Catégories:“幻想文学1500”

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■「雨鱒の川」川上健一 [amazon]
本が好き!お気軽読書日記のもろりんさんのオススメ。美しい自然を舞台にしたなんとも美しい純愛物語。中心となっている2人が10年経ってもまるで変わらないのは、変わりゆく自然との対比? 評判通り、方言がいい味を出していました。東北の言葉ってほとんど馴染みがないし、最初は全然意味が分からなくて、読みづらかったんですけどね。(集英社文庫)


■「時計坂の家」高楼方子 [amazon]
Cross-Roadの瑛里さんが、先日BookBatonで思い入れのある作品として挙げてらしたので興味を持っていたところ、たらいまわし企画でも妖精と黒薔薇の書架のつばきさんが挙げてらっしゃいました。これは児童書ですが、とても奥が深いファンタジー。読み返すたびに新たな発見がありそうな作品です。作中ではC.S.ルイスのナルニアが引き合いに出されていたんですが、この独特の雰囲気は、フィリッパ・ピアスの「トムは真夜中の庭で」に近いような気がします。高楼方子さん、いいですねえ。他の作品も読んでみたいな。(リブリオ出版)


■「ぐるりのこと」梨木香歩 [amazon]
これはエッセイ。境界線とそのこちら側、向こう側の話が多かったです。で、改めて考えてみると梨木さんの書かれる物語もそういう話が多いような。(新潮社)


■「プールに住む河童の謎」緑川聖司 [amazon]
児童書です。「晴れた日は図書館へいこう」が面白かったので、期待していた緑川聖司さんの新作。こちらもなかなか可愛らしい作品でした。森友典子さんのイラストも作品のイメージにぴったり。大人のミステリ読みはすぐにピンと来るでしょうけど、この謎がまた児童書にぴったりだし~。相馬くん、可愛かったなあ。でも宝石店に関する記述には納得できないものがいくつか。こんなことを子供が本当に信じ込んだらイヤだわあ。(小峰書店)


■「ベルガリアード物語」全5巻 デイヴィッド・エディングス [amazon]
Baroque Midnight Gothic Twilightの森山樹さんに教えて頂いたシリーズ。異世界ファンタジー好きには堪らない本格的なエピック・ファンタジー。「指輪物語」の本流を汲む作品だと解説にはあったけど、読み始めはむしろロイド・アリグザンダーのプリデイン物語のシリーズみたいでしたね。面白かったです。かなりボリュームのある作品なのですぐには無理だけど、これは絶対また再読したくなるだろうな。この物語の前日譚(?)「魔術師ベルガラス」全3冊が今月から出始めてるそうなので、そちらも買ってこなくっちゃ。(ハヤカワ文庫FT)


■「マライアおばさん」「七人の魔法使い」「時の町の伝説」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ [amazon]
どれもものすごーくダイアナ・ウィンジョーンズらしい作品で、続けて読むとちょっと胸焼けがしそう... とは言っても、どれも作風は違っていて、DWJの引き出しの多さにびっくりなんですけどね。「マライアおばさん」は、ほんとヤなヤツだらけで、誰が味方なのかも分からないほど。毒気がいっぱい。「七人の魔法使い」の方が明るくて楽しかった。本当にこの終わりでほんとにいいの?って感じでしたが...。「時の町の伝説」はタイムトラベル物。ちょっとややこしかったけど、歴史の捉え方が面白かったです。(徳間書店)


■「妖女サイベルの呼び声」「影のオンブリア」パトリシア・A・マキリップ [amazon] [amazon]
どこまで行ったらお茶の時間の七生子さんのオススメ。どちらも重厚で寡黙な独特のな雰囲気がすごく素敵な作品でした。まるで神話みたい。少しでも飛ばすとすぐ分からなくなってしまいそうで、そういう緊張感も久しぶりでした。マキリップも色々と読んでみたい! 「影のオンブリア」の「オンブリア(Ombria)」は、舞台となる都の名前。それ自体が影を連想させる言葉なので(仏語の「影」はombre、伊語だとombraだし)重箱読みしてるような妙な気分だったんですけど、読んでみるとなんともぴったりな名前でした。KinukoY.Craftさんのイラストの表紙も、ほんとぴったりで素敵。この「影のオンブリア」を原作として、岡野玲子さんが「コーリング」を描かれてるのだそうです。→間違いでした。「妖女サイベルの呼び声」が原作なんですって。maki さん、ありがとうございます!(ハヤカワ文庫FT)


■「ウルフタワー」全4冊 タニス・リー [amazon]
訳のせいもあるんでしょうけど、これじゃあまるでライトノベル。コバルトに入っててもおかしくないぐらい。原文がどうなってるのかは知らないですけど、なにもこんなに軽く訳さなくても...。たまに惹かれる部分はあるものの(主人公の相手役がかっこよかった)、全体にタニス・リーらしさがあまり感じられなくて残念。(産業編集センター)

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岩波少年文庫再読計画第7弾。
大好きな「時の旅人」のアリソン・アトリーの書いた童話集。それぞれに6編ずつ収められています。この2冊は今回初読。読んでいると、まるでファージョンの作品みたいなので驚きました。昔懐かしいお伽話の雰囲気。この2冊の中では、私は南国の香りのする「幻のスパイス売り」(「西風のくれた鍵」)が一番好きかな。でも雪や氷の情景もとても良かったです。「雪むすめ」(「西風のくれた鍵」)もいいし、あと「氷の花たば」の表題作! これが素敵なんですよ。どこかで聞いたことのあるようなお話なのに、読後感がとても良いのです。ひんやりとした情景なのに、読み終わるとなんだか暖かくて♪ (読後感が暖かいのは、「雪むすめ」もですが~)
ピクシーを始めとして、それぞれのお話に不思議な存在も色々と登場します。異形の存在って、異形というだけで警戒されちゃったりするけど、本当はそんな悪いことばかりしてるわけじゃないんですよね。でも人間の娘に真剣に恋をしてても、そうは見てもらえないことも多いし、色々苦労が多いのです。なんとか上手くやろうと水面下の工作をしてみても、その水面下の工作のせいで、逆に真意を疑われてしまったり。なかなか大変なんですねえ。...って、お話の中ではピクシーでも、人間にも十分当てはまりますね。(岩波少年文庫)


+既読のアリソン・アトリー作品の感想+
「西風のくれた鍵」「氷の花たば」アリソン・アトリー
「グレイ・ラビットのおはなし」アリソン・アトリー

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平たい地球シリーズの5作目なんですけど、4作目の「熱夢の女王」と対になってる外伝的な物語でもあります。基本にあるのは、「熱夢の女王」と同様、闇の公子・アズュラーンの娘・アズュリアズと、惑乱の公子・チャズとの魂の遍歴。あの話の時にこんなことがあったのかーという感じがとても楽しかったです。やはりこれは「熱夢の女王」があってこその物語ですね。この2作は続けて読みたかったな... というか、先に「熱夢の女王」を再読しておけば良かったなあ。まあ、いずれまたシリーズを通して再読するつもりではありますが!(ハヤカワ文庫FT)

タニス・リーの本は、これで21冊目。あと手元にあるのは、「ウルフ・タワーの掟」に始まる4冊のシリーズ物だけで、「影に歌えば」と「死霊の都」は未だ探し中です。見つかればいいんですけど...! 「ウルフ・タワーの掟」を早く読みたくもあり、読んでしまうのが勿体無くもあり... と、まだまだ本を撫でている状態。と言いつつ、結構あっさり読み始めちゃうかも。やっぱり本は「読んでナンボ」ですもんね。


+シリーズ既刊の感想+
「闇の公子」タニス・リー
「死の王」タニス・リー
「惑乱の公子」タニス・リー
「熱夢の女王」上下 タニス・リー
「妖魔の戯れ」タニス・リー

+既読のタニス・リー作品の感想+
「タマスターラー」タニス・リー
「ドラゴン探索号の冒険」タニス・リー
「白馬の王子」タニス・リー
「ゴルゴン 幻獣夜話」タニス・リー
「血のごとく赤く」タニス・リー
「バイティング・ザ・サン」タニス・リー
「鏡の森」タニス・リー
「黄金の魔獣」タニス・リー
「幻魔の虜囚」タニス・リー
「幻獣の書」「堕ちたる者の書」タニス・リー
「月と太陽の魔道師」タニス・リー
「冬物語」「闇の城」タニス・リー
「銀色の恋人」タニス・リー
留守中に読んだ本(18冊)(「ウルフタワー」の感想)
「影に歌えば」「死霊の都」タニス・リー
「パイレーティカ 女海賊アートの冒険」タニス・リー
「銀色の愛ふたたび」タニス・リー
「水底の仮面」「炎の聖少女」タニス・リー
「土の褥に眠る者」「復活のヴェヌス」タニス・リー
「悪魔の薔薇」タニス・リー

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金持ちのカリのために絵を描いていた時に、青い絵の具を無くしてしまったフェルコー。しかし弁償しようにもフェルコーは貧乏で、絵の具など買えないのです。フェルコーが絵の具を盗んだと責め立てるカリ。しかしフェルコーは用務員のおじさんに助けられ、野原に咲いている矢車菊から「ほんとうの空色」を作ることに...

ということで、岩波少年文庫再読計画第3弾。この本は私は題名も知らなかったんですけど、有名な作品だったのかな? 岩波書店のサイトでは、「世界の古典」ということで紹介されていました。作者のバラージュはハンガリー出身で、映画制作にも携わっていた人なのだそう。東欧圏のファンタジーって英語圏のものとはまた少し雰囲気が違っていて、それもまた素敵なんですよね。
この物語の「ほんとうの空色」とは、綺麗な青い色という意味ではなく、「本当の空」の色。この絵の具を塗ると、外が雲っている時は絵も灰色になるし、雨が降れば水が溢れ、晴れた日の夜は満天の星空になるのです。これがとても素敵! 使い道を間違えれば大変なんですが(笑)、フェルコーが屋根裏部屋でこの「ほんとうの空色」の絵の具が作り出した夜空を見ている場面など、ほんと幻想的な美しさです。私もこんな絵の具が欲しくなっちゃう。ラストはちょっぴり切ないんですけど、とても素敵な物語でした。読んで良かった!(岩波少年文庫)

矢車菊の青ってほんと綺麗な色ですよね。そういえばカシミール産のサファイアも、そのベルベットのような美しい青色がコーンフラワーブルー(矢車菊の青)と呼ばれてますね。WEBではタグで色を「blue」と指定するとこんな青色になりますが、矢車菊はまた少し違う青。もっと透明感があって優しくて爽やかで... こんな青色? ちょっと薄いかなあ。サファイアのコーンフラワーブルーはもう少し濃い色ですね。こんな青色? 今度は濃すぎ? 再現するのって難しいー。

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book04.jpgパラディスの秘録という副題が付いた2冊。パラディスというのは、ヨーロッパにあると思われる架空の都。やっぱりフランス語の「paradis」(天国=パラダイス)から来てるんでしょうね。でもキリスト教的な天国とはほど遠くて、その実態はとても異教的。退廃的で享楽的で、まるで旧約聖書に出てくるソドムとゴモラの町みたい。(ロトの妻が後ろを振り向いたせいで塩の柱になってしまうアレですね)
「幻獣の書」は「緑の書」と「紫の書」が一緒になって1つの大きな長編となってるんですけど、「堕ちたる者の書」は短編集。「紅に染められて」「黄色の殺意」「青の帝国」が収められています。読んでいると、それぞれの色彩が溢れ出してきそう。全体的に見ると、タニス・リーの作品としてはそれほど満足度が高くなかったんですけど、「幻獣の書」の「緑の書」で語られるかつての悲恋の物語、「堕ちたる者の書」では「黄色の殺意」がそれぞれにとても良かったです。この華麗でエロティックで残酷な世界は、タニス・リーならではですね。美しいです。
どちらも表紙が出てこないので、デジカメでパチリ。手前が「幻獣の書」、後ろが「堕ちたる者の書」です。古本屋で買ったのに帯も栞もついてるし、とっても綺麗。得した気分♪(角川ホラー文庫)


+既読のタニス・リー作品の感想+
「闇の公子」タニス・リー
「死の王」タニス・リー
「タマスターラー」タニス・リー
「ドラゴン探索号の冒険」タニス・リー
「白馬の王子」タニス・リー
「惑乱の公子」タニス・リー
「熱夢の女王」上下 タニス・リー
「ゴルゴン 幻獣夜話」タニス・リー
「血のごとく赤く」タニス・リー
「バイティング・ザ・サン」タニス・リー
「鏡の森」タニス・リー
「黄金の魔獣」タニス・リー
「幻魔の虜囚」タニス・リー
「幻獣の書」「堕ちたる者の書」タニス・リー
「月と太陽の魔道師」タニス・リー
「冬物語」「闇の城」タニス・リー
「銀色の恋人」タニス・リー
「妖魔の戯れ」タニス・リー
留守中に読んだ本(18冊)(「ウルフタワー」の感想)
「影に歌えば」「死霊の都」タニス・リー
「パイレーティカ 女海賊アートの冒険」タニス・リー
「銀色の愛ふたたび」タニス・リー
「水底の仮面」「炎の聖少女」タニス・リー
「土の褥に眠る者」「復活のヴェヌス」タニス・リー
「悪魔の薔薇」タニス・リー

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「大魔法使いクレストマンシー」シリーズの3作目と4作目。でも本当はこの「魔女と暮らせば」が1番最初に、そして「トニーノの歌う魔法」が2番目に書かれたんだそうです。「魔女と暮らせば」は、かつて「魔女集会26番地」という題名で紹介されていた作品の新訳。時系列的には、「クリストファーの魔法の旅」が一番最初で約25年前、「魔女と暮らせば」が比較的最近に起きた話で、「トニーノの歌う魔法」はその半年後、そして「魔法使いはだれだ」が、「たった今起こっていること」とのこと。(結局どこから読んでもいいのね...)
「魔女と暮らせば」は、両親を船の事故で亡くしたグウェンドリンとキャットという姉弟が、クレストマンシーの城に引き取られる話。グウェンドリンは魔法が得意なんですけど、物凄い高慢ちきで自信過剰。クレストマンシーの関心を自分に向けるために、次から次へと悪戯の魔法を繰り返します。この彼女が見ててなんだか痛々しいし、しかも弟のキャットが姉の暴走を止めるどころかすっかり言いなりになってる不甲斐ない男の子。最後は一応ハッピーエンドなんですけど、結構ブラックかなあ。「クリストファーの魔法の旅」と登場人物が一部重なってるので、後日譚的な楽しみもありました。
そして「トニーノの歌う魔法」はイタリアが舞台。ロミオとジュリエットばりの、憎しみ合う2つの家が登場。でもイタリアが舞台のせいか、シリーズの他の作品と随分と雰囲気が違うような~。この2つの家は直接係わり合いのない時はどちらもいい家族だし、大家族でとても暖かいんです。たとえば、魔法使いの家系に生まれてても、魔法が得意じゃない子も当然出てくるわけですが、そういう子がいてもみんな気にしないどころか、失敗した魔法を明るく笑い飛ばしたり、落ち込んでる子を家族中で心配してなぐさめたり。家族の絆が強いんですよね。(だからこそ家同士で憎みあうようなことにもなるんだけど) そしてもう1つイタリアっぽいのが、魔法の呪文の唱え方。普通はまあ言ってみれば詩のように朗読するんだと思うんですけど、ここでは歌のメロディに乗せて呪文を唱えるんです。これが気に入っちゃった。もちろん音が外れたり呪文を間違えたりしたら、何が起こるか分からないのですが...(笑) でも綺麗な歌声がこちらまで響いてくるようで、読んでいてても気持ちの良い物語でした♪(徳間書店)


+シリーズ既刊の感想+
「魔法使いはだれだ」「クリストファーの魔法の旅」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔女と暮らせば」「トニーノの歌う魔法」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法がいっぱい」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法の館にやとわれて」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「キャットと魔法の卵」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ

+既読のダイアナ・ウィン・ジョーンズ作品の感想+
「魔法使いハウルと火の悪魔」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「アブダラの空飛ぶ絨毯」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「デイルマーク王国史」1~4 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「わたしが幽霊だった時」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
留守中に読んだ本(18冊)(「マライアおばさん」「七人の魔法使い」「時の町の伝説」の感想)
「呪われた首環の物語」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「花の魔法、白のドラゴン」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「いたずらロバート」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジーランド観光ガイド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「バウンダーズ」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「星空から来た犬」「魔空の森ヘックスウッド」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「バビロンまでは何マイル」上下 ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ウィルキンズの歯と呪いの魔法」「海駆ける騎士の伝説」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「うちの一階には鬼がいる!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「魔法!魔法!魔法!」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「ぼくとルークの一週間と一日」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
「牢の中の貴婦人」ダイアナ・ウィン・ジョーンズ
Livreに「ダークホルムの闇の君」「グリフィンの年」「九年目の魔法」の感想があります)

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ぺガーナの神々
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ダンセイニの創り出した神話の世界。
マアナ=ユウド=スウシャイという神と、その神が創り出した「ちいさき神がみ」の物語です。この「ちいさな神がみ」というのは、丁度ギリシャ神話や北欧神話といった多神教の神話の神々みたいな感じ。(マアナ=ユウド=スウシャイに比べると小さいんですけど、実際には全然小さくありません・笑) でもそういった血の気の多い人間的な神々とはまるで違っていて、このぺガーナの神々は全然人間味を全く感じさせないんですよね。ひたすら冷たく突き放してます。自分たちが世界の全てを創り出したのに(マアナ=ユウド=スウシャイが創ったのはこの「ちいさな神がみ」だけで、その後はすっかりお休み中)、全然愛情なんてないみたい。でも、その「ちいさな神がみ」ですら、マアナ=ユウド=スウシャイがひとたび手を振れば、忽ち消えてしまうような存在なんですよねえ。(ヤヤコシイ)
でも、だからこのマアナ=ユウド=スウシャイが、この世で唯一絶対の存在かといえば、そういうわけでもないんです。実はマアナ=ユウド=スウシャイが<ちいさな神がみ>を生むきっかけになったのは、<宿命>と<偶然>の賭け。勝った方がマアナに、「さあ、わしのために神がみをつくってもらおう」と言ったから。マアナに命令することができる「宿命」と「偶然」って、一体何者? そもそも勝負に勝ったのはどっち...?! そして最後にもこの「宿命」と「偶然」がちらりと登場するんですが、これがまた「フェッセンデンの宇宙」のような...。
私にとっての初ダンセイニ作品。全然サクサクと読めず、薄い本なのにすっかり時間がかかっちゃったんですが、この独特の世界はなかなか心地良かったです。ダンセイニは何冊か積んでるので、そっちも読んでみなくっちゃ。(ハヤカワ文庫FT)


+既読のロード・ダンセイニ作品の感想+
「ぺガーナの神々」ロード・ダンセイニ
「魔法使いの弟子」ロード・ダンセイニ
「魔法の国の旅人」ロード・ダンセイニ
「世界の涯の物語」「夢見る人の物語」ロード・ダンセイニ
「妖精族のむすめ」ロード・ダンセイニ
「エルフランドの王女」ロード・ダンセイニ
「影の谷物語」ロード・ダンセイニ
「時と神々の物語」「最後の夢の物語」ロード・ダンセイニ
「ダンセイニ戯曲集」ロード・ダンセイニ
「牧神の祝福」ロード・ダンセイニ

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