Catégories:“ファンタジー(翻訳)”

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ぺガーナの神々
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ダンセイニの創り出した神話の世界。
マアナ=ユウド=スウシャイという神と、その神が創り出した「ちいさき神がみ」の物語です。この「ちいさな神がみ」というのは、丁度ギリシャ神話や北欧神話といった多神教の神話の神々みたいな感じ。(マアナ=ユウド=スウシャイに比べると小さいんですけど、実際には全然小さくありません・笑) でもそういった血の気の多い人間的な神々とはまるで違っていて、このぺガーナの神々は全然人間味を全く感じさせないんですよね。ひたすら冷たく突き放してます。自分たちが世界の全てを創り出したのに(マアナ=ユウド=スウシャイが創ったのはこの「ちいさな神がみ」だけで、その後はすっかりお休み中)、全然愛情なんてないみたい。でも、その「ちいさな神がみ」ですら、マアナ=ユウド=スウシャイがひとたび手を振れば、忽ち消えてしまうような存在なんですよねえ。(ヤヤコシイ)
でも、だからこのマアナ=ユウド=スウシャイが、この世で唯一絶対の存在かといえば、そういうわけでもないんです。実はマアナ=ユウド=スウシャイが<ちいさな神がみ>を生むきっかけになったのは、<宿命>と<偶然>の賭け。勝った方がマアナに、「さあ、わしのために神がみをつくってもらおう」と言ったから。マアナに命令することができる「宿命」と「偶然」って、一体何者? そもそも勝負に勝ったのはどっち...?! そして最後にもこの「宿命」と「偶然」がちらりと登場するんですが、これがまた「フェッセンデンの宇宙」のような...。
私にとっての初ダンセイニ作品。全然サクサクと読めず、薄い本なのにすっかり時間がかかっちゃったんですが、この独特の世界はなかなか心地良かったです。ダンセイニは何冊か積んでるので、そっちも読んでみなくっちゃ。(ハヤカワ文庫FT)


+既読のロード・ダンセイニ作品の感想+
「ぺガーナの神々」ロード・ダンセイニ
「魔法使いの弟子」ロード・ダンセイニ
「魔法の国の旅人」ロード・ダンセイニ
「世界の涯の物語」「夢見る人の物語」ロード・ダンセイニ
「妖精族のむすめ」ロード・ダンセイニ
「エルフランドの王女」ロード・ダンセイニ
「影の谷物語」ロード・ダンセイニ
「時と神々の物語」「最後の夢の物語」ロード・ダンセイニ
「ダンセイニ戯曲集」ロード・ダンセイニ
「牧神の祝福」ロード・ダンセイニ

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辣腕弁護士のベンは、2年前に妻を亡くして以来、自分の殻に閉じこもりがち。そんなある日、亡き妻宛てに有名デパートのクリスマスカタログが届きます。何とはなしに見ていたベンの目に飛びこんできたのは、「魔法の王国売ります」の文字でした。値段は100万ドル。

ということで、ランドオーヴァーシリーズの1作目。思いっきりファンタジーなんですけど、これが結構現実的なんです。まず、主人公が中年の弁護士。でもって「魔法の王国」が通販のカタログでが買えてしまう。それも10日以内ならクーリングオフが適用が!(笑)
こんなの児童書のファンタジーではまず見られない展開ですよね。しかも主人公は自分の仕事とか顧客とか同僚とか、自分で全部ケリをつけてから、自分の意志で魔法の世界に飛び込むんですよ。異世界物ファンタジーで、巻き込まれ型じゃなくて、こんな風に自ら飛び込んでいくのって珍しいかもー。まあ、こんな風に100万ドルがポンと出せる金持ちぶりがちょっとイヤ~ンな感じなんだけど、腐っても「辣腕」弁護士だしね...。(腐ってません!) でも、いざ着いてみると、その魔法の王国はボロボロのヨレヨレ。魔法の力は失われかけてるし、お城はオバケ屋敷みたいだし、家来はたったの4人。戴冠式を見に来た国民もほんの数人。誰もベンのことを本当に王様だなんて思ってないわけです。そんな中で、法律の知識と法廷で鍛えた話術でなんとか道を切り拓いていこうとする主人公。1つイベントをこなしたらまた1つ次のイベントに向かう辺り、RPGみたい。いわゆる「勇者」からはほど遠い主人公なんですけどね。
このシリーズは、全部で5冊出ているようですね。次も次も!ってとこまではいかなかったんだけど、でもやっぱり面白かったし、この後どうなるのか気になるなー。キャラクターも個性的だしね。手持ちの本がもうちょっと減ったら探しに行こう。(ハヤカワ文庫FT)


+シリーズ既刊の感想+
「魔法の王国売ります!」テリー・ブルックス
「魔法の王国売ります!」「黒いユニコーン」「魔術師の大失敗」テリー・ブルックス
「大魔王の逆襲」「見習い魔女にご用心」テリー・ブルックス

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タニス・リー版「白雪姫」。ギリシャ神話のモチーフも色濃く出てきます。死者の王・ハデスと、彼の妃となるペルセフォネ。あと、キリスト教の7つの大罪とかも。でもね、こういう使い方ってどうなんでしょう。私には、どうにも中途半端に感じられちゃったんですが...。融合させるならするでいいんだけど、その上で、もっとタニス・リーらしい新たな世界を見せて欲しかったです。これでは融合どころか、ただ都合良く並べただけに見えてしまって、ちょーっと欲求不満。それにタニス・リーらしい色彩美も、ほとんど楽しめなかったんですよね。確かに色んな色は出てくるんだけど、あんまり煌いて感じられないんだもの。これなら、同じように童話からモチーフをとった短編集「血のごとく赤く」の方が余程迫力があっていい作品だったような。とは言っても、詰まらなくて投げ出しちゃうほどではなかったんですけどね... うーん、あんまり楽しめなくて残念っ。
この作品の原題は、"White as Snow"。これはきっと「血のごとく赤く」の"Red as Blood"と対比してるんですね。ということは、今度は黒が出るんでしょうか。この作品からすると「森のように黒く」"Black as the Wood"?それとも「黒檀のように黒く」で"Black as Ebony"? この「白」も相当暗い作品だったけど、そうなると「黒」は一体どうなることやら...。逆手を取って、妙に明るいファンタジーになったりしてぇ。っていうのはなさそうですが(笑)、「白」がタニス・リーにあまり向いてなかっただけのような気もしますね。「黒」ならきっと本領発揮!
...と思ってたら、「血のごとく赤く」の中に、"Black as Ink"という作品がありました。なぁんだー。(産業編集センター)


+既読のタニス・リー作品の感想+
「闇の公子」タニス・リー
「死の王」タニス・リー
「タマスターラー」タニス・リー
「ドラゴン探索号の冒険」タニス・リー
「白馬の王子」タニス・リー
「惑乱の公子」タニス・リー
「熱夢の女王」上下 タニス・リー
「ゴルゴン 幻獣夜話」タニス・リー
「血のごとく赤く」タニス・リー
「バイティング・ザ・サン」タニス・リー
「鏡の森」タニス・リー
「黄金の魔獣」タニス・リー
「幻魔の虜囚」タニス・リー
「幻獣の書」「堕ちたる者の書」タニス・リー
「月と太陽の魔道師」タニス・リー
「冬物語」「闇の城」タニス・リー
「銀色の恋人」タニス・リー
「妖魔の戯れ」タニス・リー
留守中に読んだ本(18冊)(「ウルフタワー」の感想)
「影に歌えば」「死霊の都」タニス・リー
「パイレーティカ 女海賊アートの冒険」タニス・リー
「銀色の愛ふたたび」タニス・リー
「水底の仮面」「炎の聖少女」タニス・リー
「土の褥に眠る者」「復活のヴェヌス」タニス・リー
「悪魔の薔薇」タニス・リー

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遥かな未来、砂漠の中にそびえる巨大ドームの中で、擬似型ロボット(アンドロイド)たちに守られ管理されながら、永遠の命を生きる人間たちの物語。そこでは人は決して本当の意味で死ぬことがなく、たとえ死んでも、すぐに次の身体が与えられます。しかもその都度、好みの性別や外見を選び放題。必要なことは全てロボットがやるため、人間は特にやるべきこともなく、ただ自分の快楽を追求するのみ。...そんな人工的楽園に嫌気がさした1人の少女が、自分を取り戻すために行動し始める... というそんな話です。日本では去年刊行されたんですが、元々は1970年半ばに書かれた作品なんですって。道理で、その頃の世情を反映してるような... って良く知らずに言ってますけど(笑)、ええと、ヒッピーとか、フラワー・チルドレンとか、そういうのですね。そんなイメージ。
で、この世界で凄いのは、死ぬことが許されていないことなんです。犯罪も病気も既に存在してないし、たとえ事故で死んでも自殺しても、強制的に生き返らされてしまうんです。それを逆手にとって、新しい身体を手に入れるために自殺する人間も後を絶たないほど。新しい身体になって30日待てばまた自由に変えられるっていうのに、その30日が待てないのね。で、特に何もすることがないから、みんなただ享楽的な生活を送るだけ。...でも、そんな世界に永遠に生き続けなくちゃいけないのって、逆に怖いのでは...。楽園という形をした、永遠の退屈かも。
巻頭に用語解説が載ってるほど、全然馴染みのない特殊な用語が沢山出てきて、最初は読むのが大変。話に入り込むまでが一苦労でした。タニス・リーらしさもなかなか感じられなかったですしね。でも読んでるうちにだんだんと~。予定調和ではあるんだけど、面白かったです。(産業編集センター)


+既読のタニス・リー作品の感想+
「闇の公子」タニス・リー
「死の王」タニス・リー
「タマスターラー」タニス・リー
「ドラゴン探索号の冒険」タニス・リー
「白馬の王子」タニス・リー
「惑乱の公子」タニス・リー
「熱夢の女王」上下 タニス・リー
「ゴルゴン 幻獣夜話」タニス・リー
「血のごとく赤く」タニス・リー
「バイティング・ザ・サン」タニス・リー
「鏡の森」タニス・リー
「黄金の魔獣」タニス・リー
「幻魔の虜囚」タニス・リー
「幻獣の書」「堕ちたる者の書」タニス・リー
「月と太陽の魔道師」タニス・リー
「冬物語」「闇の城」タニス・リー
「銀色の恋人」タニス・リー
「妖魔の戯れ」タニス・リー
留守中に読んだ本(18冊)(「ウルフタワー」の感想)
「影に歌えば」「死霊の都」タニス・リー
「パイレーティカ 女海賊アートの冒険」タニス・リー
「銀色の愛ふたたび」タニス・リー
「水底の仮面」「炎の聖少女」タニス・リー
「土の褥に眠る者」「復活のヴェヌス」タニス・リー
「悪魔の薔薇」タニス・リー

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「魔法使いハウルと火の悪魔」の姉妹編。今回は前回のインガリーよりもずっと南の国・ラプシュートの絨毯商・アブダラが主人公。ひょんなことから魔法の絨毯を手に入れたアブダラが出会ったのは、スルタンの1人娘「夜咲花」。しかし恋に落ちた2人が駆け落ちしようとした時、巨大なジン(魔神)に夜咲花が攫われて... という話です。そのまんまディズニーの「アラジン」のイメージ。(本家の「アラジンと魔法のランプ」には、空飛ぶ絨毯は出てこないのね) で、確かに姉妹編なんだけど、読み終わってみるとやっぱり続編! ハウルやソフィーたちの出番はあんまり多くないので、前作のファンには物足りないかもしれないんですが、「千夜一夜物語」の世界が大好きな私には、1作目よりもこっちの方が面白かったです。何が面白かったって、いかにもアラビアの商人っぽいアブダラの、心にもない美辞麗句の数々が... でもって、そういう言葉に乗せられて、いい気分になっている絨毯も... って何か違うような気もするのですが...(^^ゞ (徳間書店)


+シリーズ既刊の感想+
「魔法使いハウルと火の悪魔」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「アブダラの空飛ぶ絨毯」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

+既読のダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品の感想+
「デイルマーク王国史」1~4 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「わたしが幽霊だった時」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法使いはだれだ」「クリストファーの魔法の旅」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔女と暮らせば」「トニーノの歌う魔法」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法がいっぱい」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
留守中に読んだ本(18冊)(「マライアおばさん」「七人の魔法使い」「時の町の伝説」の感想)
「呪われた首環の物語」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「花の魔法、白のドラゴン」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「いたずらロバート」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジーランド観光ガイド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「バウンダーズ」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「星空から来た犬」「魔空の森ヘックスウッド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「バビロンまでは何マイル」上下 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ウィルキンズの歯と呪いの魔法」「海駆ける騎士の伝説」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「うちの一階には鬼がいる!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法!魔法!魔法!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ぼくとルークの一週間と一日」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「牢の中の貴婦人」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法の館にやとわれて」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「キャットと魔法の卵」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
Livreに「ダークホルムの闇の君」「グリフィンの年」「九年目の魔法」の感想があります)

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魔法を叶えてくれる3つの銀のボタンが登場する話。
「3つの魔法を叶えてもらう」だけ聞くと、もうほんと昔ながらの童話によくあるパターンなんですが(みんな慌てて願い事して、大失敗するのね)、これはまたちょっと違う展開。「魔法には結果がつきものであり、もしも魔法によって自然のバランスが破られた時は、自然そのものがその均衡を正す」という考えがすごく面白かったです。何かオチが付くと分かったら、魔法に対する態度も自然真剣になるわけだし、結局なるべく自分の力で対処するのが一番だってことになるわけで... 厳しい修行して魔女だの魔法使いだのになったんならともかく、素人が魔法に手を出す時はそのぐらいで丁度いいかもしれないですね。そういえば、壷の中の魔神か何かにご馳走を頼んだら、どこぞの国の王様の食卓からごっそり持ってきちゃった話も読んだことあるしなあ。その程度のオチなら、知らん顔してても大丈夫かもしれないけど。(いいのか?)
甘いだけではない物語ということで、もう一捻り欲しかった気もしますが、でもこれはこれでいいんでしょうね。めるへんめーかーさんの挿絵が良く似合う物語でした。 (ハヤカワ文庫FT)


+既読のジェイン・ヨーレン作品の感想+
「夢織り女」ジェイン・ヨーレン
「水晶の涙」ジェイン・ヨーレン
「三つの魔法」ジェイン・ヨーレン
「光と闇の姉妹」「白い女神」ジェイン・ヨーレン
「月夜のみみずく」ジェイン・ヨーレン ショーエンヘール

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「ハーメルンの笛吹き」「白雪姫」「いばら姫」「シンデレラ」「ラプンツェル」... といった有名童話を元に、タニス・リーならではの筆致で描き上げた作品群。紀元前から未来までの様々な時間と場所を舞台にして、それぞれにタニス・リーらしい闇の美しさを持つ世界が繰り広げられています。以前にも童話を元にした海外のアンソロジー「赤ずきんの手には拳銃」「白雪姫、殺したのはあなた」を読んだことがあるんですけど、それとはまたちょっと違うスタンス。そっちもすごく面白かったんですけど、童話を現代的な設定にリメイクって感じの作品が多かったんですよね。こちらのタニス・リーは、設定を変えてはいても、確かに「童話」。重要モチーフは残されてるので、何の童話を元にしているのかはすぐ分かるんですけど、価値観や立場をゆがめたり逆転させたりして、新しい視点から見せてくれるのが面白いです。特に「白雪姫」「シンデレラ」の迫力が凄かった! これはちょっとびっくりだなあ。(ハヤカワ文庫FT)


+既読のタニス・リー作品の感想+
「闇の公子」タニス・リー
「死の王」タニス・リー
「タマスターラー」タニス・リー
「ドラゴン探索号の冒険」タニス・リー
「白馬の王子」タニス・リー
「惑乱の公子」タニス・リー
「熱夢の女王」上下 タニス・リー
「ゴルゴン 幻獣夜話」タニス・リー
「血のごとく赤く」タニス・リー
「バイティング・ザ・サン」タニス・リー
「鏡の森」タニス・リー
「黄金の魔獣」タニス・リー
「幻魔の虜囚」タニス・リー
「幻獣の書」「堕ちたる者の書」タニス・リー
「月と太陽の魔道師」タニス・リー
「冬物語」「闇の城」タニス・リー
「銀色の恋人」タニス・リー
「妖魔の戯れ」タニス・リー
留守中に読んだ本(18冊)(「ウルフタワー」の感想)
「影に歌えば」「死霊の都」タニス・リー
「パイレーティカ 女海賊アートの冒険」タニス・リー
「銀色の愛ふたたび」タニス・リー
「水底の仮面」「炎の聖少女」タニス・リー
「土の褥に眠る者」「復活のヴェヌス」タニス・リー
「悪魔の薔薇」タニス・リー

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