
「月と太陽の魔道師」タニス・リー
「冬物語」「闇の城」タニス・リー
「銀色の恋人」タニス・リー
留守中に読んだ本(18冊)(「ウルフタワー」の感想)
「影に歌えば」「死霊の都」タニス・リー
「パイレーティカ 女海賊アートの冒険」タニス・リー
「銀色の愛ふたたび」タニス・リー
「水底の仮面」「炎の聖少女」タニス・リー
「土の褥に眠る者」「復活のヴェヌス」タニス・リー
「悪魔の薔薇」タニス・リー

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昔、世界のてっぺんにあったのは、黄金と雪でできた環の形の島・ホアズブレス。これは1年の13ヶ月のうち12ヶ月間は冬に覆われているという場所。双子の太陽が世界の頂上ですれ違う1ヶ月間だけ、山頂の雪が溶け、柔らかな陽射しが差し込み、鉱夫たちは12ヶ月の間に掘りためた黄金を持って海を渡り、本土で様々なものと交換するのです... という「ホアズブレスの龍追い人」他、全15編の短編集。

マキリップの短編を読むのは初めてなので、ちょっと不安もあったんですけど(短編は苦手だし)、短編でもやっぱりマキリップらしく、読み始めた途端に情景が広がりました!(ほっ) でも、今までもファンタジーらしいファンタジー作品を読ませてくれてきたマキリップなんですが、今回は今まで以上に、いかにもファンタジーというモチーフを使った作品が多くて、それはちょっとびっくりだったかな。龍や吟唱詩人、魔法使い、魔法にかけられた王子、一角獣... トロールやバーバ・ヤーガといった特定地域の民話のモチーフもあったし、「雪の女王」や「美女と野獣」、蛙になった王子がお姫さまの金のまりを拾ってくる話(「かえるの王子さま」でしたっけ?「金のまり」?)といった民話や童話を、マキリップ風に味付けした作品も。ちょっとタニス・リーを思い出しちゃう。その中で少し異色だったのは、「ロミオとジュリエット」のマキリップ版。これはファンタジーではなくてミステリ風。
正直、面白さがよく分からない作品もあったんですが(あらら)、やっぱりこれはマキリップの世界。そして私が特に好きなのは、表題作「ホアズブレスの龍追い人」。これは本当に素敵でした。あと、龍に攫われたハープ奏者を探して5人が旅をする「ドラゴンの仲間」も楽しかったし、魔女のバーバ・ヤーガが自分の家(鶏の足がついてます)と喧嘩するという設定が可笑しい「バーバ・ヤーガと魔法使いの息子」も良かったです。(創元推理文庫)


+既読のパトリシア・A・マキリップ作品の感想+
留守中に読んだ本(18冊)(「妖女サイベルの呼び声」「影のオンブリア」の感想)
「星を帯びし者」「海と炎の娘」「風の竪琴弾き」パトリシア.A.マキリップ
「ムーンフラッシュ」「ムーンドリーム」パトリシア・A・マキリップ
「オドの魔法学校」パトリシア・A・マキリップ
「ホアズブレスの龍追い人」パトリシア・A・マキリップ
「チェンジリング・シー」パトリシア・A・マキリップ
「茨文字の魔法」パトリシア・A・マキリップ

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東京創元社で復刊中のラング童話集の5冊目。今回はシチリアやカタルーニャ、そしてデンマークの昔話が多かったですね。25編中10編が、シチリアかカタルーニャのどちらか。そして7編がデンマークの昔話。つい先日イタリア民話集(感想)やスペイン民話集(感想)を読んだところなので、そちらで読んだ覚えのある話が結構ありました。でもデンマークの昔話にも、最近どこかで読んだ覚えがある作品が多かったんだけど、これはどこで読んだのかしら? 似たような趣向の本を続けて読むとダメですねえ。きちんとメモしておかなかったせいで、どれがどうだったのかすっかり分からなくなってます。(汗)
巻末には原書の目次も載ってるので、こちらには掲載されなかったお話が何か分かるようになってるんですけど、今回落とされたのはアンデルセンの童話が多かったようです。このシリーズは元々、日本で既に有名なお話よりも、それほど一般的でないものを優先的に収めるという趣旨だし、私もそれが正解だと思ってるので全然構わないんですが(関係ないけど、アンデルセンはあまり好きじゃないし)、日本のお話もいくつか落とされてました。「Urashimataro and the Turtle」は「浦島太郎」、「The Sparrow with the Slit Tongue」は「舌切り雀」でいいんだけど、「The Slaying of Tanuki」って何だろう? 「Slaying」は「殺害」だから、「文福茶釜」ではないはず... ほかに狸が出てくるような話って何かあったっけ。...あっ、「かちかち山」? ほかにも色々ありそうだけど、全然思い出せないやー。
それにしても「Tanuki」だなんて、ヨーロッパには狸はいないんでしょうか。元々は日本の動物だということなのかな。調べてみたら、狸は英語で「Raccoon dog」と言うようなんですけどね。...あ、Wikipediaによると、基本的な分布は「韓国、北朝鮮、中国、日本、ロシア東部」だそうです。日本だけというわけではないんですね。そして日本の「たぬき寝入り」という言葉は、猟師の銃声に驚いた狸が、弾が当たってもいないのに気絶する習性から来てますが、欧米では同じことを「Fox Sleep」と言うそうです。狐も同じ習性だったのか。面白いなあ。(東京創元社)


+シリーズ既刊の感想+(東京創元社版)
「あおいろの童話集」「あかいろの童話集」アンドルー・ラング編
「みどりいろの童話集」アンドルー・ラング編
「きいろの童話集」アンドルー・ラング編
「ももいろの童話集」アンドルー・ラング編
「はいいろの童話集」アンドルー・ラング編
「むらさきいろの童話集」アンドルー・ラング編
「べにいろの童話集」アンドルー・ラング編
「ちゃいろの童話集」アンドルー・ラング編
「だいだいいろの童話集」アンドルー・ラング編
「くさいろの童話集」アンドルー・ラング編

+シリーズ既刊の感想+(偕成社文庫版)
「みどりいろの童話集」「ばらいろの童話集」アンドルー・ラング

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「中国昔話大集」のIとIIです。この話梅子さんという方は、中学の頃に「聊斎志異」や「紅楼夢」にハマって以来あれやこれやの中国物を読んだ挙句、原書にまで手を出すようになり、そうやって読んだ話を翻案・翻訳してメールマガジンで流してらして、そういった話が本になったのだそう。ちなみに「話梅子」の読み方は「フアメイズ」。「話梅」という梅を乾して砂糖をまぶした中国のお茶請けにちなんだ名前なのだそうです。私もそういった中国物は子供の頃から大好きだし、平凡社の中国古典文学全集は宝物。原書に手を出そうなんて考えたことはなかったですけどね。(笑)
で、早速読んでみたら、知らない話が色々と... やっぱり原書が読めるというのは強いですねえ。それぞれに章ごとにテーマが決められて、似たような話がまとめられています。「游仙枕」の方は幽鬼や情愛、妖怪、動物、奇妙、神仙や幻術。「大器晩成」の方は、出世、試験、賄賂、名声、処世術、習性、犯罪、異界。科挙にまつわる話や大岡裁きみたいな現実的な話も面白かったんですが、私が好きなのは、やっぱり不思議系。そういう意味では「游仙枕」の方が好みですね。結局私も「聊斎志異」が好きなんだなあー。
宋や明、清の時代の話が多かったですが、宋と明の間の元の時代の話はなかったような...? あったのかもしれないですが、ものすごく少なかったはず。やっぱりモンゴル民族の時代は少し毛色が違うんでしょうね。「杜十娘」の冒頭に「明の萬暦二十年(千五百九十二年)に日本の関白平秀吉が朝鮮を侵略した。朝鮮が助けを求めてきたので...」という文章で始まる話があってびっくりでした。日本が出てきたのは、そのぐらいかな。(アルファポリス文庫)


+既読の話梅子作品の感想+
「游仙枕」「大器晩成」話梅子編・訳
「中国百物語 中国昔話大集III」話梅子編・訳

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久々に読む「せむしの小馬」。先日祖母の家に行ったので、その時にこの本を持って帰ってきました。これはエルショーフが19歳の時に書いた作品で、色々なロシアの民話を元にロシア語で書かれたという詩。プーシキンや他の詩人たちがこの作品に感心して夢中になったのだそうです。
改めて読んでみると、先日読んだ「ロシア民話集」(感想)にも出てくる物語がいくつも組み合わさっているのがよく分かります。夜のうちに小麦畑をめちゃくちゃにしてしまう馬も、火の鳥も、鯨が飲み込んだ船のことも...。そういった1つ1つの物語よりもこちらの方が断然面白いから、「ロシア民話集」を読んでいてもどこか物足りなさが残ってしまったのだけど。そして私にとって「ばかのイワン」は、これが基本なのかもしれません。トルストイの「イワンのばか」も、子供の頃から好きだったんですけどね。
私の持っているのは岩波少年文庫版ですが、これは絶版。でもお話そのものは、今でもちゃんと読めるようです。ただ訳者さんが違うので、どんな感じなのかは分かりませんが...。岩波文庫版は詩の形で訳してあるんですけど、右の画像の論創社版はきっと散文訳なんでしょうしね。挿絵からして、低学年の子供向けって感じ?
今回読んでいたら「はくらいのぶどう酒」なんて言葉があって、「ああ、舶来という言葉を覚えたのは、この本だったなー」なんて懐かしかったです。そして岩波文庫版の挿絵にはV.プレスニャコフというロシアの画家の版画風の絵葉書が使われていて、そういうのもこの本が好きなところなんですよね。(岩波少年文庫)

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