Catégories:“石堂藍Fブックガイド”

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「ケルトの神話」の方は画像は出ませんね。ええと、ケルトの神話というのは、アイルランドに残っている神話。amazonのレビューでは絶賛されてるんですが、私にはちょっと読みにくかったです...。ちょっと気を抜いた途端に分からなくなるので、何度も何度も前に戻って読み返してしまったわ。アーサー王伝説になっていった部分とか、ギリシャ神話や北欧神話を思い起こさせる部分も色々とあって、そういうのは興味深かったんですけどね。1つ「おっ」と思ったのは、「昼と夜」が「永遠」という意味だというクダリ。ジャズのスタンダードナンバーの「Night and Day」にも、実はそういう意味があったのかしら。昼も夜も... ぐらいにしか思ってなかったです(^^;。(それが続くと永遠なのね)
「妖精とその仲間たち」の方は、妖精の案内本。本には妖精の挿絵も沢山入っていて、特に巻頭のカラーの絵がとても綺麗なんですが(本文中に入ってる白黒のもカラーで見たかった)、読んでる間に頭をずっとちらちらしてたのが、エリナー・ファージョンの「ヒナギク野のマーティン・ピピン」。ここでその本の表紙を出したかったんですが、今の本は私が持ってるのと装丁が変わっちゃってるみたいで残念。代わりに、その中に登場する話の1つを絵本にした「エルシー・ピドック、ゆめでなわとびをする」を出してみました。(これも絵は違うんですけどね) あと、妖精の出てくるお話の簡単な紹介も色々とあって、やっぱりどこの国にも似たような民話があるものなんだなーと改めて感心しちゃいました。(羽衣伝説とか浦島太郎とかね) 
日本では黒猫が不吉とされてたりするけど、イギリスでは黒猫の方が縁起が良くて、白猫の方が不吉なんですってー。その割に黒猫は魔女の変身だと信じられてたって... それって本当に縁起いいの?(笑) あと、元々妖精は巨人だったのに、戦いで敗れて海の彼方に逃れたり地下に潜ったりして、そのうちに崇められなくなり供物を捧げられなくなると、だんだん背が低くなって小さな妖精になったんだそうです。スコットランドでは緑が妖精の色だから不吉だとか(ケルト民族は緑を死の色としてたそうな)、青は永遠の冷たさ、赤は地獄の炎を意味するとか、色のイメージもまた全然違う! 知らないことが色々あって、こちらは結構面白かったな。あと、福島県に井村君江妖精美術館があって、妖精絵画コレクションが展示されてるとか。行ってみたーい。(ちくま文庫)


+既読の井村君江作品の感想+
「ケルトの神話」「妖精とその仲間たち」井村君江
「妖精学入門」「ケルト妖精学」井村君江
Livreに「アーサー王ロマンス」の感想があります)

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「陋巷に在り」もとうとう最終巻。「魯の巻」です。いやー、読んだ読んだ。これで案外あっさり終わってしまったのがちょっとびっくりだったんですが、やっぱり面白かったです。全13冊という長大な物語なんですが、結局、孔子が司寇職にいた3年間の物語だったんですね。びっくり。しかもこの作品を読む前は、儒教といえば、ひたすら祖先や年長者を敬い道徳を重んじて、孔子といえば「聖人」だったんですけど、この作品が物の見事に覆してくれました。史実を元にここまで壮大なファンタジーを作り上げるなんて、ほんと凄いや。呪術が当たり前に存在してたこの時代という設定が、またファンタジーなんですよねえ。酒見さんの作風にも良く似合ってたような気がします。(新潮文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「陋巷に在り」1・2 酒見賢一
「陋巷に在り」3・4 酒見賢一
「陋巷に在り」5・6 酒見賢一
「陋巷に在り」7・8 酒見賢一
「陋巷に在り」9・10 酒見賢一
「陋巷に在り」11・12 酒見賢一
「陋巷に在り」13 酒見賢一

+既読の酒見賢一作品の感想+
「語り手の事情」酒見賢一
「聖母の部隊」酒見賢一
「ピュタゴラスの旅」酒見賢一
「泣き虫弱虫諸葛孔明」酒見賢一
「中国雑話 中国的思想」酒見賢一
Livreに「後宮小説」「墨攻」「童貞」「周公旦」の感想があります)

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11巻「顔の巻」と12巻「聖の巻」。中休み的な10巻を挟んで、また話が動きました。でも話としては凄いことになってるし、相変わらず面白いんだけど、やっぱり7~9巻の盛り上がりぶりほどではないかなあ。って、比べる方が酷というものかなあ。
次はいよいよラストの13巻。これまでの12冊はそれほど分厚くなかったんだけど(400ページ平均)、13巻になるといきなり700ページ近くの分厚さになるんです。さて、どうなることやら。読むのが楽しみなような惜しいような... って、また一休みしてしまいそう。(笑)(新潮文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「陋巷に在り」1・2 酒見賢一
「陋巷に在り」3・4 酒見賢一
「陋巷に在り」5・6 酒見賢一
「陋巷に在り」7・8 酒見賢一
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「語り手の事情」酒見賢一
「聖母の部隊」酒見賢一
「ピュタゴラスの旅」酒見賢一
「泣き虫弱虫諸葛孔明」酒見賢一
「中国雑話 中国的思想」酒見賢一
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9巻「眩の巻」と10巻「命の巻」。
7巻8巻のゴタゴタも9巻でようやく片がついて、それからはちょっと中休み的な流れになります。でもここでの出来事が、孔子のその後に大きく影響してきそうな予感。それに、今まで名前しか登場してなかった孔子の母親・徴在の話がここに来て語られることになります。で、この徴在がまたいい味出してるんですよね。酒見さんの描く女性って、すごく魅力的ですねー。前の巻に出てきた女神もすっごくかっこよかったし、悪役の子蓉も、他の男性悪役を完全に食っちゃってるし、そういえば、「後宮小説」でも女性が良かったんですよね。銀河も可愛かったし、そのルームメイトもそれぞれに個性的で好きだったし♪(新潮文庫)


+シリーズ既刊の感想+
「陋巷に在り」1・2 酒見賢一
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土日は一休みしてたんですが、再び「陋巷に在り」です。今日は7巻「医の巻」と8巻「冥の巻」なんですが... うひゃー、面白いっ。これまでもまあ面白かったんですが、ここに来て一気に盛り上がってます。これは全13巻の中でも、屈指の見せ場なんじゃないかしらー。南方から医者が来て、子蓉が妤という女の子にかけた媚術の治療をするんですけど、この治療がすごい呪術決戦なんですよ。もうほんと物凄い緊迫感で全然目が離せないし、読んでる間に思わず息を止めてしまうので窒息してしまいそう。(←おばか) 作者の解説部分にきて、ようやく一息つけるって感じなのです。強烈な個性を発散してる医者もいいし、現代医学とはまるで違う、この時代の医術というのも面白いです。顔回も、とうとう冥界まで行っちゃうしねえ。凄いなあ。神話や何かで冥界に行くエピソードって時々あるけど、これはその中でも屈指じゃないかな?
で、8巻巻末には、この作品が小説新潮に連載されていた時の挿絵も載ってるんですが、これが南伸坊さんの絵なんですよー。やっぱりこの方の絵はめっちゃ好きです。なんとも言えない味わいがあっていいですね。諸星大二郎さんの表紙も評判いいけど、個人的にはこの挿絵で読みたかったな。(新潮文庫)


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今日は5巻「媚の巻」と6巻「徒の巻」。
んんー、5巻には顔回がほとんど登場してなくて、孔子もまるでいいとこなし。悪役ばかりがのさばってて、早くなんとかしてよ!状態。でもようやく顔回が動いて、孔子もいいところを見せた6巻よりも、みんな全然いいとこナシの5巻の方が面白かったのはナゼかしら。(笑) やっぱりこの悪役がいいんでしょうねえ。読んでいる私も、実はこの話術にハマっているのかも... と思いつつ、6巻で一応なんとか収まりがついてほっと一息。これで話も一段落かな。
でも本の画像を見ると、帯に「美少女がカルト教団を結成!」なんて書いてあるけど、美少女っていうのも、どうなんでしょうねー。1つ前のエントリの4巻の帯にも「美少女を襲う鏡の魔力」なんて煽り文句が見えるけど、なんだかいかにもそういうのをウリにして興味を持たせようとしてるっていうのが見えて嫌だな。ほんとはそんな美少女じゃないはずなのに。顔は可愛いのかもしれないけど、むしろ元気一杯でやんちゃなところが魅力って感じの子のはずだったんですよ。おかしいなあ。(新潮文庫)


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今日は3巻「媚の巻」と4巻「徒の巻」。
強力な媚の術を扱う美女・悪子蓉が登場します。「悪」なんて苗字だと、いかにも悪人という感じがしちゃうんですが、中国ではそれほど悪い字ではないのかな?(笑) この子蓉という女性がそりゃもうすごい人なんですよー。並み居る男たちをばったばったと、その魅力で虜にしていっちゃう。彼女が狙った男は、1人のこらず彼女にクラクラ。で、クライマックスは、顔回(主人公ね)との対決! やっぱり顔回が登場するところが面白いなあ。孔子にはそれほど魅力を感じないんですよね。1つ前の日記に書いた「乗り切れない部分」というのは、実はその孔子の部分なのかもしれないなあ、なんて思ってます。でもまあ、それはともかくとして。ちょっと不思議な感じがするのは、孔子が巨漢で異相だったというところ。孔子って、なんとなく細くて小さい人イメージだったんですけど... これって一体どこでついたイメージなのかしら? 「巨漢」とか「異相」とか出てくるたんびにドキッとします。(笑)(新潮文庫)


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