Catégories:“児童書・YA”

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エリンは大公(アルハン)領の闘蛇衆の村で育った少女。エリンの母・ソヨンの獣ノ医師としての腕は非常に高く、闘蛇の中でも最強の<牙>の世話を任されていました。しかしエリンは、自分たち母娘は集落の人々とはどこか隔たりがあると感じていました。それもそのはず、ソヨンは元々霧の民(アーリョ)であり、戒めを破って闘蛇衆の頭領の息子だった父・アッソンと恋に落ちたのです。アッソンは既に亡くなっており、頭領である祖父はソヨンの腕を認めながらも、2人に冷たい視線を向けるのみ。そしてそんなある晩、闘蛇の、それも<牙>10頭全てが死ぬという事態が起こります。ソヨンはその責任を取って処刑されることになり、エリンはそれを助けようとして、逆に母に闘蛇の背に乗せられて逃げのびさせられることに。そして意識を失って倒れていたエリンを助けたのは、真王(ヨジェ)領の山間地法で蜂飼いをしていたジョウンでした。

アニメにもなりましたよね。でもアニメを見て、本を読もうと思った方も多いかなと思うんですが(図書館にもそういう人がいっぱいいたなあ)、私自身はアニメを見てもあまりそそられず... いや、元々あまりアニメは好きではないというのも大きいんですけど... まあ、当分読まないかな、なんて思ってた作品です。でもあの分厚いハードカバーが講談社文庫になると知って! いい機会かも、なんて思ってたら、タイミングよく背中を押していただいて! 無事読むことができました。
いやあ、面白かったーー。
「守り人」シリーズも「狐笛のかなた」も大好きだし、読めばきっと面白いんだろうなとは思ったんですけど、やっぱり面白かったです。(それなら、なんでさっさと読まないんだ、私)

「守り人」と同じく異世界ファンタジーなんですが、私の勝手なイメージ的には高句麗、百済、新羅辺りかな?(その辺り、勝手に言ってるだけであまり知らないので、突っ込まないで下さい)
エリンの母の闘蛇に関する教え、謎めいた霧の民、そしてこれから学んでいこうとする王獣のこと。それらの根底に同じ流れがあるのを感じつつ... まさしくエリンの書いた「獣について学ぶことは、きっと、自分が知りたいと思っていることに、つながっているはずである」ということに通じるんだろうなと思いつつ。人と獣との関係。本来、人と獣とはどういった関係であるべきなのか、そして飼いならされた獣の失ってしまったものと、獣本来の姿とは。さらには「操る者」ではなく「奏でる者」としての「奏者」という言葉にも興味を引かれつつ。
いや、一気に読んでしまいました。人間と獣とは違うと何度言われても、何度痛い目に遭っても、また獣を信頼してしまうエリン。その辺りが上橋菜穂子さんらしいなあと思いますね。痛い目に遭いながらも、傷つきながらも、相手を理解しよう、受け入れよう、としてしまう...。もちろん種が違えば考え方も違うし、なかなか上手くいくわけがないんですが、それでも希望は捨てなければ、いつか分かり合える一瞬がくるのかも。人と獣に限らず。

上橋菜穂子さんはこの2冊を4か月で書きあげられたのだそう。確かに、やや性急な展開で、登場人物たちも描き切れてなかったかもしれないな、とも思うんですが、でもそれ以上に、大きな流れや勢いを大切にして描かれた作品なんだなというのを感じますね。いや、見事でした。これで綺麗にまとまったと思ったので、続編が書かれたということに改めて驚いてしまいますが...。やっぱりこれは続きも読んでしまうんだろうな。でも、もうちょっとあとで。こちらをもう一度読み返して、消化しきってから読んだ方が良さそうです。(講談社文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「獣の奏者」1・2 上橋菜穂子

+既読の上橋菜穂子作品の感想+
「虚空の旅人」「神の守り人 来訪編」「神の守り人 帰還編」「蒼路の旅人」上橋菜穂子
「天と地の守り人」1~3 上橋菜穂子
「流れ行く者 守り人短編集」上橋菜穂子
「バルサの食卓」上橋菜穂子・チーム北海道
Livreに「精霊の守り人」「闇の守り人」「夢の守り人」「狐笛のかなた」の感想があります)

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おつかいの帰り道に雨が急に激しく降り出して、ルウ子は慌てて近くの市立図書館に飛び込みます。ルウ子が買ったのは、おかあさんと妹のサラのためのプリンと、自分のための青いゼリー。まだ小さくて病気がちで、いつもお母さんを独り占めしているサラと同じものなんて、ルウ子は食べたくなかったのです。ルウ子はサラにいじわるをしてやるつもりで、道で見つけたカタツムリをポケットにしのばせていました。雨がやむのを待ちながら、図書館の中をのろのろと歩き回るルウ子。以前は寝る前のお話も大好きだったのに、今のルウ子は本も大嫌い。しかしその時、ポケットに入れていたはずのカタツムリが足元に落ち、拾おうとするとすごいスピードで逃げ出したのです。気づけばそこは見覚えのない巨大な本棚が並んだ場所。そしてルウ子はかたつむりに連れられて「雨ふる本屋」へ。

本屋に雨が降るなんて!と、その時点で既に衝撃的(笑)な作品。本には水が大敵じゃないですか! 雨の日は本を買わない、という方も結構いらっしゃるのでは? この題名だけで気になってしまう本好きさんも多いだろうなと思います。表紙絵もとっても可愛いし!(でも、絵の中の女の子の後ろの水色の部分が、滝のように流れる水だと思ってたのは内緒... 実際には本屋さんの壁でした・笑)
さて「雨ふる本屋」というのは古本屋。店主はドードー鳥のフルホンさんで、助手は妖精使いの舞々子さん、本を選んでくれるのは、妖精のシオリとセビョーシ。まあ私の場合、図書館とか本屋が出てくる時点ですっかり点数が甘くなってしまうし~。しかもいつも行けるとは限らない(はずの)状況が好み。しかもその古本屋に置かれてる本は普通の本じゃないんです。その本の成り立ちがまたユニーク~。そして最近どうも本がおかしい、と、本の問題をめぐってルウ子が冒険する物語と、ルウ子自身の心の問題とが二重写しにされてるのもいいんですが... うーん、でも期待したほどではなかったなあ。なんだか読んでるとずっと書き手である「大人」の存在が始終透けて見えてしまって、気になって仕方なくなってしまって...。多分ちょっとした言葉の選び方も大きいと思うんですけどね。物語としても、まだまだこなれてないのかな。本当はとっても可愛らしいお話のはずなんだけど、物語の背後にあるものが気になって仕方なくなってしまって、結局あまり楽しめませんでした。こんな風に思ってしまうのって、私が年を取ってしまったということなんでしょうかー。いやーん。(童心社)

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岩波少年文庫版の宮沢賢治3冊。今までいくつかの本を手に取ったことがありますが、岩波少年文庫で読むのは今回が初めて。3冊で童話が26編と詩が11編収められています。

今回改めて読んでみて特に印象に残ったのは、宮沢賢治の生前に唯一刊行された「注文の多い料理店」につけられている「序」。これ、素晴らしいですね。「わたしたちは、氷砂糖をほしいくらいもたないでも、きれいにすきとおった風をたべ、桃いろのうつくしい朝の日光をのむことができます」...宮沢賢治にとって、生きるために必要なのは単なる食物の摂取ではなくて、自然から得る精神的な栄養がとても大きかったというのが、よく分かります。身体の維持のためには食物の摂取がどうしても必要ですけど、彼にとっては精神を生かすための栄養の方がずっと大切だったんでしょう。そして、そんな宮沢賢治の書いた童話は、実際に身の回りの自然から栄養を得て書かれた物語ばかり。序にも「これらのわたくしのおはなしは、みんな林や野はらや鉄道線路やらで、虹や月あかりからもらってきたのです」とあります。確かに空とか星とか風とか雪とか水とか、野山の動物とか、自然のものが沢山。もうほんと好きにならずにはいられないモチーフが満載なんですけど、でもそんなモチーフが使われているからといって、作品が大好きになるとは限らなくて...。素直に自然と一体化して、その素晴らしさを全身に感じて溶け合ってるからこそ、ですね。やっぱり宮沢賢治の感性って得がたいものだったんだなあ、なんて改めて感じてみたり。そしてこの序の最後の言葉は、「わたくしは、これらのちいさなものがたりの幾きれかが、おしまい、あなたのすきとおったほんとうのたべものになることを、どんなにねがうかわかりません」。たとえ読者が自然からほんとうの栄養を得られるような感性の持ち主でなかったとしても大丈夫なんですね。その作品を読むことによって、その栄養を得ることができるんですもの。まあ、それを自分の中でどう生かすかは、読者次第ではありますが...。
それにしても「イーハトーヴ」という言葉、いいなあ。「注文の多い料理店」には「イーハトーヴ童話集」という副題がつけられていて、エスペラント語の「岩手」のことなんですけど、これがまるで異界へ行くための呪文みたい。登場人物たちが岩手の方言で話していても、そこに描かれているのがごく普通の農村の情景ではあっても、この「イーハトーヴ」という言葉だけで簡単に異世界に連れて行ってもらえるんですもん。

特に好きな作品としては、「ふたごの星」と「やまなし」と「銀河鉄道の夜」かな。やっぱり「銀河鉄道の夜」は何度読んでも素敵。幻想的に美しくて、懐かしくて暖かくて、でもとっても切なくて。で、以前「宮澤賢治のレストラン」という本がとても楽しかったので、今回再読したかったのですが~。ちょっと手元には間に合わなかったので、そちらはまた日を改めて。(岩波少年文庫)


+既読の宮澤賢治作品の感想+
「宮澤賢治のレストラン」中野由貴 「銀河鉄道の夜」宮沢賢治
「注文の多い料理店」「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」宮沢賢治
「ざしき童子のはなし」「よだかの星」「風の又三郎」「水仙月の四日」宮沢賢治・伊勢英子

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お気に入りのバラ色のベレーをかぶり、口には大きなパイプ、そして手にはこうもりがさを持って雑誌社に出かけた絵描き。しかし確かに編集室のドアの脇に立てかけておいたはずのこうもりがさがなくなってしまい... という「水曜日のクルト」他、全6編の作品集。

大井三重子さん名義になってますが、これは実は仁木悦子さんのこと。仁木さんがミステリ作品で有名になる前に書いてらしたという童話作品をまとめた唯一の本。...というのを、迂闊にも全然知らずに読んだので! 解説を読んでびっくりーーー。そうだったのですかーーー。でもそう言われてみれば、童話も書いたって、どこかで読んだ気もする...。(大ボケ)
仁木さんの作品は、あまり沢山は読んでないんですけど、「猫は知っていた」なんて大好き! 明るく軽やかで、優しさがにじみ出てくるような作風が、とても素敵な作品。こちらの童話もやはり明るくて軽やかで、優しい作品群でした。どこか国籍不明な、別世界に1歩踏み出している感じも楽しくて。この表紙の絵も可愛いですよねえ。
大切な物を失くして絵描きが困っているのは分かるんだけど、「水曜日のクルト」のいたずらぼうやはやっぱり微笑ましくなってしまうし~、自分の過去を改めて直視させられてしまう「めもあある美術館」も、思い出の中のおばあちゃんの優しさや暖かさが伝わってくるような作品。「ある水たまりの一生」は、「しずくのぼうけん」のような可愛らしいお話だし、「ふしぎなひしゃくの話」はアンデルセンの童話にでも出てきそう。水たまりや靴屋のおじいさんの、他人の悪意に傷つけられながらも、影響されたりしない純粋な心が印象的。「血の色の雲」はとても哀しいお話なんですが、これは大井三重子さんの実体験に基づくものなのだそう。戦争とは、大切な人を守るために他の人を殺すこと。「ころさないで、死なないで」というリリの叫びが胸に痛いです。「ありとあらゆるもののびんづめ」も、素敵! 金物屋のご夫婦の決断は、実際にはなかなかできないものなのではないかと思います。素晴らしい。みんなの優しい心が回りまわって、彼のところにめぐってきたんですね~。という私が一番好きだったのが、この「ありとあらゆるもののびんづめ」なのでした。
そういえば、「ふしぎなひしゃくの話」に登場するひしゃくは「アピトロカプレヌムのひしゃく」と言う名前なんですけど、この名前には何か由来があるのでしょうか? なんだかいわくありげな名前で気になります。(偕成社文庫)

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この5年間、夏になると従兄弟の章くんの別荘で過ごす5人。中3の章くんを筆頭に、中2の恭と智明、中1のナスと小4のじゃがまる。別荘にいる間は章くんが全ての行動を仕切り、夜の恒例のクラシック・アワー。今年は、シューマンの「子供の情景」でした... という「子供は眠る」。
「ぼく」が初めて藤谷りえ子と知り合ったのは、中3の秋の球技大会の日。不眠症に悩んでいた「ぼく」は、今は使われていない音楽室からバッハの「ゴルドベルク変奏曲」が流れてくるのを耳にします... という「彼女のアリア」。
絹子先生にピアノを習っている奈緒と君江の前に現れたのは、フランス語を話す「サティのおじさん」。4人はレッスンの後にワルツを踊り、素敵な時間を過ごすようになるのですが... という「アーモンド入りチョコレートのワルツ」。
以上3編。

森絵都さんの本も随分追っかけてたのに、最近はとんと読まなくなってしまいました。その間に出たのは「ラン」「架空の球を追う」「君と一緒に生きよう」の3冊。これはやっぱり大人向けの作品なんでしょうか。やっぱりこの方の場合、児童書~YA辺りの作品が好きです、私。
ということで、この「アーモンド入りチョコレートのワルツ」もそんなYA向けの作品。6年前に読んで以来の再読です。なんで今手に取ったかといえば、最初の「子供は眠る」はシューマンの「子供の情景」をテーマに書かれた作品だから。でもって、今ちょうど「子供の情景」を通して弾けるようになったところだから。単純。(笑)

3編とも中学生が主人公となっている物語です。こういう作品の再読って、なんだか懐かしい人に再会したような気分になりますね。久々にばったり会った友達と話しこんでしまって、そうそうあの時あんなこともあったよね!って感じで。いつも自分が中心で物事を仕切らないと気が済まない「子供は眠る」の章くんは、小学校時代の同級生のSさんみたい。「彼女のアリア」の藤谷さんは、中学からずっと一緒だったMちゃん。そして「アーモンド入りチョコレートのワルツ」の君絵は...。
章くんも、あれからぐんと大人になったんでしょうね。あの頃はなんだか懸命にもがいてたものね。表面上は決してそうは見せなかったけど。なあんて。

「子供の情景」のCDはアシュケナージ、アルゲリッチ、アラウ、ケンプなどいくつか聴いてて、それぞれにいいなと思うんですが、私はアルゲリッチのが一番好きかなあ。(右上) 奔放で大胆な演奏という印象のアルゲリッチも、ここでは母親としての優しい愛情深い顔を見せてくれるよう。一緒に入ってるクライスレリアーナはいつものアルゲリッチらしい演奏で、これまた素敵です。
あ、でも「彼女のアリア」で藤谷さんがバッハのゴールドベルク変奏曲を弾いてるんですけど、中学生でこの曲を弾いちゃうって、一体どんな...!! 私は楽譜を見たことないんですけど、難易度としては最高レベルなんじゃないですかね? 末はピアニスト? 序曲のアリアなら、楽譜的にはそれほど難しくないかもしれないけど。いずれにせよ、私もいつかは弾いてみたい憧れの曲集です。でも平均律の4声ですら荷が重い私には...。というこの曲は、グレン・グールドの(左)が好き。
そんな難易度最高レベル(多分)に対して、サティの「アーモンド入りチョコレートのワルツ」の可愛いことったら。こちらは逆に中学生というよりも、小学生向きなような気もしますが。(笑)

文庫本の表紙が、いつの間にかピアノの鍵盤の写真に変わっていてびっくりです。確かにピアノの話ばかりなんですけど、あまりにクリアな写真なので、この内容にはちょっと強すぎるような気がしてしまうー。最初に読んだのが、いせひでこさんの表紙の単行本だったので余計に。ということで、私が持ってる文庫の表紙の画像を出してみました。(現在の表紙は、アマゾンのリンク先で見られます)(角川文庫)


+既読の森絵都作品の感想+
「いつかパラソルの下で」森絵都
「にんきもののひけつ」「にんきもののねがい」「にんきものをめざせ!」「にんきもののはつこい」森絵都
「あいうえおちゃん」「流れ星におねがい」森絵都
「ぼくだけのこと」森絵都
「いちばんめの願いごと」森絵都
「屋久島ジュウソウ」森絵都
「風に舞いあがるビニールシート」森絵都
「アーモンド入りチョコレートのワルツ」森絵都
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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とうとう創也の「第六の(シックスス)ゲーム」が始動することになり、内人は創也の家に招かれます。咄嗟に断る内人でしたが、堀越美晴も来ると聞いて態度を翻し...。内人が創也の家に行くのは今回が初めて。内人は創也のリクエスト通り、小学校時代にお年玉をためて買った「おにぎり王子の大冒険」のゲームソフトを持って、卓也の運転する車に乗って家に向かいます。

「都会のトム&ソーヤ」第6弾。「ぼくの家へおいで」ということで、今回は家の中でのサバイバルが中心。
今回も面白いんですが... でも前回の「嵐の山荘」状態の上下巻に比べると、やっぱり家の中とその近辺が舞台ということで、迫力不足を感じてしまうー。これ、続けて読んだからいけないのでしょうか。あ、でも例えば1巻の創也のアジトの話だってスケール的には似たようなものですよね。本来こっちのスケールの方が本当だからなあ。しかも1巻はものすごく!面白かったし。やっぱりサバイバルネタにも限界が、ということなのでしょうか。全体的にこじんまりとまとまってしまっているという印象でした。(講談社YA! ENTERTAINMENT)


+シリーズ既刊の感想+
「都会のトム&ソーヤ1」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「都会のトム&ソーヤ 乱!RUN!ラン!」2 はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ いつになったら作戦(ミッション)終了?」3 はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ4 四重奏(カルテット)」はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ5 IN塀戸(VADE)」はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ6 ぼくの家へおいで」はやみねかおる

+既読のはやみねかおる作品の感想+
「虹北恭助のハイスクール・アドベンチャー」「笛吹き男とサクセス塾の秘密」はやみねかおる
「オリエント急行とパンドラの匣」はやみねかおる
「卒業 開かずの教室を開けるとき」はやみねかおる
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

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栗井栄太が内人と創也に誘いをかけてきます。「IN 塀戸(INVADE)」が完成し、そのお披露目が次の三連休にN県の今は廃村となっている塀戸村で行われることになったのです。創也は卓也が付いて来ないように細工し、内人と2人で塀戸村へ。参加者は栗井栄太、塀戸村のただ1人の住人・水上亜久亜、ジャパンテレビの堀越隆文とその娘の美晴、80歳ぐらいの老人・金田昭之助、そして自称冒険家の森脇誠でした。

「都会のトム&ソーヤ」第5弾。副題は、「IN 塀戸(VADE)」。今回は久しぶりの長編。連作短編が続いて、4巻ではかなりトーンダウンしている印象があったのですが、今回は久々にパワー全開。
山の中でのサバイバル、暗号の解き方のような正統派の楽しみもあるんですが、ジャパン・テレビの堀越ディレクターの26人の部下はA(アー)からZ(ツェット)まで名前が付いていて、中でもコンピューターを専門に扱うのがI(イー)、B(ベー)、M(エム)の3人だとか、ジュリアスのコンピュータの名前が「春」さんだとか、「金銀パールプレゼント」、「バナナはおやつに入ります」なんかも、むしろ大人向けの小ネタですよね。ということでとても楽しく読めました。印象に残ったのは、創也の「ゲームは、のめりこんでプレイするほうが楽しいじゃないか」という言葉。これはゲーム以外のことにも通じますよね。何事でも、自分も積極的に参加する気持ちがなければ楽しさも半減。もちろん本を読むのも!
そして今回、内人と創也のお父さんが登場するオマケ付き。そしておまけのおまけの物語に登場する真田志穂というのは、もしや彼女なの...?(講談社YA! ENTERTAINMENT)


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「都会のトム&ソーヤ1」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「都会のトム&ソーヤ 乱!RUN!ラン!」2 はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ いつになったら作戦(ミッション)終了?」3 はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ4 四重奏(カルテット)」はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ5 IN塀戸(VADE)」はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ6 ぼくの家へおいで」はやみねかおる

+既読のはやみねかおる作品の感想+
「虹北恭助のハイスクール・アドベンチャー」「笛吹き男とサクセス塾の秘密」はやみねかおる
「オリエント急行とパンドラの匣」はやみねかおる
「卒業 開かずの教室を開けるとき」はやみねかおる
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