Catégories:“青春小説”

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生まれて初めて自転車に乗った4歳の時に、坂道を勢い良く降りて坂の下の家の庭に突っ込んだ昇平。その家にいたのは、昇平と同じ年の草太と、1つ年上の女の子・奏(かなで)。その時から友達となった昇平と草太の25年の物語。

大好きな竹内真さんの作品。ずーっと読みたかったんですが、ようやく読めました! 12回目のたらいまわしの「爽やかな春に読みたい青春小説」の時も、宙の本棚の小葉さんと(コチラ空猫の読書の空猫さんが挙げてらして(コチラ)、その時も読みたくてたまらなかったんですよね。実際読んでみると、ほんとそのお題にぴったりの、何とも爽やかな青春小説でした♪
小学校1年生の時の秘密の特訓に始まり、自転車で海を目指したり、友達が出来たり、自転車部を作ったりと、25年間の物語の主軸は自転車。かなり競技的な、専門的な方向まで突っ込んでます。でもそれが取っ付きにくくなったりしてなくて、すごく自然なんです。自転車が好きで好きで堪らないというのがすごく伝わってきます。きっと竹内さんご自身がお好きなんでしょうねー。しかもその自転車が登場人物たち自身の人生にも重なっていて... 途中で道が分かれることもあり、上り坂になったり下り坂になったりすることもあり、時には立ち止まることもあるんですけど、でもみんな自転車を通して繋がっています。見てるとすごく応援したくなっちゃう。こういう作品を読めると、ほんと幸せ! やっぱり竹内真さんの作品は大好きです~。(でもって、あの犬を連れた老人は... ですよね!?) (新潮社)


+既読の竹内真作品の感想+
「図書館の水脈」竹内真
「真夏の島の夢」竹内真
「じーさん武勇伝」竹内真
「自転車少年記」竹内真
「笑うカドには お笑い巡礼マルコポーロ」竹内真
「オアシス」竹内真
「ワンダー・ドッグ」竹内真
「ビールボーイズ」竹内真
「シチュエーションパズルの攻防」竹内真
Livreに「粗忽拳銃」「カレーライフ」「風に桜の舞う道で」の感想があります)

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ザ・ゾンビーズシリーズの第3弾。今回も楽しかった! 今回は主人公が聖和女学院の1年生・岡本佳奈子で、丁度「フライ、ダディ、フライ」の女版といった感じです。同じといえば、まるで同じようなパターンなんだけど、でもやっぱり楽しい。今回は、ゾンビーズの面々とこんな風に仲間になれるなんて、佳奈子が羨ましーい! 佳奈子に「あんたたち、やっぱりおかしいわよ」と言われて、いっせいに不敵な笑みを浮かべる南方たち、素敵...。(笑)
それにしても、男の南方が「抱かれてもいいかも」と思い(「Revolution No.3」)、今回佳奈子が頬に触られただけで失神しそうになるって... 一体アギーのフェロモンってどんなんなんでしょ。ほんと凄そう。そして今回初登場のアギーのママも、とっても素敵でした。この母にしてこの子あり、なのね。(笑)
でもね、このゾンビーズの中心メンバーの中で、どうしても個性が掴めないのが萱野なんです。アギーや瞬臣、南方、山下辺りは分かりやすいんだけど... ヒロシもいいんだけど... この萱野って人は一体どんな人なんだろう? 何のためにいるんだろう...? と毎回思ってしまう私なのでした(^^;。(角川書店)


+シリーズ既刊の感想+
「レヴォリューションNo.3」「フライ、ダディ、フライ」金城一紀
「SPEED」金城一紀

+既読の金城一紀作品の感想+
「GO」金城一紀
「対話篇」金城一紀
「映画篇」金城一紀

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1ヶ月前に全焼したアパートの跡地を訪れ、被害者の1人だった少女に向けた言葉を呟く男。そしてその男に反応した2人の少年。北畠藍子に一体何があったのか...?

うわー、感想を書くのが難しいです...。
「バッテリー」での少年たちの葛藤は、言わばスポーツマンならではの真っ直ぐで、比較的単純なものだったと思うんですけど、こっちの少年の葛藤は、頭が良い少年たちならではの複雑で繊細で尖ったもの。自分がどこか周囲に馴染めていない、周囲から浮き上がっているような気がするという違和感。そんな少年たちの「揺れ」が繊細に描かれていくのですが... うーん、あと一歩踏み込みが足りなかったような...。途中、少年たちの思いや言動にほとんど説明がないので、最後まで核となる部分がぼやけていたような気がするんですよね。ラストも不完全燃焼だし...。(でもここで終わりたいっていうのは分かる気がする)
帯によると「本当に書きたかった作品です」とのこと。一体、あさのさんが本当に書きたかったのって、どんな作品だったんだろう? って読み終わった後で改めて考えてしまいました。「No.6」の2巻のあとがきで、安易に希望を語るのはもうヤメだ、みたいなことが書かれているのを読んだ時は、ああー、この人はもう「バッテリー」を書くのが嫌になってしまったんだろうなって思ってしまったんだけど...。
amazonの書評を見ると、3人中2人が5つ星で、残り1人が4つ星なんですよね。高評価。どうやら私、何か肝心なものを掴み損ねてしまったみたいです(^^;。(角川書店)


+既読のあさのあつこ作品の感想+
「バッテリー6」あさのあつこ
「福音の少年」あさのあつこ
Livreに「バッテリー」1~5、「No.6」1・2の感想があります)

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生物教師・ドクター・モローの「君たち、世界を変えてみたくはないか?」という言葉に、立ち上がったオチコボレ男子高校生たちの物語。いやー、とにかくスピーディでパワフル。どんどん読んでしまいましたよ。面白かった! 「レヴォリューションNo.3」は、コウカイニッシ。のあさこさんが第12回のたらいまわし企画「爽やかな春に読みたい青春小説」に挙げてらしたんですよね。それも納得の青春小説でした。あ、この間の第15回「夏の一冊!!」にもいいかも。元は学園祭に潜入する話だから秋のはずなんですけど、どっちの本も暑い熱い夏のイメージが残ります♪
重いテーマが見え隠れしてるところは「GO」と一緒なんですけど、このスピード感と登場人物の連帯感は石田衣良さんのIWGPみたいな感じでもありますね。IWGPはIWGPで凄く面白かったんだけど、でもこっちも好き~。しかも間に「ギョウザ大好き!」とか「グラサン、外せやぁ!」みたいな台詞には、もう大笑い。あっという間に読めちゃうんだけど、読んだ後もパラパラめくってずっと楽しんでました。 

そして「レヴォリューションNo.3」は、講談社から出ていた版の表紙のインパクトが凄いんですが(笑)、今流通してるのは角川書店の方だけみたいですね。これは映画化の影響? ああー、映画も観たくなっちゃった! 岡田准一くんの朴舜臣って、どんな感じなんだろう! 「レヴォリューションNo.3」を読んでる時は、もっと骨太タイプのように思ってたんだけど、「フライ、ダディ、フライ」を読んでみると、繊細な少年らしさも結構感じられたので、案外似合ってるのかも。元々目に力がある人だし。ということで、映画の公式サイトはコチラ。新刊「SPEED」も近々読めると思います。楽しみ♪(角川書店)


+シリーズ既刊の感想+
「レヴォリューションNo.3」「フライ、ダディ、フライ」金城一紀
「SPEED」金城一紀

+既読の金城一紀作品の感想+
「GO」金城一紀
「対話篇」金城一紀
「映画篇」金城一紀

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高校ボート部に女子部を作ろうと、先生に働きかけ、部員集めに走り回る悦子の3年間の物語。以前映画にもなっていますし、今も確かドラマ化されているんですよね? 宙の本棚の小葉さんが、たらいまわし企画の第12回「爽やかな春に読みたい青春小説」で挙げてらした作品でもあります。なんと作者の敷村良子さんは、小葉さんの高校時代のクラスメイトなんですって! 作品自体はフィクションでも、本の中にはその当時の雰囲気が詰まっているだなんて、いいですねえ。なんだか羨ましくなっちゃいます。
お世辞にも要領が良いとは言いがたい悦子たちなので、その活動を軌道に乗せるまでが大変なんですが、でも彼女たちの諦めの悪さのようなものが、読んでいる側にも達成感を与えてくれます。作中で家庭科教師が、「器用な人が楽々こなすより、不器用な人が苦労してなしとげるほうが、何倍も尊いのよ」と言ってますが、本当にその通りなのでしょうね。
ちなみに「がんばっていきまっしょい」は、松山東高校に伝わる気合を入れる時の掛け声とのこと。「がんばっていきまっしょい」「ショイ!」という掛け声の部分は、読んでるだけでも雰囲気が伝わってきて、読んでいると熱くなってしまいます。でも... 青春ってほんと恥ずかしいですね。悦子も「出来事を消せる消しゴムがあれば、あれもこれもごしごし消し去りたい恥ずかしい思い出ばかりだ」と言ってますが、私もほんとそうです。あの頃のことって、思い出すだけで身が竦みそうになります。(笑)(幻冬舎文庫)

そうそう、この作品も方言がいい味を出してる作品でした! 同じ四国でも、香川県が舞台の芦原すなお氏の「青春デンデケデケデケ」と、愛媛県が舞台のこの作品では言葉がまた全然違っているのですが、でも雰囲気はどこか似通っていて... いい感じです(^^)。

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■「雨鱒の川」川上健一 [amazon]
本が好き!お気軽読書日記のもろりんさんのオススメ。美しい自然を舞台にしたなんとも美しい純愛物語。中心となっている2人が10年経ってもまるで変わらないのは、変わりゆく自然との対比? 評判通り、方言がいい味を出していました。東北の言葉ってほとんど馴染みがないし、最初は全然意味が分からなくて、読みづらかったんですけどね。(集英社文庫)


■「時計坂の家」高楼方子 [amazon]
Cross-Roadの瑛里さんが、先日BookBatonで思い入れのある作品として挙げてらしたので興味を持っていたところ、たらいまわし企画でも妖精と黒薔薇の書架のつばきさんが挙げてらっしゃいました。これは児童書ですが、とても奥が深いファンタジー。読み返すたびに新たな発見がありそうな作品です。作中ではC.S.ルイスのナルニアが引き合いに出されていたんですが、この独特の雰囲気は、フィリッパ・ピアスの「トムは真夜中の庭で」に近いような気がします。高楼方子さん、いいですねえ。他の作品も読んでみたいな。(リブリオ出版)


■「ぐるりのこと」梨木香歩 [amazon]
これはエッセイ。境界線とそのこちら側、向こう側の話が多かったです。で、改めて考えてみると梨木さんの書かれる物語もそういう話が多いような。(新潮社)


■「プールに住む河童の謎」緑川聖司 [amazon]
児童書です。「晴れた日は図書館へいこう」が面白かったので、期待していた緑川聖司さんの新作。こちらもなかなか可愛らしい作品でした。森友典子さんのイラストも作品のイメージにぴったり。大人のミステリ読みはすぐにピンと来るでしょうけど、この謎がまた児童書にぴったりだし~。相馬くん、可愛かったなあ。でも宝石店に関する記述には納得できないものがいくつか。こんなことを子供が本当に信じ込んだらイヤだわあ。(小峰書店)


■「ベルガリアード物語」全5巻 デイヴィッド・エディングス [amazon]
Baroque Midnight Gothic Twilightの森山樹さんに教えて頂いたシリーズ。異世界ファンタジー好きには堪らない本格的なエピック・ファンタジー。「指輪物語」の本流を汲む作品だと解説にはあったけど、読み始めはむしろロイド・アリグザンダーのプリデイン物語のシリーズみたいでしたね。面白かったです。かなりボリュームのある作品なのですぐには無理だけど、これは絶対また再読したくなるだろうな。この物語の前日譚(?)「魔術師ベルガラス」全3冊が今月から出始めてるそうなので、そちらも買ってこなくっちゃ。(ハヤカワ文庫FT)


■「マライアおばさん」「七人の魔法使い」「時の町の伝説」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ [amazon]
どれもものすごーくダイアナ・ウィンジョーンズらしい作品で、続けて読むとちょっと胸焼けがしそう... とは言っても、どれも作風は違っていて、DWJの引き出しの多さにびっくりなんですけどね。「マライアおばさん」は、ほんとヤなヤツだらけで、誰が味方なのかも分からないほど。毒気がいっぱい。「七人の魔法使い」の方が明るくて楽しかった。本当にこの終わりでほんとにいいの?って感じでしたが...。「時の町の伝説」はタイムトラベル物。ちょっとややこしかったけど、歴史の捉え方が面白かったです。(徳間書店)


■「妖女サイベルの呼び声」「影のオンブリア」パトリシア・A・マキリップ [amazon] [amazon]
どこまで行ったらお茶の時間の七生子さんのオススメ。どちらも重厚で寡黙な独特のな雰囲気がすごく素敵な作品でした。まるで神話みたい。少しでも飛ばすとすぐ分からなくなってしまいそうで、そういう緊張感も久しぶりでした。マキリップも色々と読んでみたい! 「影のオンブリア」の「オンブリア(Ombria)」は、舞台となる都の名前。それ自体が影を連想させる言葉なので(仏語の「影」はombre、伊語だとombraだし)重箱読みしてるような妙な気分だったんですけど、読んでみるとなんともぴったりな名前でした。KinukoY.Craftさんのイラストの表紙も、ほんとぴったりで素敵。この「影のオンブリア」を原作として、岡野玲子さんが「コーリング」を描かれてるのだそうです。→間違いでした。「妖女サイベルの呼び声」が原作なんですって。maki さん、ありがとうございます!(ハヤカワ文庫FT)


■「ウルフタワー」全4冊 タニス・リー [amazon]
訳のせいもあるんでしょうけど、これじゃあまるでライトノベル。コバルトに入っててもおかしくないぐらい。原文がどうなってるのかは知らないですけど、なにもこんなに軽く訳さなくても...。たまに惹かれる部分はあるものの(主人公の相手役がかっこよかった)、全体にタニス・リーらしさがあまり感じられなくて残念。(産業編集センター)

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「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」という、何ともインパクトの強い言葉で始まる物語。
主人公は中学三年生の佐和子。「幸福な食卓」というのは、一家揃っての朝食の情景のことなんでしょうね。読み進めていると家族の色々な問題が見えてくるんですけど、それでもやっぱり私の目に映る一家はとても幸せそう。砂上の楼閣のような幸せなのかもしれないんですが、それでもやっぱり何気ないやり取りに和むし、そんな中で家族に見守られながら成長していく佐和子の姿が微笑ましかったんです。家族の数だけ幸せがあるはずだから、これがこの家族の幸せの形だとも思えたし。
でもね、でもですよ、そんな幸せな日常に、なぜこんな出来事が...! これには本当に驚いたし、ラストの辺りでは思わず号泣。なんでこんなことになるの! というより、瀬尾さんは、なぜここまでしなければならなかったの? ここまでの展開を持ってくるからには、それ相応の理由が欲しいところだし、このままではテレビドラマにわざと波風を立ててるみたいに感じられてしまうんだけど... と言いつつ号泣してしまったというのは、自分で思ってた以上に物語に入り込んでいたんだろうなあ。読み終えて少し経った今でも、「何もそこまでしなくても」「幸せそうな家族に何か恨みでも?」なんて思ってしまうのだけど...。
それでも好きなんですけどね、この物語。ほんと引き込まれて読んだし。でも、やっぱり「卵の緒」の方が好きだなあ。(講談社)


+既読の瀬尾まいこ作品の感想+
「幸福な食卓」瀬尾まいこ
「優しい音楽」瀬尾まいこ
「温室デイズ」瀬尾まいこ
Livreに「卵の緒」「図書館の神様」「天国はまだ遠く」の感想があります)

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