Catégories:“神話・伝承の研究”

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風待屋の sa-ki さんに教えて頂いた、イギリスの妖精をイラスト付きで紹介している本。本当はたらいまわしの第8回「あなたが贈られたい(贈りたい)本はなんですか?」で出してらしたピエール・デュボアの「妖精図鑑」も合わせて見たかったんですけど、そちらはまたいずれ...。

ブラウニーやドワーフ、エルフなんかの有名な妖精は知ってますけど、もう全然名前を聞いたことがない妖精もいっぱい。イギリスには、これほど沢山の妖精がいるんですか! しかも同じくブリッグズの、富山房から刊行された「妖精事典」には約400種類の妖精が紹介されていて、これはその中から101を選んで紹介したのだそう。まだまだこの4倍もいるんですね。
日本で妖精といえば、基本的に可愛らしくて良いイメージなんじゃないかと思うんですが、ここに登場する妖精は気まぐれだったり意地悪だったり、時には残酷だったり。人さらいの話も多いし、人間の日々の仕事を手伝ってくれてても、ある日突然ふいっと出て行ってしまったりするし、昨日までは機嫌が良くても今日はまた分からないし。実際、妖精を信じていた昔の農家の人々は、相手が良い妖精であっても決して怒らせないように気をつけていたようです。妖精とつきあうのは、相当しんどそう...。なんだか妖精というより、単なる駄々っ子の相手をしてるような感じもするなあ。というよりも、むしろ日本の妖怪のイメージ? まあ、妙な現象が起きたらそれを全部妖精のせいにしていたからこそ、こういった妖精が沢山生まれることになったんでしょうけどね。(きっと人為的な「妙な現象」も多かったんでしょうね)
ファンタジー作品を読んでいて聞き慣れない妖精が出てきた時などに、役立ちそうな1冊です。(ちくま文庫)


+既読のキャサリン・ブリッグズ作品の感想+
「妖精 Who's Who」キャサリン・ブリッグズ
「魔女とふたりのケイト」K.M.ブリッグズ

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「ケルトの神話」の方は画像は出ませんね。ええと、ケルトの神話というのは、アイルランドに残っている神話。amazonのレビューでは絶賛されてるんですが、私にはちょっと読みにくかったです...。ちょっと気を抜いた途端に分からなくなるので、何度も何度も前に戻って読み返してしまったわ。アーサー王伝説になっていった部分とか、ギリシャ神話や北欧神話を思い起こさせる部分も色々とあって、そういうのは興味深かったんですけどね。1つ「おっ」と思ったのは、「昼と夜」が「永遠」という意味だというクダリ。ジャズのスタンダードナンバーの「Night and Day」にも、実はそういう意味があったのかしら。昼も夜も... ぐらいにしか思ってなかったです(^^;。(それが続くと永遠なのね)
「妖精とその仲間たち」の方は、妖精の案内本。本には妖精の挿絵も沢山入っていて、特に巻頭のカラーの絵がとても綺麗なんですが(本文中に入ってる白黒のもカラーで見たかった)、読んでる間に頭をずっとちらちらしてたのが、エリナー・ファージョンの「ヒナギク野のマーティン・ピピン」。ここでその本の表紙を出したかったんですが、今の本は私が持ってるのと装丁が変わっちゃってるみたいで残念。代わりに、その中に登場する話の1つを絵本にした「エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする」を出してみました。(これも絵は違うんですけどね) あと、妖精の出てくるお話の簡単な紹介も色々とあって、やっぱりどこの国にも似たような民話があるものなんだなーと改めて感心しちゃいました。(羽衣伝説とか浦島太郎とかね) 
日本では黒猫が不吉とされてたりするけど、イギリスでは黒猫の方が縁起が良くて、白猫の方が不吉なんですってー。その割に黒猫は魔女の変身だと信じられてたって... それって本当に縁起いいの?(笑) あと、元々妖精は巨人だったのに、戦いで敗れて海の彼方に逃れたり地下に潜ったりして、そのうちに崇められなくなり供物を捧げられなくなると、だんだん背が低くなって小さな妖精になったんだそうです。スコットランドでは緑が妖精の色だから不吉だとか(ケルト民族は緑を死の色としてたそうな)、青は永遠の冷たさ、赤は地獄の炎を意味するとか、色のイメージもまた全然違う! 知らないことが色々あって、こちらは結構面白かったな。あと、福島県に井村君江妖精美術館があって、妖精絵画コレクションが展示されてるとか。行ってみたーい。(ちくま文庫)


+既読の井村君江作品の感想+
「ケルトの神話」「妖精とその仲間たち」井村君江
「妖精学入門」「ケルト妖精学」井村君江
Livreに「アーサー王ロマンス」の感想があります)

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アーサー王ゆかりの地への旅行記。ちょっと作者の準備不足が目につくかなー。それにアーサー王伝説自体をあまり良く知らない人のためには、この程度の説明は必要なんでしょうけど、でも「紀行」と言うからには、やっぱもっと旅行記の部分に比重を置いて欲しかった。...とは言え、やっぱり読みやすかったし、面白かったです。読んでいると、実際にこの本を持ってイギリスに行きたくなっちゃいます。アヴァロンの湖と思しき場所の写真にはちょっとがっかりしたんですけど(これじゃあ、普通の川じゃん)、でもウィンチェスター城に置かれているという円卓は見てみたいぞ!!(中公新書)


右は、RoxyMusicの「Avalon」です。いやあ、懐かしいなー。(脈絡ナシ)

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アーサー王伝説の解説書としては名著と名高い本(らしいです)。 でも、本当はかなり前に読み始めてたのに、マリオン・ジマー・ブラッドリーの「アヴァロンの霧」を読んでしまった後は、読むのをすっかり忘れてしまっていていました。(汗)
「アヴァロンの霧」を読む前は、結構楽しく読んでたと思うんですけどねー。一旦あれを読んでしまったらダメですね。先日むつぞーさんが、「アヴァロンの霧」の後に読んだら、トマス・マロリーの「アーサー王の死」は、「まるで記事を読んでる感じだった」というようなことを仰ってましたが、まさしくその通りでした。ほんと、あの生き生きとしていた人たちはどこに行っちゃったの?って感じ。それだけ「アヴァロンの霧」が凄かったってことなんでしょうねー、きっと。
ということで、感想としては「良く分かりませんでした」、です(^^;。(晶文社)

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