Catégories:“歴史・時代小説”

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「剣客商売」、途中経過報告第3弾。(笑)
ほのぼのとしていた前回に比べて、今回は厳しい世情の変化がそこここに... 特に10巻。
このシリーズって、1冊ごとにそれぞれ7編ほどの短編が入っていて、1話ごとに一応話が完結しているんですが、10巻だけは短編同士の繋がりがとても強くて、むしろ長編と言った方がいいほどなんですよね。秋山大治郎の名前を騙って人殺しを繰り返す剣客が登場し、秋山父子、ひいては田沼意次を陥れようとする陰湿な陰謀が?! という話です。これまでにない緊迫感たっぷりでびっくりしたんですが、でもそろそろ田沼政権も終わりを告げる頃なのかあ、と時の移り変わりを感じてしまいました。秋山父子は別に田沼意次の権勢を笠に着てるわけじゃないし、何が起きようと大丈夫だと思うんですけど、でもやっぱり風当たりは強くなるんでしょうね...。うーん、その日が来るのがなるべく遅ければいいなあ。...そしてドキドキしながら11巻12巻を読んだんですが、まだこの2冊では特に風雲急を告げることもなく、ほっと一息。
以前ワルツさんが、この作品の男尊女卑に触れてらして、ああ、確かにそういう面があるよなあと思ってたんですが、この4冊では今まで以上に感じられたかも。1つずつは小さいんですけどね。どうせ女性は無駄口が多いですよー! なんて思いつつ... 小兵衛の奥さんの「おはる」もちょこちょこやられてます。でも彼女の料理はほんと美味しそう。いい奥さんなんですよね。今で言う癒し系? 「...ですよう」の口調も和みます。(笑)(新潮文庫)


+シリーズ既刊の感想+
お正月休みの間に読んだ本(7冊) (「剣客商売」1~4)
「剣客商売」5~8 池波正太郎
「剣客商売」9~12 池波正太郎
「剣客商売」13~16+α 池波正太郎

+既読の池波正太郎作品の感想+
「殺しの四人」「梅安蟻地獄」池波正太郎
「梅安最合傘」「梅安針供養」池波正太郎
「梅安乱れ雲」「梅安影法師」池波正太郎
「梅安冬時雨」「梅安料理ごよみ」池波正太郎

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風の王国シリーズ6作目。今回は完全に番外編。前々回ぐらいに吐蕃を去った尉遅慧が主人公。
てっきり本編とばかり思って読み始めたのでびっくりだったんですが、慧のその後は気になっていたので、今回のこの番外編はなかなか良かったです。でもねー、この方の作品は、いい意味で王道なのが魅力だとは思うんですが、「両親亡き後、姉と弟が2人で頑張っている塩商人の"官符"を狙った極悪商人の図」って、舞台を日本に変えればそのまま水戸黄門のエピソードとして通用するんじゃ...。(笑)
まあ、それでも相変わらず飄々としている慧はもちろん、悪役に狙われる姉弟も可愛かったし、慧に同行してる赤兎も悪役になりきれない人の良さや、今回初登場の案内人のカロンの愛嬌たっぷりなところが楽しかったですけどね。題名「風の王国」の「風」が一番良く似合うのは実は慧なのかな、なんて思えてくる1冊でした。次は本編が読みたいですが、たまには番外編もいいものだー。
そして毎回一番のお目当てにしてるチベットマメ知識(勝手に命名)、今回は塩と羊毛(カシミヤ山羊などからとれるパシュミナ)でした。チベットの塩湖、見てみたいー。しかし夏でも雪が降るとは、相当寒い場所のようですね。(コバルト文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「風の王国」1~4 毛利志生子
「風の王国 月神の爪」毛利志生子
「風の王国 河辺情話」毛利志生子
「風の王国 朱玉翠華伝」毛利志生子・増田メグミ
「風の王国 目容の毒」毛利志生子
「風の王国 臥虎の森」毛利志生子
「風の王国 花陰の鳥」毛利志生子
「風の王国 波斯の姫君」毛利志生子・増田メグミ
「風の王国 初冬の宴・金の鈴」毛利志生子
「風の王国 嵐の夜」上下 毛利志生子
「風の王国 星の宿る湖」毛利志生子

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お正月に4冊読んだっきりと思われていそうなので、途中経過の報告などを。
ええと、移動生活のため続けて読めてはいないのですが(本は移動させてないので)、その後さらに4冊読みました。
いやー、やっぱり面白いです。常連の登場人物同士にもドラマがあるし、少しずつ新しい人が登場して、世界の奥行きが広がっていくのがすごく好み。斬った張ったな話なので、それほど急激に人間が増えるわけじゃないんですけどね。(「斬った張った」って、この字で合ってるのかしら) その中でも「おお!」となったのは6冊目の「新妻」。5冊目の終わりでそろそろかな... と思う展開があったので楽しみにしてたんですけど、やっぱりこの巻だったんですねー♪(謎)
登場人物では、今のところ秋山小兵衛と三冬さんが好み。小兵衛はいい年したおじいちゃんなんですけど、飄々としながら無敵。年輪を重ねてるだけあって、まだまだ真っ直ぐな大治郎(息子)が太刀打ちできないような懐の深さもあるし、かといって枯れきってるわけでもなく。(笑) 三冬さんは田沼意次の娘。初登場時は肩に力の入った男装の剣士だったんですけど、なんとも可愛いところを見せてくれるんですよねー。
田沼意次といえば、描かれ方はかなり違いますが、米村圭伍さんの退屈姫シリーズでも結構好きなキャラなんです。一般的に悪者扱いされてますけど、結構味のある人だったのではないかと勝手に思ってます。「白河の清き流れに住みかねて、元の濁りの田沼恋しき」という狂歌もありますしね。(というのは、解釈が違いすぎる気もしますが...) (新潮文庫)


+シリーズ既刊の感想+
お正月休みの間に読んだ本(7冊) (「剣客商売」1~4の感想)
「剣客商売」5~8 池波正太郎
「剣客商売」9~12 池波正太郎
「剣客商売」13~16+α 池波正太郎

+既読の池波正太郎作品の感想+
「殺しの四人」「梅安蟻地獄」池波正太郎
「梅安最合傘」「梅安針供養」池波正太郎
「梅安乱れ雲」「梅安影法師」池波正太郎
「梅安冬時雨」「梅安料理ごよみ」池波正太郎

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滝沢馬琴による「南総里見八犬伝」を、浜たかやさんが児童書用に編集したもの。山本タカトさんの表紙絵に惹かれて、ずっと読んでみたかったんですけど、お正月にテレビドラマを見て、いてもたってもいられず読んでしまいましたー。1巻は「妖刀村雨丸」、2巻は「五犬士走る」、3巻は「妖婦三人」、4巻は「八百比丘尼」。

こうやって並べると凄いですね、壮観。実際に手に取ってみても、やはりこの表紙は美しかったです~。表紙だけでなく挿絵も山本タカトさんで、随所に登場人物画が挿入されているのが、またイメージを掴み易くていいんです。
私は子供の頃に他のリライト版を読んだだけで、原作の現代語訳なんてものは読んでないので、他のリライト版に比べてこれがどの程度のレベルなのか良く分からないんですが、解説によると、原作を六分の一から七分の一ほどに縮めてあり、後半部分はかなり思い切って割愛、ストーリーを単純で分かりやすくして、約400人と言われる登場人物も大幅に整理したのだそう。数多い敵役を整理して籠山逸東太に兼ねさせたり、原作にはいない人物を作り出したり、最後の決戦に犬江親兵衛を登場させるなど、エピソードを変えた部分も多々あるのだそうです。でもそういう違いがあっても、読み手がきちんと認識していればいいことですしね。(読者が必ず解説を読むとは限らないけど) おそらく八剣士や他の登場人物たちのそれぞれの性格も、原作よりも分かりやすく強調されているんでしょうね。正義の味方も悪役もそれぞれに個性的で、すごく楽しかったし面白かった! 児童書なので、さすがに字は大きいんですが、これは入門編にぴったりかと。という私もいずれは岩波文庫から出ている全10巻の現代語訳を読破したいなと思ってるのですが、この4冊で一通り満足してしまったので、ちょっと先の話になりそうです。(^^ゞ (偕成社)

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このお正月は、もっぱら昨年のうちに人様にお借りした本を読んでました。
まず、池波正太郎さんの「剣客商売」。以前若竹七海さんの「閉ざされた夏」で、主人公のお姉さんが池波正太郎作品をバイブルのように読んでいて、作中に登場する食事をしてたのが気になってたんですが、どのシリーズも長いし、なかなか手が出なかったんですよね。でも第16回のたらいまわし「美味しそうな食べ物が出てくる本は?」の時にワルツさんが挙げてらして、決定的に読みたくなっちゃって!(記事はコチラ) そして、私が読みたがってるのを知ったAさんが、全19巻プラス「包丁ごのみ」プラスその他モロモロを送りつけてくださったのでした。ありがとうございます~。予告どおり年越し読書にしてみました。

 「剣客商売」「辻斬り」「陽炎の男」「天魔」池波正太郎(新潮文庫)

テレビの時代劇みたいに完全に一話完結なのかと思ってたら、話同士に意外と繋がりがあるというか広がりがあっていいですねえ。中心人物が少しずつ変化したり成長していくのもいい感じ。まだまだ先は長いので、続きもじっくり読もうと思います。

そしてこちらは菊池秀行ファンのKさんが送りつけてくださった本。(笑)
二度と読むことはないだろうと思っていた清涼院作品まで入ってて圧倒されましたが(いえ、ある意味予想通りでしたけど・笑)、「なんなんだこれは」と思いつつ、案外楽しかったです。♪やらハートマークやらが文章についてるのには相変わらずげんなりなんですが、最初から開き直って読んでたせいでしょうか?(笑) しかし菊池作品を一気に行くのはちとツライみたいです... 「夜叉姫伝」、1巻の途中で止まってます。最後まで読めるかしら。(それにしてもドクター・メフィストが単独で登場してる時は美青年医師として完全にその場を攫っているのに、秋せつらと一緒に登場すると、たちまち怪しげな魔人に見えてしまうのはなぜ) そして「消失」は一番楽しみにしてた作品。以前から色々と噂は聞いてたし、一度読んでみたかったんですよねえ。一応心構えをしながら読んでたんですけど... なんとこういうオチだったんですか! なるほどぉ。いや、これは強烈だわ...。読者を驚かせることに、ひたすら全力を注いだ作品なんですね。(笑)

 「エル-全日本じゃんけんトーナメント」清涼院流水(幻冬舎)
 「魔界医師メフィスト 兄妹鬼」菊池秀行(角川ノベルズ)
 「消失」中西智明(講談社ノベルス)

    

「魔界医師メフィスト 兄妹鬼」と「消失!」は、画像が出ないですね。「エル-全日本じゃんけんトーナメント」は、私がお借りしたのは幻冬舎ノベルスですが、画像とリンクは幻冬舎文庫のものにしています。
本はこのぐらい。あとDVDを2つ観たので、その感想もまた改めてアップしますね。

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ものすごーく久しぶりの京極作品。「巷説百物語」の続編です。今回も連作短編。小股潜りの又市、山猫廻しのおぎん、事触れの治平、考物の百介という4人も健在。でも、前作も必殺シリーズみたいで楽しかったんですが、今回はまた一味違いました。まず、今回のそれぞれの短編は、「巷説百物語」のそれぞれの短編と入れ子になって進んでいくんですね。そして今回、最初の4つの短編はそれぞれに話が完結してたので、普通の連作短編集かと思ってたんですが、それぞれの短編、それまでの伏線が絡み合って、この本の中で一番長い「死神」へと雪崩れ込んでいってびっくり。いやあ、前作とは物語の深みが全然違うんですね。素晴らしいー。
「憑き物」を落として人を正気に戻す京極堂シリーズに対して、「憑き物」を利用して人を正気に戻すこのシリーズ。この続編の「後巷説百物語」が直木賞を受賞してるんですけど、ここまで綺麗にまとまってしまって、このあとどんな続編が出たのかしら? ちょっと気にはなるけど... でも敢えて読まずに、ここで終わらせておきたい気もします。(角川文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「巷説百物語」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「続巷説百物語」京極夏彦
「後巷説百物語」京極夏彦

+既読の京極夏彦作品の感想+
「百器徒然袋-風」京極夏彦
Livreに、これ以前の作品の感想があります

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森福都さんの新作。おなじみの中国唐代を舞台にした短編集です。今回も森福都さんらしい雰囲気で面白かったです。則天武后や玄宗皇帝など実在の人物も登場しながら、どことなくミステリアスな雰囲気。それでもって粒揃い。でも、改めて感想を書こうとしてはたと手が止まってしまいました。読み終わって、「ああ、面白かった。」しか残ってないんですが、こういう場合は一体どうすれば...(^^;。
(多分、ここんとこちょっと調子が悪くて、集中力が散漫なせいかと)
連作じゃなくて、普通の短編集だったのだけがちょっと残念だったかな。登場人物に感情移入しても、すぐに頭を切り替えなくちゃいけないんですもん。あ、もしかしたら、私が短編集に苦手意識があるのは、そういう切り替えが下手だからかもしれないなあ。(実業之日本社)


+既読の森福都作品の感想+
「琥珀枕」森福都
「漆黒泉」森福都
「狐弟子」森福都
「楽昌珠」森福都
「肉屏風の密室」森福都
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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