Catégories:“歴史・時代小説”

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以前「三国志」を読んだ時は1巻ずつの感想を書いてたんですが(ブログではありませんが)、今回の「水滸伝」はどうもそれができそうにありませんー。こういう続き物だと、あらすじを書くこと自体がネタバレになっちゃったりしますしね。
...と言いつつも、前の感想では書かなかったあらすじをごくごく簡単に書いてみるとすれば...
1巻では志を持つ男たちがそれぞれの場所で立ち上がり、2巻で梁山泊という拠点を得て、3巻で青蓮寺という国側の組織が動き出し... といったところでしょうか。そして今回、4巻でとうとう青蓮寺側と梁山泊側がぶつかり始め、5巻では大きな動きが! 6巻では5巻の展開を補強するかのように、新たに両陣営に強力な人材が加わります。
なあんて書いてもあんまり意味がないかもしれないんですけど、一応こういう感想は自分のためのメモなので。何も書いてないと絶対ぜーんぶ忘れちゃいますしね。(笑)

1巻を読んだ時は正直それほど物語に乗れてなかったし、2巻3巻は「確かに面白いんだけど、まあ、そこそこ」といったところだったんですが、ここに来てようやく没頭できるようになってきたかな。4巻から5巻にかけての流れは、物語前半のクライマックスと言えるでしょうしね。いやー、こういう展開って読んでるのがツラいんだけど、目が離せません。あ、でももし今1巻から読み返したら、きっと初読の時よりもずーっと楽しめると思います。ちゃんとそれぞれの人物について掴めてきたので。...やっぱり、以前読んだ本家本元の記憶がすっかり飛んでしまってるのが痛いんだな。
そして今回、主要登場人物がとうとう1人死んでしまいました。結構気に入ってた人物なのでとっても残念。そしてその人物以外で私が今のところ特に気に入ってるのは、林冲と魯智深。この2人は出来るだけ長生きをしてくれるといいなあ。(集英社文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「水滸伝」1~3 北方謙三
「水滸伝」4~6 北方謙三
「水滸伝」7~9 北方謙三
「水滸伝」10~12 北方謙三
「水滸伝」13~15 北方謙三
「水滸伝」16~18 北方謙三
「水滸伝」19 北方謙三

+既読の北方謙三作品の感想+
「破軍の星」北方謙三
「楊家将」上下 北方謙三
Livreにブラディ・ドールシリーズと「三国志」の感想があります)

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北方水滸伝、全19巻。一昨年に文庫落ちし始めてから1冊ずつちまちまと買い続けていたんですが、今月中に最後の19巻が文庫で発売されるというところまできたので、ようやく読み始めました。これはぜひとも一気読みした方がいいと、以前ちょろいもさんにも言われていたし、自分の性格的にもその方が合ってると思ったので~。登場人物が多いのは分かりきってることなので、その名前を忘れてしまわないためにも、ですね。記憶力のなさには自信があるし。(自慢になりません・笑 ←笑いごとではない!)

で、読み始めたんですが...
実は私、本家本元の「水滸伝」をすーーっかり!忘れていることに気づいてしまいました。確か中学か高校の頃に中国古典文学全集の中に入ってるのを読んだ記憶があるんですけど、それほど愛着が湧かなかったんですよねえ。中国四大奇書と呼ばれる4つの作品のうち、小学生の頃から大好きだったのが「西遊記」、次いで好きになったのは「三国志演義」、そして「水滸伝」と「金瓶梅」は一通りさっと読んだだけだったような...。なので、北方版「三国志」を読んだ時のような、「うわ、あの人物がこんな風にかっこよくなっちゃうなんて!」という驚きが味わえないんです。これは実はものすごく勿体ないことかもしれません... だって北方版「三国志」のあの呂布ったら! 張飛ときたら! そしてあのラストってば...!(という私が一番好きなのは周瑜ですが♪)
ということで、まだまだ「三国志」の時のように夢中になって読み耽る状態までいってませんー。でもさすが北方版というべきでしょう、いい漢揃いなのは確かなので~。これからじっくり読み進めようと思います。(集英社文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「水滸伝」1~3 北方謙三
「水滸伝」4~6 北方謙三
「水滸伝」7~9 北方謙三
「水滸伝」10~12 北方謙三
「水滸伝」13~15 北方謙三
「水滸伝」16~18 北方謙三
「水滸伝」19 北方謙三

+既読の北方謙三作品の感想+
「破軍の星」北方謙三
「楊家将」上下 北方謙三
Livreにブラディ・ドールシリーズと「三国志」の感想があります)

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「地中海戦記3部作」と呼ばれているらしい3冊。一貫して描かれているのは、キリスト教の西欧諸国VSイスラム教のオスマントルコの戦い。「コンスタンティノープルの陥落」では1453年、「ロードス島攻防記」は1522年、「レパントの海戦」は1571年のそれぞれの出来事が中心に描かれています。

3作通して、なんだか小説を読んでるというよりも、まるでノンフィクションを読んでいるような印象の作品でした。やっぱりこの方の持ち味は、こういった硬質のノン・フィクション寄りの作風なんでしょうねえ。個人的な好みとしては、もっとフィクション寄りの作品の方なんですけど、実際には塩野さんの作品の中に描かれている恋愛模様なんかにはあんまりそそられないので... 結局こういった作風で正解なのかも。
3作ともどちらかといえば西欧側の視点から描かれてるんですが、私が興味津々だったのは、やっぱりというか何というかトルコ側。「コンスタンティノープルの陥落」で登場するのは、オスマントルコ帝国の基礎を築いたスルタン・マホメット2世。「ロードス島攻防記」は、夢枕獏さんの「シナン」(感想)や新藤悦子さんの「青いチューリップ」「青いチューリップ、永遠に」(感想)に出てきたスレイマン大帝。そして「レパントの海戦」に登場するのは、そのスレイマンの次にスルタンとなった息子のセリム。
でもこういう本を読むと、そういやトルコ軍の戦いっぷりってば残虐なんだった... と思い出させられちゃいますね。多分西欧側の視点から描いた本からの知識なので、必要以上に強調されていそうなんですが、「今降伏すれば全員の命は保証する」なんて言っておきながら、いざ降伏したら皆殺しにしちゃった、なんて印象がものすごーくあるんです。そして実際、「コンスタンティノープルの陥落」や「レパントの海戦」では、そういった一面も。でも驚いたのは、スレイマン大帝の紳士的なこと! ここまで紳士的なのってヨーロッパにも珍しいのではないかしら... 作中ではフランス貴族が引き合いに出されていて、「スレイマンこそ本当の騎士だった」なんて聖ヨハネ騎士団長が言ってたりします。本当にそうだったのかしら。でも実際がどうだったにせよ、こういった描き方ができるのは、キリスト教国家でもイスラム教国家でもない国の人間だけでしょうね。
実際の戦いの場面が中心で、そういうのは本当はあまり得意じゃないんですが、色んな立場の人間の視点から多層的に描かれているのが面白かったし、防衛的な城砦の構築なんかの話もすごく興味深かったです。聖ヨハネ騎士団についても知りたいと思っていたので丁度良かったし! でもやっぱり小説を読んだ~というより、勉強したな~って気分になるんですよね、塩野さんの作品って。(笑)(新潮文庫)


+既読の塩野七生作品の感想+
「ローマ人の物語 危機と克服」21~23 塩野七生
「ローマ人の物語」8~10 塩野七生 「ガリア戦記」カエサル
「コンスタンティノープルの陥落」「ロードス島攻防記」「レパントの海戦」塩野七生
「ローマ人の物語 ローマは一日にして成らず」1・2 塩野七生
「チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷」塩野七生
「ローマ人の物語 ハンニバル戦記」3~5 塩野七生
「ローマ人の物語 勝者の混迷」6・7 塩野七生
「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以前」8~10 塩野七生(再読)
「ローマ人の物語 ユリウス・カエサル ルビコン以降」11~13 塩野七生
「ローマ人の物語 パクス・ロマーナ」14~16 塩野七生
「ローマ人の物語 悪名高き皇帝たち」17~20 塩野七生
「ローマ人の物語 賢帝の世紀」24~26 塩野七生
「ローマ人の物語 すべての道はローマに通ず」塩野七生

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ある6月の雨の日。仕事途中に立ち寄った青山のギャラリーの扉を押し開けた途端、思いがけない芳香に鼻をくすぐられて驚く友香。それは人間ではなく、ギャラリー奥の壁にかけてある小さな布裂から漂ってくる匂いでした。その週、ギャラリーではトルコの染織をテーマに絨毯やキリムを展示していたのです。その芳香に引き寄せられるように友香は毎日のようにギャラリーを訪れ、その布裂が13世紀のコンヤ地方の村で作られた貴重なトルコ絨毯だと知ることに。そして「匂いは、追わないと消えますよ」というオーナーの言葉に後押しされるように、友香はいい匂いのする絨毯を探しにイスタンブルへ...。

匂いがポイントになるという時点で、実はちょっと引きそうになりましたが... パトリック・ジュースキントの「香水 ある人殺しの物語」(感想)を読んだ時は全然そんなことなかったのに、なんでだろう? 体調の違い?(今、ひどい風邪をひきそうなところを一歩手前で踏みとどまってるような、イヤんな感じがあるのです) 読んでみれば結構面白かったです。芳香を放つ絨毯を探して旅をする物語。現代のイスタンブルから、13世紀のビザンティン帝国の首都・コンスタンティノポリスまで行くことになるという、タイムトラベル物でもあります。
トルコに何度も滞在している新藤悦子さんならではの現在や昔のトルコの描写や絨毯の話もたっぷり。トルコのルーム・セルジューク朝の最盛期を築いたスルタン・ケイクバードと、ニカイア帝国の「千の耳」テオドータの恋を通してトルコの歴史的な一面をも見ることもできて、雰囲気もたっぷり。もっとこの辺りの歴史的な小説を色々と読んでみたいな。(東京書籍)


+既読の新藤悦子作品の感想+
「空とぶじゅうたん」1・2 新藤悦子・こみねゆら
「青いチューリップ」「青いチューリップ、永遠に」新藤悦子
「エツコとハリメ」新藤悦子
「トルコ 風の旅」「イスタンブールの目」新藤悦子
「時をわたるキャラバン」新藤悦子
「羊飼いの口笛が聴こえる」新藤悦子
「チャドルの下から見たホメイニの国」新藤悦子

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夜中の火事で、仁吉と佐助に起こされた若だんな。しかし中庭に向いた離れの板戸を開けた途端に煙を吸いこんでしまった若だんなは、気づくと賽の河原にいたのです... という「鬼と小鬼」他、全5編の連作短編集。

しゃばけシリーズの第6弾。
今回、いきなり若だんなが三途の川のほとりに行ってしまってびっくり~。でも他の短編も「死」や「別れ」を強く意識させられる作品ばかりでした。特に最初の「小鬼」と最後の「はるがいくよ」。
この「はるがいくよ」が余韻が残る作品でいいですねえ。生まれたその日から病弱で、いつまで命が持つのか分からない若だんな。たとえ若だんなが病で亡くなることがなかったとしても、人としてせいぜい数十年を生きるのみ。後に残される妖たちは、その後も長い年月を生きることになるんですが、普段自分があんまり「死」の近くにいるから、若だんなはそんな当たり前のことを実感として知ることはなかったんですね。自分が置いていかれる身になって初めて、そのことに改めて気づかされることになるわけです。小紅の存在が切ないながらも、とても健気で可愛らしい~。(新潮社)


+シリーズ既読の感想+
「しゃばけ」「ぬしさまへ」「ねこのばば」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「おまけのこ」
「うそうそ」畠中恵
「みぃつけた」畠中恵
「ちんぷんかん」畠中恵
「いっちばん」畠中恵

+既読の畠中恵作品の感想+
「ゆめつげ」畠中恵
「とっても不幸な幸運」畠中恵
「アコギなのかリッパなのか」畠中恵
「まんまこと」畠中恵
「つくもがみ貸します」畠中恵
「こころげそう 男女九人お江戸の恋ものがたり」畠中恵
Livreに「百万の手」の感想があります)

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1542年。父のカワと一緒に羊を連れて山の上の草原に来ていた7歳のネフィが出会ったのは、バロという男。人に追われて3日3晩飲まず食わずで歩いてきたというバロは、食料と水をもらったお礼に、遥か西にあるオスマンの国の都イスタンブルの話を物語ります。それは、スルタン・スレイマンがぞっこん惚れ込んで1年前に正式な妃にしたフッレムが宮廷の新しいハレムの庭に青いチューリップを欲しがっているという話。そして何年も青いチューリップの研究をし続けているアーデム教授の話。青いチューリップは都では幻の花とされていました。しかし、カワやネフィの来るこの山では咲いているのです。突然行ってもスルタンには会ってもらえないと考えたカワとネフィは、青いチューリップの球根を持ってアーデム教授に会いに行くことに。

トルコに造詣の深い新藤悦子さん初の児童書という作品。読んでみると夢枕獏さんのシナン(感想)とかなり時代的に重なっててびっくり。背景は16世紀のスレイマン1世の時代。シナンはもう既に建築家頭となっていて、アヤソフィアを凌ぐモスクを建築させようとしていた頃の話です。まあ、この時代がトルコにとって黄金時代だから当たり前といえば当たり前なんでしょうけどねー。それにスレイマン1世もシナンも名前しか登場しないんですけどね。あ、でも、「青いチューリップ、永遠に」の方にはスレイマン妃のロクセラーヌが登場していました。(この作品ではフッレム妃という名前) そしてイブラヒム大宰相とのエピソードも。

その後のヨーロッパでのチューリップ狂時代を予感させるようなストーリーを下敷きに、都に出てきた羊飼いの少年・ネフィの成長や、絵師に憧れるアーデム教授の娘・ラーレの話などが展開。面白かったんだけど、描きたいことがちょっと多すぎたかも、という印象も...。これだけ詰め込んだにしてはよく整理されていると言えるんでしょうけど、もうちょっと絵のことに焦点絞っても良かった気もします。絵師頭の一番弟子・メフメットの葛藤とか、もっとじっくりと読みたかったし。でもこの辺りの話は本当に興味深いです。当時のトルコでは写実的な絵は基本的に禁止されていて、肖像画を描くこともできないし、花の絵を描くにもいちいち文様化しなくちゃいけないというのがあるんですが、見たままを描くのが好きなラーレは、それがどうしても納得できないんです。で、宮廷の絵師頭をしている祖父に尋ねるんですね。その時の答が「文様にだって生命(いのち)がある。目に映るものを、一度殺して、新たな生命を吹き込む、それが文様というものじゃ」という言葉。これがとっても印象的でした。
そして「青いチューリップ、永遠に」は、それから1年後の話。こちらの方が新藤悦子さんの肩からも力が抜けたのか、話の中心がはっきりしていて読みやすいです。波乱万丈という意味では少し控えめになってるし、1作で勝負という感じだった前作に比べて、良くも悪くもシリーズ物になっちゃってるんですけどね。中心となっているのは、相変わらず絵師に憧れているラーレと、印刷された本を初めて目にして、宝石のような本よりも、人々が手に取りやすい薬草帳を作りたいと考えたネフィが中心。ラーレは描いた絵が認められて、女絵師としてちやほやされるようになるんですが、そこで気づかされるのは、「生きている」ことと「生かされている」ことの違い。籠の中の鳥よりも空を飛ぶ鳥の方が、のびのびと歌うということ。いくら華やかで美しい世界だろうと、閉ざされた世界にいるよりも外の自由な空気の方が大切だということ。となると、ラーレを巡る青年たちの中では、型破りなネフィがいかにも魅力的に映るわけで...。ライバルのメフメットにももう少し見せ場を作ってあげて欲しいなー。(講談社)


+既読の新藤悦子作品の感想+
「空とぶじゅうたん」1・2 新藤悦子・こみねゆら
「青いチューリップ」「青いチューリップ、永遠に」新藤悦子
「エツコとハリメ」新藤悦子
「トルコ 風の旅」「イスタンブールの目」新藤悦子
「時をわたるキャラバン」新藤悦子
「羊飼いの口笛が聴こえる」新藤悦子
「チャドルの下から見たホメイニの国」新藤悦子

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天平18年秋8月。備前国から平城京に庸調を納めに行く一行の中にいたのは、采女として後宮で仕えることになっている広虫と吉備真備の娘の由利。男ばかりの一行の中で2人はすぐに意気投合します。そして、京まであと3日というところで拾ったのは、行き倒れていた百世という少年。百世は母を亡くし、丹波笹山から大仏鋳造のタタラで働いている父を探しに来たのです。京に着いた2人は早速吉備真備に葛木連戸主を紹介され、百世の父親探しに乗り出すのですが... という「三笠山」他、全4編の連作短編集。

奈良時代、聖武天皇から称徳天皇までの時代を舞台に、4編でそれぞれ東大寺の大仏建立、正倉院への宝物奉納、藤原仲麻呂(恵美押勝)の乱、そして道鏡の野心と宇佐八幡の神託が取り上げられていて、この時代の主な出来事を網羅してる連作。風待屋の sa-ki さんに教えて頂いた本です。sa-ki さんから芝田勝茂さんの「サラシナ」(感想)と時代的に結構重なってるとは聞いてたし、確かにそちらとも重なってたんですが、それ以上に高橋克彦さんの「風の陣」(感想)と重なっていてびっくり。「風の陣」は、「立志篇」「大望篇」「天命篇」の3巻を読んだんですが、それぞれ橘奈良麻呂、藤原仲麻呂(恵美押勝)、弓削道鏡を取り上げてるんです。スタートが微妙にズレてはいるけど、もうまるっきり同じ時代の話。でも雰囲気がまるっきり違っていて、それもびっくり~。「風の陣」は、陸奥出身の丸子嶋足という青年を主人公にした正統派の歴史小説なんですが、こちらは広虫と戸主という内裏で共働きをしてる夫婦を中心に据えていて、もっと明るいユーモアたっぷりの作品なんです。味付け程度とは言え、ファンタジーがかった柔らかさもありますし。どちらもそれぞれにそれぞれの作家さんらしさが出てて面白いんですが、同じ歴史的事実を描きながらも書き手によってこれほど違ってしまうとは、両極端~。(笑)
4編の中で一番面白かったのは、2編目の「正倉院」。こんな裏話があったなんて、正倉院の宝物を見る目が変わっちゃうな。あと面白かったのは、吉備真備の長女の設定。これにはびっくり! 言われてみれば、確かに同じ時代ですものねえ。でも、一体どこからこんなアイディアが浮かんだのやら。(笑)(文芸春秋)


+既読の山之口洋作品の感想+
「オルガニスト」山之口洋
「0番目の男」山之口洋
「天平冥所図会」山之口洋

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