Catégories:“冒険小説”

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掲示板で「紅はこべ」(大好き!)の話が出てた時に、信兵衛の読書手帖の信兵衛さんに教えて頂いた本。
時代はフランス革命直前。親友を貴族に殺されたアンドレ・ルイが、その貴族を訴えようとするんだけど、大衆を扇動して逆に官憲に追われる身になり、身を潜めたり旅の役者一座に加わってみたり、剣の教室の助手になったりしながら、その貴族に復讐を誓うという話。恋愛あり復讐ありの、波乱万丈な冒険活劇。いやー、面白かったです。結構長い話なんですけど、読み始めたら一気に読んでしまいました。こういうの好き~。主人公のアンドレ・ルイが、何をやらせても上手くこなしちゃうようなところはちょっと出来すぎなんですけど(笑)、でもだからこそテンポがいいし、読んでて気持ちがいいんですよね。それに特に何もできなかった青年が、持ち前の熱意で努力していくうちに、だんだんと仇の貴族に対抗できるまでに成長していくという成長物語でもあったし。決して美男ではないけど、でもかっこいいんです。(表紙のアレは違いますよー)
スカラムーシュとは、「イタリア古典喜劇の中の人物で、根は臆病のくせに、つねに大ぼらをふき、大言壮語していて、何か事件が起こると、たちまち逃げ腰になるという道化役」とのこと。アンドレ・ルイが旅の一座に加わった後、大当たりをするのがこのスカラムーシュの役なんです。でもそれだけじゃないんですよね。アンドレ・ルイは全然臆病でもないし、大ぼらもふいてないんだけど、でも頭の回転がすごく速いし、皮肉たっぷりだし... 大衆を扇動した最初の大演説以来、常に何かを演じ続けているようなところも、スカラムーシュという題名にぴったりでした。(創元推理文庫)

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横須賀基地の一般開放日・春の桜祭りの日に、巨大ザリガニが基地を襲撃して、...?!という怪獣映画さながらの設定なんですが(笑)、中身はまるで福井晴敏さんのよう。読んだ後で電撃文庫出身の作家さんだと知ってびっくりでした。これは3作目で、2作目の「空の中」もハードカバーなんですってね。確かにこの作風ならハードカバーの方が相応しいでしょうねえ。
外見は怪獣映画でも、そこに潜んでいるはなかなかの人間ドラマ。潜水艦の中と外からの視点で交互に描かれていくんですが、特に潜水艦内部が良かったです。(潜水艦の外は、なんとなく踊る大捜査線のイメージ... というか筧利夫さんのイメージか? 笑) 海上自衛隊員の2人がかっこいいし! 大人社会を反映した子供たちの確執も読みどころでした。面白かったなー。(メディアワークス)


+既読の有川浩作品の感想+
「海の底」有川浩
「図書館戦争」「図書館内乱」有川浩
「阪急電車」有川浩

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痛快無比という表現がぴったりの作品と聞いてたんですけど、ほんとその通り! 面白かったです。かつて学生運動の伝説の闘士だった(?)というとんでもないオヤジが出てきて、子供の側からしたらもうほんと迷惑な存在なんですよね。口先ばっかり達者で、でも実際には何もしないオヤジにはムカつく! 子供の社会もなかなか大変なのに、それをさらにややこしくしてくれちゃって、もう大変。でもそんなオヤジが後半、びっくりするほどかっこよく見えてきちゃうんですよねえ。やっぱりやる時にやってくれる人はいいですね。「イン・ザ・プール」「空中ブランコ」の伊良部に負けないような濃いキャラでした。
後半は沖縄が舞台なので、夏に読むのにぴったりです。という私も沖縄ではないけど、昨日は炎天下のプールに行ってきたので雰囲気満点... 日焼け跡がヒリヒリ。(角川書店)

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服部真澄さんの国際謀略小説第2弾。前回の「龍」の中国の次は、「鷲」のアメリカ。特許制度問題にハッカーを絡めて描いたスケールの大きな作品です。でも、こっちもすごく読み応えがあって面白かったんだけど、私としては1作目の方が好きだったな。登場人物も、もうちょっと整理できそうな気がしちゃったし...。凄い人数がちゃんと書き分けられているのは、さすがなのですが。
それにしても、服部真澄さんの作品というのは、リアルタイムで読まないと辛い作品が多いのでしょうか。前作は香港返還が絡んでいたから仕方ないと思うんですけど、今回はそれほどでもないと思うのに、ふと、ウィンドウズ95が時代の最先端、みたいな文章が登場すると、ちょっと興醒め。それまでのハッカーの場面では、今読んでも古さを感じないような記述をしていたのに、なんだか勿体無いなーって思っちゃった。(祥伝社文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「龍の契り」......ブログには感想がないので、よろしければLivreへどうぞ
「鷲の驕り」服部真澄

+既読の服部真澄作品の感想+
「清談 佛々堂先生」服部真澄

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奇襲攻撃として大きな成功を収めたかのように見えた1941年12月7日の真珠湾攻撃。しかし完全に機密事項となっていたこの攻撃は、実は事前に米国側に漏れていた...? という物語。スパイ小説です。
山本周五郎賞だの日本推理作家協会賞だの、日本冒険小説協会大賞だのを受賞している凄い作品。実際、それも良く分かる読み応えのある大作です。でも私としては、前作の「ベルリン飛行指令」の方が面白かったかな...。何というか、前作は戦闘機乗りが命をかけてゼロ戦を飛ばすという、どこかロマンティックな冒険譚的な部分があったんですけど、今回は真珠湾攻撃が前面に出てきて、すごく「戦争物」だったんですよね。...スパイ小説はとても好きなんですけど、さすがにちょっとつらかった! それに登場人物も、前作の方が惹かれるものがあって。や、世間一般的には、こちらの方が評価が高そうですけどね。うーん、丁度「亡国のイージス」と「終戦のローレライ」みたいな感じかと。...って、なんとなーくの雰囲気は伝わるかしら?(笑)(新潮文庫)


+既読の佐々木譲作品の感想+
「ベルリン飛行指令」佐々木譲
「エトロフ発緊急電」佐々木譲

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時代は1940年。ドイツの戦闘機部隊に配備されていたBf109の可能飛行時間がせいぜい80分、行動半径は約120マイルというこの時代に、イギリスやロシアといった敵国の目をかいくぐって、日本からドイツに飛んだゼロ戦があったというのは本当か?!という疑問を元に作られた大型冒険小説。いやー、これは面白いです。佐々木譲さんの作品は初めてだったんですけど、これはいいですねえ。最後、ちょっと盛り上がりに欠けるかなーって部分はありますが、登場人物もいいし、重厚だし、例えば五條瑛さんとか服部真澄さんの作品が好きな方は、きっとこれも気に入るのではないかと! 結構分厚いんですけど、一旦読み始めたら、もう止まりませんでした。
これは第二次世界大戦3部作の1作目なのだそう。2作目の「エトロフ発緊急電」も手元にあるので、続けていきまーす。でも3作目の「ストックホルムの密使」は絶版なんですって。3作目の出来栄えは知りませんが、この調子でいったら、相当面白いはず。なんでこんな面白いシリーズを絶版にしちゃうのか、解せないわ!!(しかもAmazonには表紙の画像がないんですよー。もしや、これも絶版になる日が近いのか...?)(新潮文庫)


+既読の佐々木譲作品の感想+
「ベルリン飛行指令」佐々木譲
「エトロフ発緊急電」佐々木譲

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