Catégories:“ミステリ(翻訳)”

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各国の移民たちの吹き溜まりの街、モントリオールのザ・メインで起きた殺人事件。この街を知り尽くし、街の法律でもあるラポワント警部補は、押し付けられた新人刑事と共に事件を調べ始めます。
ミステリというよりもハードボイルド。でもこれはもう既にそういう範疇を超えてる作品かも。主人公は確かにラポワント警部補なんだけど、本当の主人公はこのザ・メインという街に違いないです。移民だの売春婦だの浮浪者だのがうろつく猥雑な街が濃やかに描かれていて、ものすごい存在感なんですもん。もうほんと、凄いんですよ。上手く説明できませんが、もうほんと「いぶし銀」という言葉がぴったりくるような作品で、すっごく良かった!! この作品だけ見ると、原尞さんに近い雰囲気かな。2人とも寡作なところも共通してるし。(笑) でも以前に読んだ「バスク、真夏の死」(これも良かった)は、また全然違う作品なんですよね。そして「アイガー・サンクション」「ルー・サンクション」「シブミ」、15年ぶりに出た新作「ワイオミングの惨劇」(そういえば、原さんも今度10年ぶりの新作が!)といった他の作品も、また違う雰囲気らしい...。ぜひとも全作品制覇したくなる作家さんです。(角川文庫)


それにしても、画像の出ない本ばかり。画像がないと地味だなー。で、次の本も画像が出ないんだよね(^^;。


+既読のトレヴェニアン作品の感想+
「夢果つる街」トレヴェニアン
「シブミ」上下 トレヴェニアン
「ワイオミングの惨劇」トレヴェニアン
Livreに「バスク、真夏の死」の感想があります)

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5?6歳の子供ばかり十数人を乗せたバスが、4人のテロリストにジャックされます。しかし、その日初めての殺人を犯すことになっていたミロ・シャンタスにとって計算外だったのは、そのバスの運転手が女性だったこと。金髪の女子高校生ケイトが、病気のおじの代わりに運転していたのです。
以前「チョコレート・ウォー」と「フェイド」を読んで、「チョコレート・ウォー」は今ひとつピンと来なかったんですが、「フェイド」がとても良かったコーミア。その後古本屋で、「ぼくが死んだ朝」と「真夜中の電話」を入手してたのですが、それっきりになってたんですよね。で、積読本リストを作った時に出てきたので、久々に読みたくなったんですが... この作品もあまりピンと来なかったかな。
でも後味はあまり良くないのに、何か後を引くんですよね、コーミアって。普段ならピンと来なかった作品のことなんてすぐに忘れてしまうのに、「チョコレート・ウォー」のことは、なぜかすごく覚えてるし、この作品もそんな存在になるのかもしれません。ちなみにサリンジャーの「ライ麦畑でつかまえて」も、私にとってはそんな作品。ということでワケ分からん感想ですが、続けて「真夜中の電話」に行きまーす。(扶桑社文庫)


+既読のロバート・コーミア作品の感想+
「ぼくが死んだ朝」ロバート・コーミア
「真夜中の電話」ロバート・コーミア
Livreに「チョコレート・ウォー」「フェイド」の感想があります)

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副題は「ヒッチコックのお気に入り」。その名の通り、あのアルフレッド・ヒッチコックが選んだ短編集です。ヘンリイ・スレッサーというのは、「アルフレッド・ヒッチコック劇場」で脚本家をしていた人だそうで、この17編も全て実際にテレビドラマ化されてるんですって。いかにもヒッチコックが選びそうな、遊び心満載で洒脱で、皮肉がたっぷりと利いた作品ばかり。オチも鮮やかです。この本の題名もいいですよねえ。この題名で、ずっと読んでみたかったんですよー。ちなみに原題は、「A BOUQUET OF CLEAN CRIMES AND NEAT MURDERS」。前書きを読むと、これもヒッチコックの命名みたいな感じを受けるんですが、本当にそうなのかな?
アルフレッド・ヒッチコック劇場かー。一度(じゃなくても)観てみたかったなあ。(ハヤカワ文庫HM)

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31人の選りすぐりの若者たちがメンバーとなる「三十一人の会」。毎年1回集まって食事をすることだけが会の規則であり、そして最後の1人となった人間が次の31人を選ぶことによって、会は何世紀もの間続いていました。しかし今のメンバーが初めて顔を合わせてから32年後、会員は既に半数の14人に。死亡率が高過ぎることを気にした会員の1人が、マット・スカダーに調査を依頼します。
マット・スカダーシリーズ12冊目。今回はいつも以上にミステリ物だったんだけど、ちょっと地味だったかな。マットもなんだかんだ言って、「探偵」になってきちゃってるし、既に55歳というのには驚いちゃった。あと、作中に世界貿易センタービルが登場して、どっきり。1994年に書かれた作品だったのね。あの事件は、このシリーズにどんな影響を与えるんだろう...。(二見文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「過去からの弔鐘」「冬を怖れた女」「一ドル銀貨の遺言」「暗闇にひと突き」「八百万の死にざま」「聖なる酒場の挽歌」「慈悲深い死」「墓場への切符」「倒錯の舞踏」「獣たちの墓」「死者との誓い」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「死者の長い列」ローレンス・ブロック
「処刑宣告」ローレンス・ブロック

+既読のローレンス・ブロック作品の感想+
「殺しのリスト」ローレンス・ブロック
「砕かれた街」上下 ローレンス・ブロック
Livreに「泥棒は野球カードを集める」「殺し屋」の感想があります)

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先日行った花園大学公開講座「ミステリーの魅力」で、近藤史恵さんが海外ミステリ入門編として薦められてた本。近藤史恵さん大好きだし、すっごくキャラ立ちしててフランスでもブレイク中のシリーズということで、とても読みたかった本。
でも... いえ、キャラ立ちは凄いのです、確かに。これでもかこれでもかと個性的な人物が登場。ストーリーはユーモアたっぷりで、テンポも良くて面白い。でもね、読んでても人間関係がなかなか分からないんですよー。その辺りの説明が極めてあっさりしているので、「えっ、これは誰? どういう関係?!」の繰り返し。独身で、たんまりいる弟妹と一緒に暮らしているという主人公の家庭環境を飲み込むだけで、凄く時間がかかってしまいました...。「人間関係が全然ワカラナイー。でもなんだか面白いー」状態。結局なんとか理解したのは、後半に入ってからでしょうか... いえ、一旦分かってしまえば、全然なんてことないんですけどね。でも、こんなに掴みにくくて、それでも面白かったっていう作品も珍しいです、ほんと。やっぱりフランスの作品... だからなのでしょうか...?(笑)
これで人間関係は掴めたから、シリーズ次作はずっと楽しく読めると思います。なんかね、後を引くんですよね、この感じ。うーん、やっぱり面白かったんだな。不思議だなあ)(白水社)


+シリーズ既刊の感想+
「人喰い鬼のお愉しみ」D.ペナック
「人喰い鬼のお愉しみ」「カービン銃の妖精」ダニエル・ペナック
「散文売りの少女」ダニエル・ペナック
「ムッシュ・マロセーヌ」ダニエル・ペナック

+既読のダニエル・ぺナック作品の感想+
「片目のオオカミ」ダニエル・ペナック
「カモ少年と謎のペンフレンド」ダニエル・ペナック
「奔放な読書」ダニエル・ぺナック

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