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「子どものころに読んだあの絵本から 大人の心に響く名作絵本まで 今だから読みたい100冊」ということで、「晴れた日に」「つまずいた日に」「泣きたい日に」という3章に分けて100冊の絵本を紹介していく本。

先日書店をうろうろしていた時に目に留まって、あまりの可愛らしさに思わず買ってしまいましたー。(値段はそれほど可愛くないんだけど・笑) だってsalvia っぽい色合いの本のデザインといい、紹介されてる絵本といい... 「晴れた日に」の章からして、「ぐりとぐら」「そらいろのたね」「ももいろのきりん」「まりーちゃんとひつじ」に始まって、「こねこのぴっち」とか「あおい目のこねこ」とか、私自身が子供の頃から大好きだった絵本がいっぱい! そして大人になってから知った「ふたりはともだち」とか「バムとケロのおかいもの」とか「オリビア」とか! すごーくすごーく気になってるのに、まだ実物を手にしていない「郵便屋さんの話」とか! そしてバーバラ・クーニーやレオ=レオニの絵本は「つまづいた日に」に紹介されてました「ちいさいおうち」もそう。「ルリユールおじさん」や「ピアノ調律師」も。酒井駒子さんやエリック・カールの絵本は「泣きたい日に」。
しかもこの本、本の表紙だけでなく、ページを開いたとこもカラーで載ってるのが嬉しいんですよね。うひゃーん、未読の絵本も、あれもこれも読んでみたくなっちゃう! 柳田邦男さんの「砂漠でみつけた一冊の絵本」(感想)を読んだ時にも色々と読みたい絵本が出てきたのに、そういえばまだそのうち半分ぐらいしか読んでなかったのでした... 今度こそ読まねば~。
そして東京にある絵本専門のお店も5軒紹介されていて、どのお店もそれぞれに素敵。特に惹かれたのは、「えほんや るすばんばんするかいしゃ」と「cafe SEE MORE GLASS」かな。でも東京に行く機会がなかなかない... 気軽に行けない距離なのが残念です。(エンターブレイン)

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ハンニバル・レクター博士が聞いていたグレン・グールドの「ゴルトベルク変奏曲」は、果たして1955年盤なのか、1981年盤なのか。左手が多指症で6本の指があったというレクター博士、左手だけで中指が2本ある指で演奏するというのは、一体どのような感覚なのか。そしてそのトマス・ハリスのレクター博士の三部作とリンクしているような気がしてならないのは、ジョン・フランクリン・バーディン「悪魔に食われろ青尾蝿」。こちらに登場するのは、ハープシコードで「ゴルトベルク変奏曲」を弾くヒロインのエレン。精神病院を退院したエレンが、頭の中で家に着いた自分が「ゴルトベルク変奏曲」を弾くところを思い描く場面は、まさに演奏家としての思念の動きと言えるリアルなものなのです。...古今東西の純文学やミステリーの中から音楽や音楽家を扱った作品を取り上げて、音楽とのかかわりを主軸に読み解き、それによって音楽や音楽家の神秘を垣間見ようとする1冊です。

青柳いづみこさんの音楽と小説の本といえば「ショパンに飽きたらミステリー」もありますが、そちらとはまた違った音楽のシーンを楽しめました。今回一番印象に残ったのは、「シャープとフラット」の章に紹介されているアンドレイ・マキーヌの「ある人生の音楽」に登場するピアニストについてのエピソードかな。その後に待つものが分かっていても、それでも弾きたいピアニストの思い。それが青柳いづみこさんの文章に重なって、じんじんと伝わってきます。そうだよね、弾きたいよね! 弾いてしまうよね...!
そして「音楽のもたらすもの」の章で紹介されるトルストイの「クロイツェル・ソナタ」では、この言葉が印象的。

普通の人間関係は、言葉を介して築かれる。見ず知らずの他人からスタートし、言葉をかわし、お互いの共通点を発見し、共感しあい、しかるのちに恋愛に至り、しばらくたつとやがて言葉がいらなくなり... というコースをたどるのだが、音楽はすべての手順をすっとばし、二人の男女をいきなり「言葉がいらなくなった状態」に置く。(P.172)

ああー、ものすごく分かる気がする...。音楽だけではないんでしょうけど、音楽にはこういう面が確かにあると思います。この作品は、ぜひとも実際にベートーベンの「クロイツェル・ソナタ」を聴きながら読んでみたい! そしてこのトルストイの作品にインスパイアされて書かれたという、ヤナーチェクの「クロイツェル・ソナタ」もぜひ聴いてみたい。

ここのところ私の中で音楽の比重がすごく大きくなってるので、比較的最近読んだ本はかなり音楽的な部分にも注目して読んでるんですけど... 例えばアンジェラ・カーターの「血染めの部屋」のバッハの平均律とかね。私は青柳さんとは逆にバッハを弾くのが大好きなので、バッハで気持ちを落ち着かせるというのは、ものすごく分かる気がします。私の場合、平均律全曲なんてとても弾けないどころか、弾けるのはまだほんの数曲なんですけど。(笑) 奥泉光さんの「鳥類学者のファンタジア」や山之口洋さんの「オルガニスト」は、音楽を無視しては読めないし、例えば皆川博子さんの「死の泉」のカストラートのインパクトは強烈だったんですけど...! あまり音楽を意識しないで読んだ本は、ぜひともその辺りに注目して読み返したくなりますねえ。今読んだらまた違う印象を持つんだろうな。それに未読の本もいっぱい紹介されてたんですよね。どれも読んでみたい! その時はもちろん、その作品で取り上げられている音楽を聴きながら読みたいものです。(岩波書店)


+既読の青柳いづみこ作品の感想+
「モノ書きピアニストはお尻が痛い」「ショパンに飽きたら、ミステリー」青柳いづみこ
「水の音楽 オンディーヌとメリザンド」青柳いづみこ
「ボクたちクラシックつながり」青柳いづみこ
「ピアニストは指先で考える」青柳いづみこ
「指先から感じるドビュッシー」青柳いづみこ
「ピアニストが見たピアニスト」青柳いづみこ
「六本指のゴルトベルク」青柳いづみこ

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岩波少年文庫50周年の特別企画本。中川李枝子・山脇百合子姉妹、池内紀・池内了兄弟、岸田衿子・岸田今日子姉妹の対談のほか、斎藤惇夫の講演、目黒考二、猪熊葉子、内藤濯、瀬田貞二、林容吉、河盛好蔵、松方三郎、石井桃子各氏のエッセイが収められた本。

子供の頃の私にとって、児童書といえばまず岩波書店の本でした。ほとんど処分してないので、まだ家に沢山残ってます。函入りのハードカバーの本も多いんですけど、少年文庫もずらーっと。私が子供の頃の少年文庫は、今みたいなカバーがかかってないソフトカバーだったんですけどね。そのも一つ前のハードカバーのものも何冊かあります。その全てが私の宝物。もうほんと大好きだった本ばかりですし~。何度読んだか分からないほど、繰り返し読んでます。そういった岩波書店の本は、私の「本を読む」ということの基礎になってるはず。
で、今回読んだのは、その大好きな岩波少年文庫の特別企画本。ここに登場してるのはものすごいメンバーばかり。中川李枝子・山脇百合子姉妹の絵本は、もう本当に幼稚園の頃大好きだったし! 内藤濯さんといえば「星の王子さま」、林容吉さんは「メアリー・ポピンズ」や「床下の小人たち」のシリーズ。猪熊葉子さんには、訳書だけでなく、児童文学の方でもお世話になったし...。そして瀬田貞二さんと石井桃子さんは、子供の頃の私にとって児童書訳者トップ5のうちの2人だし。(他3人は神宮輝夫さんと井伏鱒二さん、そして高橋健二さん)ということで、読まないでいられるはずがないんですけど... 実は今回初めて読みました。(爆)

いやあ、面白かった。それぞれの方に対する思い入れもあるので、ほんと楽しめました。特に3人のきょうだい対談が面白かったです。きょうだいの対談っていいですねえ! 遠慮もないし、話してるうちにどんどん色んなエピソードが出てくるし、時には話がかみ合ってなかったり、大きく脱線したりしても、そういうのもすごく楽しくて。中でも中川李枝子・山脇百合子姉妹の話には、もう本当に沢山の少年文庫の本が登場! 読んでいて嬉しくなってしまうほど。いや、私も少年文庫は相当好きだし懐かしいんですけど、この方たちの思い入れには負けます。(笑)
そして読み終えてみて特に印象に残ったのは、子供の頃はもちろん、大人になってから少年文庫を楽しむ人が多いという言葉。これは何人かの方が書いてらっしゃいましたね。「少年文庫」ならぬ「老年文庫」なんて書いてたのは誰だったかな? 猪熊葉子さんかな? うんうん、やっぱり今読んでもいいですもん。というか、今読んでも楽しめる、という感性をなくしたくないです。
池内兄弟の、完訳だからいいとは限らない、という部分もすごく印象に残りました。「ダイジェストしたり、抄訳したりする人の力量が問われますが、ダイジェスト版は値打ちが落ちるように思うのは間違いです」「なんか完訳だけがいいかのごとき信仰がある。もうそろそろ気がつけばいいのにね」という言葉。...そっか、そうだよね! もちろん完訳には完訳の良さがあると思うんですが、いくら名作でも冗長な部分というのはあるもの。特に「1行につきいくら」で書いていたような作家さんの場合は。やっぱり抄訳でもいいんだー! と、読んでて嬉しくなっちゃいました。もっと小さな子供用のはともかく、少年文庫のはしっかりしてますもん。

数年前から少し再読したりもしてたんですけど、ああ、やっぱり改めて全部読みたくなっちゃいました。そして家にずらーっと揃えたい... って小学校の頃の私もそう思ってたし、今の私もそう思ってるわけで... なんだか人間として全然進歩してないような気がしてきましたよ。(爆)(岩波少年文庫)

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読売新聞の書評委員を2年、朝日新聞で4年、そして現在再び読売新聞で4年目、という川上弘美さんが新聞紙上に書いた書評が中心となった本。川上弘美さんのお好きな本、全144冊が紹介されていきます。

書評集や読書案内って、いくつかパターンがあると思うんですよね。真っ先に出てくるのはやっぱり「そこに紹介されてる本を全てを読みつくしたくなるもの」。私にとっては、石堂藍さんの「ファンタジー・ブックガイド」(感想)がこれに当たります。実際、ここに紹介されてる本はかなり読みました。全部で400タイトルぐらい紹介されてるので、まだまだなんですけどね。石堂藍さんと東雅夫さんの「幻想文学1500ブックガイド」(感想)も、どんどん読みたくなる本。こちらは、私があまり得意ではない分野のも紹介されてるので「全部読みたい!」とまではいかないんですが。そして先日読んだ小川洋子さんの「心と響き合う読書案内」(感想)の場合は、「未読の本が読みたくなるのはもちろん、既読の本ももう一度読み返したくなるもの」。よく知ってるはずの本でも、今の自分ならどう感じるんだろうって読み返したくなっちゃう。こういうのもとても素敵ですよね。
「既読の本について考察が深まって面白いもの」もありますね。紹介されている本を読んだ後で、そのことについてのページを繰りたくなるような本。水村美苗さんと辻邦生さんの往復書簡「手紙、栞を添えて」(感想)や、須賀敦子さんの「本に読まれて」(感想)がそういうタイプ。この手の本は、未読の本のところに差し掛かると、自分が読んでいないことがものすごく悔しく感じられてしまいます。私も早く読んで、このページを読み返したい!と焦ってしまうー。そして自分がその本を読んでから該当部分を読み返すと、ずしんずしんとくるタイプ。
逆に「未読の本も既に読んだ気になって満足してしまうもの」もありますね。例えば河合隼雄さんの「子どもの本を読む」(感想)「ファンタジーを読む」(感想)がそうでした。「ファンタジーを読む」で紹介されてる本はほとんど既読だったから良かったんですけど、「こどもの本を読む」は半分ぐらいで...。河合隼雄さんの心理学者の視点ならではの深い解釈がとても魅力的で、すごく興味深く読んだんですが、未読の本も既に読んだような気がして満足してしまい...。

この川上弘美さんの書評集は、私にとって「既に読んでいる本についてはとても楽しく興味深く読んだけれど、あまり新たに読みたいという気持ちにはさせないもの」でした。決して面白くなかったわけではないのです。それどころか、すごく面白かったんですよー。川上弘美さんなりの「読み」がすごく興味深かったし、特に既読本に関しては「なるほどな」と思わされる部分も多かったし、自分がうっすらと思っていたことをそのまま言葉にしてもらえたような快感も。でも、未読本に関しては、なんだかまるでその本をお題に書いたエッセイを読んでいるような感覚だったんですよね。川上弘美さんがあとがきで「取り上げた本を読んでいない読者の方に、ほとんどわからないようなことを平気で書いていることにも、驚いた」と書いてらっしゃるんですけど、もしかしたらそこに通じるのかもしれません。きっと、作家としての川上弘美さんの作品を追い続けているファンの方にとっては、どれもこれも読みたくなるんだろうな、川上弘美さんらしい文章に浸ってるだけでも幸福感を感じるんだろうなと思いつつ...。いえ、私も川上弘美さんの作品は好きなんですけどね。
「川上弘美書評集」とあるし、これは確かに書評集なのかもしれません。が、私にとっては書評というよりも川上弘美さんのエッセイを読んだような気分になった1冊。分厚い本なのにその厚みを感じさせない、素敵なエッセイ集でした。...読み方、間違えてる?(朝日新聞社)


+既読の川上弘美作品の感想+
「古道具中野商店」川上弘美
「大好きな本 川上弘美書評集」川上弘美
Livreに「神様」「なんとなくな日々」「センセイの鞄」「パレード」の感想があります)

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未来に残したい文学遺産を紹介する、という趣旨のTOKYO FMのラジオ番組「Panasonic Melodious Library」を書籍化したもの。共通点は「文学遺産として長く読み継がれてゆく本」という一点のみで、古今東西の文学から様々な作品が選ばれています。そして本を選ぶ時に最も配慮したのが季節感だったそうで、そのまま春夏秋冬の4つのブロックに分けて、全52作が紹介されていきます。

国内外を問わず様々な本が、小川洋子さんの柔らかで穏やかな語り口で紹介されていくのが素敵です~。有名な本が多いので、本好きさんにとっては「あ、知ってる、それ読んだ」という本も多いでしょうし、読んでなくても題名は知ってる、という本が多いはず。私自身も既読の本がすごく多かったんですが、それでも色々な発見がありました。
例えば「秘密の花園」や「モモ」みたいに、私自身子供の頃に大好きだった本で、比較的最近に読み返している本は、小川洋子さんの書かれていることがほんと「分かる分かる、そうなのよね」という感じだし、例えば「ラマン」や「悲しみよ こんにちは」みたいに、まだ小娘(笑)だった頃に読んだきりの本は、今の自分ならどう読むのかなと思って新たに読み返したくなったし... この手が一番多いかも。(笑) そして気になりつつも何となく読んでいなかった作品は、私も読んでみたくてうずうず。
どれも印象的だったんだけど、特に印象に残ったのは「アンネの日記」でしょうか。小川洋子さん自身、アンネと同世代の中学の頃に読んだ時はあまりピンと来なくて、でも17~18歳の頃に読んだ時にはすっかり引き込まれたのだそう。ああ、分かる...! 私も、外国の女の子は日本の女の子よりずっと大人だとは聞いてたけど、これほどだったのかーなんて思った覚えがあります。(私自身が標準よりも子供っぽかったせいもあるんだけど) そしてアムステルダムのアンネの隠れ家を訪ねた時のエピソードに、小川洋子さんの思い入れがしみじみと感じられました。あと、小川洋子さん自身が母としての視点で読んでらっしゃる部分もとても印象に残りました。「窓ぎわのトットちゃん」のお母さんのはからい、「銀の匙」の伯母さんの包み込むような暖かさ、「流れる星は生きている」の最後の母親の安堵などなど。

斬新で鋭い視点に感服させられるというのではなくて、同じ感じ方に共感したり、また新たな一面を教えてもらったりという、もっと身近で親しみやすい読書案内。小川洋子さんご自身の立ち位置が、読者ととても近いのがいいんですよね。1人の作家としての視点もとても興味深いものでしたが、作家である以前に1人の読者として本を楽しんでらっしゃるのがとても伝わってきます。そして、長く残っていく文学作品というのは様々な面を持っているもの。同じ人間が読んでも、経験値や立場の変化でその都度新たな発見があるもの。だからこそ、その作品は時代を超えて残っていくんだと思います。私も小川洋子さんのように、そういった文学作品とは息の長い付き合いがしたいな、と改めて感じました。
ラジオでは紹介した本に因んだ楽曲を3曲ずつ放送していたのだそうで、その曲の一覧も巻末に紹介されてました。これまた多岐にわたったジャンルから選曲されていて、ちょっとした意外性が楽しいです。(PHP新書)


+既読の小川洋子作品の感想+
「寡黙な死骸 みだらな弔い」小川洋子
「沈黙博物館」小川洋子
Livreに「偶然の祝福」「博士の愛した数式」の感想があります)

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「志は高く心は狭い」小娘のための読書スタイル、文藝ガーリッシュ。今度は「毒と蜜」の世界文学編です。感想はのちほど。(河出書房新社)


+既読の千野帽子作品の感想+
「文藝ガーリッシュ」千野帽子
「世界小娘文學全集 文藝ガーリッシュ舶来編」千野帽子

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副題は「おしゃれ古本ガイド」。先日sa-ki さんに教えて頂いた本です。
仕事部屋に大きめの本棚が1つしかないという山崎まどかさん。多少大きめだったとしても、本好きさんの本棚なんてすぐ埋まってしまうもの。じきに1冊入れようとするたびに1冊抜かなければならなくなり、抜いた本は人にあげたり、古本屋に売ったり。そして1冊買うたびに1冊抜く、を繰り返してるうちに、気づけば本棚に残る本は古本ばかりだったといいます。古本ではなかったとしても、古本と並べても違和感のないような本。誰かに読まれて自分のところに巡ってきた本が大好きだという山崎まどかさんの、古本ガイドであり本棚紹介でもある本です。

「ブック・イン・ピンク」というタイトルですが、中身はピンク、レッド、ブルー、ブラウン、ブラックの5章。
ピンク...「おいしい話に目がない人の本棚」「ワードローブの本棚」「読書のためのレコード・ライブラリー」
レッド...「乙女のための本棚」「パジャマ・パーティみたいな本棚」「黒い服を好む人のための本棚」
ブルー...「フォアレディースの本棚」「遠くに思いをはせる本棚」「スラプスティックな本棚」
ブラウン...「ボーイフレンドの本棚」「観賞用本棚」
ブラック...「ポップコーン・ラヴァーのための本棚」「夢見がちな人のための本棚」「静かな生活のための本棚」

このカテゴリ分けがまたいいんですよねえ。素敵。可愛い。乙女だわ!
そしてこういう読書ガイドって、書いてる人と自分とのちょっとした重なりが重要ポイントですよね。全部重なってたら新鮮味がないし、全然重なってないのもちょっとね。たとえ1冊でも「コレが出てきたらおおっ!となる」本もありますし、その本を選んでるってだけで信用したくなっちゃうこともあるんですけど、1冊だけじゃあただの偶然かも。そんな本が2冊3冊出てきたら「もしや...」「コレはいけるかも!」...ブックガイドって、そんな風に判断してるような気がします。ちょっぴり重なりつつ、でも知らないのもいっぱい、というのが一番嬉しい。もちろん、コレが入ってるのはちょっと、ってこともありますけどね。(笑)
で、この本はそういう風に「お!」と思う本が、思わぬところに潜んでました。そしてその登場する具合が、私にとってはまたツボだったんです。そもそも「おいしい話に目がない人の本棚」からして、懐かしい本+今持ってる本がずらっと並んでるんですもん。こんな風に並んでると、周りの本も全部読んでみたくなっちゃうじゃないですか。でも知ってる本がいっぱいあるのは、そこだけ。しばらく知らない本が続いて、興味のないジャンルなんかもあって、少しテンションが下がり気味になってきた頃に、また「おおっ!」という本が登場する... これが個人的に絶妙で。しかも山崎まどかさん、先日「乙女日和」を読んだ時にも思ったんですが(感想は書いてません)、本だけでなく映画とか音楽の知識もすごく豊富な方なんですよね。
この本自体が古本でしか入手できなくなってるようなんですが(笑)、探して買っちゃう!(晶文社)

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