Catégories:“ミステリ(翻訳)”

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「老人たちの生活と推理」に引き続き、「海の上のカムデン」シリーズの2作目と3作目。こちらも楽しかったです。2作目のマーティネス警部補は、好奇心旺盛な老女たちにダミーの任務を与えて事件から遠ざけようとするけど失敗。3作目は、老人ホームで起きた殺人事件の担当は、いつものマーティネス警部補ではなくて、ごく事務的なベンソン部長刑事だった...と、変化を作り出そうとする苦心のあとが?(笑) 老人ホームの厨房にいるシュミット夫人の料理も、ますます豪華になって美味しそうだし。でも私に限っていえば、アンジェラやキャレドニアといった元気なおばあちゃんたちと、若くてハンサムなマーティネス警部補の会話が楽しめれば十分。やっぱりこのシリーズは登場人物たちのやりとりがとても楽しいです。でもね、マーティネス警部補がギルバート・ローランドという映画俳優の若い頃に似てるそうなんですけど、その顔写真が検索しても全然見つからないんです! メキシコ系で口髭を生やしてるそうなので、なんだか想像がつく気はするのですが...。ああ、気になる~。(創元推理文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「老人たちの生活と推理」コリン・ホルト・ソーヤー
「氷の女王が死んだ」「フクロウは夜ふかしをする」コリン・ホルト・ソーヤー
「ピーナッツバター殺人事件」コリン・ホルト・ソーヤー

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サンディエゴから北に20マイルのところにある超高級老人ホーム、海の上のカムデン。ここの建物から浜に下りる階段の下で、入居者のうちでも最も大人しく、最も人畜無害な女性が死んでいるのが発見されます。なかなか進まない警察の捜査に業を煮やした4人の元気なおばあちゃんたちが、推理に乗り出すのですが...。

ということで、「海の上のカムデン」シリーズの1作目。老人ホームが舞台の作品といえば、やっぱり島田荘司氏の「ひらけ!勝鬨橋」を思い出すなー。で、あちらの息詰まるゲートボール勝負(笑)とカーチェイスが楽しかったんですけど、こちらのおばあちゃんたちもすっごく元気で楽しい! 4人のおばあちゃんたちが探偵ごっこの相談をしているところなんて、まるで女学生みたいで可愛いのです♪ それにこの老人ホームに捜査にやってきたマーティネス警部補の、老人たちとのユーモアたっぷりの応酬ってば。でもそういうユーモラスなドタバタミステリかと思いきや、その奥にはなかなか深いものも含まれていました。それぞれの老人たちが積み重ねてきた人生の歴史の重みもあるし、「老い」ならではの問題も無視できないし、人の死が決して珍しいことではない老人ホームでの殺人事件って、普通のミステリ作品とはまたちょっと違うんですね。そんな風に、ユーモアの奥に内包している深みと切なさが、またとても良かったです。
このシリーズは今3作目までが訳されているんですけど、もう既に9作目まで書かれているようですね。近々発刊予定の4巻は光原百合さんが解説をされるそうなので、それも楽しみ。続けて2巻3巻にいきまーす。(創元推理文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「老人たちの生活と推理」コリン・ホルト・ソーヤー
「氷の女王が死んだ」「フクロウは夜ふかしをする」コリン・ホルト・ソーヤー
「ピーナッツバター殺人事件」コリン・ホルト・ソーヤー

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猫の事件簿シリーズ4冊目。今回知ってたのは、ウィリアム・L・デアンドリア。(やっぱり1人しか知らないのね...) 今回はちょっと低調だったかなあ。バーバラ・コリンズ&マックス・アラン・コリンズの「どうして黙ってるの」は、なかなか良かったんですけどね。でもバーバラ・コリンズは1巻にも作品を書いてるんですけど、1巻の17編を書いた作家の中で唯一の猫嫌い人間だって、解説に書いてあったぞー。(笑)
デローリス・スタントン・フォーブズの「もの言わぬ動物たち」とジャン・グレープの「どっちつかず」は、まあまあ。悪くはないんだけど、他の作品も読みたいというほどではなかったような。そして、「夢の扉」のジョン・ラッツは、映画「ルームメイト」で有名になった人なのだそうです。それも納得のホラーぶりでした。...でも、今回低調に感じたのは、そろそろ短編に飽きてきたというのもあるのかも。こっちはちょっと一休みして、次は普通の本を読もうっと。(二見文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「猫の事件簿」ピーター・ラヴゼイ他
「貴婦人のペルシャ猫」エドワード・D・ホック他
「魔女のオレンジ猫」シャーロット・マクラウド他
「宝石商の猫」ウィリアム・L・デアンドリア他
「猫が消える町」「inハリウッド 猫の事件簿」ナンシー・ピカード他

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猫の事件簿シリーズ3冊目。今回知ってたのは、ナンシー・ピカードだけです。なんで各巻1人ずつしか知らないんだろう...?(それは単に海外物に詳しくないから・笑)
ええと、ナンシー・ピカードは、サイトを開く前にジェニー・ケインシリーズを7冊ぐらい読んでるので、今回の短編はとってもお久しぶり。彼女の「水曜日の女(長編風短編の試み)」は、なかなか面白かったです。20ページほどの短編なんですけど、その内容というのが、「全18章+エピローグ」という長編のプロットだけなんですよ。でもプロットだけでも登場人物の人となりは伝わってくるし、その場の情景も浮かんでくるんですよねえ。こういうアイディアって面白ーい。(こんな作品を書く人と思ってなかったのも大きいかな)
そして今回一番面白かったのは、表題作の「魔女のオレンジ猫」。これはミステリというよりファンタジーですね。案外ブラックな話が多いこのアンソロジー集なんですけど、これは読後感も良かったなあ。こういう話は大好き。シャーロット・マクラウドは、他の作品もぜひ読んでみなくっちゃ! この人の作品は色々と翻訳されてるようで嬉しいな。...というよりむしろ、作品数が多くてどれから読んだらいいのやらだったりして...。(アリサ・クレイグ名義の作品もあるらしい) とりあえずデビュー作は「にぎやかな眠り」のようですね。
あと他の作品では、マーガレット・マロンの「内なる獣」も良かったです。ちょっぴりブラックなんだけど、でも爽快なのだ。(二見文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「猫の事件簿」ピーター・ラヴゼイ他
「貴婦人のペルシャ猫」エドワード・D・ホック他
「魔女のオレンジ猫」シャーロット・マクラウド他
「宝石商の猫」ウィリアム・L・デアンドリア他
「猫が消える町」「inハリウッド 猫の事件簿」ナンシー・ピカード他

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猫の事件簿シリーズ2冊目。今度は9編が収められていて、この中の作家で知ってたのはエドワード・D・ホックだけ。というか、そもそもこのアンソロジーは、エドワード・D・ホックが目当てだったんですよね。「怪盗ニック」のシリーズを読んで、それがすごく面白かったので。で、やっぱりこの人の短編は抜群に上手いです! 長編好きの私でも色々と読んでみたくなっちゃうぐらい。やっぱりサム・ホーソーンのシリーズも読んでみなくちゃいけないなあ。
あと気に入ったのは、シャーリン・マクラムの「ただでは死なない」、ジョン・F・スーターの「非情の雨」。ホラー調のB・W・バッティンの「報い」もなかなか良かったです... が、この3人の作品もほとんど日本に紹介されてないらしい... これじゃあ新しい出会いにならないよぅ。ダメじゃん!(二見文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「猫の事件簿」ピーター・ラヴゼイ他
「貴婦人のペルシャ猫」エドワード・D・ホック他
「魔女のオレンジ猫」シャーロット・マクラウド他
「宝石商の猫」ウィリアム・L・デアンドリア他
「猫が消える町」「inハリウッド 猫の事件簿」ナンシー・ピカード他

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猫にまつわるミステリばかり17編が収められた短編集。アンソロジーってお初の作家さんとの出会いの場として凄くいいと思うし、私もキレの良い短編は大好き。でもね、やっぱり長編の方が好きなんですよー。積読本の中から次の本を選ぶ時も、つい長編を手に取ってしまって、短編集が残りがち。 ...なのに! なぜ買ってしまうのかしら、私ってばー。
この本は「猫の事件簿」シリーズになってるんですけど、全部で6冊出てて、6冊とも持ってるんですよぅ。や、「猫」という言葉に惹かれて魔が差したのは、自分でもよーっく分かってるんですが...。(^^ゞ

で、いざ読み始めて。んんっ、これはなかなかいい感じ?
17編のうち、私が知ってる作家はピーター・ラヴゼイだけだったんですけど、でも全体的になかなか良かったような。このシリーズ、マーティン・H・グリーンバーグとエド・ゴーマンの2人が編集してるんですけど、以前読んだエド・ゴーマン編のアンソロジー2冊もなかなか良かったんですよね。もしかしたら好みが合うのかしら。これは他の5冊も楽しめそうな予感... 良かった!(ほっ)
中でも特に気に入ったのは、ドロシー・B・ヒューズの「いたずら猫の大作戦」と、デヴィッド・H.エヴァースンの「猫さらい」。この2人の作品は他にも読んでみたくなりました... が、2人とも全然作品が日本に紹介されてないらしい。ドロシー・B・ヒューズは短編がいくつか翻訳されてるみたいだけど、デヴィッド・H.エヴァースンに至っては、この「猫さらい」1編だけ?!そんなあ、殺生な。このユーモア感覚、絶対好きな感じなのにー。
あと、ビル・プロンジーニの「猫は幽霊がきらい」も結構良かったです。これは「名無しの探偵(オプ)」シリーズなんですって。そういうのもあるのね。覚えておこうっと。(二見文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「猫の事件簿」ピーター・ラヴゼイ他
「貴婦人のペルシャ猫」エドワード・D・ホック他
「魔女のオレンジ猫」シャーロット・マクラウド他
「宝石商の猫」ウィリアム・L・デアンドリア他
「猫が消える町」「inハリウッド 猫の事件簿」ナンシー・ピカード他

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シブミとは、「渋み」のこと。父はドイツ人で母はロシア貴族、しかし日本人の心を持つという暗殺者が登場。このシブミという言葉がちょっと微妙なんですけど、でも「侘び寂び」みたいな直接的な言葉でない分、実は良かったのかも。西洋人が書いた「日本」にしては、驚くほど違和感がないです。トレヴェニアン自身が、主人公と同じように戦中戦後の日本に暮らしていたことがあるんじゃないかってぐらい。特に桜の花に対する情感なんて、とっても日本的なんですよー。
既読の「バスク、真夏の死」「夢果つる街」に比べて若干読みにくかったのですが、大きな流れ小さな流れ共に「おお!」という場面があり、最終的にはやっぱり面白かったです。ただちょっと残念だったのは、途中で出てくる「裸-殺」というワザについて詳細に書かれていないこと。でも危険な登山場面を描いたら、映画化の時に若く優秀な登山家が1人死亡(多分「アイガー・サンクション」ですね)、美術館から絵画を盗む話を描いたら、まさにその方法でミラノの美術館から絵が盗まれた(「ルー・サクション」かな?) ということもあったって、原注にありました。やっぱりそういう危険性って常にあるものなんですね。そういや、ドナルド・E・ウェストレイクの「ジミー・ザ・キッド」でも、誘拐ミステリを読んだ登場人物が、それをそのまま実行してみようなんて思っちゃう話だったもんなあ。実際やってみたくなる人って、思ってる以上に多いのかも。(ってか、1人でも真似したら大変なんだよね...(^^;)(ハヤカワ文庫NV)


+既読のトレヴェニアン作品の感想+
「夢果つる街」トレヴェニアン
「シブミ」上下 トレヴェニアン
「ワイオミングの惨劇」トレヴェニアン
Livreに「バスク、真夏の死」の感想があります)

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