Catégories:“文学”

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自分へのクリスマスプレゼント2冊目。装丁がとても美しい本で、汚したりしないように普段以上に気を使ってしまいました。青のクロス張りにパラフィン紙。さらに函。クロスの青は、ラピスラズリというよりはむしろトルコ石という感じの明るい青なんだけど(ここの画像の色は函の色で、クロスはもっと明るい色)、表紙に飾られたG.F.ウォッツの「希望」という絵が、この明るい青色と良く合っていて、また素敵なんですよねえ。で、よくよく見たら、函の「Lapislazuli」の文字がラピスラズリ色でした。(笑) 
全部で5章に分かれていて、最初の「銅版」で見た銅版画の情景が、次章以降で物語として展開していきます。すごく静かなのに、なんとも言えない雰囲気があって、イメージを喚起させる文章。絵画的というか、時には手触りや匂いを感じるような気がするほど。一読して、まだあまり理解していない部分もあるんですが、でもそういうのは、これからゆっくり理解していけばいいんでしょうね、きっと。キリスト教的な死と再生を強く感じる作品でした。最終章の「青金石」みたいな話が最後に来るところがまた嬉しいのだわ。(国書刊行会)

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稲垣足穂さんの作品に、たむらしげるさんがイラストをつけた絵本。絵本とは言っても、稲垣足穂さんのショートショートが70編ほど収められているので、あまり小さな子供用とは言えないんですけどね。ちょっと前にこの本を戴いて、たむらしげるさんのイラストがとても素敵だったので、しばらく絵ばかり眺めていたのですが、ようやく読みましたー。表紙もちょっとクリスマスっぽいでしょう?(笑)


+既読の稲垣足穂作品の感想+
「一千一秒物語」稲垣足穂・たむらしげる
「一千一秒物語」稲垣足穂

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博物館を作るために、ある老婆に雇われた若い博物館技師は、採用されて、その村に住むことに。老婆が作りたいのは、この世のどこを探しても見つからない、それでいて絶対必要な博物館。老婆が少女の頃からずっと集めてきたのは、死んだ村の人間の形見だったのです... ということで、「沈黙博物館」、ようやく読めました。
形見とは言っても普通の形見ではなくて、娼婦の避妊リングだったり犬の死骸だったりするんですよね。ほのぼのとするような田園の情景に、時々物凄いモチーフが混ざってくるからびっくり。でも話が進むにつれて、そういう「形見の品」の持っている狂気が昇華されていくような感じが良かったなあ。
それにしても、この舞台になる村はどこなんでしょう。日本... ではないでしょうね。でもそれほどかけ離れた場所とも思えないし。もしかして、先日読んだ「寡黙な死骸 みだらな弔い」も、これと同じような場所だったのかしら? すっきりしないまま終わってしまって、気になる部分もあるんだけど、でも全体の雰囲気がとても良かったです。(ちくま文庫)


+既読の小川洋子作品の感想+
「寡黙な死骸 みだらな弔い」小川洋子
「沈黙博物館」小川洋子
「心と響き合う読書案内」小川洋子
Livreに「偶然の祝福」「博士の愛した数式」の感想があります)

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ほんのりブラック風味の、不思議な連作短編集。それぞれの短編が、何かしらのキーワードで次の話と繋がっています。キーワードは人間であったり物であったりと色々。でも、すんなりと素直に繋がっていくのではなくて、ちょっとずつ捩れているんですよね。最後には、どこからどこまでが現実で、どこからどこまでが幻想なのかが分からなくなっちゃって、メビウスの輪状態。この繋がり方も面白いし、この雰囲気は好きだなあ。全部が繋がった途端、バラバラに壊れてしまいそうな危うさも。(中公文庫)


+既読の小川洋子作品の感想+
「寡黙な死骸 みだらな弔い」小川洋子
「沈黙博物館」小川洋子
「心と響き合う読書案内」小川洋子
Livreに「偶然の祝福」「博士の愛した数式」の感想があります)

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15歳の誕生日に家出をした「田村カフカ少年」と、猫の言葉が分かる「ナカタさん」、それぞれの視点から進行していく物語。最初はなかなか波に乗れなかったんだけど、1巻の後半からは一気に面白くなりました。でもねー、確かに面白かったんだけど、ちゃんと理解してるかと言われると不安なものが...(^^;。古今東西の文学や哲学からの引用がやたらと多いし、色々なモチーフが凄く暗示的なのです。プラトンの「男男・男女・女女」の話とか、面白かったですけどね。図書館館長の佐伯さんやナカタさんは、神様にすぱっと割られちゃった人たちなのかなー、とか考えたりして。
2人の人物の視点から語られていくところとか、図書館や森が重要なモチーフとなってるところが、まるで「世界の終わりとハードボイルドワンダーランド」。あれをもっとシュールにした感じ。でもやっぱり私は、「世界の終わり~」の方が好きだなあ。「海辺のカフカ」には、「世界の終わり~」を読んだ時ほどののめり込み感はなかったし、あの作品ほど何度も読み返したくはならないと思うし。あ、でも「世界の終わり~」もしばらく読んでいないので、頭の中で勝手に美化してる可能性がありますけどね。(笑)(新潮社)


+既読の村上春樹作品の感想+
「海辺のカフカ」上下 村上春樹
「雨天炎天」村上春樹
他の作品に関してはほとんど感想を書いていませんが、Livreに「村上ラヂオ」の感想があります

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