Catégories:“ミステリ”

Catégories: / /

 [amazon]
今回の「セ・シーマ」の「名探偵夢水清志郎の謎解き紀行」は、なんとオリエント急行が舞台。トルコのイスタンブールからフランスのパリまで列車の旅をするというのです。早速イスタンブールへと飛ぶ夢水清志郎。そして同じ列車に乗ることになったのは、怪盗クイーン、探偵卿、海賊、トルコの犯罪組織・黒猫の双子の兄妹... 残念ながら、今回岩崎三姉妹は留守番です。

今回は名探偵夢水清志郎(教授)と怪盗クイーンが共演なんですが、なんと挿絵も共演です。村田四郎さん描かれる教授と、K2商会さん描かれる怪盗クイーンが表紙に! ...なのですが、あまりの違和感のなさに、最初全然気付かなかった私... 私の目って変?!
可笑しかったのは、教授とクイーンが季節の贈り物をする間柄だったってこと。クイーンのカリブ海クルージングのお土産のお返しに教授が送ったのは、コタツやみかん、綿入れ半纏などが入った「日本の冬気分セット」ですって。半纏を着てコタツに入ったクイーン、機嫌よく手作りおでんなんかも用意しちゃいます。ま、それがまたジョーカーを怒らせることになるのですが...。
結果としては引き分けなんですけど、どうも印象としては教授の方がいいとこが多かったような気がします。クイーンはジョーカーにこっぴどく叱られるし、1人トルバドゥール号出て行っても誰にも心配してもらえないどころか... だし、変装をあっさり見抜かれてしまったりもするし... 逆に、いつもは暇さえあれば意地汚く食べている印象の教授(今回もかなり食べてますが!)、なかなかかっこ良かったです。でも岩崎三姉妹がお留守番で、出番がほとんどなかったのが残念。次回はぜひみんな一緒で! (講談社青い鳥文庫)


+シリーズ既刊の感想+
ブログにはこれ以前のシリーズ作品の感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「虹北恭助のハイスクール・アドベンチャー」「笛吹き男とサクセス塾の秘密」はやみねかおる
「オリエント急行とパンドラの匣」はやみねかおる
「卒業 開かずの教室を開けるとき」はやみねかおる

+既読のはやみねかおる作品の感想+
「都会のトム&ソーヤ2 乱!RUN!ラン!」はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ3 いつになったら作戦(ミッション)終了?」はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ4 四重奏(カルテット)」はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ5 IN塀戸(VADE)」はやみねかおる
「都会のトム&ソーヤ6 ぼくの家へおいで」はやみねかおる
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

| | commentaire(2) | trackback(0)
Catégories: /

 [amazon]
「氷菓」「愚者のエンドロール」に続く、古典部シリーズ3作目。とうとう文化祭が始まり、古典部も文集「氷菓」を販売することに。しかし30部の予定だった発行部数は、何かの手違いで200部に...?!

今回は古典部の4人のメンバーの視点から順番に描かれていて、それぞれの個性が感じられて楽しいです。このシリーズは、毎回趣向が凝らされていて楽しいなあ。そして今回、200部もの文集を捌かなくちゃいけなくなった面々が大変なんですけど、そこにいい感じで文化祭が絡んでくるんですよね。わらしべプロトコル、最高! 千反田えるの意外な手際とそのオチ(笑)も楽しいです~。そして今回、自らデータベースと称する福部里志の「データベースは結論を出せないんだ」発言や、伊原摩耶花と漫研の河内先輩のやりとりが痛かったです...。「ピンポン」(映画)で、「なにしろ才能というものは、望んでいる人間にのみ与えられるものではないからな」という台詞があるんですよね。それを思い出しちゃいました。
「クドリャフカの犬」というタイトルがもっと中身に密接に繋がってくるのかと思ってたのに、期待したほどではなかったのがちょっぴり残念でしたが、今回も楽しかったです。(角川書店)


+シリーズ既刊の感想+
「氷菓」「愚者のエンドロール」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「クドリャフカの順番 『十文字』事件」米澤穂信
「遠まわりする雛」米澤穂信

+既読の米澤穂信作品の感想+
「春期限定いちごタルト事件」米澤穂信
「犬はどこだ」米澤穂信
「夏期限定トロピカルパフェ事件」米澤穂信
「ボトルネック」米澤穂信
「インシテミル」米澤穂信
Livreに「さよなら妖精」の感想があります)

| | commentaire(10) | trackback(5)
Catégories: / / /

 [amazon]
「結構元気に病人をやっている」(笑)若だんなのシリーズ第4弾。やっぱり畠中さんはこのシリーズが一番好き! そりゃ4作目ですから「しゃばけ」や「ぬしさまへ」の頃の新鮮味は薄れてしまってるし、若だんなのお兄さんの話がすっかり落ち着いて以来、特に大きな波風も立たないんですけど、でもマンネリ化を恐れずにこの路線を追求していって欲しいなあ。
今回は屏風のぞきや鳴家といった、今まで脇でいい味を出していた妖(あやかし)が中心となった話があったり、5歳の頃の若だんなのエピソードなんかもあったりして、相変わらずのほのぼのぶり。でも突然、「吉原の禿を足抜けさせて一緒に逃げることにしたよ」などと爆弾発言をしてくれたりします。若だんなが駆け落ち? しかも吉原の... ええっ?!
そんな中で、今回一番気になってしまったのは、初登場の妖(あやかし)「狐者異(こわい)」。他の妖とは違って、人間はもちろんのこと、妖ともまじわらない狐者異は、仏すらも厭い恐れたという妖なんですよね。それがなぜなのか誰も教えてくれないし、生れ落ちた瞬間から、他の者たちのつまはじきとなる運命。受け止めきれた者がいないというこの狐者異に、若だんなが手を差し伸べるのですが...
一応今回の話はこれで終わりなんだけど、この狐者異、また登場しそうな気がします。そしてその話こそが、このシリーズ全体の山場となりそうな予感...。(新潮社)


+シリーズ既読の感想+
「しゃばけ」「ぬしさまへ」「ねこのばば」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「おまけのこ」
「うそうそ」畠中恵
「みぃつけた」畠中恵
「ちんぷんかん」畠中恵
「いっちばん」畠中恵

+既読の畠中恵作品の感想+
「ゆめつげ」畠中恵
「とっても不幸な幸運」畠中恵
「アコギなのかリッパなのか」畠中恵
「まんまこと」畠中恵
「つくもがみ貸します」畠中恵
「こころげそう 男女九人お江戸の恋ものがたり」畠中恵
Livreに「百万の手」の感想があります)

| | commentaire(4) | trackback(3)
Catégories: / /

 [amazon]
8歳の時に会って一目惚れした許婚が数ヵ月後に死亡。そして9年後、17歳になった芳娥は許婚の死は殺人だったことを知ることになり、犯人を探し始めます。許婚は当時の宋の宰相・王安石の長男で、当世きっての秀才と名高かった人物。王安石の推進する「新法」にも大きく貢献していました。犯人は「新法」瓦解をたくらむ、旧法派の大物・司馬公と思われるのですが...。

森福都さんの新作。森福さんお得意の中国を舞台にしたミステリです。(嬉)
王安石や司馬公は実在の人物だし、新法派・旧法派の争いも本当にあったんですね。宋代の神宗~哲宗皇帝の時代が舞台。
中国冒険活劇... ってほどではないんですが、剣戟場面もありますし、芳娥自身がかなり長身の男装の麗人なので、司馬公に近づくために大人気女優・月英の助けを借りて偽劇団を作ってみたり、その後の逃亡劇や幻の漆黒泉探し、そこに隣国・西夏の存在や幻の武器開発も絡んできて、なかなか盛りだくさんな華やかさとなってます。芳娥の許婚を殺した真犯人は本当に司馬公なのか、それとも... と、みんなが疑心暗鬼になってくるのも楽しかったし。これで許婚の若い頃にそっくりという少游がもうちょっと活躍してくれれば、もっと良かったんですけどねえ。
でも実は犯人が誰かとか黒幕が誰かとかそういうのよりも、漆黒泉の正体にびっくりでした、私。そ、そういうことだったのか...!
いえ、これは別に秘密でもなんでもなくて、物語の前半で分かっちゃうんですけどね。なるほどねえ...。(文藝春秋)


+既読の森福都作品の感想+
「琥珀枕」森福都
「漆黒泉」森福都
「狐弟子」森福都
「楽昌珠」森福都
「肉屏風の密室」森福都
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

| | commentaire(2) | trackback(1)
Catégories: /

 [amazon]
単なる犬捜しのつもりが本格的な探偵業をすることになってしまった紺屋長一郎と、探偵に憧れて押しかけてきたハンペーこと半田平吉の2人の視点から展開していく、ハードボイルド系作品。登場人物の平均年齢もぐっと上がるし、これまでの作品、特にホータローの古典部シリーズや「春期限定いちごタルト事件」とはまるで違う雰囲気なんですねー。
本当は人間捜しの探偵業なんてしたくないのに、失踪した孫娘の行方を捜して欲しいという依頼を受けてしまう長一郎。彼の視点は、意外なほど本格的なハードボイルド。対するハンペーの視点は、「トレンチコート」「サングラス」「マティーニ」と、本当は形から入りたがる彼らしいユーモラスなハードボイルド。こちらの仕事は、地元の神社に伝わる古文書調べ。途中「オロロ畑」が出てきた時はびっくりしましたけど、そう言われてみれば、丁度萩原浩さんの「ハードボイルド・エッグ」みたいな雰囲気ですね。(笑) 登場した時は、単なる勉強嫌いのオチコボレキャラかと思ってたのに、意外や意外! なかなかいいですねえ、彼。

ただ、「失踪人捜し」と「古文書調べ」という2つの依頼が、どんな感じで繋がっていくかっていう肝心な部分に関しては、面白いというよりも正直じれったく...。普通、もう少し途中経過を報告しないですか? あ、でもこのラストはかなり好き。これが読めたんだから、まあいっか、とも思ってしまいました。(^^ゞ
ハンペーもまだこれからなんでしょうけど、長一郎に関してはまだまだ明かされてない部分が多いし、本領発揮もしてない感じ。長一郎のチャット相手のGENの正体もそのうち明かされるのかな? 続編もありそうなので、楽しみです。(東京創元社)


+既読の米澤穂信作品の感想+
「春期限定いちごタルト事件」米澤穂信
「犬はどこだ」米澤穂信
「クドリャフカの順番 『十文字』事件」米澤穂信
「夏期限定トロピカルパフェ事件」米澤穂信
「ボトルネック」米澤穂信
「遠まわりする雛」米澤穂信
「インシテミル」米澤穂信
Livreに「氷菓」「愚者のエンドロール」「さよなら妖精」の感想があります)

| | commentaire(17) | trackback(7)
Catégories: /

 [amazon]
「フォー・ディア・ライフ」「フォー・ユア・プレジャー」に続く花咲慎一郎シリーズ第3弾。
このシリーズは大好きなので、出た時から読みたくて仕方なかった作品。でも、ちょっと物足りなかったかな... 今回、山内練の隠し子疑惑なんてものがあるので(笑)、全編を通して山内練が登場してくれて嬉しいんですけど、でもなんだか今回の山内練は、いつもと違うんですよね。
このシリーズって、ハナちゃんこと花咲慎一郎が色んな事件に振り回されてるうちに、事件同士に思わぬ繋がりが出てきて、限られた時間の中でパタパタとそれらが綺麗に片付いていくのが一番の魅力だと思ってるんですが、今回の作品にはそういうのがないんです。しかもいつもなら、そこには冷酷非道な山内練のおかげでたっぷりと緊迫感があるのですが、今回の山内練は妙にハナちゃんに優しいというか甘いというか...(^^;。...もっとも、今回は1つの長編というよりも3編の連作短編という感じなので、事件の関連については仕方ないのかもしれないんですけどね。(だからといって、別々に楽しめるほど、独立した短編とも思えないんですが)
まあ、そんな風になんだかんだと思いつつも、やっぱりこのシリーズは大好き。探偵業はしているけれど、本職はあくまでも保育園の園長先生のハナちゃん。いつも古本ばかりで可哀想だからと、ようやく入った現金収入で新品の絵本を買いに行ったり、ヨレヨレに疲れてるのに、子供たちのためにインスタントラーメンの匂いが部屋に籠もらないよう、屋上に出るハナちゃんが大好きです。(実業之日本社)


+シリーズ既刊の感想+
「フォー・ディア・ライフ」「フォー・ユア・プレジャー」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「シーセッド・ヒーセッド」柴田よしき

+既読の柴田よしき作品の感想+
「ワーキングガール・ウォーズ」柴田よしき
「窓際の死神(アンクー)」柴田よしき
「夜夢」柴田よしき
「激流」柴田よしき
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

| | commentaire(6) | trackback(3)
Catégories: /

 [amazon]
現在37歳独身、大手総合音楽企業企画室の係長・墨田翔子が主人公。恋人もなく、部下の人望もなく、1人でランチはお手の物。しかし仕事一筋の生活にふと疲れを感じた時、彼女は思い立って有給をとりオーストラリアのケアンズへ...。

ということで、働く女性たちのお話。社会に出て働く以上、仕事面でも人間関係面でもストレスとは無縁ではいられないし、仕事が出来れば出来たで同僚に妬まれたり中傷されたり、出来なかったら出来なかったで上司に叱責されるし、しかも時にはセクハラの危険もあるし、男尊女卑のオヤジどもとも戦わなくちゃいけなかったりして、そりゃもう大変。(もちろんそんなマイナス面ばかりではないけれど)
そんな中で頑張ってる女性たちの描写がすごく素敵です。特に主人公の墨田翔子、こんな女性だったら上司にしたいなあって思っちゃう。人に対する好き嫌いは当然あるけど、それとは別にいい仕事をする人間は認めているし、ミスは容赦なく指摘する。相談事をした時は意外と親身になってきちんと考えてくれ、それだけでなく行動に移す。
1人ぼっちの自分の姿に、時には自嘲気味になる彼女なんですが、きっと自分で思ってるほど嫌われてるわけじゃないんでしょうね。そりゃあこれだけ仕事ができる女性が上司だったら、意識もするし、とっつきにくく感じても不思議じゃないです。まあ、あんな風に人前で計算ミスの指摘をされたくはないですが...(^^;。 相談事をした女性たちも、その懐の意外な深さに驚かされたはず。そこらの男どもより、ずっと男前。最後の対決もかっこよかったな。(新潮社)


+既読の柴田よしき作品の感想+
「ワーキングガール・ウォーズ」柴田よしき
「シーセッド・ヒーセッド」柴田よしき
「窓際の死神(アンクー)」柴田よしき
「夜夢」柴田よしき
「激流」柴田よしき
Livreに、これ以前の全作品の感想があります)

| | commentaire(0) | trackback(1)

Note


MAIL FORMBBS

購読する ATOM


Powerd by MovableType4.24-ja
Copyright 2004-2011 四季. All rights reserved.