Catégories:“児童書・YA(翻訳)”

Catégories: / / / / /

  [amazon] [amazon]
岩波少年文庫再読計画第7弾。
大好きな「時の旅人」のアリソン・アトリーの書いた童話集。それぞれに6編ずつ収められています。この2冊は今回初読。読んでいると、まるでファージョンの作品みたいなので驚きました。昔懐かしいお伽話の雰囲気。この2冊の中では、私は南国の香りのする「幻のスパイス売り」(「西風のくれた鍵」)が一番好きかな。でも雪や氷の情景もとても良かったです。「雪むすめ」(「西風のくれた鍵」)もいいし、あと「氷の花たば」の表題作! これが素敵なんですよ。どこかで聞いたことのあるようなお話なのに、読後感がとても良いのです。ひんやりとした情景なのに、読み終わるとなんだか暖かくて♪ (読後感が暖かいのは、「雪むすめ」もですが~)
ピクシーを始めとして、それぞれのお話に不思議な存在も色々と登場します。異形の存在って、異形というだけで警戒されちゃったりするけど、本当はそんな悪いことばかりしてるわけじゃないんですよね。でも人間の娘に真剣に恋をしてても、そうは見てもらえないことも多いし、色々苦労が多いのです。なんとか上手くやろうと水面下の工作をしてみても、その水面下の工作のせいで、逆に真意を疑われてしまったり。なかなか大変なんですねえ。...って、お話の中ではピクシーでも、人間にも十分当てはまりますね。(岩波少年文庫)


+既読のアリソン・アトリー作品の感想+
「西風のくれた鍵」「氷の花たば」アリソン・アトリー
「グレイ・ラビットのおはなし」アリソン・アトリー

| | commentaire(0) | trackback(0)
Catégories: / / /

  [amazon] [amazon]
岩波少年文庫再読計画第6弾。今回はアジアの物語。「けものたちのないしょ話」は中国民話選、「ネギをうえた人」は朝鮮民話選です。
それぞれに30編ぐらいの物語が収められているのですが、どちらを読んでも、どこかで読んだような話ばかり。世界中、ほんと似たような話が多いものだなーと感心してしまいます。特に「けものたちのないしょ話」の方は、イソップ物語やグリム童話、ペロー童話、アラビアン・ナイト、そして日本の「因幡の白兎」、羽衣伝説、「聞き耳頭巾」、「こぶとりじいさん」、「ねずみの嫁入り」などなど...。「ブルータス、ここでもか」状態。(←まるっきり間違ってます) 「ネギをうえた人」の方は、もう少し朝鮮独自の物語が多いかな。天地創造の神話に繋がるような物語もいくつかあって面白かったです。

ところで、「ネギをうえた人」の表題作は、昔々、人間と牛の見分けがつかなくて、自分の身内も牛だと思って食べてしまっていた頃の話。親兄弟も自分の子供も、みんな牛に見えちゃう。だから間違えて食べちゃう... これはかなり怖いですよね。この本は小さい頃に読んだっきりなので、忘れてる話も多かったんですが、この「ネギをうえた人」の話はしっかり記憶に残ってました。さすがに子供心にも強烈だったんでしょう。...でも今読んでみると、牛と間違えちゃうんだったら、牛を食べなきゃいいのに、なんて思っちゃう。そこまでして牛が食べたかったのか? それとも牛しか食べるものがなかったのか...?
でもなぜここで「牛」なんでしょうねー。牛といえば、ヒンズー教では神様のお使いだし、ギリシャ神話ではゼウスが牛になったりもするのに(ミノタウロスなんかもいるけど)、スペインでは闘牛で殺されちゃう。(闘牛の由来って何なのかしら?) でも牛が鬼と結びついてることも多いですよね。全ては身体が大きいところに通じてるのかな。でも、牛って一体... 何なんでしょう?(岩波少年文庫)

| | commentaire(2) | trackback(0)
Catégories: / / /

 [amazon]
小さなオランダ人形「トチー」は、エミリーとシャーロットという2人の女の子のお人形。トチーにはお父さんの「プランタガネットさん」とお母さんの「ことりさん」、弟の「りんごちゃん」と犬の「かがり」がいて、幸せに暮らしていました。人形たちの一番の望みは、きちんとした人形の家に住みたいということ。今は靴箱の中に住んでいるのです。そんなある日、エミリーとシャーロットの大おばさんが亡くなり、エミリーたちは大おばさんの持っていた古い人形の家をもらえることに。しかしその家と一緒に、見た目はとても美しいけれど性格の悪い花嫁人形のマーチペーンも、2人のところに来ることになっていたのです。

岩波少年文庫再読計画第4弾。「人形の家」といえばイプセンが有名ですが、私にとってはこのゴッデンの「人形の家」の方が先。これが児童書なんですけど、ほんと侮れないのです。今回読むのは小学校の時以来なので、大体の流れと結末しか覚えてなかったんですけど... というか結末は何となく覚えていたんですけど、読み終わった時、不覚にも泣きそうになりました。(電車の中だったのに!) 子供たちと人形という分かりやすい設定に置き換えられてるだけで、その中身はとても深いです。外見の美しさに惑わされずに、内面の真実を見つめる目を持つことは、とっても大切なこと。...でも、なんてこと! いやー、ほんと切ないです。(岩波少年文庫)

| | commentaire(5) | trackback(1)
Catégories: / / / /

 [amazon]
金持ちのカリのために絵を描いていた時に、青い絵の具を無くしてしまったフェルコー。しかし弁償しようにもフェルコーは貧乏で、絵の具など買えないのです。フェルコーが絵の具を盗んだと責め立てるカリ。しかしフェルコーは用務員のおじさんに助けられ、野原に咲いている矢車菊から「ほんとうの空色」を作ることに...

ということで、岩波少年文庫再読計画第3弾。この本は私は題名も知らなかったんですけど、有名な作品だったのかな? 岩波書店のサイトでは、「世界の古典」ということで紹介されていました。作者のバラージュはハンガリー出身で、映画制作にも携わっていた人なのだそう。東欧圏のファンタジーって英語圏のものとはまた少し雰囲気が違っていて、それもまた素敵なんですよね。
この物語の「ほんとうの空色」とは、綺麗な青い色という意味ではなく、「本当の空」の色。この絵の具を塗ると、外が雲っている時は絵も灰色になるし、雨が降れば水が溢れ、晴れた日の夜は満天の星空になるのです。これがとても素敵! 使い道を間違えれば大変なんですが(笑)、フェルコーが屋根裏部屋でこの「ほんとうの空色」の絵の具が作り出した夜空を見ている場面など、ほんと幻想的な美しさです。私もこんな絵の具が欲しくなっちゃう。ラストはちょっぴり切ないんですけど、とても素敵な物語でした。読んで良かった!(岩波少年文庫)

矢車菊の青ってほんと綺麗な色ですよね。そういえばカシミール産のサファイアも、そのベルベットのような美しい青色がコーンフラワーブルー(矢車菊の青)と呼ばれてますね。WEBではタグで色を「blue」と指定するとこんな青色になりますが、矢車菊はまた少し違う青。もっと透明感があって優しくて爽やかで... こんな青色? ちょっと薄いかなあ。サファイアのコーンフラワーブルーはもう少し濃い色ですね。こんな青色? 今度は濃すぎ? 再現するのって難しいー。

| | commentaire(0) | trackback(0)
Catégories: / / /

 [amazon]
夏休みに、田舎のおばさんの家に預けられた3人の子供たち。偶然、足をくじいたプライスさんを助けたことから、プライスさんが魔女だということを知ってしまいます。プライスさんは3人に口止めをするために、末っ子のポールが偶然持っていたベッドのノブに魔法をかけることに。なんとそのノブをちょっと捻って願えば、ベッドが3人を望む場所に連れて行ってくれるというのです... ということで、岩波少年文庫再読計画第2弾。「床下の小人たち」のシリーズでも有名なメアリー・ノートンです。この1冊に、「魔法のベッド南の島へ」「魔法のベッド過去の国へ」の2つの物語が入っています。

子供たちが魔法で色んな所に行くことができるというのは、私の大好きなヒルダ・ルイスの「とぶ船」と似たような感じ。でもあちらは船に乗っていくんですが、こちらは普通のベッド。ノブ(ベッドの柱についている玉飾り)を一方に回せば現在の世界の行きたい場所へ、もう一方に回せば過去の世界へ... ベッドをこんな風に使ってしまうのが楽しいんですよね。北欧神話が根底にある「とぶ船」とはまた全然違う日常的な雰囲気を作り出していて、こちらもとっても楽しいです。そして「だれでも、きっとプライスさんみたいな人をしってると思います」と書かれているプライスさんは、そんな日常的な世界に相応しい日常的な魔女。まだまだ勉強中なのであまり高度な技を使えないし、ほうきに乗るのも上手くないんですけど、根底にはどこかメアリー・ポピンズみたいな雰囲気が漂っていて、さすがイギリスのファンタジー。必然的に子供たちの冒険も波乱万丈になってしまうんですけど、その普通さがほんと楽しくて。こういうファンタジーは大好きです(^^)。(岩波少年文庫)

| | commentaire(0) | trackback(1)
Catégories: / / /

  [amazon] [amazon]
「お姫さまとゴブリンの物語」は、ゴブリンに浚われそうになったお姫さまをカーディという少年が助ける話。「カーディとお姫さまの物語」は、その続編で1年後のお話です。

岩波少年文庫再読計画第1弾。...というのが何の計画なのかは最後にまわしますが。(^^ゞ
「ナルニア物語」のC.S.ルイスや、「指輪物語」のJ.R.R.トールキンも愛読していたというジョージ・マクドナルド。ルイス・キャロルに「不思議の国のアリス」の出版に踏み切らせたのも、このマクドナルドだとか。でも「ナルニア」や「指輪物語」は大好きでも、私がマクドナルドを読んだのってかなり遅かったんですよね。高校生ぐらい。そこから発展した後進の作品を先に読んでしまうと、どうしても元となった作品には目新しさを感じなくなってしまったりするし、高校生頃ということでタイミングも悪かったのかも。最初に読んだ時はそれほど印象に残らず、そのままになってしまっていたのでした。
で、今回読み返してみて。以前読んだ時よりも、ずっと良かったです。今の方が、こういう物語を素直に読めるようになってるのかも。「大きな大きなおばあさま」という、ちょっと不思議な存在(魔女ではないんです、一応)が登場するんですけど、彼女の描写がとても幻想的で素敵なんですよね。こういう物語が一番楽しめるのはもちろん小学生ぐらいの時なんでしょうけど、その時読むのでなければ、今の年ぐらいで読むのもいいかもしれないですねー。(岩波少年文庫)

そして岩波少年文庫再読計画とは。
子供の頃は、本と言えばまず岩波書店。特に岩波少年文庫が大好きだったんですよね。以前もCross-Roadの瑛里さんと「岩波少年文庫は読破したかったよね」なんて話をしていたことがあるんですが、最近も「れんげ野原のまんなかで」(森谷明子)に登場する能勢夫人が言ってる本は何かが分からず(どなたか分かった方は教えて下さい!)、柊舎のむつぞーさんと「岩波少年文庫を再読したくなった」という話をしていたんです。そして再読&読破にすっかり本気になってしまった私は、こんなページまで作ってしまったのでした。...あ、でも一見結構読んでるみたいですけど、大人用の本で読んでいる作品も「既読」にしてしまってるので、実際にこの版で読んでいる作品はもっと少ないです。少年文庫版ではなく大人用の本で読んでる作品はどうしようかちょっと迷うところなんですが、子供用に書き直した物を読んでもなあって気もするので、あまり再読しないかも。(中には読んでみたいのもあるんですけどねっ) 
リストを作ってみて、子供の頃のラインナップとはかなり変わってるのでびっくりです。大好きだった作品も随分なくなっちゃってて残念。


+既読のジョージ・マクドナルド作品の感想+
「お姫さまとゴブリンの物語」「カーディとお姫さまの物語」マクドナルド
「北風のうしろの国」ジョージ・マクドナルド
「かるいお姫さま」マクドナルド
「ファンタステス」ジョージ・マクドナルド
「金の鍵」「黄金の鍵」ジョージ・マクドナルド
「きえてしまった王女」「かげの国」ジョージ・マクドナルド

| | commentaire(0) | trackback(0)
Catégories: / / /

 [amazon]
「大魔法使いクレストマンシー」シリーズ外伝。短編が4つ入っています。私が一番気に入ったのは、「魔女と暮らせば」と「トニーノの歌う魔法」の主役同士の共演となる「キャットとトニーノと魂泥棒」かな。男の子2人が可愛いんですよー。あと、夢見師という職業の女の子が出てくる「キャット・オニールの百番目の夢」も、なかなか面白かったです。しかもこの女の子のお父さんは、「クリストファーの魔法の旅」に出てきた、クリストファーの学校時代の親友なんですよー。こんな風に話がどんどん広がっていくのって大好き。でもこれでクレストマンシーシリーズはオシマイらしいです。次世代のクレストマンシーの話とかもちょっと読んでみたかったんだけどな... そういうのが全然なくてちょっと残念。でも十分面白かったです。それにこのシリーズは表紙がとっても可愛くて大好き。手元に本を置いてるだけでも楽しかったし、読んで良かった♪
ダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品は、手元にはあと「星空から来た犬」と「七人の魔法使い」があるんだけど、さすがに10冊続けて読むと疲れますね。(笑) ということで、ファンタジーは一休み。次は海外ミステリに戻る予定です。(徳間書店)


+シリーズ既刊の感想+
「魔法使いはだれだ」「クリストファーの魔法の旅」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔女と暮らせば」「トニーノの歌う魔法」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法がいっぱい」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法の館にやとわれて」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「キャットと魔法の卵」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

+既読のダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品の感想+
「魔法使いハウルと火の悪魔」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「アブダラの空飛ぶ絨毯」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「デイルマーク王国史」1~4 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「わたしが幽霊だった時」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
留守中に読んだ本(18冊)(「マライアおばさん」「七人の魔法使い」「時の町の伝説」の感想)
「呪われた首環の物語」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「花の魔法、白のドラゴン」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「いたずらロバート」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジーランド観光ガイド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「バウンダーズ」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「星空から来た犬」「魔空の森ヘックスウッド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「バビロンまでは何マイル」上下 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ウィルキンズの歯と呪いの魔法」「海駆ける騎士の伝説」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「うちの一階には鬼がいる!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法!魔法!魔法!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ぼくとルークの一週間と一日」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「牢の中の貴婦人」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
Livreに「ダークホルムの闇の君」「グリフィンの年」「九年目の魔法」の感想があります)

| | commentaire(2) | trackback(0)

Note


MAIL FORMBBS

購読する ATOM


Powerd by MovableType4.24-ja
Copyright 2004-2011 四季. All rights reserved.